ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FIAT CROMA 1986 ITALY

FIAT CROMA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT CROMA


POLISTIL E2045 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.50m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L 120HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速194km/h  データーベースでフィアット クロマのミニカー検索

フィアット クロマ イタリア 1986年

 

 1985年にフィアット アルジェンタ(132)の後継車としてフィアット クロマが登場しました。直線基調のシンプルなボディはイタル デザイン(G.ジウジアーロ)が担当しました。フィアット、アルファ ロメオ、ランチア、サーブで共同開発した「TIPO 4プロジェクト」の車で、アルファ ロメオ 164ランチア テーマサーブ 9000とは姉妹車でした。TIPO 4プロジェクトの車は各ブランドの最上級車でしたが、クロマはそれほど車格が高くはありませんでした。ノッチバックセダンに見えますが、リアハッチを持つ5ドアハッチバックで、このクラスとしてはフィアット初の前輪駆動車でした。

 

 当初のエンジンは4気筒1.6L/DOHC 2L/2Lターボ(153HP)と4気筒2.4Lターボディーゼル(100HP)/2.5Lディーゼルでした。1991年のマイナーチェンジで、フロントグリル/ライトなどの意匠が変更されました。1993年にはアルファ ロメオのDOHC V型6気筒2.5L(160HP)エンジンが追加されました。1996年に生産中止となり、フィアットのこのクラスの車は無くなりました。総生産台数は約43万台でした。なおクロマという名前は2005年に登場した中型ワゴン車で復活しています。(実車画像→ フィアット クロマ 2005)

 

 

 ミニカーは1986年頃に発売されたポリスティル(旧ポリトーイ)製の当時物です。当時の定価は約1000円で、どちらかというと廉価版ミニカーの類でした。廉価版ながらプロポーションが良くまともなホイールが付いているなど、値段相応にきちんと作ってありました。(ヘッドライトの背面を銀塗装すればかなり見た目が良くなるはずです) ポリスティルは1/25でもクロマをモデル化しており、クロマのミニカーは最近までポリスティル製しかありませんでした。2005年になってノレブがモデル化し、イタリアのミニカー付雑誌「FIAT STOY COLLECTIO」のNo.14でもモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT CROMA 1
FIAT CROMA 2

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NISSAN EXA CANOPY (KCN13) 1986 JAPAN

NISSAN  EXA CANOPY (KCN13)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN  EXA CANOPY (KCN13)


NISSAN CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE ) 47 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.23m 全幅約1.68m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 120HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (リミッター制限)  データーベースで日産 エクサのミニカー検索

日産 エクサ キャノピー (KCN13型) 日本 1986年

 

 1982年に登場した日産 パルサー エクサ 初代(KN12型)は日産 パルサー 2代目(N12型)のクーペ バージョンでした。1986年に登場したエクサ 2代目(KN13型)はパルサー 3代目の姉妹車ながら独立した車種となりました。Tバールーフ仕様が標準装備で、一般的なリアゲートを持つノッチバッククーペとキャノピーのようなリアゲートを持つキャノピー(ワゴン)の2タイプがありました。(Tバールーフは閉じた状態では普通のルーフに見えました) この未来的なボディは北米の日産デザインセンターがデザインしたものでした。北米仕様ではユーザがリアゲートを外してオープンにすることやリアゲートを交換することが可能でしたが、国内仕様ではクーペとキャノピーが独立したモデルとして設定され交換はできませんでした。(実車画像→ 日産 エクサ クーペ)

 

 国内仕様のエンジンはDOHC4気筒1.6L(120HP)だけでしたが、輸出仕様にはDOHC4気筒1.8L/SOHC4気筒1.6Lもありました。パルサー系列として1986年のカー オブ ザ イヤーを受賞、1987年アメリカ工業デザイン優秀賞を受賞、1987年グッドデザイン賞輸送機器部門大賞を受賞するなどデザイン的には高く評価されましたが、国内ではアメリカ車的なデザインが受け入れられず、販売は低調だったようです。1990年にパルサーが4代目にモデルチェンジした際に、エクサは生産中止となりました。実質的な後継車はNX クーペでした。

 

 

 ミニカーは2010年に発売されたアシェット製 日産名車コレクションです。メーカーはノレブで、実車の独特のデザインがうまく再現されていて、安価な雑誌付きミニカーながら良く出来ていました。室内などの細部もそこそこリアルに仕上げてありました。日産名車コレクションのNo.13ではエクサ クーペがモデル化されていましたので、同じブランドでクーペとキャノピーが揃っていました。これ以外のエクサのミニカーはダイヤペットの当時物でクーペとキャノピーがありました。実車の人気がなかったので、現時点(2024年)でもそれ以外のミニカーはありません。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN EXA CANOPY 1
NISSAN EXA CANOPY 2

 以下は1987年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 エクサ キャノピー (1/43 型番G54)の画像です。ダイヤペットの協力工場の11番工場が製作していて、車高が高めでややずんぐりした感じに仕上がっていました。ただ特徴的なテールゲートやテールライトはうまく再現されていました。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミックとリトラクタブルヘッドライトが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN EXA CANOPY 3
NISSAN EXA CANOPY 4

 以下はフロント(ヘッドライトの開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/キャノピー開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN EXA CANOPY 5
NISSAN EXA CANOPY 6

 以下は2009年に発売されたアシェット製 日産名車コレクションの日産 エクサ クーペ (1/43 No.13)の画像です。上記のエクサ キャノピーと同じノレブ製で、実車同様にキャノピー部分をクーペに変更したバリエーションでした。この白のボディカラーのクーペの方がテールライトの個性的なグラフィック処理が良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN EXA COUPE 1
NISSAN EXA COUPE 2

 以下は1987年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 エクサ クーペ (1/43 型番G53)の画像です。これも上記のダイヤペット製のエクサ キャノピーのキャノピーを実車同様にクーペに変更したバリエーションでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN EXA COUPE 3
NISSAN EXA COUPE 4

 以下はフロント(ヘッドライトの開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/リアゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN EXA COUPE 5
NISSAN EXA COUPE 6

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NISSAN LEOPARD (F31) 1986 JAPAN

NISSAN LEOPARD (F31)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEOPARD (F31)


JAPANESE CAR COLLECTION No.170 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC V型6気筒 3L 185HP 5段変速 4段自動変速
性能: 最高速180km/h以上  データーベースで日産 レパードのミニカー検索

日産 レパード F31型 日本 1986年

 

 1986年に日産 レパード 2代目が登場しました。当時大ヒットしていたライバルのトヨタ ソアラを強く意識したデザインの2ドア クーペで、はっきり言ってソアラののコピー的な車でした。(マツダのペルソナもそうでしたが) スカイライン R31型をベースにしていて、エンジンはDOHC V型6気筒3L(185HP)/2Lターボ/2Lの3つで、4段AT/5MTで最高速は180Km/h以上でした。豪華な車で最上級のアルティマには超音波センサーを使って路面状況を検出して減衰力を変化させるスーパーソニックサスペンションなるものが設定されていました。

 

 1986年に2代目にモデルチェンジしていたライバルのソアラは6気筒3L DOHCターボ(230HP)エンジンや電子装備などでレパードを圧倒する高性能でした。レパードは1988年のマイナーチェンジでフロントグリルなどが変更された後期型となり、3Lエンジンのターボ追加や2LエンジンのDOHC化などが行われました。このマイナーチェンジでエンジンを強化したのですが、やはり後追いは弱いもので、2代目も商業的にはソアラに完敗してしまいました。なおTVドラマ「あぶない刑事」の劇中車としてレパードが使われたので、その関係で現在でも人気はあるようですが。1992年にレパード 3代目 J.フェリーにモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 レパード J.フェリー 1992)

 

 

 ミニカーは2012年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションでメーカーはノレブです。レパード 2代目の前期型をモデル化しています。特徴的なフロントグリルや灯火類などの細部がそこそこリアルで、安価な雑誌付きミニカーながら良い出来ばえでした。同じ物の色違い(白)が日産名車コレクションのNo.36でも発売されました。ノレブは自社ブランドの型番420178でもレパード 2代目を発売していました。また国産名車コレクションのNO.194では後期型も発売されていましたが、そちらはノレブ製ではなくアオシマ DISMの型を流用していました。実車の人気を反映してか、レパード 2代目の当時物ミニカーはありませんでした。当時物以外ではアオシマ DISMの前期/後期型、トミカ リミッテド、京商の前期/後期型、WIT'S(レジン製)、MARK43(レジン製)、イグニションモデル(レジン製)などがあります。また「あぶない刑事」のキャラクター物としては、アオシマ DISM、トミカ リミッテドなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。なおこの画像では判読しにくいですがリアに「XS-II V6 JET TURBO」と車名ロゴがあるのですが、V6エンジンのターボ化は後期型のはずなのでこのロゴは正しくないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN LEOPARD (F31) 1
NISSAN LEOPARD (F31) 2

 以下は2013年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのレパード (F31) アルティマ 後期型 1988年 (1/43 No.194)の画像です。これは同じ頃に発売されていたアオシマ DISMの型を流用して、コストダウンで仕上げレベルを簡素化したものです。サンルーフが付き後期型のフロントグリル造形はそこそこリアルで、室内の仕上げが簡素化されていましたが、こちらも良く出来ていました。(細部を見なければ上記のノレブ製とほとんど同じように見えます) なおアオシマ DISMのオリジナルには車高を変えられるギミックが付いていたのですが、これはそれが作動しないように変更されていました。その変更の為でしょうか、やけに車高が低く設定されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEOPARD ULTIMA (F31) 1
NISSAN LEOPARD ULTIMA (F31) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LEOPARD ULTIMA (F31) 3
NISSAN LEOPARD ULTIMA (F31) 4

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TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 1986 JAPAN

TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160)


TROFEU 19 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.37m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 185HP 5段変速/4段自動変速 4WD
性能: 最高速220km/h (輸出仕様)  データーベースでトヨタ セリカ 4代目のミニカー検索

トヨタ セリカ GT-FOUR T160型 日本 1986年

 

 セリカ 4代目(T160型)が1985年に登場しました。コロナやカリーナ FFとプラットフォームを共有する横置エンジンの前輪駆動車となりました。デザインはアメリカのデザイン スタジオ CALTYによるもので、先代の直線的なボディを滑らかな曲面で覆ったような感じとなり、優れた空力特性のボディでした。セリカはリフトバックのみとなり、従来のクーペはコロナ クーペ(T160)となりました。また姉妹車として4ドアハードトップのカリーナ EDが登場しました。当初のエンジンは4気筒DOHC 1.6L(130HP)/SOHC 1.8L/DOHC 2L(160HP)の3種類でした。(実車画像→ トヨタ コロナ クーペ (T160))

 

 1986年にベベルギア式センターデフを持つフルタイム4WD GT-FOURが追加されました。1987年のマイナーチェンジで、1.6Lエンジンが廃止され、GT-FOURがビスカス式センターデフ方式となりました。1987年にはアメリカでオープンカーに改造されたコンバーチブルが国内で販売されました。(実車画像→ トヨタ セリカ コンバーチブル) 1988年には1.8LもDOHC化され全車がDOHCエンジンとなりました。1989年に5代目にモデルチェンジしました。

 先代のセリカのGr.B仕様はラリー選手権で活躍していましたが、1987年にGr.Bが廃止されました。TTE(トヨタ チーム ヨーロッパ)はスープラのGr.A仕様で活動を続けましたが、成績は芳しくありませんでした。1988年にはST165型をベースとしたGT-FOUR Gr.A仕様で参戦し、1990年に日本車初のドライバーズ タイトルを獲得しました。

 

 

 ミニカーは1990年に発売されたトロフュー製の当時物です。プロポーションが良くセリカ 4代目の雰囲気がうまく再現されていました。トロフューは主にラリーカーをモデル化していますので、このノーマル仕様のセリカもラリー用の大きなタイヤフラップがついています。またラリーカーはデカールを変更してバリエーション展開するので、その関係でトロフューはテールライトやサイドマーカーなどの灯火類も全てデカールで表現しています。その為灯火類がややリアルさに欠けます。トロフューはセリカ GT FOURのラリー仕様を十数種類ほどモデル化しています。これ以外のセリカ 4代目のミニカーは、ダイヤペット、トミカ、アオシマ DISMの前期/後期型、CM'Sのラリー仕様、イクソ、国産名車コレクション、最近のレジン製ではhpiレーシングやMARK43などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
 

TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 1
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 2

 以下は2012年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのトヨタ セリカ GT FOUR (1/43 No.177) の画像です。ミニカーの底板にDISMのロゴが表示されていますので、アオシマ DISM製のセリカ GT-FOURを流用していました。細部の仕上げを少し簡素化しているようですが、オリジナル同様に前輪操舵ギミック付きです。オリジナルの出来が良いのでフロントグリルの造形などがリアルで、これも雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえとなっていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 3
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 5
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 6

 以下は底板の前輪操舵ギミックの画像です。底板にはDISMのロゴが表示されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA GT-FOUR (T160) 7

 以下は1986年に発売されたダイヤペット製の当時物 トヨタ セリカ 2000 GT-R (1/40 型番G47)の画像です。ダイヤペットの協力工場の11番工場製です。この11番工場製は同じ工場製のコロナなどと同様に、こんな具合に全体的に太目のデフォルメ?がされたものが多く、現在のスケールモデル的な観点ではあまり良い評価にはなりません。ただし実車のイメージから大きくは外れていないので、当時のミニカーとしては許容範囲の良い出来ばえでした。室内のインパネは結構リアルに再現していました。ボンネット/ドア/テールゲート開閉とリトラクタブルヘッドライトの開閉ギミックが付いています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 2000 GTR (T160) 9
TOYOTA CELICA 2000 GTR (T160) 10

  以下はフロント(リトラクタブルヘッドライトの開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
TOYOTA CELICA 2000 GTR (T160) 11
TOYOTA CELICA 2000 GTR (T160) 12

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TOYOTA SOARER 3000GT LIMITED (Z20) 1986 JAPAN

TOYOTA SOARER 3000GT LIMITED (Z20)
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TOYOTA SOARER 3000GT LIMITED (Z20)


DIAPET G49 1/40 117mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.68m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 3L 230HP 5段変速/4段自動変速
性能: 最高速180km/h (リミッター制限)  データーベースでトヨタ ソアラ Z20のミニカー検索

トヨタ ソアラ 3000GT  リミテッド Z20型 日本 1986年

 

 1986年にトヨタ ソアラ 2代目が登場しました。初代のデザインを踏襲しつつさらに洗練させたデザインとなりましたが、個人的にはその分だけやや目新しさが足りない感じもしました。エンジンは6気筒2L(1G)/3L(7M)で、新開発されたインタークーラー付ターボの7M-GTEU(230HP)は、当時日本最強のエンジンでした。トヨタ 2000GTで使われた4?ダブルウィッシュボーン方式サスペンションを採用し、最上級車には空気バネによる電子制御式エアサスペンションが装備されました。それ以外の先進装備も、鏡による虚像表示を使って奥行きを深くしたデジタルメーター、エアコンやオーディオを液晶タッチパネルで操作するマルチコントロールパネルなどてんこ盛りでした。

 

 1988?のマイナーチェンジで、内外装を変?して後期型となりました。エンジンがパワーアップし(7M-GTEU 240HP、1G-GTEU 200HP)、サスペンションが強化され、2Lクラス最上級車に2.0GTツインターボLが追加されました。1989?に電動格納式折畳みハードトップを採用したエアロキャビン(トップを収容する為に後席を廃止した2シーター車)が500台の限定?として設定されました。ソアラ 2代目の登場した時期はバブルの絶頂期だったので、初代同様に2代目も大ヒットしました。1991年にソアラ 3代目(レクサス SCの初代)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ダイヤペットの協力工場の144番工場製で、プロポーションが良くフロントグリル/灯火類も結構リアルで、金色のサイドモールの塗装もきれいです。ドアミラーが付くようになり、室内も当時としてはかなりリアルに再現されていました。(メーターの印刷表示はまだ一般的ではなかったので、メーター表示がないこの状態でも当時としてはかなりリアルでした) 全体的に当時のダイヤペットとしては極めてレベルの高い出来ばえでした。ドア/ボンネット/トランクが開閉するギミック付です。(ただしボンネット内のエンジンはあまりリアルではないですが) ソアラ 2代目の当時物ミニカーはこれしかなく、トミカでもモデル化されていません。当時物以外ではいずれも高価なレジン製ですが、トミカ リミッテドの1/43(イグニションモデル製)、MARK43、HI-STORY、ホビージャパンの1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

TOYOTA SOARER 3000GT LIMITED (Z20) 1
TOYOTA SOARER 3000GT LIMITED (Z20) 2

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