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トヨタ マーク X 250G (X130) 日本 2010年
2004年にトヨタ マーク IIの後継車マーク X 初代(X120)が登場しました。マーク II 9代目(X110)が居住性を重視して車高を上げたデザインが不評であったことから、車高を40㎜下げてスポーティなデザインとしたそうですが、あまりスポーティな感じはしませんでした。プラットフォームはクラウン(S180)をベースにして軽量化していました。エンジンは従来の直列6気筒からDOHC V型6気筒2.5L(215HP)/3L(256HP)に変わり、後輪駆動車で4WDもありました。変速機は6段自動でMT仕様のスポーツ仕様はなくなりました。2006年のマイナーチェンジで内外装が意匠変更され、ウインカー内蔵ドアミラーが採用されました。2007年にワゴン形式の派生車 マーク X ジオが登場しました。(ジオのプラットフォームはマーク Xとは別物でした) (実車画像→ トヨタ マーク X (X120) 2004) (実車画像→ トヨタ マーク X ジオ 2007)
2009年にマーク X 2代目(X130)が登場しました。先代のデザインを継承していましたが、フロントグリル周りが引き締まって少しスポーティな感じになりました。プラットフォームは先代を流用した後輪駆動/4WD車で、エンジンはDOHC V型6気筒2.5L(203HP)/3.5L(318HP)にパワーアップされました。最上級グレードのプレミアムにはミリ波レーダーで衝突時の被害を軽減する「プリクラッシュ セーフティシステム」が搭載されました。2012年のマイナーチェンジで中期型となりヘッドライト形状が変更されフロント/リアの意匠が変更され、2016年のマイナーチェンジでもフロントバンパー形状が大きく変更されました。セダンが売れなくなったことで、2019年に生産中止となりマーク Xブランドは消えました。 (実車画像→ トヨタ マーク X (X130) 2016)
ミニカーは2013年に発売されたアッシェット製 国産名車コレクションです。2.5Lエンジンを搭載したマーク X 2代目 250G 初期型をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソがOEM生産していた京商 Jコレクション製のマーク X(型番KS03637)を流用していました。フロントの顔付とリアの造形はうまく出来ているのですが、実車と見比べるとウエストラインより上のキャビン部分がやや小さめに感じます。カラーリングの関係でそう見えるのかもしれませんが、プロポーション的には今一つの感じがします。安価な雑誌付きミニカーですので室内の仕上げレベルは黒一色で簡素でした。これ以外のマーク X 2代目のミニカーはこれのベースとなった京商 Jコレクションの前期型/中期型、トミカの1/61、RAI'Sのポリス仕様、WIT'S(レジン製)の中期型 2.5G Sパッケージ、ハイストーリー(レジン製)の中期型 350SとTRD仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ホンダ CR-Z 日本 2010年
2010年にハイブリッドカー ホンダ CR-Zが登場しました。ハイブリッドカーにも運転する楽しさを味わえる車という(昔の)ホンダらしいコンセプトで開発されました。外観は1980年代のCR-Xやインサイト 初代に似たデザインの4人乗り3ドアハッチバッククーペで、後方に切れ上がったウエストラインの造形が特徴的でした。ハイブリッドシステムはインサイト 2代目とほぼ同じIMAシステムで、低回転で吸気バルブ動作を停止する4気筒1.5L(118HP)エンジンと電気モーター(14HP)とニッケル水素電池で構成され、燃費は25㎞/Lでした。変速機はCVTとハイブリッドカーとしては世界初の6段変速が採用されました。
2012年のマイナーチェンジでフロントバンパーの意匠が変更されました。同時にリチウムイオン電池を採用し電池電圧を上げたことでモーター出力が向上しました。同時にエンジン、ハイブリッドシステムが改?され、ステアリングホイールに付いた「PLUS SPORTボタン」を押してアクセルを踏むとモーターアシストが最大(20HP)になりCVTがローギヤとなって全力加速する機構が追加されました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリルとリアバンパーの意匠が変更されました。初期のCR-Zはスポーツカー的な外観ながら動力性能がいまひとつでしたが、2012年のマイナーチェンジ後は「PLUS SPORTボタン」を押せば3Lエンジン並みの加速性能となったようです。2017年に生産中止となりました。
CR-Zは2011年からハイブリッドシステムを変更したレース仕様車でモータースポーツに参戦しました。2013年にはV型6気筒 2.8L ツインターボエンジンをミドシップ搭載したレース仕様車 CR-Z GTでチーム 無限がGT300クラスのシリーズチャンピオンを獲得しました。2015年にCR-Zのレース活動は終わりました。
ミニカーは2010年に発売された京商 Jコレクション製です。特徴的なデザインのかっこいいボディがうまく再現されていました。リアのエクストラウィンドー周り、ガラスサンルーフ、室内のシートやインパネのメーターなどの細部もリアルで、とても良く出来ていました。京商 Jコレクションはレース仕様もモデル化していました。これ以外のCR-Zのミニカーはエブロの標準仕様とレース仕様、トミカとトミカ リミッテドの1/61、国産名車コレクション、WIT'S(レジン製)のホンダ純正 モデューロ ブランドのカスタマイズ仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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スバル レガシィ B4 日本 2010年
2009年にスバル レガシィー 5代目と派生車のアウトバック(ワゴンのSUV仕様) 4代目が登場しました。先代同様にセダン B4とツーリングワゴンの構成で、北米市場の要望でボディが大型化されました。ボディは先代のスタイルを踏襲したデザインで、先代まではブラックアウトされていたツーリングワゴンのDピラーがボディ共色となりました。当初は水平対向SOHC 4気筒2.5L/DOHC 4気筒2.5Lターボ(285HP)エンジンを搭載し、すべてフルタイム4WDでした。SOHC 2.5Lエンジンには世界初のチェーン式のCVT「リニアトロニック」が採用されました。
2010?のマイナーチェンジで先代に装備された衝突回避システム「アイサイト(EyeSight)」の改良版である「アイサイト Ver.2」が全モデルに設定されました。アイサイト Ver.2は先??に追従する「全?速追従機能付クルーズコントロール」、ペダルの踏み間違いによる誤発進を抑制する「AT誤発進抑制制御」などの先進の機能を備えていました。2012年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントの意匠が変更され、DOHC 2Lターボエンジンが追加されました。2013年にレガシィー初代から使われてきたEJ型SOHC 2.5Lエンジンが廃止されました。2014年にレガシィー 6代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スバル レガシィー 2014)
ミニカーは2015年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、イクソがOEM製造していた京商 Jコレクション製のB4 2.5GT S-パッケージ (型番JCP70001)を流用しているようです。プロポーションが良くフロント周りの造形もリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されていました。Jコレクション製との違いはフロントバンバー部分の形状が少し違っていて、ホイールが変更されドアハンドルや室内などの仕上げが簡素化されていました。バンバー形状の違いは実車のグレードによる違いを再現しているようですが、国産名車コレクションはこんな具合に流用した既存品を少しだけ変更していることがありました。(全く同じではなく、ひと手間かけていたことは評価できます) これ以外のレガシィ 5代目のミニカーはトミカのB4 1/60、これのベースとなった京商 JコレクションのB4、RAI'SのB4 ポリス仕様、WIT'S(レジン製)のB4とワゴンなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 イタリア 2011年
2011年にランボルギーニ ムルシエラゴの後継車として、アヴェンタドールが登場しました。カーボンファイバーモノコック構造のボディ構造で、先行試作車のレヴェントンとほぼ同じボディデザインでした。エンジンは新設計のV型12気筒(700HP)を搭載し、前後の駆動力を自動配分する4WDを採用し、マニュアル変速はなくすべて7段セミオートのみでした。車名はスペイン闘牛場において活躍した雄牛の名前にちなんだ物で、ランボルギーニの従来通りの命名でした。
2012年に1台だけのオープン仕様の特注車アヴェンタドール J (イオタ)が制作され、その量産型であるLP700-4 ロードスタが同年に発表されました。2013年に創業50周年記念モデルのLP720-4 50°アニヴェルサリオが200台限定されました。2015年に750HPにパワーアップしたLP750-4 スーパーヴェローチェ(SV)が600台限定生産され、そのロードスターが500台限定生産されました。2016年にかつての名車ミウラをイメージさせるアヴェンタドール LP700-4 ミウラ オマージュが50台限定生産されました。(実車画像→ ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 ミウラ オマージュ)
2016年にアヴェンタドール Sにモデルチェンジしました。外観の一部が変更され、エンジンが740HPにパワーアップし、4輪操舵システム「LRS」、コクピットのメーター類の見た目をカスタマイズできる「TFTデジタルダッシュボード」などの最新技術が採用されました。2022年に生産中止となり、後継車のレヴエルト(REVUELTO)が2023年に登場しました。(実車画像→ ランボルギーニ アヴェンタドール S、ランボルギーニ レヴエルト)
ミニカーは2011年に発売されたマテル製で、エリートシリーズと称するマニア向けのものでした。レヴェントンのミニカーの解説で記載したように原型はMRコレクションが担当しているらしいので、このミニカーも良く出来ていました。ただしレヴェントンほど凝った作りにはなっていませんでした。室内の画像を見るとステアリングホイールが見当たりません。剥げ落ちた様な跡がありますので、これは欠品だと思います。見難いとはいえ検品していればわかるような欠品があるということは、製造工場におけるマテルの品質管理が雑なことがわかります。(価格が何千円もする商品でこんな欠品があるのはミニカーぐらいではないでしょうか) これ以外では、トミカ、ブラーゴの1/43と1/18、オートアートの1/18と1/43、京商の1/18、レジン製ではアイドロンやルックスマートなどがあります。ミニカーではないですが、最近復活した精密組立てキットのポケールが600点以上のパーツを組立てるアヴェンタドールの超精密モデル(1/8)を発売していて、これは一見の価値があります。(WEB動画→ ランボルギーニ アヴェンタドール 超精密モデル) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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ジャガー XJ (X351) イギリス 2011年
2003年にジャガー XJシリーズの3代目(X350)が登場しました。丸形4灯ヘッドライトなど基本的なデザインが踏襲され、アルミニウム製ボディを採用して大幅に軽量化されました。エンジンはV型8気筒3.6L/4.2L(300HP/390HPスーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。この際にディムラー版は一時的になくなりましたが、2005年にスーパー 8の名前で復活しました。2004年にV型6気筒3L(240HP)エンジンを搭載したXJ6が追加され、XJ8にロングホイールベース版が追加されました。2007年のマイナーチェンジでX358型となり、前後バンパー形状がややごつい物に変更され、フロントフェンダー側面にエアベントが追加されました。(実車画像→ ジャガー XJ (X350))
2009年にXJシリーズの4代目(X351)が登場しました。伝統的な丸形4灯ヘッドライトやキャビン形状が一新され、高級セダンに流行りのクーペ風キャビンを持つ従来とは全く異なるデザインとなりました。内装はレザー張りで、12インチ液晶ディスプレーでスピードメーター/タコメーターを表示するiTechと称するインパネを採用していました。大きな開口部を持つサンルーフも採用されました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(275HP)ターボディーゼルとDOHC V型8気筒5L(385HP/510HP スーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。2013?にはダウンサイジングで、4気筒2L(240HP)ターボとV型6気筒3L(340HP)スーパーチャージャーが追加されました。2019年に生産中止となり、2023年現在で後継車は出ていません。
ミニカーは2013年に発売されたイクソ製で、XJ (X351)をモデル化しています。プロポーションが良く、一新されたフロント周りの雰囲気がうまく再現されていました。大きな開口部のガラスサンルーフ、エッチング材を使ったフロントグリルやリアのエンブレムなど細かいところも良く再現されていました。ただ室内の仕上げが黒一色なのがいまひとつ物足りない感じでやや残念です。(なお色違いの灰メタリックはシートが白で彩色されているようです) これ以外のXJ(X351)のミニカーは、同じイクソのジャガーディーラー特注品、WELLYの1/24、オックスフォードの1/76、GREAT LIGHTNING(レジン製)のロングホイールベース版リムジーンぐらいしかないようです。 以下はフロント/リア(エンブレム拡大)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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