ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 1998 UK

JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE


VITESSE V98060 1/43 113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.76m 全幅約1.83m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 4L 294HP 5段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでジャガー XK8/XKRのミニカー検索

ジャガー XK8 (X100) コンバーチブル イギリス 1998年

 

 1940年代の名車ジャガー XKの名前を復活させたジャガー XK8はXJSの後継車として1996年に登場しました。E タイプを思い起こさせる長いフロントノーズに低いルーフのクーペスタイルを組み合わせた優雅なデザインでした。全輪独立懸架サスペンションのシャーシはXJSを改良した物で、ボディ形式は2+2座のクーペと電動ソフトトップを備えるコンバーチブルの2タイプでした。エンジンは新設計のDOHC 8気筒4L(294HP)で、1999年に追加された高性能版のXKRはスーパーチャージャーを追加して375HPにパワーアップしていました。

 

 2002年にエンジンが4.2L(304HP/スーパーチャージャー付 406HP)に拡大され、変速機が6段自動変速に変わりました。2004年のマイナーチェンジで、フロントグリルの下にインテークが追加されるなどフロント/リアの意匠が変更されました。2006年に2代目 XK(X150)にモデルチェンジしました。高性能で美しいXK8は人気が高く10年間で約9万台が生産され、ジャガーのスポーツカーとして大ヒットしました。

 

 

 ミニカーは1998年に発売されたビテス製の当時物です。XK8 コンバーチブル ソフトトップ仕様をモデル化しています。特徴的なフロント周りの雰囲気がうまく再現され、室内もそこそこリアルで全体的に良い出来ばえです。(ただウエストラインより上の部分がすこし小さめかなとも思いますが) ビテスはバリエーションでクーペやXKRなどを約20種類ほどモデル化しています。これ以外のXK8のミニカーはオートアート、マイストのカブリオレ、シュコーのカブリオレなどがあります。XKRのミニカーはオートアート、コーギーのXKR ボンドカー仕様、ミニチャンプスのXKR ボンドカー仕様、オックスフォードのXKR 1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 1
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 2

 以下は上記のビテス製のバリエーション ジャガー XK8 クーペ(1/43 型番V101C)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) COUPE 1
JAGUAR XK8 (X100) COUPE 2

 以下は2000年頃に発売されたマイスト製のジャガー MK8 コンバーチブル (1/43 型番31501)の画像です。マイストのミニカーは1/18が主流ですが、数種類ほど1/43を販売していました。ビテスと同等レベルの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 3
JAGUAR XK8 (X100) CONVERTIBLE 4

 以下は2003年に発売されたコーギー製のジャガー XKR 007 ボンドカー仕様(1/36 型番CC07603)の画像です。2002年に公開された映画「007 Die Another Day」の劇中車をモデル化しています。フロントグリルのミサイル、シート背後のガトリングガンなどが再現されています。(画像はメーカーのWEBサイトから借用)
JAGUAR XK8 (X100) BOND CAR

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1284

JAGUAR S TYPE 1999 UK

JAGUAR S TYPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR S TYPE


SCHUCO JUNIOR 390021 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.86m 全幅約1.82m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 238HP 6段変速/6段自動変速
性能: 最高速230km/h  データーベースでジャガー S タイプのミニカー検索

ジャガー S タイプ イギリス 1999年

 

 ジャガーは1989年にフォードに買収され、フォードグループの高級車ブランドとなりました。1998年に登場したジャガー S タイプはフォード傘下となって初のニューモデルで、S タイプという名前は1963年発売のMK IIの発展型で使われていました。S タイプはフォード リンカーン LS(1999年)をベースにした後輪駆動車で、ジャガーのエントリーモデルに位置づけられました。(フォード ヨーロッパの最上級車でもありました) 外観は初代のS タイプをモチーフにしたと思われるレトロなデザインでした。4ドアセダンのみで、エンジンはV型6気筒2.5L/3L、V型8気筒4L(298HP)がありました。(実車画像→ フォード リンカーン LS)

 

 2002年のマイナーチェンジで、内装の品質向上などジャガーらしさを高め、8気筒が4.2Lに変更されました。さらにスーパーチャージャー付のV型8気筒4.2L(298HP)エンジンを搭載し、リアスポイラーなどの空力パーツを追加した高性能版のS タイプ Rが追加されました。2007年に生産中止となり、後継のXFシリーズ(X250)にモデルチェンジしました。S タイプはジャガーとしては安い値段(それでも当時500万円以上)ゆえにヒットしました。 ちなみにもっと安いX タイプ(4/6気筒エンジン搭載)が2001年に登場していますが、こちらはそれほど売れなかったようです。(実車画像→ ジャガー XFシリーズ(X250)) (実車画像→ ジャガー X タイプ)

 

 

 ミニカーは2001年に発売されたシュコー製のジュニア シリーズです。ジュニア シリーズは廉価版ミニカーの類で、同じ型を流用したホンウェル(カララマ)ブランドの物もありました。廉価版ながら、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。室内などの細部もそこそこ良く仕上げてあり結構良い出来ばえです。ドアが開閉するギミック付きです。シュコーはV8 スター シリーズ(ツーリングカーレース)に参戦していたS タイプ RのV8 スター レース仕様車も1/87と1/43で多数モデル化しています。これ以外のS タイプのミニカーはヤトミンのS タイプ R(1/72)、ホンウェル(シュコー ジュニア)の1/72があり、1/43では他社が手掛けていない車種を得意にしているネオ(レジン製少量生産)が2015年にモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR S TYPE 1
JAGUAR S TYPE 2

 ジャガー XFシリーズのミニカー →データーベースでジャガー XFのミニカー検索

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1285

JAGUAR XK (X150) COUPE 2006 UK

JAGUAR XK (X150) COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XK (X150) COUPE


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 271 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.79m 全幅約1.9m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 4.2L 304P 6段自動変速
性能: 最高速250km/h  データーベースでジャガー XK(X150)のミニカー検索

ジャガー XK (X150) クーペ イギリス 2006年

 

 2006年にジャガー XK 2代目(X150)が登場しました。XK 初代と同様に1960年代のE タイプのフロント楕円形グリルをモチーフにしていますが、よりダイナミックで現代的なデザインになっていました。クーペとコンバーチブルの構成で、ボディはアルミニウム製モノコックで軽量化されていました。当初のエンジンは先代と同じV型8気筒4.2L(304HP)を搭載していました。路面状況に応じてダンパー設定を自動制御するサスペンションや車速感応式パワーステアリングなど、操縦性を総合制御するシステムを採用していました。  

 

 2007年にスーパーチャージャーで426HPにパワーアップしたXKRが登場しました。2009年のマイナーチェンジで外観が小変更され、エンジンが5L(385HP)に変更されました。2011年にフロントのデザインを変更し、エンジンを5L スーパーチャージャー付 550HPにパワーアップしたXKR-S(最高速300km/h ジャガー史上市販車最速)が登場しました。同年のマイナーチェンジでXKも内外装が変更され、2014年まで生産されました。総生産台数は約54000台で、2013年に登場したジャガー F タイプが実質的な後継車でした。

 

 

 ミニカーは2016年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーはイクソで、イクソは型番MOC079で XK 2代目をモデル化していましたので、これはその廉価版になります。雑誌付きミニカー向けのコスト削減で室内の仕上げが簡素化されていますが、それ以外はイクソのカタログモデルとほぼ同じです。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、安価(定価1840円)ながらも結構良い出来ばえになっています。イクソはクーペ、カブリオレ、XKR-Sをモデル化しています。イクソ以外のXK(X150)のミニカーはオート アートの1/18、ミニチャンプス、スパーク(レジン製)、シュコーの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XK (X150) COUPE 1
JAGUAR XK (X150) COUPE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1709

JAGUAR XJ (X351) 2011 UK

JAGUAR XJ (X351)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR XJ (X351)


IXO MOC148 1/43 119㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.12m 全幅約1.89m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 5L スーパーチャージャー 510HP 6段自動変速
性能: 最高速250km/h(リミッター付)  データーベースでジャガー XJ(X351)のミニカー検索

ジャガー XJ  (X351) イギリス 2011年

 

 2003年にジャガー XJシリーズの3代目(X350)が登場しました。丸形4灯ヘッドライトなど基本的なデザインが踏襲され、アルミニウム製ボディを採用して大幅に軽量化されました。エンジンはV型8気筒3.6L/4.2L(300HP/390HPスーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。この際にディムラー版は一時的になくなりましたが、2005年にスーパー 8の名前で復活しました。2004年にV型6気筒3L(240HP)エンジンを搭載したXJ6が追加され、XJ8にロングホイールベース版が追加されました。2007年のマイナーチェンジでX358となり、前後バンパー形状がややごつい物に変更され、フロントフェンダー側面にエアベントが追加されました。(実車画像→ ジャガー XJ3代目(X350))

 

 2009年にXJシリーズの4代目(X351)が登場しました。伝統的な丸形4灯ヘッドライトやキャビン形状が一新され、高級セダンに流行りのクーペ風キャビンを持つ従来とは全く異なるデザインとなりました。内装はレザー張りで、12インチ液晶ディスプレーでスピードメーター/タコメーターを表示するiTechと称するインパネを採用していました。大きな開口部を持つサンルーフも採用されました。エンジンはDOHC V型6気筒3L(275HP)ターボディーゼルとDOHC V型8気筒5L(385HP/510HP スーパーチャージャー付)で、6段自動変速、最高速250km/h(リミッター付)の性能でした。2013?にはダウンサイジングで、4気筒2L(240HP)ターボとV型6気筒3L(340HP)スーパーチャージャーが追加されました。2019年に生産中止となりました。

 

 

 ミニカーは2013年に発売されたイクソ製です。プロポーションが良く、一新されたフロント周りの雰囲気がうまく再現されています。大きな開口部のガラスサンルーフ、エッチング材を使ったフロントグリルやリアのエンブレムなど細かいところも良く再現されています。ただ室内の仕上げが黒一色なのがいまひとつ物足りない感じでやや残念です。(なお色違いの灰メタリックはシートが白で彩色されているようです) これ以外のXJ(X351)のミニカーは、同じイクソのジャガーディーラー特注品、WELLYの1/24、オックスフォードの1/76、GREAT LIGHTNING(レジン製)のロングホイールベース版リムジーンぐらいしかないようです。 以下はフロント/リア(エンブレム拡大)の拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR XJ (X351) 1
JAGUAR XJ (X351) 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1900

JAGUAR F TYPE S 2014 UK

JAGUAR F TYPE S
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
JAGUAR F TYPE S


WHITE BOX WB116 1/43 104mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.47m 全幅約1.92m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L スーパーチャージャー 380HP 
6段変速/(8段自動変速) RW/AWD
性能: 最高速275km/h  データーベースでジャガー F タイプのミニカー検索

ジャガー F タイプ S イギリス 2014年

 

 1960年代の名車ジャガー E タイプの後継車としてF タイプは何度かプロトタイプが開発されていました。1975年に登場したXJ-Sは、サイズが大きすぎて重いことで真の後継車とはなれませんでした。1986年にF タイプのコンセプトカー XJ41(クーペ)/XJ42(オープン)が開発されました。この車は製品化が進められましたが、フォードが1989年にジャガーを買収した際に新経営陣の判断で開発が中止されました。最終的にこの車は後に1994年にフォード傘下で登場したアストン マーチン DB7と1996年に登場したジャガー XK8として製品化されました。(実車画像→ ジャガーXJ41(クーペ)/XJ42(オープン))

 

 2011年にコンセプトカー C-X16が公開され、この車のデザインを踏襲したF タイプが2013年に発売されました。(実車画像→ ジャガー C-X16) 最初にソフトトップを持つコンバーチブルが登場し、すぐにクーペが追加されました。全長4.47mはジャガーとしては小型で、E タイプとほぼ同じサイズの2シータなのでE タイプの真の後継車と言えました。(E タイプのようなロングノーズではなく現代的なデザインではありますが) エンジンは4気筒2Lスーパーチャージャー(300HP)、V型6気筒3L スーパーチャージャー(340/380HP)、V型8気筒5L スーパーチャージャー(495-575HP)で、最強のSVR(575HP)は全輪駆動のAWDで最高速322km/hの性能でした。V型8気筒(500HP)エンジン搭載車でも約1300万とのことで、性能を考えると安いと思います。(もちろん一般人には高値の花ですが) 

 

 

 ミニカーはイクソの廉価版ブランドのホワイト ボックス製です。ホワイト ボックスはイクソの廉価版ミニカーのブランドで、この型を流用して内装などの仕上げレベルを上げたイクソ プレミアムX版のF タイプもあり、プレミアムX版にはクーペやソフトトップ仕様もあります。これは廉価版なので内装の彩色が省略されているのが物足りませんが、それを除けばプロポーションなどの基本的なところはプレミアムX版と同じで良く出来ています。本当はたいして値段が変わらないプレミアムX版が欲しかったのですが、最近のプレミアムXはすぐに売り切れてしまって、オークションなどで法外な値段が付いているのは困ったものです。これ以外のF タイプのミニカーとしては、オートアートの1/18、オックスフォードの1/76、WELLYの1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

JAGUAR F TYPE S 1
JAGUAR F TYPE S 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1910

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 1  2  3  4  5   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.