ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PEUGEOT 605 1989 FRANCE

PEUGEOT 605
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PEUGEOT 605


SOLIDO 1516 1/43 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.73m 全幅約1.80m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 200HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速235km/h  データーベースでプジョー 605のミニカー検索

プジョー 605 フランス 1989年

 

 プジョー 604の生産中止から4年後の1989年に後継車の605が登場しました。同じピニンファリーナのデザインでしたが、直線的な604のデザインから吊り目の顔を持つ空力を考慮したものに変わりました。メカ的にはPSA(プジョー/シトロエン)グループ内のシトロエン XMとシャーシを共有する、横置きエンジンの前輪駆動車でした。ボディ形式はセダンのみで、最上級車に相応しい豪華な内装や装備でした。当初のエンジンは4気筒2L(130HP)、V型6気筒3L(170HP)とそのDOHC版(200HP)、4気筒2.1Lターボディーゼルでした。

 

 2Lエンジンにターボ仕様やDOHC仕様が追加され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンも追加されました。1997年にはV型6気筒3LエンジンがPRV(プジョー/ルノー/ボルボ)製からルノーと共同開発した新型に変わりました。1995年のマイナーチェンジで後期型となり内外装が小変更されました。初期の605はサスペンション制御などの先進装備に問題があり後期型で改良されましたが、それが尾を引いて販売は低調でした。1999年に後継の607にモデルチェンジしました。(なお606は存在せず欠番になっています) 総生産台数は約25万台でした。

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドの型番15**はHI-FIシリーズという比較的安価な物(定価2000円程)でしたので、あまり細かい仕上げはされていませんでした。ただし基本的なプロポーションは良いので値段を考えるとまずまずの良い出来ばえでした。(ただしドアが開閉するギミックの立てつけが悪いのはソリドらしくないですが) ソリドは1/18でもモデル化していて、それは実車販促用のデーラー向け特注品として使われたようです。実車に人気が無かったことが原因なのか、プジョー 605の当時物ミニカーはこのソリド製しかないようです。当時物以外ではノレブの1/43があります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PEUGEOT 605 1
PEUGEOT 605 2

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ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES 1989 FRANCE

ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALPINE V6 TURBO (GTA) MILLE MILES


UNIVERSAL HOBBIES 1681 1/43 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.75m エンジン 変速機: V型6気筒 2.5L ターボ 200HP 5段変速
性能: 最高速252km/h  データーベースでアルピーヌ V6のミニカー検索

アルピーヌ V6 ターボ (GTA) ミッレ ミリア フランス 1989年

 

 1973年にアルピーヌはルノーに買収され子会社となりました。ルノー傘下の最初の車として、アルピーヌ A310の後継車アルピーヌ GTAが1984年に登場しました。この車は本国以外ではアルピーヌ V6 GT、日本ではアルピーヌ V6 ターボ、イギリスではルノー GTAと呼ばれました。GTAはA310の鋼管バックバーンフレーム/リアエンジンという基本構造は踏襲していましたが、FRP製ボディは大きく幅広くなり空力的にリファインされました。当初のエンジンはA310と同じPRV製V型6気筒2.9L(160HP)で、搭載位置を少し前に移動し前後の重量配分を改善していました。

 

 1985年にV型6気筒2.5Lターボ(185-200HP)エンジンが追加され性能が向上しました。1989年に内外装を上質化したミッレ ミリア、1990年にヘッドライトを小型化してフェンダーを拡張したルマンが限定生産されました。1991年にアルピーヌ A610へとモデルチェンジしました。(実車画像→ アルピーヌ A610 1991)

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたユニバーサルホビー製で、高級版のミッレ ミリアをモデル化しています。ユニバーサルホビーは最近は農機関係のミニカーがメインですが、以前は乗用車のミニカーも発売していましたし他社へのOEMもやっていたようです。現在の農機のミニカーはかなり良い出来で、乗用車のミニカーもレベルの高いものでした。このアルピーヌ V6もプロポーションが良く室内など細部の仕上げもリアルで良く出来ています。ユニバーサルホビーはアルピーヌ V6を数種類モデル化しています。これ以外のミニカーはポリトーイの当時物の1/25、エリゴール、ノレブの1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALPINE V6 TURBO (GTA) 1
ALPINE V6 TURBO (GTA) 2

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ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1989 ITALY

ALFA ROMEO 33 1.5 IE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 1.5 IE


ARS MODEL 104 1/43 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.08m 全幅約1.61m エンジン 変速機: 水平対向4気筒 1.5L 95HP 5段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースでアルファ ロメオ 33のミニカー検索

アルファ ロメオ 33 1.5 IE イタリア 1989年

 

 アルファ ロメオ アルファスッドの後継車アルファ ロメオ 33が1983年に登場しました。33という名前は1970年代に活躍したレースカー ティーポ 33に因んだものでした。ボディデザインは同時流行だったウエッジシェイプの直線基調で、リアのトランク部分が高くなっているのが特徴でした。先代の基本構造(水平対向エンジン搭載の前輪駆動車)を引き継いていましたが、インボードのディスクブレーキが普通のドラム式に戻されるなど全体的に簡素化されていました。当初のエンジンは水平対向4気筒1.4L/1.5L(95HP)でした。(実車画像→ アルファ ロメオ 33 初期型)

 

 1984年にデザインとボディ製造をピニンファリーナが担当するワゴンのジャルディネッタ(後にスポーツワゴン)が追加され、4WD仕様も追加されました。1986年に4気筒1.7L(118HP)エンジンと3気筒1.8Lディーゼルエンジンが追加されました。1989年の大幅なマイナーチェンジでシリーズ 2(後期型)に発展し、フロントグリルが独立した164と同じようなデザインに変更されました。また1.7LエンジンがDOHC化され137HPにパワーアップし、新しいフルタイム4WDシステム パーマネント 4(1992年以降はQ4と呼ぶ)が採用されました。1994年まで生産され、後継車は145/146でした。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたARS モデル製の当時物です。ARS モデルはベルギーの会社でしたが、これはイタリアの会社に委託して生産させたミニカーでした。1992年から当時のアルファ ロメオを数種類モデル化しましたが、数年で生産を終了しました。これはアルファ ロメオ 33 シリーズ 2(フロントグリルが独立した後期型)をモデル化しています。出来ばえは見てのとおりのやや粗削りなもので、あまり細かいところは再現されていません。プロポーションはウエッジシェイプを強調し過ぎで、リアのトランクの位置はやや上がり過ぎです。ボンネット/ドア/ハッチバックが開閉するギミック付きです。これ以外の33のミニカーはいずれもシリーズ 1(前期型)ですが、ポリスティルの当時物 1/25、Bブラーゴの当時物 1/24と1/43、ペゴなどがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/ハッチバック開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 33 1.5 IE 1
ALFA ROMEO 33 1.5 IE 2

 以下は1993年に発売されたARS モデル製の当時物 アルファ ロメオ 33 ボクサー 16V (1/43 型番103)の画像です。上記のバリエーションで、DOHC エンジンを搭載した高性能版のボクサー 16Vをモデル化しています。リアスポイラーが追加され、ホイールが変更されています。なおエンジンの造形は上記と同じままで変えてありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 16V 1
ALFA ROMEO 33 16V 2

 以下は1987年頃に発売されたBブラーゴ製の当時物 アルファ ロメオ 33 ラリー仕様 (1/43 型番4124)の画像です。これはシリーズ 1(前期型)をモデル化していますので、フロントグリルの造形が上記のARS MODELのシリーズ 2(後期型)と異なっています。当時のBブラーゴの廉価版ミニカー(4100シリーズ)ですので、コストダウンで室内のステアリングホイールやドア開閉ギミックを外すなど簡素な造形で、安っぽいフリーホイールが付いていました。廉価版でしたが全体的なプロポーションはまずまずで、サイドビューは上記のARS MODELより実車に近いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 3
ALFA ROMEO 33 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 33 5
ALFA ROMEO 33 6

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FERRARI 348 TB 1989 ITALY

FERRARI 348 TB
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB


HERPA 1010 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3.4L 300HP 5段変速
性能: 最高速275km/h  データーベースでフェラーリ 348のミニカー検索

フェラーリ 348 TB イタリア 1989年

 

 フェラーリ 308/328の後継車として、348 TB/TSが1989年に登場しました。これもピニンファリーナのデザインで、サイドのフィン付きのインテークやリアライトのルーバーなど全体的に前述したテスタロッサとよく似ていました。従来のフェラーリのボディはレースカーでよく使われる鋼管スペースフレーム構造で構成されていたのですが、348では一般的なモノコック構造を採用していました。(この変更はボディ剛性不足を招いたようですが) エンジンは328と同じDOHC V型8気筒で排気量を3.4L(300HP)に拡大し、搭載方式が328の横置きから縦置きに変更されました。

 

 348 TB/TSのTはTRANSVERSE(横軸)の意で、変速機を横置き配置していることを示し、BはBERLINETTA(クーペ タイプ)、Sはスパイダー(タルガトップ)を意味しています。1993年にフルオープンの348 スパイダーが追加されました。1993年のマイナーチェンジで、バンパー/サイドシルの下部が黒からボディ同色となるなど外観が変更されました。またエンジンが320HPにパワーアップし、名称が348 GTB/GTSに変わりました。レース仕様のチェレンジやコンペティツィオーネもありました。1994年に後継車のF355の登場で生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは1991年に発売されたヘルパ製の当時物でプラスチック製です。ヘルパは1/87が主流ですが、その技術を生かして1/43の精密なミニカーも少数ですが作っていました。この348もプロポーションが正確で、かなり良く出来ていました。348の特徴的なフィンの付いたサイドインテーク、ルーバー越しに見えるテールライト、室内などの細部もリアルに仕上げてありました。フロントカウル/ドア/エンジンフードが開閉し、コイルスプリング式サスペンションやエンジンがかなりリアルに再現されていました。また内部に錘をいれてあるようで、適度な重さがあります。(プラスチック製で軽いミニカーは安っぽい感じがしますので、それの対策です) プラスチック製で塗装されていないので、ボディの質感(艶)では塗装されたダイキャスト製と較べるとやや見劣りします。ただ塗装の厚みがないので、開閉部の隙間がほとんど見えないというメリットがあります。これ以外の348のミニカーはバンのTB/TS/スパイダー、ブラーゴの1/24、イクソなどがあります。以下はフロント/フロントカウル開閉の画像とリア/エンジンフードを開いたエンジンルームの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI 348 TB 3
FERRARI 348 TB 4

 以下は1992年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 TB (1/43 型番8005)の画像です。バンは主にイタリアのスポーツカーをモデル化していましたが、ほとんどがレベルの高い出来ばえでした。この348も実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ていました。サイドインテーク、テールライト、室内などの細部も上記のヘルパ製と同等レベルで良く仕上げてありました。ただワイパーが大きめで目立ち過ぎですが。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB 5
FERRARI 348 TB 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TB 7
FERRARI 348 TB 8

 以下は1992年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 TS (1/43 型番8002)の画像です。上記のバリエーションで、ルーフを変更してタルガトップの348 TSに仕上げています。ルーフはプラスチック製で脱着することが出来ます。ナンバープレートも変えてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 TS 1
FERRARI 348 TS 2

 以下は1994年に発売されたバン製の当時物 フェラーリ 348 スパイダー (1/43 型番8009)の画像です。これも上記のバリエーションで、ルーフ後部を変更してフルオープンの 348 スパイダーに仕上げています。1993年のマイナーチェンジで少し変更されたフロントグリルとボディ同色化されたサイドシルの外観変更が反映されていました。ナンバープレートも変えてあります。フルオープンなので室内の造形が良く分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FERRARI 348 SPIDER 1
FERRARI 348 SPIDER 2

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FERRARI MYTHOS PININFARINA 1989 ITALY

FERRARI MYTHOS PININFARINA
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FERRARI MYTHOS PININFARINA


DIAPET 1788 1/43 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約2.1m エンジン 変速機: DOHC 12気筒 4.9L 390HP 5段変速
性能: 最高速290km/h  データーベースでフェラーリ ミトスのミニカー検索

フェラーリ ミトス ピニンファリーナ イタリア 1989年

 

 1960年代後半から1970年代前半にはフェラーリ モデューロランチア ストラトスのような未来を予見させるコンセプトカーが多く作られました。しかしその後コンセプトカーは量産車に近い現実的なデザインのものがほとんどとなりました。フェラーリ ミトスは1989年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカーでした。ピニンファリーナのデザインで、テスタロッサをベースにしていました。ミトス(MYTHOS)とは神話という意味で、この車はフェラーリの原点であるオープンのレースカーへの回帰と未来的で夢のあるコンセプトカーへの回帰の2つのテーマをコンセプトにしていたようです。

 

 ソフトトップもサイドウインドーもない純粋のオープンカー(バルケッタ)で、カーボンファイバー製のボディは非常にシンプルながらピニンファリーナらしい美しさがありました。フロントよりも幅広いリアの車幅は2.1mもありました。テスタロッサと同じ側面のエアインテークがアクセントですが、テスタロッサのフィンのような余分な飾りはありません。ヘッドライトは固定式で、ボディと一体化したリアスポイラーは高速走行時に電動で持ち上がり、ダウンフォースを発生させました。一般向けには販売されませんでしたが、ハードトップの付いたクーペとオープンの2台がブルネイ国王向けの特注仕様車として製作されたとのことです。

 

 

 ミニカーはダイヤペット製で、ダイヤペット発売25周年記念モデルとして1990年に発売されました。プロポーションは悪くないのですが、昔のミニカーですから室内などの細かいところの出来ばえは今一つでした。リアスポイラーは別パーツで、通常状態とせり上がった状態の高さの異なる2個が付いていました。アンチモニー製で非常に重いので、手に取るとずっしりとした存在感があります。(個人的にこのような重量感があるミニカーが好きです) これ以外のミトスのミニカーは、EURO MODELの1/87、ギロイの1/18、LOOKSMARTとMR コレクションのレジン製などがあります。LOOKSMARTとMR コレクションはブルネイ国王向けの特注品のクーペ仕様もモデル化しています。 以下はフロント/リア(リアスポイラの高さ切り替え)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FERRARI MYTHOS PININFARINA 1
FERRARI MYTHOS PININFARINA 2

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