ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

JAGUAR MK X 1961 UK

JAGUAR MK X
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR MK X


NOREV 2700000 1/43 全長 119mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.1m 全幅約1.94m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.8L 255HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速196km/h  データーベースでジャガー MKのミニカー検索

ジャガー MK X イギリス 1961年

 

 ジャガー MK IXの後継車としてMK Xが1961年に登場しました。主要な市場であったアメリカの要望を受け、ボディは全長5.1m 全幅1.94mに大型化されました。車高は1.38mと低められたので、幅広く低い堂々たるスタイルになりました。丸型4灯式ヘッドライトを採用した独特のフロント周りはイギリス車らしいエレガントなデザインで、このスタイルはその後のジャガーの基本となりました。サスペンションには4輪独立懸架が採用され、MK IXの6気筒3.8L(255HP)エンジンを継承し、4速マニュアルか3速自動変速機仕様で最高速196km/hの性能でした。

 

  1964年にはエンジンが4.2L(288HP)に拡大され、1966年にはフロントグリルが2分割風に少し変更されて車名が420Gに変わりました。420Gにはホイールベースを延長したリムジーンが追加され、これをベースにして1968年にはディムラー DS420が登場しました。なおディムラー DS420はジャガー MK Xがベースでしたが、外観はディムラーの独自デザインでしたのでジャガーとは見た目が違っていました。(実車画像→ ディムラー DS420)

 なお前述したMK IIの発展型のSタイプのフロントをMK Xと同じようなデザインにしたモデルが420と言う名前で1966年に登場していますが、これと420Gは別物です。(実車画像→ ジャガー 420)  1968年に後継車であるXJ6が登場し、420Gは1970年に生産中止となりました。MK Xと420Gの総生産台数は約24000台でした。

 

 

 ミニカーは2000年頃に発売されたノレブ製です。ノレブは1965年にMK Xの当時物ミニカー(プラスチック製 型番19)を発売していました。これはそのプラスチック製ミニカーの型を流用して、塗装や仕上げなどをリファインして新製品として2000年頃に発売された物でした。元々の当時物ミニカーはプロポーション的には良い出来ばえでしたが、その型を手直してボディの塗装や細部の仕上げに手を掛けたリファイン版は、元の当時物とは別物のように見える良い出来ばえに仕上がっていました。ドア開閉などのギミックはありませんが、サイドウインドーが上下するギミックが追加されています。(左右のサイドウインドー4枚を個別に上下できます) 以下はフロント/リアの拡大画像です。

JAGUAR MK X 1
JAGUAR MK X 2

 以下は1965年に発売された上述したノレブ製の当時物ミニカー(プラスチック製)と上記のリファイン版ミニカーの2台を並べた画像です。当時物ミニカーはプラスチックの経年劣化でボディ全体が弓なりに大きく変形し、透明プラスチックの窓も変形しています。なおリファイン版ミニカーもプラスチック製(ただしボディは塗装されている)なのですが、経年変化が小さいABS樹脂を使っているようなので23年経過した現在でも気が付くような変形はありません。ちなみに最近のオートアート製の1/18ミニカーにもABS樹脂を使ったボディとダイキャスト製のインナーボディを組み合わせたABS/ダイキャストコンポジットモデルがありますので、ABS樹脂はほぼ経年変化しないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR MK X 1
JAGUAR MK X 2

 以下は1962年に発売されたディンキー(英)製の当時物 ジャガー MK X (1/48 型番142)の画像です。縮尺が1/48ぐらいなので、上記のノレブ製などと較べると全長107㎜と一回りほど小さいです。1960年代のビンテージミニカーですから素朴な作りですが、当時としては良い出来ばえのミニカーでした。トランクの開閉ギミック付で、トランク内にはおまけの旅行鞄が収まっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR MK X 3
JAGUAR MK X 4

 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR MK X 5
JAGUAR MK X 6

 以下は2010年に発売されたオックスフォード製のディムラー DS420 霊柩車 (1/43 型番DS002)の画像です。上述したディムラー DS420の霊柩車仕様で、後部がガラス張りになっている実車をモデル化しています。(実車画像→ ディムラー DS420 霊柩車) オックスフォードはディムラー DS420を1/43、1/76,1/148サイズで40種類以上もモデル化しています。同じオックスフォード製のDS420の王室御料車(クイーン マザー専用車)はイギリスのVIPカーのページで紹介しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIMLER DS420 HEARSE 1
DAIMLER DS420 HEARSE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DAIMLER DS420 HEARSE 3
DAIMLER DS420 HEARSE 4

 ディムラー DS420のミニカー→ データーベースでディムラー DS420のミニカー検索

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JAGUAR E TYPE 1961 UK

JAGUAR E TYPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE


BBURAGO 3016 1/18 全長 255mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.45m 全幅約1.65m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3.8L 265HP 4段変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでジャガー E タイプのミニカー検索

ジャガー E タイプ イギリス 1961年

 

  1961年にジャガー XKシリーズの後継車として2シーターのスポーツカー E タイプが登場しました。当時ジャガーはC タイプD タイプがレースで活躍していたので、その関連でE タイプと名付けられました。ロングノーズ/ショートデッキのスポーツカーのお手本のようなボディは実にかっこよかったです。(現代的な感覚では無駄が多いですが) エンジンはMK II 3.8と同じDOHC 6気筒3.8L(265HP)を搭載し、4輪独立懸架サスペンション、4輪ディスクブレーキ、4段変速で最高速は240km/hと高性能でした。

 

 当初はオープンのロードスターとクーペの2タイプでした。ロングノーズの華麗なデザインで高性能ながら安価であったE タイプは人気を博し、アメリカなどで大ヒットしました。ただ初期のE タイプはスポーツカーとしては良かったのですが、フルシンクロではない変速機、居住性が悪いバケットシート、内装に使われた高級感がないアルミパネルなどが不評でした。1964年のマイナーチェンジで、エンジンが4.2Lに拡大されトルクがアップし、変速機がフルシンクロ化され、ブレーキが改良され、問題のあったシートなどの内装も見直されました。1966年にホイールベースを延長して+2座を確保したE タイプ 2+2が追加されました。

 

 

 人気の高いジャガー E タイプのミニカーはたくさんあります。最初に紹介するのは1986年頃に発売されたBブラーゴ製の1/18です。Bブラーゴは1976年に登場した大スケールミニカーの先駆メーカーで、同社の標準は1/24だったのですが、これはダイヤモンドシリーズと称する1/18で、1/24よりも仕上げレベルを上げたものでした。左ハンドルですので、輸出仕様の初期型をモデル化しています。ボンネット/ドア/トランクが開閉し、エンジン/サスペンションや室内などが良く再現されていました。特にアルミパネルのセンターパネルやメーターパネルなどの内装はよく再現されています。ボンネットは後部下側に固定用のバンドが付いていて、このロックを外して開くのですが、実車のロックはこのような方式ではありません。(レースカー仕様ならこのようなロックバンド付がありましたが) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR E TYPE 1
JAGUAR E TYPE 2

 以下は床下部分のドライブトレーン/サスペンションの画像です。前輪は操舵可能で、ステアリングホイールと連動しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 4

 ジャガー E タイプの当時物ミニカーとしてはディンキー、コーギー、マッチボックス、スポットオン、テクノ、ノレブなどがありました。当時物ではないですが古いものでは、ポリトーイ、Bブラーゴ、エリゴール、ボックス モデル、ベスト モデルなどがあり、最近の物では京商、オートアート、シュコー、イクソ、オックスフォードなど非常にたくさんあります。 以下は1961年頃に発売されたテクノ製の当時物 ジャガー E タイプ (1/43 型番927)の画像です。テクノのミニカーは簡単に分解/組立てができる構造となっているものが多いのですが、これもそれが可能でした。その為金属製パーツが多く頑丈にできていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きでさらに前輪操舵も可能となっています。ギミックがてんこ盛りの上にプロポーションが良く、エンジン/室内などの細部も良く再現されていて当時物ミニカーとして一級品の素晴らしい出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 5
JAGUAR E TYPE 6

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。 。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 7
JAGUAR E TYPE 8

 以下は1990年頃に発売されたボックス モデル製のジャガー E タイプ (1/43 型番8460)の画像です。1990年代のミニカーでギミックはありませんが、実車の雰囲気が良く再現されていました。なおワイパーが3連式になっていることはこのミニカーで知りました。ボックス モデルはクーペやレース仕様など数種類をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 9
JAGUAR E TYPE 10

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 11
JAGUAR E TYPE 12

 以下は2001年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズの ジャガー E タイプ (1/43 No.1)の画像です。世界の名車シリーズの創刊号のミニカーでしたので、このシリーズの中でも結構良い出来ばえのミニカーに仕上がっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 13
JAGUAR E TYPE 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 15
JAGUAR E TYPE 16

 以下は1986年に発売されたエリゴール製のジャガー E タイプ (1/43 型番1152)の画像です。左ハンドルでヘッドライトが黄色なので、フランス仕様をモデル化しています。エリゴールのミニカーはノレブのプラスチック製ミニカーの型を流用したものが多いので、これもノレブの型を流用した物だと思って以前はそのように記載していました。ところがこれは同じフランスのMINIALUXE製のE タイプを流用したものだというご指摘をこの記事を見た方から掲示板経由でいただきました。書籍とWEB上の画像でこれと同じ仕様のMINIALUXE製のロードスター(型番S-15)があることが分かりましたので、これはMINIALUXE製の型を流用しているようです。エリゴールはクーペ(型番1153)もモデル化していて、そちらも同じMINIALUXE製のクーペ(型番S-16)を流用しているようです。ボンネット/トランクが開閉するギミック付で、当時物ミニカーとしては良く出来ていました。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 17
JAGUAR E TYPE 18

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 19
JAGUAR E TYPE 20

 以下は1990年に発売されたマッチボックス ディンキー製のジャガー E タイプ (1/43 型番DY18)の画像です。マッチボックス傘下で一時的に復活したディンキー ブランドがマニア向けに作ったディンキー コレクション シリーズの1つでした。右ハンドル仕様でディンキーの復刻版的なミニカーだと思いますが、当時のミニカーとして良く出来ていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 21
JAGUAR E TYPE 22

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR E TYPE 23
JAGUAR E TYPE 24

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VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 1961 UK

VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II)


OXFORD VFE003 1/43 全長 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.3L 73HP 3段変速
性能: 最高速136km/h  データーベースでヴォクスホール クレスタのミニカー検索

ヴォクスホール クレスタ PA フリアリー エステート イギリス 1961年

 

 ヴォクスホール クレスタは前述したヴェロックスの上級モデルとして1954年に設定され、ヴェロックスより内外装が高級に仕上げられていました。1957年のモデルチェンジで4気筒エンジン搭載車はビクター FA、6気筒エンジン搭載車ははヴェロックス PA/クレスタ PAとなりました。6気筒2.3L(73HP)エンジンを搭載したヴェロックス/クレスタは、3段変速で最高速136km/hの性能でした。ボディのデザインはGM風のアクの強いもので、あまりイギリスの保守層には受けそうにないものでした。(参照画像→ヴォクスホール クレスタ PA 1958)

 

 ただこの車のワゴン仕様のフリアリー エステートの王室特注仕様車をエリザベス女王が私用車として長年愛用されました。エリザベス女王はかつては自ら運転されていて、クレスタ フリアリー エステートを運転されている写真があるので、女王はよほどこの車がお気に入りだったようです。(参照画像→ フリアリー エステートを運転されるエリザベス女王) 女王の車ということとその個性的なデザインで、クレスタ PAは戦後のヴォクスホールでは最も有名なモデルとなりました。1962年に2.6L(104HP)エンジンが追加されPBにモデルチェンジされるまでに、約8万台が生産されました。なおPBはエステートも含めてごく平凡なデザインでした。(参照画像→ヴォクスホール クレスタ PB 1964)

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたオックスフォード製です。オックスフォードは2009年頃から輸入されるようになったイギリスの新ブランドで、コーギーのブランドであるバンガーズに似たレトロな作風で、主に古いイギリス車をモデル化しています。このクレスタ PA フリアリー エステートは個性的なキャビンのデザインが良く再現されていて、少しレトロな感じの作風がいい味をだしていました。内装もそこそこリアルに仕上げてあります。オックスフォードは同じ型でインペリアル グリーンのカラーリングで特注されたクイーン エリザベス 専用車もモデル化しています。なおPAとPBの当時物はスポットオンがモデル化していました。PAはバンガーズもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 1
VAUXHALL CRESTA PA FRIARY ESTATE (Queen Elizabeth II) 2

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FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1961 UK

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)


CORGI 234 1/46 全長 95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 60HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでフォード コンサルのミニカー検索

フォード コンサル クラシック (輸出名 コンサル 315) イギリス 1961年

 

 前述したフォード コンサルは1956年にMK IIに発展し1962年まで生産されました。コンサルの後継車としてコンサル クラシックが1961年に登場しました。コンサル クラシックはデザイン的には人気のあったアングリアとよく似ていて、4灯式ヘッドライトを採用してアメリカ車的な味付けをより一層強めた物でした。4気筒1.3L(55HP)/1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/h(1.5L)の性能でした。4ドアと2ドアが有り、2ドアをベースにしてスポーティなルーフに変更したクーペ仕様はカプリ(輸出名 コンサル 335)という別名が付けられました。(実車画像→ フォード コンサル カプリ 1963)

 

 当初カプリは輸出仕様だけだったのですが、1962年からイギリスでも販売されました。カプリにはエンジンをチューンした高性能版のGTが1963年に追加されました。クラシックとカプリは1963年まで生産され、クラシックは約11万台、カプリは約2万台が生産されました。なお当時のフォードではこの生産台数は失敗作の範疇だったようです。あまりにアメリカ車的なデザインがイギリス一般大衆に受け入れられなかったのが原因でしょう。クラシックは1963年にコンサル コルセアにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたコーギーの当時物です。1960年代のミニカーですから、ライト類が塗装処理となっているなど素朴な作りです。それでも特徴的なルーフやフロントグリル/リアのテールフィンなどアメリカ車的な感じが良く再現されていました。ボンネットが開閉するギミック付きです。室内の造形についてはそれらしい物が付いているといったレベルでしたが、当時としてはこれが最新のレベルでした。これ以外の当時物ミニカーとしてはスポットオンとノレブ(プラスチック製)とディンキー(英)のカプリなどがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 2

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NISSAN CEDRIC (G30) 1961 JAPAN

NISSAN CEDRIC (G30)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30)


JAPANESE CARS COLLECTION (NOREV) 23 1/43 全長 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.41m 全幅約1.68m エンジン 変速機: 4気筒 1.9L 88HP 4段自動変速
性能: 最高速130km/h  データーベースで日産 セドリック 30型のミニカー検索

日産 セドリック G30型 日本 1961年

 

 日産 セドリックはノックダウン生産で国産化したオースチン A50 ケンブリッジの後継車として1960年に登場しました。(実車画像→ オースチン A50 ケンブリッジ) 日産初のモノコックボディで前輪独立懸架、縦型4灯式ヘッドライトやラップラウンドしたフロントウインドウは当時のアメリカ車的なデザインとなっていました。ワゴンとバンも1962年に設定されました。なおセドリック(CEDRIC)という名前は児童向け小説「小公子」の主人公にちなんだものでした。

 

 当初は4気筒1.5L(71HP)エンジンを搭載していましたが、すぐに1.9L(88HP)エンジンが追加されました。この1.9Lエンジン搭載車は4段変速で、最高速130km/hの性能でした。1960年にホイールベースと全長を100㎜延長したカスタムが追加されました。1962年のマイナーチェンジ(31型)で、ホイールベースが延長され、縦型4灯式ヘッドライトが横型に変更されました。1963年には6気筒2.8L(115HP)エンジンを搭載しボディを拡大した、国産初の3ナンバー規格の普通乗用車セドリック スペシャル(50型)も追加されました。1965年にセドリック 2代目(130型)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはノレブで、セドリック 初代前期型で1960年に追加されたカスタム(G30型)をモデル化しています。縦型4灯式ヘッドライトのフロントグリルがそこそこリアルに再現されていて、安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。国産名車コレクションは後期型のバンもモデル化していました。同じ型を使って日産名車コレクションではセダンの色違い(青/灰 ツートン)をNo.12でモデル化していました。これ以外ではファインモデル(アンチモニー製)、エブロ、トミカでもモデル化されていて、昔の車としては人気があります。なお当時物ミニカーではミクロペットが前/後期型の両方を、ダイヤペットが後期型をモデル化していますが、それらは滅多にお目にかかれないレア物です。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN CEDRIC (G30) 1
NISSAN CEDRIC (G30) 2

 以下は2009年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションの日産 セドリック バン (1/43 No.87)の画像です。横型4灯式ヘッドライトに変更された後期型の商用バンをモデル化しています。メーカーは上述のセダンと同じノレブで、これも安価な雑誌付ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ツートンのカラーリングが当時の雰囲気をうまく再現していると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 1
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。リアには読みずらいですが「1900 Nissan 最大積載量500kg」と表示されていますので、1.9Lエンジン搭載車をモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 3
NISSAN CEDRIC (G30) VAN 4

 以下は1980年に可堂玩具からカドー(KADO)ブランドで発売された日産 セドリック (30D) (1/43 型番11)の画像です。1960年式の初期型をモデル化しています。ホワイトメタル製なのでずっしりと重く、素朴な作りながら実車の雰囲気がうまく再現されていました。また1980年代のミニカーとしてはワイパーやモール類、室内などの細部もそこそこ良く再現されていました。ほぼ手作りの少量生産品でしたので、当時の価格で4600円と高価でした。(当時の一般的な国産ミニカーの約5倍でした) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 3
NISSAN CEDRIC (G30) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN CEDRIC (G30) 5
NISSAN CEDRIC (G30) 6

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