ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

SUZUKI ALTO 2015 JAPAN

SUZUKI ALTO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SUZUKI ALTO


TOMICA 8-9 1/56 全長 
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.36m 全幅約1.48m エンジン 変速機: DOHC 3気筒 ターボ 658cc 64HP 5段変速/CVT
性能: 最高速140km/h (リミッター制限)  データーベースでスズキ アルトのミニカー検索

スズキ アルト 日本 2015年

 

 2014年にスズキ アルト 8代目が登場しました。 先代は女性向けを意識したデザインでしたが、8代目は目力がある角形のヘッドライトを採用して見た目の雰囲気が一新されました。プラットフォームは新設計されて軽量化され、ホイールベースが延長されて室内が広くなりました。乗用車と商用車(バン 4ナンバー)があり、全モデルで4輪駆動仕様が選択できました。またマツダにOEMされて、キャロルとして販売されました。

 安全装備としてアルトでは初のレーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)、誤発進抑制機能、急ブレーキを踏んだ際に後続車に注意を促すエマージェンシーストップシグナルが導入されました。商用車のレーダーブレーキサポート装着車は商用車としては初のASV(先進安全自動車)となりました。

 

 2015年にターボエンジンを搭載しサスペンションやタイヤをグレードアップした高性能版のターボ RSを追加し、さらに手動の5段変速機が選択できるさらにスポーティなワークスが約15年振りに復活しました。2018年にターボ RSは廃止されワークスに統一されました。 2021年にアルト 9代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ スズキ アルト 2022) 9代目には商用車が設定されなかったので、アルト初代から続いていた軽ボンネットバンは8代目限りとなりました。なお2022年に軽トールワゴンのスペーシアに商用車 スペーシア ベースが発売されました。

 

 

 ミニカーは2015年に発売されたトミカの当時物です。このミニカーは保有していないので、ここではWEBショップの画像を借用させていただきました。特徴的なヘッドライト周りの雰囲気がうまく再現されていて、良く出来ているようです。ハッチバックが開閉するギミック付きです。これ以外のアルト 8代目のミニカーはMARK43(レジン製)の ターボ RS とワークスがあります。

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MERCEDES MAYBACH S600 (X222) 2016 GERMANY

MERCEDES MAYBACH S600 (X222)
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MERCEDES MAYBACH S600 (X222)


ALMOST REAL AL420103 1/43 全長129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.46m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6L ツインターボ 530P 7段自動変速 4WD仕様も有り
性能: 最高速250km/h(リミッター付)  データーベースでマイバッハ (戦後)のミニカー検索

メルセデス マイバッハ S600 (X222) ドイツ 2016年

 

 戦前の高級車メーカー マイバッハ社は、戦後は自動車用エンジンの製造を行い1966年にダイムラー ベンツ社の傘下となりました。ダイムラー ベンツは1997年にメルセデス ベンツ マイバッハという名前のコンセプトカーを発表しマイバッハ ブランドを復活させ、2002年にマイバッハ 57/62が発売されました。マイバッハ 57/62は約3000台が販売されたそうですが、この台数では商売にならなかったようで、マイバッハブランドは2012年に廃止されました。

 

 2014年にメルセデスのサブ ブランドとしてメルセデス マイバッハが設定され、マイバッハ 57/62の実質的な後継車としてメルセデス マイバッハ S500/600が登場しました。この車はメルセデス ベンツ Sクラス(W222)のロングホイールベース版の後席部分を200m延長したリムジンで、前後の意匠も変えていないので実質的にはSクラスのストレッチリムジンでした。(マイバッハのエンブレムがCピラーに表示されていただけでした) エンジンはS500がDOHC V型8気筒4.7Lターボ(455HP)、S600がDOHC V型12気筒6Lターボ(530HP)でSクラスと同じです。

 

 

 2015年にはホイールベースをさらに1053mm伸ばして車高を高くし、対面4座式後席を備えたメルセデス マイバッハ プルマンが発表されました。2016年にはメルセデス AMG S65 カブリオレをベースにした、4座オープンのメルセデス マイバッハ S650 カブリオレが限定生産されました。(実車画像→ メルセデス マイバッハ S650 カブリオレ) 2017年にメルセデス ベンツ Gクラスをベースにしてマイバッハ 初のSUV マイバッハ G 650 ランドレーが登場しました。(実車画像→ メルセデス マイバッハ G 650 ランドレー)

 ミニカーは2017年に発売されたオールモーストリアル製です。オールモーストリアルはミニチャンプスのミニカーを製作していたと思われる中国の会社が興したブランドで、ミニチャンプスのサブブランド的なスタンスでダイキャスト製ミニカーを製作しているようです。元々ミニチャンプスのミニカーを製作していたこともあって、細部をリアルに仕上げるなどミニチャンプスと同じような作風で、このマイバッハ S600も1/43ダイキャスト製ミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ダイキャスト製なのでしっかりとした重量感があり、フロントグリル/ヘッドライト、ガラスルーフと室内の造形などの細部も良く出来ていました。オールモーストリアルは1/18でもマイバッハをモデル化しています。これ以外のマイバッハ S600系のミニカーはオートアートの1/18、ノレブの1/18、トゥルースケールの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222) 1
MERCEDES MAYBACH S-CLASS (X222) 2

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PORSCHE 911R (991) 2016 GERMANY

PORSCHE 911R (991)
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PORSCHE 911R (991)


MINICHAMPS 410066225 1/43 全長106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.55m 全幅約1.85m エンジン 変速機: DOHC 水平対向6気筒 4L 500HP 
6段変速
性能: 最高速323km/h  データーベースでポルシェ 991のミニカー検索

ポルシェ 911R (991) ドイツ 2016年

 

 ポルシェ 911の7代目 991型が2011年に登場しました。レース車両としての基本性能を向上させる為に、ホイールベース/全長とトレッドが拡大され、ボディが大型化されました。ボディは大型化しましたが、アルミ合金の採用拡大で先代より軽量化されていました。エンジン、シャーシ、サスペンションなどの基本構造は先代同様ボクスター(981型)と共用していましたが、評判が悪かったライトなどの外装部品の共用化は止めていました。ベーシック版のカレラには先代より排気量が小さく高回転型の設定となった直噴式水平対向6気筒3.45L(350HP)エンジンが搭載され、高性能版のカレラSには3.8L(380HP)エンジンが搭載されました。

 

 変速機は7段マニュアルと7段半自動(PDK:デュアルクラッチ式)が設定されました。室内はホイールベースの拡大で、後席背面の荷物収納スペースが拡大され、サンルーフはアウタースライド式となりました。可動性リヤウイングは立上げ高さが増して拡大されました。当初に設定されたオープン仕様のコンバーチブルに加えて、2014年にはタルガ4/4Sが追加されました。

 

 

 2012年に4WDのカレラ4/4Sが設定されました。2013年に3.8L(475HP)エンジンを搭載したGT3、ツインターボで3.8L(520/560HP)にパワーアップした高性能版のターボ/ターボSが設定されました。2015年に4L(500HP)エンジンを搭載したGT3 RSが追加されました。2016年にGT3 RSをベースにして、スポイラーを外すなど軽量化した911Rが設定されました。2015年のマイナーチェンジで、991 II型となりました。

 ミニカーは2017年に発売されたミニチャンプス製です。高性能版の911R (991)をモデル化しています。ミニチャンプスのポルシェですから、全体的な雰囲気や細部の再現も申し分ない出来ばえで、ボディが大型化していることがミニカーでもわかります。ただこのポルシェに限りませんが、ミニチャンプスのミニカーの室内の仕上げは2008年頃を頂点にしてその後徐々に簡素化されたので、これもかつてほど凝った造りではありません。(中国メーカーの人件費高騰で同じ製作費での仕上げレベルが低下したのでしょう) ミニチャンプスはカブリオレ、ターボ、タルガ、GT3、GT3 RSやレース仕様など約100種類をモデル化しています。ミニチャンプス以外では、トミカ、京商、シュコー、ヘルパ、レジン製ではスパークなどたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 911R (991 II) 1
PORSCHE 911R (991 II) 2

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CITROEN DS3 2016 FRANCE

CITROEN DS3
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CITROEN DS3


NOREV 155260 1/43 全長92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.95m 全幅約1.71m エンジン 変速機: DOHC 3気筒 1.2L ターボ 110HP 5段変速/6段自動変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでシトロエン DS3のミニカー検索

シトロエン DS3 フランス 2016年

 

 シトロエンの偉大な名車DSの名前を付けたDS3が2009年に登場しました。シトロエンには同じサイズのC3がありましたが、DS3はC3よりも高級で個性的な車となっていました。2009年に登場したC3 2代目をベースにしており、エンジンや変速機もほぼ同じでした。外観上の違いはC3の5ドアに対してDS3は3ドアで、ルーフを支える柱をブラックアウトしてルーフが浮いているように見せた「フローティングルーフ」が特徴でした。これはボディとは別パーツであったDSのルーフをモチーフにしたデザインでした。(実車画像→ シトロエン C3 2009)

 

 2012年に電動ソフトトップを備えるカブリオが追加されました。(実車画像→ シトロエン DS3 カブリオ) ラリー専用車のDS3 WRCが開発され、2011年からWRCに参戦し大活躍しました。シトロエンはDS生誕60周年の2015年を機に、DSを独立した新しいブランドとすることを決めました。その為DS3は2016年のマイナーチェンジで名前からシトロエンが外れ、フロントとリアの意匠が変更されてフロントグリル上のシトロエンのWシェブロンのエンブレムがDSのエンブレムに変わりました。同時に新開発の3気筒1.2Lエンジンが追加されました。このDSシリーズはシトロエンとは別のブランドとして開発され、販売もDS専売ディーラが行うとのことです。(なお当サイトではデーターベースでのブランド名分類の都合上、名前にシトロエンを付けています)

 

 

 ミニカーは2016年に発売されたノレブ製です。DSブランドとなった2016年式のDS3をモデル化してます。ノレブらしいそつのない良い出来えで実車の雰囲気をうまく再現していました。灯火類やDSのエンブレムなどの細部も良く出来ていました。かつて(1970年代頃)フランス車のミニカーはソリド製が定番でしたが、2000年以降はノレブ製が定番になりつつあります。(以前のノレブはやや高価でしたが、現在は他社が値上げしたのでそれほど高価でもなくなりました) ノレブはマイナーチェンジ前のDS3やDS3 カブリオもモデル化しています。このミニカーはリアサイドウインドーに神殿のようなロゴが印刷されていますが、これはパリの有名な歌劇場 オペラ ガルニエをモチーフにしているようです。オペラ ガルニエは19世紀の壮麗な建築物で、このロゴはDS3のブランドイメージを象徴するものとして表示されているとの見解があるようですが、シトロエン社の正式な見解ではないようです。(こんなところまでリアルに再現されているのは感心します) 以下はフロント/リアの拡大画像とリアサイドウインドーの神殿のロゴの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS3 1
CITROEN DS3 2

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CITROEN DS5 2016 FRANCE

CITROEN DS5
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CITROEN DS5


NOREV 155594 1/43 全長105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.53m 全幅約1.87m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L ターボ 156-210HP 6段変速/6段自動変速
性能: 最高速202-235m/h  データーベースでシトロエン DS5のミニカー検索

シトロエン DS5 フランス 2016年

 

 シトロエン DSシリーズの最上級車としてDS5が2011年に登場しました。デザインは2005年のフランクフルト ショーで公開されたコンセプトカー 「C スポーツラウンジ」をベースにしていて、ワゴンをスタイリッシュにしたような5ドアハッチバックでした。「サーベルライン」と称するヘッドライトから三角窓まで伸びたクロームモールはユニークなデザインでした。シャーシはC5ではなくC4のホイールベースを延長して使っていました。エンジンは4気筒1.6Lターボ、4気筒2Lディーゼルターボと4気筒2Lディーゼル+モータのハイブリッドを搭載していました。(実車画像→ シトロエン C スポーツラウンジ)

 

 DS5には光軸が前輪操舵と連動するヘッドライト、シトロエン初のスマートキーシステム、ヘッドアップディスプレイ、前後ソナー/バックカメラなどの先進装備が搭載されていました。シトロエン C6プジョー 607が生産中止となっていたのでDS5はPSAグループの最上級車となり、ディーゼルハイブリッド仕様車はオランド仏大統領の公用車にもなっていました。2015年のマイナーチェンジでC3/4と同様にフロントグリルにDSのロゴが付き、DSブランドへ移行しました。2018年に生産中止となり、総生産台数は約8万台でした。2020年に登場したDS9が後継車でした。(実車画像→ シトロエン DS9)

 

 

 PSAグループでプジョーは正統派の上質な実用車、シトロエンは個性的な実用車、DSはその上のプレミアムな車という位置づけとなるようです。グループ内でのプラットフォームの共用で近年のシトロエンは個性がなくなっていましたが、このDSシリーズ(特にDS5)ではシトロエンらしさが少しだけ復活したような気がします。ちなみにDSは「DIFFERENT SPIRIT(意訳すると「一味違う気分」?)」の略だそうです。なお中国市場向けに設計されたサブコンパクト SUVのDS6が2014年に登場し、2020年まで生産されました。(実車画像→ シトロエン DS6)

 ミニカーは2016年に発売されたノレブ製で、2015年にマイナーチェンジしたDS5をモデル化しています。前述したDS3/DS4同様に実車の雰囲気がうまく再現されていて、かなり良い出来ばえでした。上述したサーベルライン、大きな全面ガラス製のサンルーフ、室内ではヘッドアップディスプレイやメーターパネルなどの細部まで良く再現されていました。DS3/DS4と同様にDS5のミニカーもノレブが独占しており、マイナーチェンジ前のDS5やフランス国旗の付いた大統領公用車など約10種類をモデル化しています。 以下はフロント(ヘッドアップディスプレイ拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN DS5 1
CITROEN DS5 2

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