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BMW 733i (E23) ドイツ 1977年
大型セダンBMW 3.0S/3.3L(E3系)の後継として、1977年に7シリーズ(E23)が登場しました。メルセデス ベンツ Sクラスに対抗する為に7シリーズ専用のシャーシが新規設計されました。6シリーズのデザインを流用し、BMWの最上級車らしいスポーティなスタイルとなっていました。当初は728/730/733iの3モデルで、それぞれ6気筒2.8L/3L/3.2L(197HP)エンジンを搭載し、4段変速/3段自動変速で最高速205km/h (3.2L)の性能でした。
1979年に全エンジンを燃料噴射化して、728i/732i/735iとなり、1980年にはターボ仕様の3.4Lエンジン(250HP)を搭載する745iが追加されました。1983年のマイナーチェンジで、フロントグリルなどのデザインが小変更された後期型となり1986年まで生産されました。E23系の総生産台数は約28万台でした。1986年に7シリーズ 2代目(E32)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1978年に発売されたガマ製の当時物です。フロントグリルの造形などが同時期のシュコーに似た作風で、サイズは縮尺1/45と中途半端でした。サイズが小さめなのがいま一つでしたが、プロポーションが良くシュコーと同等レベルの良い出来ばえでした。ウィンドーが薄い青色に着色されているのは、当時のガマのミニカーの特徴でした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。1976年頃にシュコーが倒産し、残された型を引き継いだガマはシュコー製ミニカーをガマの箱にいれて販売していた時期があったのですが、この733iは縮尺1/45であったことから、ガマが型を作ったものだと思われます。(シュコーは1/43でしたので) これ以外の当時物としてはメーベトイの730がありました。当時物以外ではミニチャンプスの733iがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW M1 (E26) ドイツ 1978年
BMWはツーリングカーレースに加えてグループ4/5 レースに進出するために、レース仕様車のベースとして、エンジンをミッドシップ搭載したBMW M1を1978年に発表しました。BMWにはミッドシップエンジン搭載車の開発経験が無かったので、M1の開発はランボルギーニに委託されました。デザインはイタルデザインのG.ジウジアーロが担当し、当時のスーパーカーに共通する直線的なラインの車になっていました。(フロントのキドニーグリルがなければBMWとはわからない) エンジンはツーリングカーレース用の6気筒3.5Lに機械式燃料噴射を追加したものでロードカーは277HP、グループ4仕様は470HP、グループ5仕様は3.2Lターボで850HPでした。シャーシはスペースフレーム構造で、ボディはFRP製というレーシングカー的な構造でした。
当時経営不振であったランボルギーニでは製造が進まなかったので製造契約が」解除され、ドイツのバウアーがシャーシを製造しイタルデザインがボディを組み付けることになりました。グループ4の認定に必要な400台を生産するのに時間が掛かる為、レース参加ができなくなるのを恐れたBMWは「プロカー レース」というM1のワンメイクレースを企画するはめになりました。M1は特例でグループ4認定はされましたが、実際のレースでM1はさほど活躍しなかったようです。
ミニカーは1979年に発売されたガマ製です。当時のガマは倒産したシュコーの型を引継いだことでシュコー風の作風に変わりつつあった時期でした。このM1もシュコー風のシャープな造形で、車高が高いことを除けば、実車の雰囲気がうまく再現されていました。実車に即した形状のホイールや室内など細部も良く再現されていて、かなり良い出来ばえでした。リトラクタブル ヘッドライトが開閉しドア/リアハッチが開閉するギミック付きです。ヘッドライトの開閉は床下部分のレバー操作で行います。リアハッチが開きますが、トランクスペースがあるだけでエンジンは再現されていません。ガマ以外の当時物としてはポリスティル(1/40、1/25)、ソリドのプロカー仕様、コーギーの1/36、バンダイのダッパー(1/55)などがありました。 最近の物では、ミニチャンプスのストリートやレース仕様、イクソ、カルツォなどがあります。 以下はフロント(ヘッドライト開閉)の画像とリア/リアパネル開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 528i (E28) ドイツ 1982年
BMW 5シリーズの2代目(E28)が1982年に登場しました。5シリーズ 初代(E12)を少しリファインしたスタイルで一見するとほとんど変わっていませんでしたが、ボンネットのプレスラインやテールライトの形状が変わっていました。当初のエンジンは4気筒1.8L、6気筒2L/2.5L/2.8Lで、燃料噴射装置付きは528iなど車名の末尾にiが付いていました。
1983年にBMW初のディーゼル エンジン6気筒2.4L(86HP)が追加されました。(当時のヨーロッパではディーゼル エンジン搭載は必須でした) 1985年に6気筒3.4L(182HP)エンジンの535iが追加されました。BMW M1用を改良したDOHC6気筒3.4L(286HP)エンジンを搭載した高性能版のM5が1985年に設定されました。M5は最高速250km/hで当時世界最速の4ドアサルーンでした。1988年に5シリーズの3代目(E34)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1982年に発売されたガマの当時物です。前述したシュコー製の5シリーズ 初代の525と作風が良く似ていますが、これは倒産したシュコーの型をガマが引き継いで生産していたからで、シュコーの型職人が関係していたのでしょう。プロポーションが良く、倒産前のシュコーと同じような良い出来ばえでした。ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ良く再現されていました。このガマ製の528iとシュコー製の5シリーズ 初代の525と並べてみると、デザインはほぼ同じながら車幅が大きくなっていることがわかります。(実物でこのような比較は簡単にできませんが、同じ縮尺のミニカーなら簡単にできるのです) 初代と見た目があまり変わらないことから、5シリーズ 2代目(E28)の当時物ミニカーはこのガマ製しかありませんでした。当時物以外では、ヘルパ、シュコー ジュニア、オートアートのM5があります。以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 323i (E30) ドイツ 1982年
BMW 3シリーズの2代目(E30)が1982年に登場しました。初代とほぼ同じスタイルで、フロントグリル横のウインカーがバンパー下に移動し、全モデルが4灯式ヘッドライトとなりました。まず2ドアセダンとタルガトップ式カブリオレが登場し、その後1983年に4ドアセダン、1989年にステーションワゴンが追加されました。当初のエンジンは4気筒1.5L/1.6L/1.8L、6気筒2L/2.3Lでした。
1985年には6気筒2.3Lが2.5Lになり、2.5Lディーゼルエンジン(324d)が追加されました。同年にカブリオレがフルオープンに変わり、BMW初のフルタイム4WD仕様の325iXも登場しました。1987年のマイナーチェンジで、車幅灯内蔵式ヘッドライトが採用され、リアライト形状が変わりました。1989年にDOHC4気筒1.8L(136HP)エンジンを搭載した高性能版318isが追加されました。BMW 3シリーズの2代目(E30)は「六本木のカローラ」と呼ばれたほど、日本でも良く売れた車でした。1990年に3シリーズ 3代目(E36)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1983年に発売されたガマの当時物です。プロポーションが良くシャープな造形で実車の雰囲気がうまく再現され、当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。前述したガマ製のBMW 528i (E28)と同様に、これも倒産したシュコーの型職人が関係しているようで、シュコーとよく似た作風でした。ガマはカブリオレとツーリングもモデル化していました。 3シリーズの2代目(E30)も5シリーズ 2代目(E28)と同様に初代と見た目があまり変わらない為か、ガマ以外の当時物ミニカーはないようです。当時物以外では、ミニチャンプスが2ドアセダン、カブリオレ、ツーリングを揃えていて、トミカ リミッテドの2/4ドア、ヘルパの1/87、ヴァンガーズなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 735i (E32) ドイツ 1986年
BMWの最上級車7シリーズの2代目E32が1986年に登場しました。7シリーズ 初代(E23)の派手な逆スラントのノーズをリファインして、空力的に洗練されたデザインになっていました。7シリーズ 2代目E32の最大の売りは戦後のドイツ車として初めてV型12気筒エンジンを搭載したことでした。車名にLが付くロングホイールベース仕様が設定され、自動車電話やワインクーラーなど高級車としての豪華装備を充実させていました。当初のエンジンはV型6気筒3L/3.5L、V型12気筒5L(300HP)でした。
1992年からDOHC V型8気筒3L/4L(282HP)エンジンが追加され、このエンジンには5段自動変速機が設定されました。なおV型12気筒エンジン搭載車はフロントのキドニーグリルの幅が広くなっていて、外観で識別することが出来ました。1987年にはなんとV型16気筒エンジン搭載のプロトタイプまで作られましたが、これは量産化されませんでした。E32系は1995年まで約30万台が生産されました。
ミニカーは1986年に発売されたガマ製の当時物です。プロポーションが良く、全体的に滑らかになったボディがうまく再現されていました。灯火類や室内などの細部も良く仕上げてあり良い出来ばえでした。ただ前述したガマ製の7シリーズ (E23)と同様に、縮尺1/45で出来ていたのでサイズが1/43より少し小さいのが残念でした。(何故か底板には1/43と表記されていましたが、外形寸法を測れば明らかに1/45でモデル化されていました) また当時のガマのミニカーの特徴であった薄い青色に着色されたウィンドーも継続されていました。これ以外の7シリーズ 2代目(E32)の当時物ミニカーはマッチボックスのキングサイズ(1/36)、シャバックの1/24がありました。当時物以外ではミニチャンプスとヘルパがあります。以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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