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ポルシェ 911 (991 II) GT3 ドイツ 2017年
ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両として基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されています。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していますが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。
2015年にマイナーチェンジして後期型の991 II型となりました。外観的にはほとんど同じで、ヘッドライト(LEDデイライト付)、フロントバンパー、テールライト、リアパネルなどの意匠が変更されました。一番大きな変更は、ベーシックモデルのカレラ/カレラ Sのエンジンがツインターボ化され3Lにダウンサイジングされたことでした。ただし出力は370HP/420HPとパワーアップし、燃費も向上していました。またオプション設定であったダンパーを電子制御するPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント システム)が全モデルに標準装備されました。
カレラと同様にタルガ4/4S、ターボ/ターボS、GT3なども順次フェイスリフトされました。2017年にカレラとカレラ Sの間を埋める カレラ T(ツーリング)が追加されました。同年にターボ S(3.8L 580HP)を607HPにパワーアップしたターボ S エクスクルーシブ シリーズが限定生産され、さらにこれを700HPまでパワーアップした911シリーズで最も高性能なGT2 RSが追加されました。このGT2 RSはニュルブルグリングで量産車最速のラップタイムを記録しています。2018年に992型にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポルシェ 911 (992))
ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製で、911 GT3 後期型をモデル化しています。前期型との見分け方で一番分かりやすいのはフロントバンパー左右にあるスモールライトの形状の違い(後期型は小さい)で、そこがきちんと変更されています。前述したミニチャンプス製の911R 前期型と同様に全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえです。(ただ前期型の解説にも書きましたが、室内の仕上げレベルはかつてのミニチャンプス製より簡素化されています) 2022年時点でミニチャンプスは991 IIのターボ/カレラ 4/GT2/GT3などを1/43、1/18、1/87で約90車種もモデル化しています。ミニチャンプス以外の991 IIのミニカーはオートアートの1/18、ヘルパの1/43、スパーク(レジン製)、アイドロン(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ボルボ XC60 T6 スウェーデン 2017年
ボルボ初のコンパクトSUV XC60は2009年に登場しました。ステーションワゴンのXC70をベースとしており、XC70のフロントのイメージを引き継いで高い車高ながらクーペのようなスタイルをしたSUVです。エンジンは4気筒2L、5気筒2L/2.5L、6気筒2.9L/3.2L、4気筒2L ターボ ディーゼル、5気筒2.4L ターボ ディーゼルなどで、駆動方式は前輪駆動と4輪駆動(パートタイム)がありました。高級なSUVとして上質な内装を備え、死角となった後続車の警告や低速での追突を回避するオートブレーキシステムなどのボルボらしい安全装備が標準装備されていました。2009年にはボルボのベストセラーモデルとなりました。
2017年に2代目にモデルチェンジしました。大型化されたボディは最近のSUVに共通するデザインながら、「トールハンマー」と称するLED式デイタイム ランニング ライト付のヘッドライトとテールゲートまで回り込んだリアライトでボルボの個性を出しています。エンジンは4気筒2L ガソリン ターボ/ディーゼル ターボで、スーパーチャージャー付もあります。また後輪を電気モーターで駆動するプラグイン ハイブリッド仕様もあります。安全装備は運転支援機能が大幅に追加され、レベル2の自動動運転システムを実現しています。それらの先進技術が評価されて、2017年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。これは2013年のフォルクスワーゲン ゴルフ VIIに次ぐ外国車として2台目の受賞となります。
ミニカーは京商製で、2018年に発売されました。ガソリンエンジンの高性能版のT6をモデル化しています。プロポーションが良く、特徴的なヘッドライト/テールライトなどの細部もうまく再現してあり、良い出来ばえです。京商の1/43が外国車をモデル化するのはベンツなどの高級車がほとんどなのですが、このボルボ XC60は日本 カー オブ ザ イヤーを受賞したから(販促品として?)モデル化したのでしょう。なお2018年7月現在で、ボルボ XC60 2代目のミニカーはこれしかないようです。初代XC60はノレブやMOTORARTがモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ボルボ XC40 スウェーデン 2017年
前述したボルボのコンパクトSUV XC60よりも、サイズの小さなXC40が2017年に登場しました。エンジンは3気筒1.5L、4気筒2L、4気筒2L ターボ ディーゼル、3気筒1.5Lと電気モーターのPHEVがあり、駆動方式は前輪駆動と4輪駆動です。2018年ヨーロッパ カー オブ ザ イヤーと2018年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しました。ボルボは2017年の日本 カー オブ ザ イヤーをXC60で受賞していて、ボルボとしては2年連続した受賞となりました。
解説追加 予定
ミニカーは京商製で2017年に発売されました。画像は京商のWEBショップから借用しました。
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トヨタ TS050 ハイブリッド ルマン 日本 2017年
トヨタはGT-ONE(TS020)で1998年のルマンに参戦しました。GT-ONEは当時のGT1規格のマシンで、F1マシンにカバーをかけたような独特のデザインで話題となりました。レースではファーステストラップを記録し早かったのですが、最終的に9位でした。1999年ルマンではGTP(プロトタイプ)クラスに変更したGT-ONEで参戦し、ファーステストラップを記録するも、2位で終わりました。この後トヨタはレース活動の主軸をF1に移し、ルマン参戦は2011年まで中断となりました。
トヨタは2012年にTS030 ハイブリッドでルマンに復帰しました。決勝でトップ争いをしましたが、出場した2台ともトラブルでリタイアしました。2013年は前年と同じTS030 ハイブリッドで2位となりました。2014年は新型のTS040 ハイブリッドで参戦し、予選で中嶋一貴が日本人初のポールポジションを獲得し、決勝では3位に入賞しました。2015年もTS040 ハイブリッドで参戦しましたが、6位と8位でした。2016年は新型のTS050 ハイブリッドで参戦し、ポルシェに競り勝ち初の総合優勝かと思われた残り3分の時点でマシントラブルによりストップしてしまい、ポルシェが逆転優勝し残った1台が2位となりました。
2017年はTS050 ハイブリッド 3台で参戦し、ポールポジションでスタートしレースをリードしましたが、2台はトラブルでリタイヤし、残り1台もモーターのトラブルで遅れ8位でレースを終えました。2018年はTS050 ハイブリッド 2台で参戦し、8号車がポールポジションでスタートし最後までトップを譲らず、7号車と1-2フィニッシュで優勝しました。日本人がドライブする日本車が優勝したのは初めてのことでした。ただ最近優勝している強豪のポルシェやアウディが参戦していなかったので、いまひとつ盛り上がりに欠ける優勝でした。2019年のルマンでは7号車がポールポジションでスタートしましたが、タイヤ交換のピットインで遅れ、8号車が1位となりルマン2連覇となりました。2020年のルマンではいくつかのトラブルがありましたが、8号車が1位、7号車が3位となり、ルマン3連覇を果たしました。2021年からは世界耐久選手権(WEC)の最高峰クラスがLMP1クラスからルマン ハイパーカー(LMH)クラスに変更されたので、それに対応してトヨタ GR010 ハイブリッドが開発されました。2021年のルマンではGR010 ハイブリッド 7号車と8号車が1-2フィニッシュで優勝し、ルマン4連覇となりました2022年のルマンもGR010ハイブリッドで優勝し5連覇となり、2023年のルマンではフェラーリが優勝し、GR010ハイブリッドは2位となりました。
ミニカーは2018年に発売が開始されたアシェットのルマン24時間レースカーコレクションの創刊号です。メーカーはスパークで、同社の主力であるレジン製ではなくダイキャスト製です。2017年に8位となった8号車をモデル化しています。スパークは同じ車をレジン製でモデル化しているので、それのダイキャスト版ということになり、デカール(タンポ印刷も含む)などの細部のパーツは流用していると思います。エッティング材のワイパーやアンテナなどは従来の雑誌付きミニカーに比べるとレベルの高い出来ばえです。ただその分定価が2499円と雑誌付きミニカーとしては少しだけ高いですが、この類のミニカーが好きな方にはお買い得だと思います。スパークは2016年のルマン出場車や2018年のルマン優勝車などTS050を数種類モデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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LEVC TX (TX5) ロンドン タクシー (ハイブリッド車) イギリス 2018年
2007年に登場したロンドン タクシー TX4の後継となる、LEVC TX(TX5)が2018年に登場しました。LEVC TX(TX5)はレンジエクステンダー用ガソリンエンジンを搭載したプラグイン シリーズ ハイブリッドカーで、製造は中国の自動車会社ジーリー(Geely)社傘下のLEVC(London EV Company)が行います。外観は従来のロンドン タクシーのスタイルを継承しつつ、車椅子での乗降りを配慮した6座席の広い室内を確保し優れた操縦性も有するとのことです。
基本は電気モーターで走行する電気自動車ですが、搭載するボルボ製3気筒1.5Lターボチャージャーエンジンでリチウムイオン バッテリーを充電します。また電動パワートレインシステムもボルボ製を使っています。バッテリーの容量は31kWh(400V)でバッテリーだけでの走行距離は130㎞ですが、エンジンで充電しながらの走行距離は600㎞とのことです。ちなみにプリウス PHVのバッテリー容量は8.8kWh(バッテリーだけの走行距離は68㎞)なので、プリウスよりもかなり大型の電池を搭載しているようです。なおLEVCはこのLEVC TXをロンドン以外の欧州都市にも売り込むようです。
日本ではトヨタが2017年にタクシー専用車 JPN TAXI(ジャパンタクシー)を発売しました。外観的には似ていますが、JPN TAXIは4気筒1.5L LPGエンジンと電気モーターのトヨタ流のハイブリッドカーです。最近このタクシーも良く見かけるようになりましたが、将来的にはこれも電動化されるのでしょう。
ミニカーはオックスフォード製で、2018年に発売されました。特に凝ったところはないのですが、未彩色ながら室内も良く再現されていて良い出来ばえです。驚くのは定価が2500円と雑誌付きミニカー並みに安いことです。1/43のダイキャスト製ミニカーであればこのぐらいの値段で作ることができるのですから、このオックスフォードのような安価な1/43ミニカーを国産ブランドでも作ってほしいものです。(レジン製でやたらと高価なミニカーは買う気がしませんので) 2019年現在でLEVC TXのミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。運転席の左側には大きなスマホのようなコントローラーが付いているのがわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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