ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

REO TOURING 1917 USA

REO TOURING 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SIGNATURE 32305 1/32 143m

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: 6気筒 5L 45HP 3段変速
性能: 最高速 不詳  
データーベースでレオのミニカー検索

 

レオ ツーリング アメリカ 1917

 

 アメリカの技術者ランサム E オールズ(Ransom Eli Olds)はオールズ モーター ビークル社を1897年に設立しました。同社は1899年に別の会社に買収され、その経営者とオールズはそりが合わず会社を離れることになりました。1905年にオールズは新たにレオ自動車会社を設立しました。会社名のレオ(REO)は自分の名前の頭文字をつなげたものでした。最初の車は単気筒/2気筒エンジンを搭載したオールズモービル カーブド ダッシュによく似た車でした。レオ社は順調に業績を上げて1907年には販売台数で業界3位となりました。しかし1908年以降は他社の追い上げでシェアは低下していきました。

 

 1910年にはトラックの製造部門が追加され、カナダに製造工場を建設しました。1915年に登場した商用車レオ スピードワゴンは現在のピックアップの元祖のような車として知られています。1930年代になると大恐慌による不況で自動車販売台数が減少し、GMとフォードによる市場寡占化が進みました。1931年に登場した8気筒エンジンを搭載した高級車レオ ロワイヤルは流線形ボディをいち早く採用し、流線形ボディが流行するきっかけとなった車でした。1936年に販売不振でレオは乗用車市場から撤退し、トラックなどの商用車に特化することになりました。第2次大戦後もレオは商用車を生産し、1957年に同業のホワイト社の子会社となりました。(実車画像→ レオ スピードワゴン 1915) (実車画像→ レオ ロワイヤル 1931)

 

 

 ミニカーは2006年頃に発売されたシグネチュアー製です。1917年に登場した6気筒エンジンを搭載したモデル M ツーリングをモデル化しています。このシグネチュアーの1/32シリーズは定価約3500円ほどの比較的安価なミニカーでしたが、マニア向けの本格的な出来ばえになっていました。このレオ ツーリングも実車の雰囲気がうまく再現され、フロントグリルとその上のレオのエンブレムをかたどったマスコット、室内の造形などがリアルに再現されています。またボンネットが開閉可能でエンジンが再現されていて、床下部分のシャーシ/サスペンションもそこそこ再現されています。開閉2タイプの幌が付いているのもクラシックカーのミニカーとしては本格的です。レオの乗用車のミニカーはこれ以外にはないようで、商用車や消防車などが十種類ほどモデルされています。 以下はフロント(マスコット部拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

REO TOURING 1
REO TOURING 2

 以下はボンネットを開いたエンジンルームの画像と室内/床下部分の画像です。室内は運転席背後に折りたたんだ補助席2座がある7人乗りです。前輪は操舵できますが、ステアリングホイールと連動はしていません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
REO TOURING 3
REO TOURING 4

 

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GM CHEVROLET (490?) 1918 USA

GM CHEVROLET (490?) 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ZISS 62 1/43 98㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.5m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 4気筒 2.8L 26HP 3段変速
性能: 最高速80km/h
データーベースで戦前のシボレーのミニカー検索

 

GM シボレー (490?) アメリカ 1918

 

 イギリス系アメリカ人 デイヴィット ダンバー ビュイックが「ビュイック モーター」社を1903年に設立しました。ビュイック社の業績は芳しくなく、馬車製造会社を経営するウイリアム C デュラントに援助を求めました。デュラントの采配でビュイック社は業績が回復しましたが、創業者のビュイックは会社を去りました。フォード社と売上げを競うほどに成長したビュイック社を土台にして、デュラントは1908年にGM(ジェネラル モータース)社を設立しました。GM社はキャディラック、オールズモービルなどを買収して拡大していきましたが、それが財務を悪化させデュラントは1910年に経営権を剥奪されました。

 

 そこでデュラントは1911年にシボレー社を設立し、ビュイック社の技術者ルイ シボレーに低価格の大衆車を開発させました。この最初のシボレーは6気筒4.8Lエンジンを搭載していたのでクラシック シックスと呼ばれ、安価ながら高性能だったので人気車となりました。シボレーの成功でデュラントはGMの株式を買い戻し、1915年にGMの経営者として復帰しました。その後1916年にシボレーはGMの1部門となりました。1915年にシボレーはフォード T型の対向車としてモデル 490(4気筒2.8Lエンジン)を発表し、名前どおりの490ドル(T型と同じ値段)で販売しました。この車はT型より装備が充実していたのでT型の牙城を脅かし始めました。デュラントの業務拡大路線で1920年にGMの財務状況が悪化し、デュラントはその責任をとらされてGMを再び去ることになりました。なおシボレーがフォードを生産台数で追い抜いたのは1930年代前半でした。

 

 

 ミニカーは1969年頃に発売されたドイツのチィス(ZISS)製です。底板に「CHEVROLET 1918」と銘記されているのですが、モデルとなった実車が何なのか良くわかりません。年式から考えると490をモデル化しているのではないか?と思うのですが、全体的な雰囲気が違っていて、フロントグリル形状が実車画像とはかなり違うし、そこにあるはずのシボレーのエンブレムもありません。結局車種は良くわからないのですが、490ということで実車諸元を記載しました。 以下はフロント/リアの拡大画像とエンジン/コクピットの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHEVROLET 1
CHEVROLET 2

 

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WALKER VAN EV 1919 USA

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MATCHBOX Y29 1/51 80㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.8m
エンジン 変速機: 電動モーター 3.5HP
 72V ニッケル/鉄蓄電池 積載量 1t
性能: 最高速 20km/h

 

ウォーカー バン 電気自動車 アメリカ 1919

 

 ウォーカー モータービークル社(WALKER MOTOR VIHICLE COMPANY)はアメリカのシカゴで創立され1907年に電動トラックの生産を始めました。同社はいくつかの異なる会社に買収されましたが、1942年までさまざまな電気自動車(商用バン/トラック)を製造しました。これらの電気自動車は定格電圧66-88Vの電池(40Ah)を搭載し、電動モーター(3.5HP)で車両を駆動していました。最高速度は16-20km/hほどで、満充電で走行できる距離は約60-90㎞でした。ウォーカーの電気自動車はアメリカ全土とイギリスやニュージーランドでも販売されました。

 

 画像のミニカーは1919年式のウォーカー電気自動車で、イギリス ロンドンの老舗デパート ハロッズ(HARRODS)で商品配送用に使用されていた電動バンをモデル化しています。ハロッズはこの電動バンを60台保有していました。当時配送業務にはまだ馬車が使われていましたが、馬は飼育に手間がかかる上に路上で排泄するので非衛生でした。その点電動バンは配達完了後に充電機に接続するだけでよかったので、配送業務用として重宝されたようです。なお当時の内燃機関(ガソリン)自動車はエンジン始動/変速機操作など運転が難しかったのですが、電気自動車は前後進のレバー操作だけで簡単に運転できたようです。

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたマッチボックス製です。最近レストアされたと思われる実車の写真がWEB上にありましたが、フロントに表示されたナンバー「LW6737」がミニカーと同じですので、この実車をモデル化しているようです。(実車画像→ ウォーカー バン 1919) 実車写真と見比べてみると、ミニカーはカラーリングやハロッズのロゴまでかなりリアルに実車を再現してありとても良く出来ています。ハロッズのコーポレートカラーであるオリーブのカラーリングはややくすんでいますが、レストア前はこんな感じだったのではないかと思います。なおウォーカーの量産ミニカーはこれしか無いようです。 以下はフロント/サイドの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

WALKER VAN EV 1
WALKER VAN EV 2

 

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MACK AC TANK TRUCK 1920 USA

MACK AC TANK TRUCK 画像をクリック/タップすると画像が変わります
MATCHBOX YYM38044 1/60 115㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約7m
エンジン 変速機: 4気筒 7.7L (75HP?) 3段変速
性能: 最高速 不詳
データーベースでマック トラックのミニカー検索

 

マック AC タンク トラック アメリカ 1920

 

 アメリカのトラック専業メーカーのマック トラック社は1902年にマック ブラザーズ社(THE MACK BROTHERS COMPANY)として起業しました。最初はバスを製造し、1907年に最初のトラックを製造しました。同社は全ての部品を自社開発して品質管理を徹底することで、信頼性と耐久性を確保していました。その為1914年に登場したAB型トラックは故障が少ないことでヒットしました。

 

 1916年に登場したAC型は、マックの名前を有名にした優れたトラックでした。AC型の最大の特徴はラジエーターをエンジンとキャビンの間に配置したことでした。この配置は当時のルノーも採用していましたが、跳ね石などによるラジエータの破損を防ぐことができました。またデフユニットをフレーム内に内蔵し後輪をチェーン駆動しています。この方式は過大な負荷がかかった時にチェーンが破損することで、それ以上の破損を防ぐことができました。当時のトラックはオフロードなど過酷な環境で使われており、故障の少ないマック トラックは頑丈であるという定評を築きました。AC型は1938年まで長く生産されました。

 

 

 1922年にマック トラック社となり、ブルドッグが同社のシンボルとなりました。1930年代になると大型のBシリーズとFシリーズ(キャブオーバー)と中型のEシリーズが主流となり、市場で高く評価されました。1938年に大型ディーゼルエンジン(6気筒8.5L)を自社開発しています。1940年にはLシリーズが登場し、1950年代までマックの代表的なトラックとなりました。

 ミニカーはマッチボックスのマニア向けYESTERYEARシリーズで、2000年頃に発売されました。AC型のTEXACO タンク トラック(タンクローリー)をモデル化しています。実車の雰囲気が良く再現されていて、黒と赤のカラーリングがきれいです。キャブ手前の金色の部分がラジエータで、後輪のチェーン駆動部分も塗装でそれらしく仕上げてあります。マッチボックスはAC型の消防車やパネル バンなど約10種類をモデル化しています。古いマック トラックはフランクリン ミントやヤトミンでもモデル化されています。
 

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AHRENS FOX R-K-4 FIRE ENGINE 1924 USA

AHRENS FOX R-K-4 FIRE ENGINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DELPRADO WORLD FIRE ENGINES No.7 1/64 104mm (梯子も含めると125㎜)

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.5m 全幅約2m
エンジン 変速機: 4気筒 11L 130HP 3段変速?
性能: 最高速 80km/h?  
データーベースで戦前の消防車のミニカー検索

 

アーレンス フォックス R-K-4 消防車 アメリカ 1924

 

 アーレンス フォックス社はアメリカのオハイオ州を拠点とする消防車メーカーでした。同社は1910年にジョン P.アーレンス(John P.Ahrens)とチャールズ H.フォックス(Charles H.Fox)によって設立され、1911年に最初のエンジン付き消防車を製造しました。その翌年には馬が引く馬車式消防車の生産が終了し、その後1970年代までに1500台以上の消防車が製造されました。アーレンス フォックス社の消防車は消防車のロールス ロイスと呼ばれて信頼されてきました。同社は2020年現在もHME アーレンス フォックス社として消防車を製作しています。(参照サイト→ HME アーレンス フォックス社 ホームページ)

 

 画像のミニカーは1920年代に製作されたR-K-4 消防車をモデル化しています。1920年代のアメリカでは既に高層ビルが建築されていました。その為消防車には高所まで放水できることが要求され、アーレンス フォックス社の消防車は他社よりこの能力が優れていたそうです。ボンネットの前に付いているのが2気筒の送水ポンプ(毎分2270Lの送水量)で、その上にあるメッキされた球体は送水ポンプの圧力変動を滑らかにする為のエアチャンバーです。当時の消防車は送水ポンプを車体中央/後部に装備している場合がほとんどだったので、ボンネットの前に装備された送水ポンプとその上のエアチャンバー(球体)はアーレンス フォックス社の消防車の特徴でした。4気筒11L(130HP)ガソリンエンジンで後輪を駆動し、このエンジンで送水ポンプも駆動しました。後部には水タンク、消防用ホース、はしごを装備しています。

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたデルプラド製の「世界の消防車」の1台です。実車が大きいので縮尺1/64でモデル化されています。メーカーは明記されていませんが、アメリカのAMERCOM-HOBBYというメーカーの消防車シリーズに同じ物がありますので、それを流用しているようです。安価な雑誌付きミニカーでサイズが小さいので、あまり細かいところまでは再現されていませんが、R-K-4 消防車の特徴である送水ポンプやエアチャンバーはきちんと再現されています。はしごや消防用ホースもサイズが小さいですがそれなりに再現されています。当時の定価は2000円以下でしたから、値段を考えると良く作ってあると思います。これ以外のアーレンス フォックス 消防車のミニカーはヤトミンの1/24、シグネチャーの1/43、マッチボックスの1/43、フランクリン ミントの1/32などがあります。 以下はフロント/リアなど各部の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AHRENS FOX FIRE ENGINE 1
AHRENS FOX FIRE ENGINE 2

 以下は1993年に発売されたフランクリン ミント製のアーレンス フォックス R-K-4 消防車 1922 (1/32 型番TL77)の画像です。上記と同じ消防車をモデル化していますが、こちらは1/32ですので全長205㎜(後方に伸びたはしごも含めると250㎜)と大きなサイズになっています。フランクリン ミントの標準的な縮尺は1/24なのですが、1/24だとサイズが大きくなりすぎるので1/32としたようです。サイズが大きいので細かいところまで再現されていて、かなりレベルの高い出来ばえです。ダッシュボード(スカットル)や床に張られたパネルにはプラスチックではなく本物の木が使われています。このように量産ミニカーに本物の木を使っているのは、私の知る限りではフランクリン ミントぐらいしかありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AHRENS FOX FIRE ENGINE 3
AHRENS FOX FIRE ENGINE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。送水ポンプ周りのバルブやメーターなどは実にリアルにできています。ボディ側面についている黒い消防ホースは取り外しが可能で、本物のような柔らかい樹脂でできているので曲げることもできます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AHRENS FOX FIRE ENGINE 5
AHRENS FOX FIRE ENGINE 6

 以下はボンネットを開いたエンジンルームと俯瞰/床下部分の画像です。ボンネットを開くと4気筒エンジンがリアルに再現されています。 床下の構造も良く再現されていて、前輪はステリングホイールで操舵できるギミック付きです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AHRENS FOX FIRE ENGINE 7
AHRENS FOX FIRE ENGINE 8

 

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