ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 1968 GERMANY

MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109)


MINICHAMPS 430039102 1/43 全長 117㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.81m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 250HP 4段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W108/W109のミニカー検索

メルセデス ベンツ 300SEL 6.3  (W109) ドイツ 1968年

 

 メルセデス ベンツ 300SEL(W109)は前述した300SE(W108)のロングホイールベース版で、全長が100㎜長くなっていました。通常の300SELに搭載されるエンジンは6気筒3Lでしたが、1961年に登場した300SEL 6.3は最上級車600(W100)用のV型8気筒6.3L(250HP)エンジンを搭載した特別な高性能車でした。0-100km/h加速 6.3秒 最高速220km/hは当時の並のスポーツカーを凌ぐ性能で、当時最速の量産セダンでした。300SEL 6.3はヘッドライトが北米仕様のデュアルヘッドライトとなっている点が外観上の違いで、車高調整式エアサスペンション、エアコン、パワステが標準装備の豪華仕様で、全輪ベンチレーティド ディスクブレーキが採用されていました。

 

 300SEL 6.3はチューナーのAMGによって6.8Lエンジンを搭載したレース仕様車が製作されました。600(W100)用V型8気筒エンジンの生産台数は限られていたので、1969年にアメリカ市場向けに新しいV型8気筒エンジンが開発されました。V型8気筒3.5L(200HP)エンジンは300SEL 3.5に、1971年にV型8気筒4.5L(225HP)が300SEL 4.5に搭載されました。このエンジンは前述した280SEL(W108)にも搭載されました。300SEL 6.3は1972年まで生産され、総生産台数は約6500台でした。

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、特徴的なデュアルヘッドライトのフロント周りがリアルで、室内も良く再現されていてかなり良い出来ばえです。メルセデス ベンツやポルシェを作らせるとミニチャンプスはセンスの良い仕事をしますが、イタリア車やフランス車はそれほど得意ではありません。(お国柄が関係するようで、どのブランドも自国の自動車をモデル化するのが得意です) ミニチャンプスはバリエーションでレース仕様車やドイツ首相公用車もモデル化しています。300SEL 6.3の当時物ミニカーはありませんでした。最近の物ではオートアートの1/18、シュコーのレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 1
MERCEDES-BENZ 300SEL 6.3 (W109) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1150

BMW 2800CS (E9) 1968 GERMANY

BMW 2800CS (E9)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BMW 2800CS (E9)


MARKLIN 1804 1/43 全長 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.8L 170HP 4段変速
性能: 最高速210km/h  データーベースでBMW E3/E9系のミニカー検索

BMW 2800CS (E9) ドイツ 1968年

 

 BMWは上述した2000よりさらに上級の6気筒2.5L/2.8Lエンジンを搭載したセダン 2500/2800(E3系)を1968年に登場させました。ボディは6気筒エンジンを搭載するためにフロント部分が長くなり、ヘッドライトが横長角形から一般的な丸形4灯式に変更されました。この6気筒エンジンを搭載したクーペ 2800CS(E9系)も同じ年に登場しました。このE3/E9系の6気筒エンジンは卓越した静粛性とスムーズな吹上がりから「シルキー シックス」と呼ばれました。

 

 1971年にはより高性能な3L(180HP)エンジンを搭載する3.0S、燃料噴射式3L(200HP)エンジンを搭載する3.0 Siが追加されました。1973年には3.3L(190HP)エンジンを搭載しホイールベースを100㎜延長した最上級仕様の3.3Lも設定されました。また3Lエンジンを搭載しボディを軽量化したレース仕様のクーペ 3.0 CSLはレースで大活躍しました。E3系は高性能高級車を得意とするメルセデス ベンツに対抗するために開発され、その対抗馬としての地位を確立し、1977年には7シリーズに発展しました。このE3/E9系がノイエ クラッセ シリーズ(新しいクラス)の最終的な発展型でした。

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたメルクリン製の当時物です。メルクリンは鉄道模型の老舗メーカーで、1950-1970年代にはダイキャスト製ミニカーも作っていました。ホイールが走行性を重視したフリーホイールになっていることがやや残念ですが、デフォルメが巧みで実車の雰囲気をうまく再現した良い出来ばえです。(室内の造形はやや物足りないレベルですが) ドア/ボンネット/トランクが開閉するフルギミック付きで、この開閉ギミックはヒンジ部に板バネを使うことで閉じたときの立付けが良くメリハリの付いた開閉動作を実現していました。メルクリンは2500 セダン(E3系)もモデル化していました。E3系の当時物ミニカーはシュコーの1/66、当時物以外ではシュコー、ブレキナの1/87、NEO(レジン製)などがあります。また3.0CSL(E9系)はレース仕様も含めてソリド、ミニチャンプス、オートアートの1/18、スパーク(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMW 2800CS 1
BMW 2800CS 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=502

OPEL GT 1968 GERMANY

OPEL GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT


SOLIDO 171 1/43 全長 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 90HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでオペル GTのミニカー検索

オペル GT ドイツ 1968年

 

 1965年のフランクフルト ショーで発表されたオペルのコンセプトカー グランツーリスモ クーペはその空力的なデザインが好評でした。(実車画像→ オペル グランツーリスモ クーペ 1965) オペルは自社のスポーツイメージを向上させる為、3年後にこのコンセプトカーをオペル GTの名で市販しました。オペル GTはオペル カデット Bのシャーシを使い、フランスのコーチビルダーが車体の製造を行いました。この車のリアにトランクはなく、ハッチバックでもありません。ヘッドライトは横に回転してポップアップする独特の方式で、室内から手動のレバー操作で動作させます。

 

 カデット用の4気筒1.1L(60HP)/1.9L(90HP)エンジンを搭載する後輪駆動車で、空気抵抗の少ないボディ故に最高速185km/h(1.9L)とカデットよりも高性能でした。1970年に人気のない1.1Lエンジンがなくなり、1973年に生産中止となりました。総生産台数は約10万台でした。本格的なスポーツカーではありませんでしたが、シボレー コルベットのような見た目のかっこよさから、スペシャリティカーとして成功しました。日本にも1900GTが輸入されて235万円で販売されました。この価格はトヨタ 2000GTと同じぐらいで高価な車だったようです。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドらしいシャープな造形で実車の雰囲気をうまく再現していました。ただサイドビューを見るとやや腰高な感じもします。ドア開閉とリトラクタブルライトが実車同様に回転するギミック付きで、回転ギミックはスムーズに動作します。(左右別々に操作します ラインストーンを使ったヘッドライトが光を反射してそれらしく見えます) フロントのウインカーが省略されている点はリアルではないですが、それはデフォルメの類と考えましょう。 これ以外のオペル GTのミニカーは、当時物ではディンキー(仏)、ノレブ、ガマなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、シュコー、ビテス、国産名車コレクションなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。ヘッドライトは可動部隙間が小さい良好なチリ合わせで仕上がっていて、ソリドの鋳造技術が優れていたことが分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL GT 1
OPEL GT 2

 以下は1971年に発売されたガマ製の当時物 オペル GT (1/41 型番9830)の画像です。縮尺が1/41ですので1/43より少し大きめ(全長103㎜)にできています。 プロポーションは良いのですが、当時のガマに共通して使われていたフリーホイールが小さめでバランスが悪く、車体との隙間が大きくなっているのが今ひとつです。ボンネット/ドア/ヘッドライト開閉のギミック付きですが、ヘッドライト可動部のチリ合わせは上記のソリド製より見劣りがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 3
OPEL GT 4

 以下はフロント(ヘッドライト開閉動作)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。上述したソリド製では省かれていたヘッドライト横のウインカーが再現されています。リアパネル全体がメッキ処理されていますが、このような仕様の実車もあったようです。これはヘッドライトとテールライトにラインストーンを使っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 5
OPEL GT 6

 以下は1969年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 オペル GT (1/43 型番1421)の画像です。ディンキー(仏)はスケールモデル的なリアルな造形が特徴でしたが、このオペル GTもプロポーションが良く、フロント周りの造形も正確です。(サイドビューをソリド製と比較すると、こちらの方が実車に近いことが分かります) 室内などの細部も良く仕上げてあり、全体的にかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 7
OPEL GT 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。テールに荷物積載用のラックが付いていますが、これはトランクがなかったオペル GTに必要なものだったようで、同じようなラックをつけた実車の画像がWEB上にありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 9
OPEL GT 10

 以下は1971年に発売されたノレブ製の当時物 オペル GT (1/43 No.252)の画像です。ノレブのミニカーの初期物はプラスチック製でしたが、1970年代にダイキャスト製に移行しました。(これはダイキャスト製ですが、同じ型のプラスチック製もありました) ノレブは初期物からプロポーションが良く、このオペル GTも実車の雰囲気がうまく再現されていました。当時の価格は約500円で上記のディンキー(仏)製の半額ほどの安価なミニカーでしたが、値段以上に良く出来ていました。(ホイールが安っぽいのが今一つですが) ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 11
OPEL GT 12

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。よく見るとフロント/リアウィンドーが変形していますが、これは当時のノレブ製ミニカーに良く見られるプラスチック製パーツの経年変化によるものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 14
OPEL GT 14

 以下は2015年に発売されたアシェット製国産名車コレクションのオペル GT (1/43 No.252)の画像です。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC318Nでオペル GTをモデル化しているので、それを流用していました。これもプロポーションが良く、最近のミニカーですから小さなドアミラーや室内の造形などの細部も良く仕上げてありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 15
OPEL GT 16

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL GT 17
OPEL GT 18

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=561

RENAULT 6 1968 FRANCE

RENAULT 6
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 6


DINKY(FR) 1416 1/43 全長 90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.85m 全幅約1.54m エンジン 変速機: 4気筒 845cc 35HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでルノー 6のミニカー検索

ルノー 6 フランス 1968年

 

 ルノー 6はルノー 4の上級車として1968年に登場しました。ルノー 4の上級車にはリアエンジンのルノー 8がありましたが、ルノー 6はフロントエンジンの前輪駆動車で1965年に登場したルノー 16によく似たデザインのボディをルノー 4のシャーシに載せたものでした。 内装もルノー 4より豪華で、エンジンはドーフィンのゴルディーニ仕様の845cc(35HP)を搭載し4段変速で、最高速120km/hの性能でした。 操縦性も改善されていて、全てにおいてルノー 4の上級仕様でした。

 

 1970年にはアンダーパワーとの不評に対応してルノー 8用の1.1L(45HP)エンジンが追加され、フロントディスクブレーキが採用されました。1974年にはヘッドライトが角形になりリアライトとフロントグリル/バンパーが変更されました。1978年にフロントグリルが黒い樹脂製に変わりました。1976年に後継車のルノー 14が登場し、1980年に生産中止となりました。ルノー 6をベースにしてサンパールの4輪駆動システムを採用したジープ形式のロディオ 6という4輪駆動車もありました。(実車画像→ ルノー ロデオ 6 1973)

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたディンキー(仏)製の当時物です。前述したディンキー(仏)製のルノー 4、8、16などと同様にこのルノー 6もプロモーションモデル的な作風で、素朴ながら当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットとドアが開閉するギミック付きです。ディンキー(仏)は当時のフランス車のほとんどをモデル化していたので、ルノー車だけを並べてみると同じ作風のミニカーでルノーのラインアップができあがりました。(これが同じ縮尺のミニカーをコレクションすることの楽しみの一つです) なお同じフランスのブランドでもソリドはあまり実用車をモデル化していませんでしたので、ソリドでラインアップを揃えることはできませんでした。これ以外のルノー 6のミニカーはオートピレン、ポリトーイの1/55、ノレブなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 6 1
RENAULT 6 2

 以下は1976年頃に発売されたオートピレン製のルノー 6 1974 (1/43 型番204)の画像です。これは上記ディンキー(仏)製のルノー 6をコピーした物です。ただしフロントグリルとバンパーを1974年式に変更してあるなど、オートピレンなりの工夫が見られます。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 6 3
RENAULT 6 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=581

CITROEN DS 21 1968 FRANCE

CITROEN DS 21
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21


VITESSE 23561 1/43 全長 113mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.79m エンジン 変速機: 4気筒 2.2L 115HP 4段変速
性能: 最高速178km/h  データーベースでシトロエン DS 21のミニカー検索

シトロエン DS 21 フランス 1968年

 

 シトロエン DS 19は改良が続けられ、1966年にはエンジンが新設計の2175cc(106HP)と1985cc(90HP)に切り替わり、DS 21とID 19aとなりました。このパワーアップでDS 21の最高速は175km/hに向上しました。さらに1970年にはボッシュの電子制御式燃料噴射を採用しDS 21は139HPにパワーアップし、最高速は188km/hに向上しました。1967年にはフェンダー先端のライトカバー内に4灯式ヘッドライトを組み込むフェイスリフトを行い、フロント部分の見た目が新しくなりました。

 

 追加された外側のライトはサスペンションと連動することで常に水平を保ち、内側のライト(ハイビームで点灯するドライビングライト)はステアリングと連動して進行方向に首を振るようになっていました。このヘッドライト光軸制御は全て機械式で、ここまで徹底したやり方はシトロエンならではのものでした。なおDSの廉価版のIDは1970年から、名前がD スペシャル(D SPECIAL)又はD シュペール(D SUPER)に変わりました。1972年には排気量を2347ccに拡大したDS 23となりました。

 

 

 ミニカーは2004年に発売されたビテス製です。前述したビテス製のDS 19の型を流用してDS 21に仕立ててあります。特徴的な黄色の4灯式ヘッドライト、リアの細かな灯火類、ドアミラー、1本スポークのステアリングホイール、メータを印刷したインパネなど細部までかなり良く再現されていました。最新のノレブ製などと比べるとやや大ざっぱなところもありますが、2004年頃に発売されたミニカーとしてはレベルの高い出来ばえで、個人的には一押しのDSのミニカーです。DS 21の当時物ミニカーとしてはポリトーイやノレブ(プラスチック製)などがあり、そのノレブの型を使って1980年代にエリゴールがDS 21をモデル化していました。1990年代にはリオがDS 19からDS 23まで20種類ほどをモデル化していました。その中にはDSの生産100万台記念モデルと最終生産記念モデル(1330775台目)がありました。DS/IDのミニカーは非常にたくさんあり、2024年現在でも新製品がでています。当時物以外ではビテス、ノレブの1/43、1/18、ブッシュ、ブレキナ、国産名車コレクション(イクソ製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS 21 1
CITROEN DS 21 2

 以下は1995年に発売されたリオ製のシトロエン DS 21 (1/43 型番123)の画像です。リオ製のDS 19をベースにしてフロント周りを変更してDS 21に仕立ています。リオのDSはルーフ後端の絞リ込みと傾斜がややオーバーにデフォルメされていますが、これはDSの特徴的な部分ですからあまり違和感はありません。1990年代のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 3
CITROEN DS 21 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 5
CITROEN DS 21 6

 以下は1996年に発売されたリオ製のシトロエン DS 生産100万台記念モデル(金色 1/43 型番SL014)とシトロエン DS 最終生産記念モデル 1330775台目 (青色 1/43 型番SL015)の画像です。上記のバリエーションで、それぞれの生産記念ラベルが実車同様にフロントウィンドーに貼られています。(実車画像→ シトロエン DS 最終生産記念モデル 1975年4月) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 7
CITROEN DS 21 8

以下は1969年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン DS 21 (1/43 型番158)の画像です。ノレブの初期物でプラスチック製です。当時のノレブのミニカーはドア/ボンネットが全て開閉するギミック付きの物が多かったのですが、ギミックの開閉ヒンジ部もプラスチック製だったのでギミックはあまりスムーズに動作しませんでした。またノレブ初期のプラスチック製ミニカーはボディ全体が経年変化で変形するという問題がありましたので、その関係でギミックの建付けもガタガタになっている物が多いです。このDS 21も各部が少しづつ変形しているので、ドアの建付けがガタガタになっています。このボディ変形は経年劣化でしたので、発売された新品の状態ではプロポーションが良く当時のミニカーとしてかなり良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 9
CITROEN DS 21 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 11
CITROEN DS 21 12

 以下は1972年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン DS 21 (1/43 型番806)の画像です。これは上記のプラスチック製の型を流用してダイキャスト製に変更して発売された物でした。基本的には上記のプラスチック製と同じで、ダイキャスト製になったことでボディが塗装されるようになり外観の見た目が良くなり、ボンネット/4ドア/トランクの開閉ギミックも比較的スムーズに動作するようになりました。ノレブは1970年代前半にプラスチック製をダイキャスト製に置き換えるようになりました。(プラスチック製が変形することへの対応策でもあったと思われます) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します
CITROEN DS 21 13
CITROEN DS 21 14

 以下は1985年に発売されたエリゴール製のシトロエン DS 21 (1/43 型番545)の画像です。エリゴールは上記ノレブのプラスチック製の型を流用していたので、基本的にはノレブとほとんど同じ物でした。(ホイールを変更するなどエリゴールが多少手を加えていましたが) 同じ型を使ってタクシー、消防車、ポリスなどのバリエーションがありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 15
CITROEN DS 21 16

 以下は1970年に発売されたポリトーイ製の当時物 シトロエン DS 21 (1/43 型番545)の画像です。ポリトーイの廉価版のエキスポートシリーズで、前後バンパーと底板を一体化するなどしてコストダウンを図っていました。プロポーションは悪くないのですが、廉価版でしたので値段相応であまり良い出来ばえではありませんでした。(後に安っぽいホリーホイールが使われて、見た目がさらに悪くなりましたが) ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 19
CITROEN DS 21 20

 以下はフロント/リアの拡大画像です。灯火類の塗装処理を省いてコストダウンしています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN DS 21 21
CITROEN DS 21 22

 以下は2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションの シトロエン DS 21 (1/43 No.227)の画像です。メーカーはイクソです。安価な雑誌付きミニカーでしたが、最近のミニカーでしたので、それなりのレベルには仕上がっていました。ただ細部の仕上げは上記のビテス製などに比べると、値段相応ながらドアミラーがないなど物足りないレベルでした。(ついでにいうとカラーリングも地味でセンスが良くないです) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します
CITROEN DS 21 23
CITROEN DS 21 24

以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します
CITROEN DS 21 25
CITROEN DS 21 26

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=600

 

ページ  « 前へ 1...170  171  172  173  174  175  176  177  178  179  180  ...373 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.