ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 1938 UK

LAGONDA LG6  DROPHEAD COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAGONDA LG6  DROPHEAD COUPE


VOITURES CLASSIQUES (IXO ALTAYA) 22 1/43 全長 124mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m? 全幅約1.83m エンジン 変速機: 6気筒 4.5L 140HP 4段変速
性能: 最高速150km/h  データーベースでラゴンダのミニカー検索

ラゴンダ LG6 ドロップヘッド クーペ イギリス 1938年

 

 アメリカ人のウィルバー ガン(Wilbur Gunn)はイギリスに渡り、バイクの製造から始めて自動車製造に進出しラゴンダ社を1906年に創立しました。初期には3輪のサイクルカーを手掛け、1907年に6気筒エンジン搭載の4輪車を製作しました。その車は1910年のモスクワ-サンクトペテルブルク 耐久レースで優勝しました。その後1913年に発売した先進的な構造で安価な4気筒1.1Lエンジン搭載車が主力モデルとなりました。1926年にはビンテージ期のラゴンダとして有名なDOHC 4気筒2Lエンジン搭載の高性能な14/60HPが登場しました。その後 6気筒2Lエンジンの16/80HPや4気筒DOHC 4気筒1.1Lエンジンのレイピアなどが登場しました。

 

 1935年には販売不振から車種をイギリスのメドウズ(MEADOWS)社製 6気筒4.5Lエンジン搭載車に絞り、この車のレース仕様 M45R ラピードはルマンで優勝しました。その後ロールス ロイスから移籍してきたベントレー社の創業者 W.O.ベントレーが、6気筒エンジン搭載車をLG45に改良し1938年には前輪独立懸架のLG6に発展させました。またV型12気筒4.5Lエンジンも開発しそれを搭載したV12 ラピードが1939年に登場しました。1946年に実業家 デビット ブラウンはアストン マーチン社を買収し、翌年にはラゴンダ社も買収し、アストン マーチン社はアストン マーチン ラゴンダ 社となりました。1961年にはアストン マーティンの4ドア版としてアストン マーチン ラゴンダ ラピードが登場し、ラゴンダの名前が一時的に復活しました。(実車画像→ アストン マーチン ラゴンダ ラピード)

 

 

 ミニカーは2005年頃に発売されたフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo22です。ラゴンダ LG6 ドロップヘッド クーペ(カブリオレのイギリス式呼び名)のロングホイールベース版をモデル化しています。メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルでは型番MUS039で発売されました。(イクソの別ブランド ホワイトボックスでも型番WB113で色違いが発売されています)「VOITURES CLASSIQUES」シリーズのクラシックカーは雑誌付きの安価なミニカーながらいずれも良く出来ていましたが、このラゴンダも実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類とその下のトランペットホーン、カバー付スペアタイヤとそこに付いた小さなサイドミラー、室内などの細部も良く再現してあります。(ホワイトリボンタイヤが付いているのでアメリカで使用された車をモデル化しているようです) イクソはルマンで優勝したラゴンダもモデル化しています。これ以外のサラブレッド期のラゴンダのミニカーはディンキーのビンテージ物、マッチボックス、ウエスタンモデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 1
LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 2

 以下は2005年に発売されたイクソ製の ラゴンダ M45R ラピード 1935 (1/43 型番LM1935)の画像です。1935年のルマン優勝車をモデル化しています。(なおこのレースで2位となったのはアルファ ロメオ 8C、3位はアストン マーチン 1.5Lでした) ルマン出場当時の実車と思われる白黒画像と見比べると、フロントの補助灯やウインドシールドなどが良く再現されていることが分かり、全体的にかなり良い出来ばえです。(実車画像→ ラゴンダ M45R ラピード ルマン 1935) イクソのLMシリーズは1923年から1980年頃までのルマン優勝車をほぼ網羅していて、その後の年代の優勝車はLMCやLMMシリーズなどで補完しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAGONDA LM45R PAPIDE 1
LAGONDA LM45R PAPIDE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAGONDA LM45R PAPIDE 3
LAGONDA LM45R PAPIDE 4

 以下は1972年に発売されたマッチボックス製のYシリーズの ラゴンダ ドロップヘッド クーペ (1/43 型番Y11)の画像です。これも上記と同じLG6 ドロップヘッド クーペをモデル化しています。(リアのトランク部分が違っていますが) マッチボックスのYシリーズはクラシックカーを手頃な値段で買えるシリーズでしたが、その為細部が簡素化されていました。ただし基本的なプロポーションはきちんと押さえてモデル化されていました。このラゴンダも実車の雰囲気がうまく再現され、室内もそれなりに再現されています。メタリック塗装は実車の時代にそぐわないのですが、ミニカーとしてはそれらしい雰囲気で似合っていると思います。なお箱には縮尺1/43と表示されていますが、ミニカーの全長110㎜から逆算すると1/48ぐらいでモデル化されているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 3
LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 5
LAGONDA LG6 DROPHEAD COUPE 6

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NISSAN (DATSUN) TYPE 17 1938 JAPAN

NISSAN (DATSUN) TYPE 17
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN (DATSUN) TYPE 17


EBBRO 44353 1/43 全長 74㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.13m 全幅約1.19m エンジン 変速機: 4気筒 722㏄ 16HP 3段変速
性能: 最高速80km/h  データーベースで初期の国産車のミニカー検索

日産 (ダットサン) 17型 日本 1938年

 

 現在の日産自動車の前身であった戸畑鋳物株式会社自動車部が1932年(昭和7年)に製作したダットサン 11型は、1933年にエンジンが748cc(12HP)に拡大されダットサン 12型になり、1934年にダットサン 13型になりました。1934年(昭和9年)に会社名が日産自動車に改められ、1935年に本格的に量産されたのがダットサン 14型でした。14型は全長2.79mの小型車で4気筒722㏄(15HP)エンジンを搭載していました。ボディは幌付きのオープンカー(フェートン)とセダンがあり、デザインが近代的になりました。縦長のハート型デザインのフロントグリルが特徴で、その上には脱兎(駆けているうさぎ)のマスコットが付いていました。(実車画像→ ダットサン 14型)

 

 その後1936年にダットサン 15型が登場し、1937年にダットサン 16型が登場しました。ダットサン 16型にはセダン、クーペ、フェートン、ロードスターなどがありました。1938年に戦前最後のモデルとなったダットサン 17型が登場しました。15型から17型のエンジンは14型と同じ4気筒722㏄で16HPに少しパワーアップしていました。17型は全長3.13mで少し大きくなりましたが、外観は14型と同じようなデザインでした。1937年には約8000台が生産され、当時の国産小型車の代表でした。なお当時の大型車はほとんどはアメリカのGMやフォードの車をノックダウン生産した車でした。

 

 

 ミニカーは2011年に発売されたエブロ製です。ダットサン 17型のフェートンをモデル化しています。エブロらしいリアルな造形で、実車が良く再現されていました。17型の特徴である中央に縦ラインがあるフロントグリルとその上の脱兎のマスコット、灯火類、室内などの細部も良く再現されていました。カラーリングもセンスが良いです。エブロはバリエーションでセダン、ロードスター、ピックアップトラックもモデル化していました。これ以外のダットサン 15-17型のミニカーは、リーンレプリカの14型、ダイヤペットのDX セダン (14型)があります。  以下はフロント(マスコット部拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DATSUN (NISSAN) TYPE 17 1
DATSUN (NISSAN) TYPE 17 2

 以下は1976年に発売されたリーンレプリカ製の ダットサン (日産) 14型 1935 (1/43 型番1)の画像です。リーンレプリカは個人コレクターが起ち上げたブランドで、ホワイトメタル製の1/43で初期の国産車を6車種モデル化していました。ウィンドーや室内の造形が省略された簡素な作りですが、プロポーションが良く特徴であるハート型デザインのフロントグリルなど実車の雰囲気がうまく再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) TYPE 14 1
DATSUN (NISSAN) TYPE 14 2

 以下は1976年に発売されたダイアペット製のダットサン DX セダン (14型) 1935 (1/35 型番G42)の画像です。ダイヤペット10周年記念として初期の国産車が3車種モデル化されたのですが、これはその1つです。一般的なミニカーではなく、ブロンズ仕上げの置物といった感じの物に仕立てありました。縮尺が1/35ですので、全長78㎜で上記のリーンレプリカ製(全長67㎜)より一回り大きなサイズとなっています。リーンレプリカ製と見比べると、こちらの方がボンネット部分が少し長いなどプロポーション的にはいまひとつですが、ダットサン 14型がどのような感じの車だったのかは分かります。リーンレプリカ製は室内が再現されていませんが、こちらは室内が再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DATSUN (NISSAN) TYPE 14 3
DATSUN (NISSAN) TYPE 14 4

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BUGATTI T57S ATALANTE 1939 FRANCE

BUGATTI T57S ATALANTE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57S ATALANTE


SOLIDO 88 1/43 全長 107mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.5m エンジン 変速機: DOHC 8気筒 3.3L 170HP 4段変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでブガッティ アタランテ/アトランティックのミニカー検索

ブガッティ T57S アタランテ フランス 1939年

 

 ブガッティ T57は1934年に発表された3Lクラスのツーリングカーで1940年までに約700台が生産され、ブガッティとして最もたくさん生産されたモデルでした。主に4ドアセダンや2ドアクーペのボディが架装されました。エンジンはレーシングカー T59で使われたDOHC 直列8気筒3.3L(135HP)を搭載していました。エンジンを170HPにパワーアップしホイールベースを短縮したスポーツ仕様のT57S、さらにスーパーチャージャーを追加して195HPにパワーアップしたT57SCがありました。

 

 ブガッティ T57のボディはソーチック、ガングロフ、フィゴーニ&ファラスキーなどの著名なコーチビルダーが架装していました。それぞれ以下のようなヨーロッパの地名などにちなんだ名前が付けられていました。

  • ギャリビエ (Galibier) 4人乗りセダン (ギャリビエ峠)
  • ヴァントゥ (Ventoux) 4人乗り2ドアセダン (ヴァントゥ山)
  • ステルヴィオ (Stelvio) 4人乗りコンバーチブル (ステルヴィオ峠)
  • アラビス (Aravis) 2人乗りコンバーチブル (アラビス山脈)
  • アトランティック (Atlantic) 2ドアクーペ (大西洋)
  • アタランテ (Atalante) 2ドアクーペ (ギリシア神話 女性英雄)

 

 

 ミニカーは1979年頃に発売されたソリド製です。同じものが1980年に型番4088でも発売されました。ソリドの型番40**はクラシックカーのシリーズで、クラシックカーのミニカーとしては比較的安価(当時の定価約2000円)ながらも出来の良い物が揃っていました。このT57S アタランテも細部の仕上げは値段相応ですが、独特のスタイルがうまく再現されていて良く出来ていました。型番4109でオープントップ仕様のバリエーションがありました。これ以外のアタランテの量産ミニカーは2000年以前にはフランクリン ミントの1/24ぐらいしかありませんでしたが、最近になってミニチャンプスやスパーク(レジン製)などからも発売されました。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BUGATTI T57 ATLANTE 1
BUGATTI T57 ATLANTE 2

 以下は上記と同じソリド製のバリエーションでブガッティ T57S アタランテ デクヴェラブル (1/43 型番4109)の画像です。デクヴェラブル(DECOUVRABLE)とはこのミニカーのようにルーフ部分だけがオープンとなっているオープンカーのボディ形式を意味するようです。ブガッティらしい独特な黄/黒の塗り分けが綺麗です。オープン仕様なので紙シールで再現されたメータパネルが良く見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
BUGATTI T57 ATLANTE CABRIOLET 1
BUGATTI T57 ATLANTE CABRIOLET 2

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RENAULT SUPRASTELLA CABRIOLET 1939 FRANCE

RENAULT SUPRASTELLA CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT SUPRASTELLA CABRIOLET


IXO ALTAYA  1/43 全長 118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 8気筒 5.4L 110HP 3段変速?
性能: 最高速140km/h  データーベースでルノー ステラ シリーズのミニカー検索

ルノー スープラステラ カブリオレ フランス 1939年

 

 前述したルノー ネルヴァステラの後継車として、戦前のルノー最後の旗艦となったのがスープラステラで1938年に登場しました。スープラステラは8気筒5.4L(110HP)エンジンを搭載した全長5mを超える大型車で、ロングホイールベース版で全長6.5mのリムジーンもありました。ボディは4ドアセダンがメインでしたが、洒落た2ドアクーペ/カブリオレもありました。フロントグリルは同時期のアメリカ車を真似たあまり品の良くないデザインで、高い位置にあるボンネットと広い車幅が相まって押し出しの強い迫力のあるスタイルとなっていました。ちなみにスープラステラとは英語に直すと「SUPER STAR」ということになります。

 

 コーチビルダー フラナイ(FRANAY)の架装でリムジンボディをカブリオレ仕様にしたスープラステラが戦前のフランス ペタン首相の公用車として使われ、戦後もしばらくの間オリオール 第16代フランス大統領の大統領車として使われました。(実車画像→スープラステラ 大統領車) コーチビルダーがボディを架装する高級車としては、フランスではスープラステラが最後の車でした。なおイギリスのロールス ロイスは1950年代まではまだコーチビルダーがボディを架装していました。

 

 

 以下は2007年頃に発売されたイクソ製です。スープラステラの2ドアカブリオレをモデル化しています。このミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.19として作られたもので、私はオークションで入手しました。同じものの色違いがイクソのカタログモデルとして型番MUS022で発売されています。この車は2ドアカブリオレとしては大きなボディで、戦前のルノーの豪華な高級車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリル/灯火類/室内などの細部もそこそこ良く再現されています。これ以外のスープラステラのミニカーは少量生産のレジン製でクーペや大型リムジンがありますが、2023年時点で量産ミニカーは無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT SUPRASTELLA 1
RENAULT SUPRASTELLA 2

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DELAGE D8 120 1939 FRANCE

DELAGE D8 120
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120


SOLIDO 31 1/43 全長 123mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.76m エンジン 変速機: 8気筒 4.8L 115HP 4段変速
性能: 最高速136km/h  データーベースでドラージュのミニカー検索

ドラージュ D8 120 フランス 1939年

 

 世界大恐慌による1930年代の不況で高級車が売れなくなったことでドラージュは経営破たんし、1935年に同業のドライエに吸収合併されました。合併後もドラージュはドライエの最上級車として存続し、D8シリーズは1935年のD8 85(3.6L 85HP)、1936年のD8 100(4.3L 90HP)、1937年の最後のモデルD8 120(4.8L 115HP)とエンジン排気量が拡大されていきました。D8の最初の8気筒4.1Lエンジンはドラージュの設計でしたが、D8 120の8気筒4.8Lエンジンはドライエ 135の6気筒エンジンに2気筒を追加したものに変わりました。

 

 ドラージュとドライエは名前が似ていてさらにドライエがドラージュを吸収合併しているので両車を混同しやすいですが、どちらもフランス車が最もフランス的であった1930年代を代表する車でした。両車とも当時のフランスのコーチビルダーが贅を尽くした魅力的なデザインのボディを架装していました。それらのなかには退廃的で奇抜なデザインの物もありましたが、それもこの時代のフランス車の魅力でした。戦後の1954年にドライエはオチキスに吸収されドライエ/ドラージュの両ブランドは消滅しました。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたソリド製です。ドラージュ D8 120のカブリオレをモデル化しています。実車は全長5mを超える大型車ながら2ドアのカブリオレという1930年代流の贅沢な車です。コーチビルダーはアンリ シャプロン(Henri Chapron)でした。ソリドのクラシックカーのミニカーは当時は一級品の出来ばえでした。ただ1970年代のミニカーですので現在のようには細部をリアルに再現していませんが、実車の全体的なイメージは良く再現されていました。赤/黒のカラーリングが綺麗で、後方に飛び出した丸いテールライトの付いたリアエンドの造形は個人的に気に入っています。これ以外のドラージュ D8 120のミニカーはイクソのエアロクーペ、ミニチャンプスのカブリオレ、スパーク(レジン製)のクーペ/カブリオレなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

DELAGE D8 120 1
DELAGE D8 120 2

 以下は1977年に発売された上記のソリドのバリエーションでドラージュ D8 120 クーペ デビル 1939 (1/43 型番51)の画像です。こちらは御者が操る昔の馬車スタイルに似せたフォーマルなクーペ デビル形式(運転席のみオープンとなっているセダン形式)の高級車です。ドアとキャビン部分以外は上記カブリオレと同じです。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120 3
DELAGE D8 120 4

 以下は2014年に発売されたイクソ製のドラージュ D8 120-S プルートー エアロ クーペ 1937 (1/43 型番MUS054)の画像です。この「エアロ クーペ」と称される流線形デザインの車は、コーチビルダー プルートー(POURTOUT)によるものです。(実車画像→ ドラージュ D8 120-S プルートー エアロ クーペ) 以下に1939年式のエアロ クーペも紹介していますが、どちらもセンターピラーのないサイドウインドーや後方に伸びたリアフェンダーなどの基本は同じです。こちらは以下の1939年式より2年年式が古いので、フロントウインドーがまだ2分割で流線形ボディはシンプルな造形です。コーチビルダーが違っていますが、1939年式ではリアのテールフィンやフロントグリル横のでっぱりなど装飾的な付加物が増えています。ミニカーはプロポーションが良く、フロントグリルや室内などの細部も良く再現されています。この車はスパーク(レジン製)でもモデル化されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120-S AERO COUPE 1
DELAGE D8 120-S AERO COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120-S AERO COUPE 3
DELAGE D8 120-S AERO COUPE 4

 以下は2007年頃に発売されたフランスのミニカー付雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.10 ドラージュ D8/120 ルトゥルヌール & マルシャン エアロ クーペ 1939 (1/43)の画像です。(オークションで入手しました) メーカーはイクソで、イクソのカタログモデルでは型番MUS010で発売されています。名前のルトゥルヌール & マルシャン(LETOURNEUR & MARCHAND)とは、当時のドラージュの代表的なコーチビルダーで1930年代に空力的なボディを手掛けるようになり、この車はその代表的なデザインで「エアロ クーペ」と称されました。(実車画像→ ドラージュ D8/120 ルトゥルヌール & マルシャン エアロ クーペ 1939) センターピラーのないサイドウインドーや後ろに伸びたリアフェンダーなどが特徴です。見た目重視で装飾が多い華美なデザインがこの時代のフランス車の魅力ですが、この車はその点で格別に魅力的です。またこちらはボンネット右側から排気管が出ていますので、その点では上記の1937年式クーペより迫力があります。ミニカーは実車どおりの金色のカラーリングで、上記のエアロ クーペ同様に良く出来ています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120 LETOURNEUR & MARCHAND AERO COUPE 1
DELAGE D8 120 LETOURNEUR & MARCHAND AERO COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DELAGE D8 120 LETOURNEUR & MARCHAND AERO COUPE 3
DELAGE D8 120 LETOURNEUR & MARCHAND AERO COUPE 4

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