Sorry Japanese Only
ホンダ アコード エアロデッキ 日本 1985年
1981年にホンダ アコードの2代目が登場しました。初代のイメージを踏襲し、より直線的なデザインになりました。姉妹車のビガー(角形4灯式ヘッドライト)も同時に発売されました。ボディ形式は4ドアセダンと3ドアハッチバックで、エンジンは4気筒1.6L/1.8L(98HP)が搭載され、5段変速/4段自動変速 最高速173km/h(1.8L)の性能でした。オプションで前後荷重に応じて車高を調整するサスペンションやガスレート式ジャイロを使った世界初のカーナビが装備されました。1983年のマイナーチェンジで、逆スラントだったフロントがスラントノーズに変わりました。(実車画像→ ホンダ アコード 1981)
1985年にアコードの3代目が登場しました。当時流行だったリトラクタブルヘッドライトを採用した低いフロントが特徴でした。4ドアセダンとエアロデッキと称するワゴンのようなリアキャビンを持つハッチバックの構成で、エアロデッキは人気がありました。(欧州向けはセダンは角形4灯、エアロデッキはリトラクタブルヘッドライト) 前輪駆動車として初の4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用したのも特徴でした。エンジンは4気筒1.8L(110HP)と新開発のDOHC 4気筒1.8L/2L(137HP)でした。1987年のマイナーチェンジで、欧州向けセダンと同じヘッドライトのCAが追加され、1988年には北米で製造された左ハンドルの2ドア クーペが国内でも発売されました。1985年の日本 カー オブ ザ イヤーを受賞しています。(実車画像→ ホンダ アコード 2ドア クーペ 1988)
アコード 2代目のミニカーは国産品ではモデル化されておらず、マジョレットのセダン 1/59があるだけのようです。アコード 3代目もリーツェの当時物でエアロデッキ 1/87がありましたが、それ以外は最近までありませんでした。その後2016年にハイストーリーがエアロデッキを、2020年にMARK43がセダンをレジン製でモデル化しました。画像は2013年にモデル化されたNEO(レジン製)のエアロデッキです。画像はNEOのWEBサイトから借用しました。画像を見る限りでは、良く出来ているようです。NEOはあまりモデル化されていない車種を選んでモデル化しているので、車種的に気になるミニカーがあるのですが、レジン製なので買う気になりません。
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1382
スバル アルシオーネ VR ターボ 日本 1985年
スバル アルシオーネはスバル初のスペシャルティカーで、日本発売前に北米でXTクーペの名前で1985年に発売された北米市場向けの車でした。デザインはリトラクタブルヘッドライトを採用した大胆なウェッジシェイプで、ラップラウンドしたガラスで囲まれたキャビン、ホイールのユニークなデザインなどかなり独創的でした。ベースはレオーネ 3代目で、前輪駆動(VS)と4輪駆動(VR)の2タイプがありました。当初のエンジンは水平対向4気筒1.8Lターボ(120HP)で、4WD前後輪トルク配分の自動制御、車高制御機能付電子制御エアサスペンション、車速感応式電動パワーステアリング、ABS、液晶式デジタルメーターなど先進的技術がてんこもりで採用されていました。
1987年のマイナーチェンジで、水平対向6気筒2.7L(150HP)エンジンを搭載した2.7VXが追加され、4段自動変速機が設定されました。高度な4WD駆動力制御やABS制御は専門家には絶賛されましたが、一般ユーザー向けとしてはデザインなどが奇抜すぎてあまり人気はなかったです。肝心の北米市場でも、円高の影響があり思ったほどは売れなかったようです。1991年に後継車のアルシオーネ SVXにモデルチェンジしました。総生産台数は約10万台でした。
ミニカーは2009年に発売されたアオシマ製のDISMです。キャビン部分が少し小さめにデフォルメされているように思いますが、実車の雰囲気は良く再現されていました。この車の特徴である変わったデザインのホイールや、左右非対称のステアリングホイール、メーターパネル横から張り出したサテライトスイッチなどが結構リアルに再現されていました。ただしレジン製なので台座から外して持つとダイキャスト製よりずいぶん軽いので安っぽく感じられました。(これは個人的な感想ですが、ある程度の重さが欲しいです) これ以外のアルシオーネ 初代のミニカーはミニカーショップ イケダの特注品でダイヤペットのアンチモニー製、CM'Sの1/64、WIT'S(レジン製)、ハイストーリー(レジン製)、国産名車コレクション 1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1346
ダイハツ ミラ ウォークスルー バン (L70型) 日本 1985年
前述した 3輪トラックやミゼットなどの商用車で実績を積んでいたダイハツは1966年に初の軽乗用車フェロー 初代を登場させました。(実車画像→ダイハツ フェロー 1966) フェロー 初代は日本初の角形ヘッドライトを採用した箱型の2ドアセダンで、3ドアバンとピックアップもありました。全長2.99mX全幅1.29m 2サイクル2気筒360㏄(29HP)エンジンをフロントに搭載したオーソドックスな後輪駆動車で、4段変速、最高速100㎞/hの性能でした。1968年に32HPにパワーアップした高性能版のSSが設定されました。
1970年に2代目のフェロー マックスが登場しました。(実車画像→ フェロー マックス 1970) 室内を広く出来る前輪駆動方式を採用し、2ボックスボディのセンスの良いデザインで人気がありました。当初は2ドアセダンと3ドアバンで、後に2ドアハードトップと4ドアセダンが追加されました。エンジンは2サイクル2気筒360㏄(33HP)で40HPまでパワーアップした高性能版のSSがありました。1976年に軽自動車規格変更に対応して、4ストローク2気筒547㏄(28HP)エンジンが追加されました。 1977年の大幅なマイナーチェンジでマックス クオーレに名称変更し、軽自動車規格変更に対応して外形が全長3.16mX全幅1.39mと大きくなりました。1980年に生産中止となり、セダンはクオーレ 2代目 L55型に、商用バンはミラ クオーレ(ミラ 初代) L55型にモデルチェンジしました。
ミラ クオーレはクオーレの商用車仕様で、2気筒547㏄(31HP)エンジンを搭載していました。1982年にミラ クオーレはミラに名称変更しました。(実車画像→ダイハツ ミラ 1982) 1984年にミラの派生車として背の高いパネルバンのウォークスルー バンが登場しました。ウォークスルーバンは1人乗りで助手席はオプションで、乗降用ドアは折戸式で左側のみでした。(バックドアは折戸式又は上下開きでした) ユニークな見た目で人気がでたので、同じような軽ウォークスルー バンとしてスズキ アルト ウォークスルーバンや三菱 ミニカ トッポなども登場しました。(実車画像→ スズキ アルト ウォークスルーバン 1987、三菱 ミニカ トッポ 1990) 1985年にミラ 2代目 L70型にモデルチェンジしました。
ミニカーは1988年に発売されたダイヤペット製の当時物です。ミラ 2代目のウォークスルー バンをモデル化しています。ダイヤペットの協力工場の13番工場(製造委託先)製で、背の高いボディがうまく再現されていました。縮尺1/32とダイヤペットの標準である1/40より大き目で中途半端なサイズになっていました。このミニカーは各種店舗の宣伝用グッズとしても使われたようで、その場合荷台横のロゴの印刷スペースが大きいほうが都合が良いのでサイズを大き目としたのでしょう。折戸式ドアとバックドアが開閉するギミック付です。角のようなフェンダーミラーは、子供向けの安全性に配慮して簡単に外れないよう丈夫にできていました。(ただ実車諸元の画像のようなサイドミラー仕様もあったようです) これ以外ではスパーク(レジン製)が1984年/1990年/1992年式のミラ ウォークスルーバンをモデル化しています。(主に日本向けだと思いますが、3種類もあるのは何故なんでしょうか?) なお軽自動車フェローについてはプラモデルはあるようですが、市販ミニカーは2023年現在で一つも無いようです。 以下はフロント/リアの拡大画像とバックドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1646
スズキ マイティボーイ 日本 1985年
スズキの軽トラック マイティボーイが1983年に登場しました。フロンテ クーペの後継車であったセルボ 2代目をベースにして後部に荷台を取り付けたピックアップトラックでした。(実車画像→ スズキ セルボ 1982) 商用トラックですが、アメリカのピックアップトラック(参照→フォード F-150)のような使い方をするスポーティな遊び車といったコンセプトの車でした。したがってセルボをベースにしたボディはスポーティなデザインでした。室内は広くリクライニング可能なシートなどで、2人乗りとしての居住性は優れていました。ただしその分だけ荷台が小さいのでトラックとしての実用性はあまりありませんでした。
エンジンはセルボと同じ3気筒543㏄(28HP)で、後部が荷台になっていたので軽量で、そこそこスポーティに走ったようです。上級車には、前輪ディスクブレーキ、5段変速機、タコメータが装備されていました。1985年のマイナーチェンジで、ヘッドライトがセルボと同じ角形になりました。価格は45万円とアルト並みに安かったのですが、この車のコンセプトに見合った需要がなく売れなかったようです。「マー坊」という愛称があり独特のスタイルは一部の愛好家に人気がありました。1988年に後継車なしで生産中止となりました。
ミニカーは2011年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションで、メーカーはイクソです。マイナーチェンジ後の1985年式をモデル化しています。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていました。灯火類やルーフラック、室内などの細部も良く仕上げてあり安価な雑誌付きミニカーとしては良い出来ばえに仕上がっていました。この型を流用したほぼ同じ物がFIRST43でも発売されました。これ以外のマイティボーイのミニカーでは初期型をアオシマ DISMがレジン製でモデル化していました。なおベースとなったセルボ 2代目はトミカがモデル化していました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1674
GM シボレー コルベット C4 コンバーチブル アメリカ 1986年
GM シボレー コルベットの4代目C4型が1984年に登場しました。従来のアメリカ車的なダイナミックなデザインから、空力を考慮した洗練されたデザインになりました。外観だけではなく構造的にも全面的な新規設計が行われました。先代同様にボディパネルはFRP製で、C2型から使われている横置きリーフスプリングをFRP化してリアサスペンションを軽量化し、ボディ剛性の強化などで操縦性を向上させていました。オプションでサスペンションを固めたZ51がありました。当初はクーペとタルガトップだけで、エンジンは先代と同じV型8気筒5.7L(205HP)を搭載していました。
1986年にフルオープンのコンバーチブルが追加され、エンジンが240HPにパワーアップしました。1988年にはツインターボ化して900HPにチューンした車が当時の市販車最高速度409km/hを記録しています。1989年にC4型の最強モデルZR-1が追加されました。(ZR-1の詳細は下記参照) 1992年から標準エンジンが新型のV型8気筒5.7L(300HP)に変わりました。特別仕様車として1988年の35周年記念車、1993年の40周年記念車、1995年のインディ ペースカー、1996年のグランド スポーツなどがありました。1997年に5代目C5型にモデルチェンジしました。C4型の総生産台数は約36万台でした。
ミニカーは1992年に発売されたフランクリン ミント製です。前述したフランクリン ミント製のコルベット C3型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台です。1986年に追加されたコンバーチブルをモデル化しています。このシリーズに共通する良い出来ばえで、実車の雰囲気がうまく再現されていました。これもボンネット/ドアが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されていました。ハンドルと連動した前輪操舵ギミックも付いていました。C4型のミニカーは、ポリスティルの1/25、ソリド、ダンバリー ミント、ディテールカー、オートアートの1/18、ジョニーライトニングの1/64、イクソなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)