ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AUSTIN SEVEN (MINI) 1959 UK

AUSTIN SEVEN (MINI)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN SEVEN (MINI)


VITESSE 570 1/40 全長 71㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.05m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 848cc 34HP 4段変速
性能: 最高速125km/h  データーベースでBMC ミニのミニカー検索

オースチン セブン (ミニ) イギリス 1959年

 

 1956年に第2次中東戦争(スエズ動乱)が勃発し石油価格が高騰しました。この状況に対応した経済的な新しいコンセプトの小型車として、BMCの開発コードでADO15(ADO :Austin Design Officeの略)と呼ばれたミニが開発されました。ミニは1959年にオースチン セブンとモーリス ミニ マイナーの名前で登場しました。ミニという名前は先に成功していたモーリス マイナーのMINOR(ラテン語でより小さいの意)に対して、さらに小さいという意味を込めてラテン語で最小を意味するMINIMUSから付けたそうです。

 またオースチン版のオースチン セブンという名前(SE7ENと表記されることがある)は戦前の傑作小型車セブンにちなんだものでした。1962年にオースチン セブンは オースチン ミニに、1967年にモーリス ミニ マイナーはモーリス ミニに名称変更されました。また1968年にBMCがBLMCになると、モーリスとオースチンの区別が無くなりました。

 

 モーリスとオースチンはフロントグリルの形状とボンネット/トランクのエンブレムが違っていました。フロントグリルの違いはオースチンが9本の波形横バーで構成されるのに対して、モーリスは7本の縦バーと10本の横バーの格子で構成されていました。簡単にいうとフロントグリルの縦バーが明確に目立つのがモーリスです。(実車画像→ モーリス ミニ マイナー)

 

 

 ミニカーはビテス製で1992年頃に発売されました。ウインドスクリーンにワイパーやバックミラーを一体化表現したややレトロな作風ですが、プロポーションが良く実車のシンプルな雰囲気がうまく再現されていました。これはオースチン セブンですがビテスはモーリス ミニ マイナーも発売していて、グリルとエンブレムがちゃんと作り分けてありました。ビテスは他にも左ハンドル仕様やラリー仕様などのバリエーションをたくさん出していました。オースチン セブンの当時物ミニカーはコーギー、スポットオンなどがありました。当時物以外ではマッチボックス、コーギー、バンガーズ、エブロ、サンスターの1/12などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AUSTIN SEVEN 1
AUSTIN SEVEN 2

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AEC ROUTEMASTER LONDON DOUBLE DECKER BUS 1959 UK

AEC ROUTEMASTER LONDON DOUBLE DECKER BUS
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AEC ROUTEMASTER LONDON DOUBLE DECKER BUS


CORGI 468 1/72 全長 115㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約8.4m 全幅約2.4m 全高約4.4m エンジン 変速機: ディーゼル 6気筒 9.6L 115HP 4段半自動変速
性能: 最高速50km/h  データーベースでロンドン バスのミニカー検索

AEC ルートマスター ロンドン 2階建てバス イギリス 1959年

 

 前述したタクシーと並んでロンドンの風物詩として有名なのが2階建てバスです。ルートマスターはAEC(Associated Equipment Company)社が製造していた2階建てバスのブランドです。2階建てバスはロンドン市内の路面電車やトロリーバスの代替として開発され、1939年にAEC リージェント III RT 2階建てバスが登場しました。このAEC ルートマスター 2階建てバスはリージェント III RTの後継車で1958年に登場しました。大きさは標準のRM型で全長8.4mX全幅2.4mX全高4.4mと日本の中型バス程度ですが、高さはかなり高く日本では公道を走れません。(長距離バスのRML型は全長が9.1mでした)

 

 定員は1階28人2階38人の計64人です。6気筒9.6L(115HP)ディーゼルエンジンを搭載し、最高速50km/h程の性能でした。約2800台がロンドン市内で使われたそうです。運転席の左横にエンジンが配置されており、後部にオープンデッキ方式の出入り口があり、昔懐かしい車掌さんが乗車していました。このバスは構造的に運転手が料金精算を行うワンマンバス化が難しいので、車掌さんがずっと乗っていたそうです。

 車体の老朽化、排出ガス規制の強化、オープンデッキ方式の安全性の問題などで2005年頃に退役し、現在は一部が記念品として運行されているそうです。2005年頃まで運行していたとは驚きましたが、古い物を大事にするお国柄なんですね。 2011年にライトバス(WRIGHTBUS)社が製造するニュー ルートマスター バスが新型のロンドン バスとして登場しました。ディーゼルエンジンと電気モーターのハイブリッドバスで基本的なデザインはAEC ルートマスターを継承していました。(実車画像→ ニュー ルートマスター バス)

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたコーギー製の当時物です。良く知られているロンドンバスの雰囲気がうまく再現されていて、とても良く出来ていました。室内もそこそこ良く再現されていて、運転手さんと車掌さんのフィギュアが付いています。発売後11年間も作られていたロングセラーのミニカーで、多くのバリエーションがありました。このミニカーの縮尺ははっきりしなくて1/65としているWEBサイトもありますが、全長8.4mで計算してみると1/72ぐらいになり、全幅のサイズもそれぐらいとなっていますので、1/72とするのが正しいと思われます。(ただしビンテージミニカーは縮尺通りに厳密に作ってある訳ではないので、おおよその目安です) これ以外のロンドンバスのミニカーはディンキーの当時物、トミカの1/86、イクソの1/43、オックスフォードの1/148、タイニー(TINY)の1/110などたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 1AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 1
AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 2

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 AEC ルートマスター 2階建てバス (1/70? 型番289)の画像です。こちらは全長が121㎜で、上述したコーギーより少し大きいです。(全長8.4mで計算すると縮尺は1/70ぐらいとなります) 上記のコーギー製と同じぐらいの良い出来ばえで、こちらも運転手さんと車掌さんのフィギュアが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 3
AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 5AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 6
AEC ROUTEMASTER LONDON BUS 7

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 1959 UK

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II


SOLIDO 115 1/43? 全長 122㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.41m 全幅約1.9m エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速(180km/h)  データーベースでロールス ロイス シルバー クラウドのミニカー検索

ロールス ロイス シルバー クラウド II イギリス 1959年

 

 1955年にロールス ロイス シルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプS1 タイプにモデルチェンジしました。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この世代で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。エンジンはシルバー レイス用の6気筒4.9Lが大幅に改良されて搭載され、シャーシは新設計で最高速は170km/hでした。ロールス ロイスとしては初めて最高速が100mp/h(160km/h)を越えた車となりました。

 

 1959年に新設計されたV型8気筒6.2Lエンジンが搭載され、シルバー クラウドはII型となりました。この変更は従来の6気筒エンジンが排気量拡大の限界に達したことに加えて、V型8気筒エンジンが当たり前となりつつあったアメリカ市場をにらんだものでした。なお内外装に大きな変更はありませんでしたので、見た目はほとんど変わっていませんでした。

 

 

 ミニカーは1960年に発売されたソリド製の当時物です。ソリドの初期物で60年以上も前に発売されたミニカーですので素朴な造形ですが、プロポーションが正確で実車の雰囲気が見事に再現された傑作ミニカーでした。(ただサイズは1/43より少し小さめです) 灯火類は塗装処理で室内はシートのみが簡単に再現され、ワイパーやマスコットなどの細かいパーツは付いていませんが、そのようなパーツが無くてもこのような魅力的なミニカーが成立することがこのミニカーを見れば分かっていただけるのではないでしょうか。ただ現在のスケールモデル的なミニカーしか知らない方は時代背景や価値観が違いますので、1960-70年代頃のビンテージミニカーの魅力を理解していただくのは難しいとは思いますが。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 2

 ソリド初期に発売されたミニカーの型を流用してソリドとは一味違うミニカーを作っていたソリドの別ブランドがベレム(VEREM)でした。そのベレムが1980年代に上記のシルバー クラウドの型をリファインしてシルバー クラウドとベントレー S1をモデル化していました。以下がそのシルバー クラウド(ピンク色)とベントレー S(金色)の画像です。フロントグリル/ヘッドライト/バンパーがメッキされたプラスチック製パーツに変わり、ロールス ロイスとベントレーが作り分けられていました。なおシルバー クラウドのピンク色はビートルズのエルトン ジョンが所有していたピンク色のロールス ロイス ファントム Vをイメージしているのではないかと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 3
BENTLEY S2 1

 これ以外のシルバー クラウド I/IIの当時物ミニカーは、スポットオン、マッチボックス、マーキュリーなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、マトリックス(レジン製)、トゥルースケール(レジン製)などがあります。以下は2015年に発売されたミニチャンプス製のロールス ロイス シルバー クラウド II (1/43 型番436134900)の画像です。ミニチャンプスは最近のダイキャスト製ミニカーの代表的なブランドで、プロポーションが良くフロントグリルや室内の細部までリアルに再現されていました。(このミニチャンプス製は室内のステアリングホイールの取り付け位置が少し下にずれていますが) 製作時期が60年も異なるビンテージミニカーと現在のミニカーを比較することはばかげているのですが、細部のリアルさで最近のミニカーが優れていることは明らかでこれは当たり前のことです。ただし個人的にはソリド製ビンテージミニカーにも捨てがたい素朴な味わいがあると思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 5
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 6

 以下はフロント(マスコット拡大)/リアの拡大画像です。フロントグリル上のマスコット(ロールス ロイスのシンボル スピリット オブ エクスタシー)は意図的に大きめなサイズにしてリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 7
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 8

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ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1959 UK

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH
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ROLLS ROYCE SILVER WRAITH


DINKY 150 1/48 全長 118㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m 全幅約1.96m エンジン 変速機: 6気筒 4.9L 140HP 4段自動変速
性能: 最高速140km/h  データーベースでロールス ロイス シルバー レイスのミニカー検索

ロールス ロイス シルバー レイス イギリス 1959年

 

 ロールス ロイス シルバー ドーンには前述したように標準ボディが設定されていましたが、シルバー レイスはコーチビルダーが個別に専用ボディを架装する伝統的な高級車でした。日本の皇室も1957年に天皇陛下が使用される公用車として購入していました。シルバー レイスは排気量を4.6L、4.9Lと拡大していき、ロールス ロイスの最上級車として後継車のファントム Vが登場した1959年までに約1700台が生産されました。なお1977年にシルバー シャドウがシルバー シャドウ IIにモデルチェンジした際に、そのロングホイールベース版がシルバー レイス IIと名付けられ、名前が一時的に復活していました。

 

 ミニカーは1959年頃に発売されたディンキー(英)の当時物で、シルバー レイスの最終版をモデル化しています。シルバー レイスは大型車ですので、ミニカーのサイズがあまり大きくならないよう標準的な縮尺の1/43ではなく1/48でモデル化されていました。1950年代のビンテージミニカーですから室内は再現されておらずボディの中身は空っぽですが、外観のフォルムは実車の雰囲気がよく再現されていてディンキー(英)の傑作のひとつでした。ちなみにミニカーで最初に室内を再現したメーカーは同時期のコーギーでした。1960年頃のコーギーのミニカーには、一体成型された樹脂製の内装/シートにステアリングホイールを備えた室内が再現されていました。(当時のコーギーのミニカーの実例→ コーギー 型番230 メルセデス ベンツ 220SE)

 

 

 以下はフロント/リアの拡大画像です。フロントグリル上にはロールス ロイスのマスコットがサイズに合わせてそれらしく再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1
ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 2

 これ以外のロールス ロイス シルバー レイスのミニカーとしては、前述したサクラの世界の名車シリーズとスポットオンの当時物ぐらいしかなかったのですが、最近になってレジン製少量生産のトゥルースケールやマトリックスなどから数種類がモデル化されました。トゥルースケールのロールス ロイス シルバー レイス (1/43 型番TSM104313)には、以下の画像のような皇室が購入した昭和天皇の御料車仕様(1950年式)がありました。(ただし正式の御料車ではなかったようです) 通常のナンバープレートが付く位置に菊の御紋章の付いたプレートが付いています。(画像はWEB上のメーカーカタログから流用しました)
ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 3

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ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1959 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE
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ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE


DINKY(UK) 198 1/48 全長 127㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.1m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速 165km/h  データーベースでロールス ロイス ファントム IV-VIのミニカー検索

ロールス ロイス ファントム V リムジン イギリス 1959年

 

 王族や国家元首の公用車としてロールス ロイス シルバー レイスよりも大きな車の要望があり、生産中止となった戦前のファントム IIIの後継車としてファントム IVが1950年に登場しました。ファントム IVは18台(16台ともいわれる)だけ製作された特別な車でした。シルバー レイスより大きく重厚なリムジーン ボディ(車重2.5t)に、ロールス ロイス初の直列8気筒エンジン(5.7L 約170HP)を搭載し、最高速度160km/hの性能でした。ファントム IVの1号車はイギリス王室御料車で、それ以外も王侯などの公用車として使われ一般向けには販売されませんでした。

 

 ロールス ロイス ファントム IVの後継車として1959年に一般向けのファントム Vが登場しました。シャーシの基本設計はシルバー クラウド IIと同じでしたが、ホイールベースとトレッドが拡大されていました。エンジンもシルバー クラウド IIと同じ新設計のV型8気筒6.2Lエンジンが搭載され、4段自動変速機とパワステが標準装備されていました。なおボディはまだ専門のコーチビルダーが架装していましたが、この頃には基本的なデザインはほぼ決まっていて、かつてのような自由度は無くなっていました。1962年のマイナーチェンジで4灯式ヘッドライトが採用されたことでフロント周りの雰囲気が一新された改良型に変わりました。

 

 

 ミニカーは1962年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。ファントム Vのリムジンをモデル化しています。縮尺1/43では大きくなりすぎるので1/48でモデル化したのだと思いますが、それでも結構大きくて全長127㎜の堂々としたサイズのミニカーに仕上がっていました。品の良いツートンカラー、赤いシート、青い制服の運転手さんと、どこかの富豪の私有車といった雰囲気で、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。 (ロールス ロイスのミニカーはどのミニカーメーカーでも特別な対応をするようで、出来の悪い物はほとんどありませんが) 当時はドア開閉などのギミックがまだなかったのですが、これにはサイドウィンドーを上下させることができるギミックが付いていました。これ以外のファントム Vの当時物ミニカーはディンキー(英)の4灯式ヘッドライトとなった1962年式のリムジン、スポットオンのイギリス王室パレード用特別仕様御料車がありました。最近のものでは、オックスフォードの1/43と1/76、トゥルースケール(レジン製)などがあります。ファントム IVのミニカーはフランスのレックストイ(REXTOYS)がイギリス王室御料車など数種類と、ノレブがイギリス王室御料車をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 2

 以下は1990年頃に発売されたレックストイ製のロールス ロイス ファントム IV リムジン イギリス王室御料車 (1/43 型番36)の画像です。レックストイ(REXTOYS)はフランスのダイキャスト製ミニカーのブランドで、主に1930-40年代のアメリカ/イギリスの高級車をモデル化していました。これはファントム IV 1号車のイギリス王室御料車をモデル化しています。御料車は後席に座っておられる女王のお顔がよく見えるよう、リヤサイドウィンドーが不格好なぐらいに大きくなっています。(プライバシー保護の為、内側からブラインドを掛けることは出来ますが) また溜色(ためいろ:濃い小豆色)と黒で塗り分けられたボディカラーはイギリス王室御料車の伝統的なカラーリングです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。通常のロールス ロイスはラジエータ上に「フライング レディ」のマスコットが付くのですが、王室御料車で女王が乗車されている場合には以下の画像のようなマスコットに付け替えるそうです。(以下のフロントグリルの画像はマウスオーバー又はタップでマスコットの拡大画像に変わります) このマスコットは守護神「龍を退治する聖ゲオルギオス(セント ジョージ)」といって、やや分かりにくいですが前足を上げた馬の上で槍を構えたセント ジョージが(龍のいる)下方を狙っている構図となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 3
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 4

 以下は1990年頃に発売されたレックストイ製のロールス ロイス ファントム IV (1/43 型番31)の画像です。これはスペイン国王が使用されたファントム IV リムジンをモデル化しています。上記のイギリス王室御料車と同じようなボディですが、リヤサイドウィンドーが少し小さくなっています。またフロントグリル上のマスコットは「フライング レディ」です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 5
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 6

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