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FERRARI 246 F1 (DINO 246) 1958 ITALY |
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![]() BRUMM R069 1/43 96㎜
実車諸元 画像参照
フェラーリ 246 F1 (ディノ 246) イタリア 1958
創業者エンツォ フェラーリの長男アルフレード (愛称 ディノ)は1956年に若くして亡くなりました。彼のアイデアだったといわれるV型6気筒エンジンを搭載した車(ディノ 246など)にはディノのブランド名がつけられました。このエンジンを搭載したF2マシン(1957年 156 F2)をベースにして、排気量を2.4Lに拡大した246 F1が1958年に登場しました。1958年シーズン終盤には排気量を2.5Lに拡大しディスクブレーキを採用した256 F1が登場しました。
1959年シーズンは、T.ブルックスのドライブでフランスGPとドイツGPで優勝していますが、軽量でエンジンをミドシップ搭載した操縦性の良いクーパーに苦戦するようになりました。1970年にはほとんど勝てなくなり、イギリス勢が参加しなかったイタリアGPでは優勝していますが、これはエンジンをフロントに搭載した古典的なF1マシンの最後の勝利となりました。1961年に後継車の156 F1が登場しました。
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ミニカーはブルム製で、1982年頃発売されました。1958年のイギリス GPの優勝車(ドライバー P.コリンズ)をモデル化しています。ホイールのドラムブレーキやコクピット周りなどそこそこ再現されていて、当時のミニカーとしては良くできていました。ブルムは型番R058でイギリスGP 2位の#2もモデル化しています。これ以外の246 F1のミニカーはマッチボックス、イクソ、カルツォなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピット/俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1982年に発売された同じブルム製の 246 F1 #2 イギリス GP 1958 (1/43 型番R068)の画像です。こちらは同じイギリス GPで2位となった車(ドライバー M.ホーソン)をモデル化しています。同じ246 F1ですが、ウィンドースクリーンやエンジン上部のカバーなどが違っています。ブルム初期のミニカーでは、この違いが実車に忠実なのかどうかはかなり疑問なところがありますが。。そこまでは資料がないので明確にはわかりません。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FERRARI 250 TESTAROSSA 1958 ITALY |
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![]() BANG 7143 1/43 96㎜
実車諸元 画像参照
フェラーリ 250 テスタロッサ イタリア 1958
ワールド スポーツカー チャンピオンシップは当初エンジン排気量の規制がなかったので、フェラーリなどの参戦メーカーは大排気量のマシンを投入していました。しかし1958年から排気量が3Lまでとなった為に、新規に開発されたのが250 テスタロッサでした。エンジンは250 GT用を大幅に変更してあり、旧型と区別するためにカムカバーを赤く塗っていました。テスタロッサ(TESTAROSSA:赤い頭)という名前はこのエンジンの外観から名付けられたものです。
初期のテスタロッサはブレーキドラム冷却用にグリルとフロント フェンダーの間に切り込みがある独特なスタイルをしています。このスタイルは昔のアニメ「マッハGoGoGo」のマッハ号のベースになったといわれています。1959年からはディスクブレーキに変わった為、普通のノーズに変わっています。肝心のレース戦歴ですが、1958、1960、19
61年のスポーツカー チャンピオン シップをフェラーリが獲得していることから、圧倒的に強かったことがわかります。
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ミニカーはバン製で、1996年に購入しました。リアルなワイヤースポークホイール、ボンネットを固定する革バンドと金具の精緻な再現、リアルな室内の造形など非常に良く出来ています。少しくすんだ赤色のボディカラーも、この時代のフェラーリの実車に即しています。独特なフロントノーズを持つ初期のテスタロッサの1/43量産ミニカーとしてはベストだと思います。これ以外のミニカーでは、アートモデル、ブラーゴの1/43と1/18、プロゲット K、イクソ、ブルムのレース仕様などがあります。 以下はバンのテスタロッサのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1981年に発売されたブラーゴの250 テスタロッサ(1/18 型番3007)の画像です。ブラーゴは1/18のミニカーの先駆者で、当時としては最高の出来ばえでした。35年も前に作られたミニカーですので、現在のオートアート クラスと比較するのは酷ですが、結構精密にできています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 再現されたエンジンのテスタロッサ(赤いカムカバー)には「FERRARI」のロゴが表示されています。 ![]() ![]() 以下は1987年頃に発売されたプロゲット Kの250 テスタロッサ(型番PK015)の画像です。プロゲット Kの初期の物で、プロポーションは悪くないですが、細かいところの仕上げは今一つです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1983年頃に発売されたブルムの250 テスタロッサ 1959年ルマン仕様(型番R094)の画像です。普通のノーズに切り替わったテスタロッサです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FERRARI 250 GT SWB 1959 ITALY |
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![]() BANG 7076 1/43 96㎜
実車諸元 画像参照
フェラーリ 250 GT SWB イタリア 1959
250シリーズのレーシングカーには250 テスタロッサ、250 GTO、250LMなどがあり、いずれも成功しています。250シリーズのGTカー(市販車)には、ホイールベースの異なるショートホイールベース(SWB 2400㎜)とロングホイールベース(LWB 2600㎜)がありました。最初のGTカーは1954年に登場した250 ヨーロッパ GTでした。LWB仕様でV型12気筒3L(220HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速218㎞/hの性能でした。受注生産で16台だけ生産されたとのことです。
1956年からレースを主目的とする250 GTの生産が始まりました。ピニンファリーナのデザインによるボディは総アルミ製で、当時流行りだったテールフィンを採用していました。LWB仕様でV型12気筒3L(230-280HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速250㎞/hの性能でした。この車はフランスのツール ド フランスで1956年から数年間連続して優勝したことから、250 GT TDF(ツール ド フランス)と呼ばれるようになりました。1957年にはオープン仕様の250 GT カブリオレや250 GT カリフォルニア スパイダー(アメリカ向け) が追加されました。
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250 GT TDFの後継として1959年に登場したのが250 GT SWBです。操縦性を向上するためにホイールベースを短くしたのがSWB(Short Wheelbase Berlinetta(クーペ))という名前の由来です。基本的にはレース用の車ですが、このSWBあたりから本来の意味でのGTカー的な要素が加わってきました。ディスクブレーキ、ヒーター/ベンチレーターが初めて標準装備され、一般ユーザー用に操縦安定性が向上しました。TDFと同じピニンファリーナのデザインですが、テールフィンがなくなり、よりダイナミックで迫力のあるデザインに変わっています。(これ以外の250シリーズのモデルについては250 GTEを参照してください) |
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![]() ![]() 以下は1985年頃に発売されたボックス モデルの250 GT(型番8406)の画像です。1956年式なので初期の250 GTをモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1986年頃に発売されたボックス モデルの250 GT TDF プローバ(プロトタイプ)(型番8424)の画像で、プロトタイプなのでバンパーがついていません。1967年式のTDFのモデルで、前述した初期型の250 GTと比べるとテールフィンが大きくなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1986年頃に発売されたボックス モデルの250 GT TDF ストリート(型番8425)の画像です。上述の型番8425にバンパーをつけたものです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FERRARI 250 GTE 2+2 1960 ITALY |
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![]() DINKY(FR) 515 1/43 110㎜
実車諸元 画像参照
フェラーリ 250 GTE 2+2 イタリア 1960
250シリーズのレーシングカーには250 テスタロッサ、250 GTO、250LMなどがあり、いずれも成功しています。250シリーズのGTカー(市販車)には、ホイールベースの異なるショートホイールベース(SWB 2400㎜)とロングホイールベース(LWB 2600㎜)がありました。最初のGTカーは1954年に登場した250 ヨーロッパ GTでした。LWB仕様でV型12気筒3L(220HP)エンジンを搭載し、4段変速、最高速218㎞/hの性能でした。受注生産で16台だけ生産されたとのことです。1956年からレースを主目的とする250 GTの生産が始まり、250 GT TDF、250 GT SWBなどが登場しました。
1960年に登場した250 GTEは市販スポーツカーとして企画された車で、エンジン搭載位置を前進させてリアに2座のシートを設けたフェラーリ初の4シーター車(実際には2+2レベル)でした。GTEのEは1954年に発表された最初のヨーロッパ(EUROPE) GTの名前に因んだものでした。ボディはピニンファリーナがデザインした美しいクーペで、エンジンは250 GTOと同じですが、圧縮比を落として235馬力にデチューンしてありました。それでも最高速は230km/hと、当時最速の4シーター車でした。250 GTEは3年間で約1000台が生産され、商業的には大成功でした。250 GTEは1964年に330 GTにモデルチェンジしました。
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250 GTE以外の市販スポーツカーとしては、1960年に250 GT SWBをベースにした250 GT スパイダー カリフォルニアが登場し、1962年に高級車として企画された250 GT ルッソ(GTL)が250シリーズ最後のモデルとして登場しました。(250 GT ルッソ→実車画像) 250 GT スパイダーは1964年に275 GTSに、250 GT ルッソは1966年に330 GTCにモデルチェンジしました。 |
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![]() ![]() 以下は1962年に発売されたソリドの250 GTE(型番123)の画像です。ディンキー(仏)の250 GTEと同じぐらいの素晴らしい出来ばえです。このミニカーにはドアが開閉するギミックがついていますが、これはソリドが開発した当時としては目新しい技術でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1985年頃に発売されたIDEA3の250 GT カリフォルニア スパイダー(型番112)の画像です。昔のミニカーとしてはまずまずの出来ばえですが、リアの排気管が少し目立ちすぎです。室内のメーターなどに紙のシールを使っていて、経年変化でシールが剥がれかかっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1996年頃に発売されたベストモデルの250 GT ルッソ(型番9076)の画像です。キャビン部分が小さめにデフォルメされているので、プロポーション的にはいまひとつな感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1965年に発売されたポリトーイの250 GT ルッソ(型番504)の画像です。上のベストモデルのルッソとはテールライトの形状が異なるのですが、当時の高級車は個体差があったようですし、ポリトーイのデフォルメがオーバーであることも含めてあまり細かいことは気にしないことにしましょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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FERRARI 156 F1 1961 ITALY |
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![]() BRUMM R123 1/43 89㎜
実車諸元 画像参照
フェラーリ 156 F1 イタリア 1961
1961年にF1のエンジン排気量が2.5Lから1.5Lに変わり、ディノ 156 F2用のV型6気筒エンジンを搭載する156 F1が1961年に登場しました。当時主流となりつつあったミドシップ搭載エンジン方式は1960年のプロトタイプ 246Pを経て、156 F1に正式に採用されました。当初はVバンク角が65°のV型6気筒エンジン(180HP)を搭載しましたが、Vバンク角を120°に広げて低重心した新開発のV型6気筒エンジン(190HP)も追加されました。156 F1は個性的なフロントノーズの形状から、シャークノーズと呼ばれました。
1961年シーズンはライバルよりエンジンパワーが勝る156 F1が席巻し、参戦した選手権7戦で5勝し、H.ヒルによるドライバーズタイトルとフェラーリ初のコンストラクターズタイトルを獲得しました。なおイタリアGPではW.V.トリップスが観客を巻き込む事故死を遂げ、フェラーリは最終戦アメリカGPを欠場しています。1962年シーズンはライバルのイギリス勢がエンジンをパワーアップして盛り返し、156 F1は苦戦するようになりました。そこでシーズン中盤からサスペンション設定変更やシャークノーズを一般的なノーズに変えるなどの変更を行いましたが、156 F1は1勝もできませんでした。
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ミニカーはブルム製で1985年頃に発売されました。1961年のオランダ GP 優勝車(ドライバー W.V.トリップス)をモデル化しています。特徴的なシャークノーズの合わせ目に隙間があるのはいまいちですが、当時のミニカーとしてはそこそこ良い出来ばえでした。ブルムは型番R289の後期型など156 F1を10種類ほどモデル化しています。当時物ミニカーとして老舗メーカーのコーギー、ソリド、ディンキーが揃ってモデル化していることは、156 F1の人気が高かったことを示しています。最近のものではイクソ、カルツォ、マテルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とコクピット/俯瞰の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1998年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 #8 ベルギー GP フィギュア付 1961年 (1/43 型番AS12)の画像です。1961年のベルギー GP(スパ サーキット)で3位となった#8(ドライバー O.ジャンドビアン)をモデル化しています。ブルムの型番AS**シリーズはレース コースの台座(木製の手作り)を付けてちょっとしたジオラマ仕立てにしたもので、これは500台の限定生産でした。レトロなサーキットとドライバーの服装が1960年代の懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1963年に発売された老舗メーカー コーギー製の当時物 156 F1 (1/46 型番154)の画像です。1960年代に作られたビンテージミニカーですから素朴な作りで現在のミニカーのようにはリアルではありませんが、実車の雰囲気は良く再現されていて当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。また当時のF1のミニカーはこんな具合にドライバーフィギュアを乘せているものが多かったです。なお現在は新旧のF1がやたらとたくさんモデル化されていますが、1960-1970年代にはF1のミニカーはあまりありませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1999年に発売されたブルム製のフェラーリ 156 F1 1964年 (1/43 型番R289)の画像です。ノーズが変更された後期型の156 F1で、1964年のオーストリア GP 優勝車(ドライバー L.バンディーニ)をモデル化しています。デザインが大幅に変更されて後継車の158 F1とほとんど同じになっています。青色で塗装されたホイール、ステアリングホイールセンター中心のフェラーリのロゴやインパネのメーター、リアに飛び出したエンジン後部などリアルに出来ています。ただウィンドースクリーンの建付けが悪く後端が少し浮いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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