ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 1984 JAPAN

TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70)


TOMICA LIMITED LV-N95b 1/64 74㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.65m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 160HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (国内仕様)  データーベースでトヨタ マーク II/チェイサー/クレスタのミニカー検索

トヨタ マーク II ハードトップ グランデ X70型 日本 1984年

 

 1984年にトヨタ マーク II 5代目が兄弟車チェイサー/クレストを伴って登場しました。正式の車名からコロナが外れて単にマーク IIとなりました。先代のイメージを踏襲したデザインで、「クリスタル ピラー」と称する黒い樹脂のリアクオーターパネルが外観の特徴でした。4ドアセダン、4ドアハードトップ、5ドアワゴン/バンがあり、4ドアハードトップが売れ筋でした。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L、6気筒2L(ターボ/DOHC)、4気筒2.4Lディーゼルで、車幅も1.7m以下でしたので全て5ナンバー規格車でした。

 

 1985年にツインカム ツインターボ 6気筒2L(1G-GTEU 185HP)エンジンを搭載するGT-ツイン ターボ(TWIN TURBO)が設定されました。1986年のマイナーチェンジで後期型となり、内外装が変更されました。1988年にセダン系はマーク II 6代目にモデルチェンジしました。セダン系以外のワゴン/バンはマイナーチェンジして5代目の生産が継続されました。ワゴンはフロントがクレスタと同じようなデザインとなりエンジンはDOHC 6気筒2Lに変わりました。ワゴン/バンは1997年まで生産され、後継車のマーク II クオリスにモデルチェンジしました。(実車画像→ トヨタ マーク II クオリス)

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたトミカ リミッテド製で、前期型のハードトップ グランデをモデル化しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。また1/64と小さいながらもフロントグリルや特徴的なリアクオーターパネルがそこそこリアルに再現されていました。実車に即した2トンカラーのカラーリングも綺麗です。トミカ リミッテドはツインターボや西部警察仕様もモデル化しています。これ以外のマーク II X70系のミニカーはトミカ リミッテドのクレスタ、ハイストーリー(レジン製)のマーク II、MARK43(レジン製)のクレスタ、イグニッションモデル(レジン製)のマーク II 1/43と1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 1
TOYOTA MARK II HARDTOP GRANDE (X70) 2

 以下は2013年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のトヨタ マーク II ワゴン LG (GX70) 1988年 (1/43 No.208)の画像です。アオシマ DISMがマーク II ワゴン(GX70)とバン(YX76)をモデル化していましたが、これはそのワゴンの型を流用して、仕上げレベルを落としてコストダウンした国産名車コレクション用の廉価版でした。アオシマ DISM製のワゴンの出来が良いので、これも廉価版ながらなかなか良い出来ばえになっていました。あまりミニカーにならないワゴンのモデル化なので車種的に貴重でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II VAN (X70) 1
TOYOTA MARK II VAN (X70) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA MARK II VAN (X70) 3
TOYOTA MARK II VAN (X70) 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1472

HONDA CITY TURBO CABRIOLET 1984 JAPAN

HONDA CITY TURBO CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA CITY TURBO CABRIOLET


DIAPET 1674(G45) 1/40 86mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.42m 全幅約1.63m エンジン 変速機: CVCC4気筒 1.2L 67HP 5段変速 3段自動変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでホンダ シティのミニカー検索

ホンダ シティ カブリオレ 日本 1984年

 

 前述したシティをベースにしたオープンカーのカブリオレが1984年に追加されました。転覆時の安全の為にロールバーがついた4座のオープンカーでした。カブリオレ架装で実績のあるピニンファリーナにデザインを委託したことで、ガラス製リアウインドーの幌を使うなど高度なカブリオレ機構を持つおしゃれな車となっていました。(ボディカラーは12色もありました) なおターボ IIのボディを使っていましたが、エンジンはノンターボでしたので性能的にはシティ スタンダードと同等でした。

 

 138万円の手ごろな価格で実用性もあったことから、国産オープンカーとしては異例によく売れた車でした。(この後に発売されたマツダ ロードスターよりは数が少なかったですが) カブリオレは遊び心にあふれたシティを代表する面白い車でした。 シティはヨーロッパに輸出されましたが、シティという名前は商標権の問題で使用できず、ジャズ(JAZZ)という名前で販売されました。シティは1986年に2代目にモデルチェンジしましたが、その際に特徴であったトールボーイのコンセプトが捨て去られ、全く逆のロー&ワイドなデザインが採用されました。(このコンセプト変更は失敗して販売は低迷しました) こんな風にホンダはコンセプトがころころと変わるので、私はこのころからホンダ車にあまり好意的ではなくなりました。(そこがホンダ車らしいとこでもありますが) (実車画像→ シティ 2代目)

 

 

 ミニカーは1985年に発売されたダイヤペット製の当時物です。実車同様に前述したシティ ターボ II (型番G40)の型を大幅に変更してカブリオレに仕立てていました。閉じた状態の幌がついたオープンのキャビンはうまく再現されていて、内装も当時のミニカーとしては良く仕上げてあり、かなり出来の良いミニカーでした。ボンネットとドアが開閉するギミック付きです。これ以外のシティ カブリオレのミニカーはハイストーリー(レジン製)とトミカ リミッテドがあります。なおトミカのHDM(HONDA DIRECT MARKETING)特注品でもシティ カブリオレがありますが、これはターボ仕様の屋根を黒く塗っただけのもので、型を変えているわけではありませんのでカブリオレのミニカーとはいえません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA CITY TURBO CABRIOLET 1
HONDA CITY TURBO CABRIOLET 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1061

HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 1984 JAPAN

HONDA BALLARD SPORT CR-X Si
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si


EBBRO 44374 1/43 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.68m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 135HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでホンダ CR-Xのミニカー検索

ホンダ バラード スポーツ CR-X Si 日本 1984年

 

 1983年にホンダ シビックの姉妹車バラードの派生車としてバラード スポーツ CR-Xが登場しました。2ヶ月後にモデルチェンジしたシビック 3代目と同じコンセプトのデザインで、セミリトラクタブルヘッドライトとコードトロンカ式の短いテールが特徴の2+2座の軽量スポーツカーでした。屋根が小さいので普通のスライディングルーフではなくルーフを外に出すアウタースライド式スライディングルーフを採用していたのも特徴でした。エンジンは12バルブ4気筒1.3L/1.5L(110HP)を搭載し、5段MT/3段ATで最高速180km/h(1.5L)と高性能でした。約800kgの軽量ボディに高性能エンジンを載せ短いホイールベースでスポーティな操縦性でした。

 

 1984年にDOHC 4気筒1.6L(135HP)エンジンを搭載する高性能版Siが追加され、1985年のマイナーチェンジで固定式ヘッドヘッドライトの後期型となりました。シビック 3代目とともに1983年日本カー オブ ザ イヤーを受賞し、人気がありました。アメリカ向け輸出仕様(CIVIC CRX)は2シーターで、軽量を生かした超低燃費仕様のCRX HF(CVCC 4気筒1.3Lエンジン シティモードで24.8km/L)がありました。1987年にCR-X 2代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたエブロ製です。ボンネットにパワーバルジがある高性能版のSiをモデル化しています。個性的なスタイルがうまく再現されていて、特徴的なヘッドライトや室内などの細部がリアルに再現されレベルの高い出来ばえでした。セミリトラクタブルヘッドライトとアウタースライドサンルーフが可動するギミックもついていました。エブロはSiではないノーマル仕様もモデル化していました。当時物ミニカーは無いようで、これ以外のミニカーはSAPIの前期型/後期型、京商の1/64、トミカ リミッテドのSiの前期型/後期型、オートアートのSi 1/18、MARK43(レジン製)のSiなどたくさんあって人気があります。以下はフロント(セミリトラクタブルヘッドライト開閉)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 1
HONDA BALLARD SPORT CR-X Si 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1064

MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 1985 GERMANY

MERCEDES-BENZ 560SEL (W126)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126)


MINICHAMPS B6-604-0245 1/43 120㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.16m 全幅約1.82m エンジン 変速機: V型8気筒 5.6L 285HP 4段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W126/C126のミニカー検索

メルセデス ベンツ 560SEL (W126) ドイツ 1985年

 

 メルセデス ベンツ Sクラス W116の後継車としてW126が1979年に登場しました。世界的な省エネ/安全志向に沿って、車幅を狭くして軽量化し、コンシールドワイパ、スラントノーズなど空力的な処理を施したデザインとなっていました。上級車にはワイパー付ヘッドライト、エアバック、ABSなどの先進安全装備が搭載されました。当初のエンジンは6気筒2.8L、V型8気筒3.8L/5L、1980年には5気筒ディーゼルターボが追加されました。

 

 当初はセダンのSEとロングホイールベース版のSELだけでしたが、1981年には2ドアクーペのSECが追加されました。1985年のマイナーチェンジで外観が小変更され後期型となり、6気筒エンジンが新型の2.6Lに、8気筒エンジンは4.2L/5.6Lに変わりました。W126は人気が高く1991年までに約90万台が生産され、Sクラスの名声を高めた名車でした。(歴代のメルセデス ベンツ セダンのデザインでは、このW126が個人的には一番好きです) W126は1991年にW140にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2001年頃に発売されたミニチャンプス製のディラー特注品)です。ミニチャンプスらしいうまい造形で、実車が良く再現されています。樹脂製のサイドプロテクターの質感やヘッドライトのワイパーなどもうまく再現されていて、全体的に素晴らしい出来ばえになっています。ミニチャンプスはドイツ首相公用車や560SECもモデル化していました。実車の人気は高かったのですが、ミニカーはまともな物が少なかった時期だったので、当時物ミニカーはマッチボックスの500SEC、ブラーゴの500SEC(1/)、1989年頃のダイヤペットの560SEL(1/40)ぐらいしかありません。当時物以外ではイクソの500SEと500SEC、ノレブの560SEL(1/18)、オートアートの500SEC(1/18)などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 1
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 2

 以下はWEBサイトから借用したミニチャンプス製のメルセデス ベンツ 560SEC (C126) (1/43 型番400035121)の画像です。画像で見た限りでは、なかなか良い出来ばえのようです。
MERCEDES-BENZ 560SEC (W126)

 以下は2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのメルセデス ベンツ 500SE(W126) (1/43 No.231)の画像です。メーカーはイクソです。イクソは型番CLC201で500SE(W126)をモデル化しているので、これはそれを流用した廉価版です。ヘッドライト ワイパを再現しているなど安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえなのですが、ボディカラーがいまひとつです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 560SE (W126) 3
MERCEDES-BENZ 560SE (W126) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 560SE (W126) 5
MERCEDES-BENZ 560SE (W126) 6

 以下は1989年に発売されたダイヤペット製のメルセデス ベンツ 560SEL(W126) (1/40 型番G8)の画像です。かなり極端なデフォルメ?がされていて、560SELのモデル化ではなく、ダイヤペットが創作した560SELのような車のモデル化といったほうがよいでしょう。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。1990年頃にはこんな国産ミニカーもあったということで見てください。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 7
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 8

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 9
MERCEDES-BENZ 560SEL (W126) 10

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1162

AUDI 90 QUATTRO (B2) 1985 GERMANY

AUDI 90 QUATTRO (B2)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUDI 90 QUATTRO (B2)


SCHABAK 1030 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.69m エンジン 変速機: 5気筒 2.2L 136HP 5段変速 フルタイム4WD
性能: 最高速194km/h  データーベースでアウディ 80/90のミニカー検索

アウディ 90 クワトロ (B2) ドイツ 1985年

 

 1978年にアウディ 80 2代目(B2)が登場しました。初代同様にG.ジウジアー ロのデザインで、シンプルな面構成の品の良いスタイルでした。ボディは2ドア/4ドアセダンだけで、4気筒1.6L/1.8Lエンジンを搭載していました。80をベースにした派生車として1980年にクワトロ、1981年にクーペが登場しましたが、どちらも80という名前は付いていませんでした。当初のエンジンは4気筒1.3L/1.6L(85HP)を搭載した前輪駆動車で、5段/3段自動変速で最高速165km/h(1.6L)の性能でした。

 

 1981年に4気筒1.8Lと4気筒1.6Lディーゼルが追加され、1983年にフルタイム4WD仕様の80 クワトロが設定されました。1984年のマイナーチェンジで後期型となり、細部のデザインが変更されました。その際に5気筒エンジンを搭載した上級車の90と4WD仕様の90 クワトロが登場しました。90は大型のヘッドライトを採用して80と外観を差別化していました。90は5気筒2L/2.2L(136HP)エンジンを搭載し、5段/3段自動変速で最高速194km/h(2.2L)の性能でした。アウディ 80/90は北米ではアウディ 4000の名前で販売されました。1986年に80 3代目(B3)/90 2代目(B3)にモデルチェンジしました。80 2代目(B2は高品質な中型車として大ヒットし、総生産台数は約140万台でした。

 

 

 ミニカーは1984年に発売されたシャバック製の当時物で、90 初代 クワトロ(B2)をモデル化しています。(リアスポイラー付でリアにQUATTROのロゴ表示有り) ドイツのシャバックは1960年代に設立されて玩具メーカーで、1976年頃に倒産したシュコーの玩具を引き継ぎました。引き継いだ航空機のダイキャスト製モデルで有名でしたが、2006年には復活したシュコーの傘下となりました。1980年代にはシュコーの業務を引き継いだ関係で、1/43ダイキャスト製ミニカーも発売していました。この90もその時期のミニカーなので、シュコーに良く似た作風で当時のミニカーとしては良く出来ていました。シュコー同様にボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。90 (B2)の当時物ミニカーはこれしかないようで、当時物以外ではトミカ リミッテドの2.3E(B2の最終型)があります。なお80 2代目(B2)の当時物ミニカーは何故か?ないようで、最近の物でも量産ミニカーはノレブの物しかないようです。(レジン製少量生産品ならいくつかありますが) 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUDI 90 QUATTRO 1
AUDI 90 QUATTRO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1099

 

ページ  « 前へ 1...255  256  257  258  259  260  261  262  263  264  265  ...373 次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.