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BMW i8 (電気自動車) ドイツ 2013年
BMWのiシリーズは電気自動車のシリーズで、小型ハッチバックのi3が2013年に登場しました。(実車画像→BMW i3) 未来的な感じのするユニークなデザインで、ボディはカーボンファイバープラスチック製です。床下に配置した容量22kWh~42kWhのリチウムイオン電池で、後輪を125 kW(168HP)の電動モーターで駆動します。最高速度は150㎞/hで航続距離は130㎞~246㎞で、レンジエクステンダー(発電)用ガソリンエンジンを搭載する仕様もあります。2018年末までに約13万台が販売されたそうですので、市販電気自動車としては成功している部類だと思います。
i3と同時期の2013年にプラグインハイブリッド方式のスポーツカーi8も登場しました。i8はスーパーカーのような未来的なデザインで、クーペとロードスターの2タイプ、ボディはカーボンファイバープラスチック製です。容量7.1kWhのリチウムイオン電池はアルミ合金製のバックボーンフレーム内に配置されています。ミドシップ搭載した3気筒1.5L(231HP)ターボエンジンで後輪を、フロントに配置した98kW(131HP)の電動モーターで前輪を駆動します。(スポーツ走行時は4輪駆動) 6段自動変速で0-100㎞加速は4.4秒、最高速は250㎞/hと高性能です。またアクセルを踏むと6気筒エンジンの電子的なエンジン音がスピーカーから流れる仕掛けがあるそうです。なおモーターだけで走行するEVモードでの航続距離は24㎞とのこと。
ミニカーは2015年に発売されたジャディ(JADI MODELCRAFT)製で、BMWの特注品だそうです。ジャディは2007年頃から国内で販売されるようになった中国メーカーのブランドで、主に1/18、1/24、1/43のダイキャスト製ミニカーを手掛けています。 同じ系列でパラゴン モデル(PARAGON MODELS)というブランドもあるようです。ジャディのミニカーは初めて購入しましたが、数年前のミニチャンプス並みの出来ばえで、フロントグリルやテールライトなどの細部がリアルで良く出来ています。ただBMWの特注品ということもあって、定価6400円と少し高いです。これ以外のBMW i8のミニカーはトミカ、ミニチャンプスのロードスターなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォルクスワーゲン ゴルフ VII GTI ドイツ 2013年
フォルクスワーゲン ゴルフの7代目が2012年に登場しました。サイズは少し大きくなりましたが、デザインはヘッドライトとバンパー下のインテークの意匠以外はほとんど先代と同じにみえます。ただ中身は新設計されたモジュール構造のシャーシが採用され、サスペンションやエンジンも変わっていました。ボディ形式は3/5ドアハッチバックとワゴンのバリアントで、派生車としてミニバンのSV(従来のプラス)がありました。
エンジンはDOHC 4気筒ターボ1.4L/1.6L/1.8L(北米向け)、高性能版GTI用のDOHC 4気筒ターボ2L(220HP)、さらに高性能な4WD仕様のR用のDOHC 4気筒ターボ2L(300HP)、4気筒1.6L/2L ターボディーゼル、高性能版GTD用の4気筒2L(184HP)ターボディーゼルなどがありました。高張力鋼板を多用し衝突安全性や車体剛性を向上し、レーザーで前方を監視する自動ブレーキなどの新技術も採用していました。2013年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤー、2013年の日本 カー オブ ザ イヤー(輸入車初)を受賞しました。2014年に電気自動車のe-ゴルフ(モーター 115HP 航続距離 190km)、2015年にプラグインハイブリッド仕様のゴルフ GTEが登場しました。2019年にゴルフ 8代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約50万台でした。(実車画像→ フォルクスワーゲン ゴルフ VIII)
ミニカーは2013年に発売されたヘルパ製のGTIです。ヘルパは主に1/87のプラスチック製ミニカーを作っていましたが、2013年頃から1/43のダイキャスト製でフォルクスワーゲン グループのプロモーションモデルも手掛けるようになりました。このゴルフ VIIもその1台でこれ以外にも標準の3ドア/5ドアもモデル化しています。先代のゴルフ VIのミニカーではシュコーがほとんどを担当していたのですが、ゴルフ VIIではシュコーは外されたようです。 出来ばえは先代のシュコーのものと遜色なく、プロポーションが良く室内などの細部の仕上げもリアルで良く出来ています。どこが発注しても作るのは同じ中国の製造工場なのでたいして変わらない出来ばえになるのでしょう。これ以外のゴルフ VIIのミニカーはリーツェの1/87、ノレブの1/18、京商の1/64、スパーク(レジン製)のRとバリアントなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フェラーリ ラ フェラーリ イタリア 2013年
2013年にエンツォ フェラーリの後継車としてラ フェラーリが登場しました。フェラーリ初の市販ハイブリッドカーでした。デザインはピニンファリーナではなくフェラーリ内製とのことで、派手で迫力がありますが個人的にはあまり美しいとは思えません。(最近の車はこの手の派手さが売りのようですが) F1と同じカーボンモノコック構造で、V型12気筒6.3Lエンジンをミドシップ搭載していました。2モーター方式のハイブリットで総合出力は963HPとハイパワーですが、最近はやりのAWD(全輪駆動)ではなく後輪駆動でした。時速300㎞/hまでたったの15秒で到達し、最高速は350km/h以上で、フェラーリのロードカーでは史上最速とのことでした。
車体各部のスポイラーなどの空力用パーツが走行状況に応じて自動的に可変する「アクティブ エアロダイナミクス」なるシステムを採用しているとのことで、まるで最新鋭戦闘機のようでした。お値段は約1億円で、499台の限定生産でした。2016年にオープン仕様のアペルタが150台限定生産で追加されました。なおラ フェラーリの正式の綴りはLaFerrariでLaの後に空白はないのですが、当方ではデーターベースの都合上LA FERRARIとしています。
ミニカーは2014年に発売されたマテル製です。特徴的な派手なデザインがうまく再現され、長いステーのドアミラーや室内などの細部もきちんと仕上げてあり、良く出来ています。ただし1/43のダイキャスト製ミニカーとしては定価約1万円は少し高いように思いました。(この値段ならドア可動などもうひと工夫して欲しかったですが) なおマテルが所有していたフェラーリのモデル化のライセンスが2014年までだったので、このラ フェラーリが最後のマテル製ミニカー(ロードカー)となったようです。これ以外のラ フェラーリのミニカーは同じマテルの1/18、Bブラーゴの1/18と1/24と1/43、トミカの1/62と1/43、京商の1/12と1/64、ルックスマートやBBRのレジン製などがあります。またアシェットの週刊雑誌で1/8の組立キット、デアゴスティーニのフェラーリ コレクションで1/24がモデル化されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マクラーレン P1 イギリス 2013年
マクラーレンの市販車MP4/12Cが2010年に久々に登場しました。ドア後方のエアインテークが目立ちますが、全体的にはセンスのよいフェラーリ風のデザインだと思います。(ドアはバタフライ式) MP4/12Cの最大の特徴はコクピットを囲む構造体「モノセル」がカーボンコンポジットで一体成形され、その前後にエンジン/サスペンションを載せるアルミ製フレームが付く車体構造です。(参照画像) これはF1と同じような構造で、軽量ながら強固で安全性が高い車体となります。
その上に被せたボディパネルはアルミやプラスチック製です。エンジンはDOHC V型8気筒3.8L(600HP)ツインターボ、7速デュアルクラッチ式半自動変速で後輪を駆動し、最高速330km/hの性能でした。価格は約2800万円で、レース仕様のGT3やオープンのスパイダーも設定されました。2014年にMP4/12Cをベースにした 650Sが登場し、MP4/12Cは生産中止となりました。
2013年にはMP4/12Cの上級車としてP1が登場します。野生動物からインスピレーションを得たデザインとのことで、MP4/12Cに似ていますが、より複雑な曲線で構成されたデザインとなっています。P1は375台の限定生産で価格は約1億円と、車格的にマクラーレン F1の後継車となります。ボディ構造はMP4/12Cと同じで、エンジンもV型8気筒3.8Lと同じながら737HPと大幅にパワーアップされ、さらに電気モーター(179HP)を追加したハイブリッドカー(総合916HP)となっています。最高速はリミッター制限で350km/hとのことで、モーターだけのEV走行も10km程可能だそうです。2015年に追加されたレース仕様のGTRはさらに総合1000HPまでパワーアップされています。
P1には公道モードからレースモードまで4段階設定でサスペンション/リアウイングを油圧制御するレース アクティブ シャシー コントロールという装置が付いています。(同じような装置はMP4/12Cにもあるが、P1では大幅に改良されている) それ以外にもF1で使用される KERS(運動エネルギー回生システム)を応用したモーターによる加速機能などF1由来の技術が使われていて、レースモードではとてつもない性能を発揮するようです。 なおP1はかつてのロールス ロイスのように金持ちなら誰にでも売ってくれるわけではなく、マクラーレンの審査に合格した人だけが購入できるそうです。(一般大衆には関係ないですが)
ミニカーはオートアート製で、2014年に発売されました。特徴的なボディをオートアートらしい素直な造形でうまく再現しています。特にリアエンドの黒いガーニッシュパネルやルーフのカーボンパネル風処理はなかなかリアルです。ただ室内はほとんど彩色されていません。また従来のオートアートの1/43はエンジンやサスペンションが底板に再現され前輪が操舵できましたが、このP1では残念ながら底板のシャーシ部分がすべて省略されています。ミニカーの製造原価があがったことで、価格を抑えるためにこのような簡略化が行われたようです。ただミニカーの値段が軒並み高騰している現在、数年前の価格の5割増し程度に抑えているオートアートは良心的なメーカーだと思います。オートアートはP1とMP4/12Cを1/18と1/43でモデル化しています。これ以外のP1のミニカーはMOTOR MAXの1/24とあとは高価なレジン製ばかりですので、買うならオートアートをお勧めします。以下はリアエンド/ルーフパネルの拡大画像と底板の比較画像です。
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トヨタ クラウン ハイブリッド アスリート G (S210) 日本 2013年
2012年にクラウン 14代目(S210)/クラウン マジェスタ 6代目(S210)が登場しました。デザインは先代でイメージチェンジしたスタイルを継承しフロントグリルが大きくなり、よりスポーティなデザインとなりました。特にスポーツ仕様のアスリートは稲妻のようなフロントグリルが特徴的でした。アスリートには先代と同じDOHC V型6気筒3.5Lエンジンが搭載され、ロイヤルはDOHC V型6気筒2.5LとDOHC 4気筒2.5L/2Lターボエンジンが搭載されました。ロイヤル/アスリート両方に4気筒2.5Lエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド仕様がありました。
先進機器としてはカーナビのディスプレイ画面のタッチ操作でエアコンなどの車両設定を行う「マルチオペレーションタッチ」、衝突前に減速して被害を低減する「プリクラッシュセイフティシステム」などが採用されました。新車発表会でピンク色のクラウンが公開され評判となり、アスリートの特別仕様車として発売されました。(2015年には空色と若草色のアスリートも発売されました) 上級車のマジェスタは専用ボディが廃止され、フロントグリルの意匠などを変更したクラウンのホイールベース延長版となり、全モデルがハイブリッド仕様となりました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリル周りなどの意匠が変更されました。2018年にクラウン 15代目(S220)にモデルチェンジしマジェスタは廃止されました。(実車画像→ トヨタ クラウン (S220) 2018)
ミニカーは2014年に発売されたLA-X製です。派手なピンク色のアスリート G ハイブリッドをモデル化しています。LA-Xはミニカー専門店キッドボックス(KIDBOX)のブランドで、レジン製1/43で国産車をモデル化しています。実車に即したカラーリングで、特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、プロポーションも正確で全体的に良く出来ています。灯火類やリアシートのシートベルトまで再現してある室内など細部も良く再現されています。当時の値段は8000円ほどでレジン製としては比較的安価でしたので、値段相応の出来ばえだと思います。これ以外のクラウン(S210)のミニカーはアスリートがほとんどですが、トミカのアスリート、同じキッドボックスのENIFのアスリート1/64、CARNELのロイヤルとRAI'Sのパトカー、京商のアスリート 1/64 1/43 1/18(レジン製)、WIT'S(レジン製)のロイヤルとアスリートなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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