ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

RENAULT 5 TURBO II 1985 FRANCE

RENAULT 5 TURBO II
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 TURBO II


JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) No.234 1/43 85mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.66m 全幅約1.75m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 158HP 5段変速
性能: 最高速205km/h  データーベースでルノー 5 アルピーヌ/ターボのミニカー検索

ルノー 5 (サンク) ターボ II フランス 1985年

 

 1976年にルノー 5のスポーティ仕様として、アルピーヌが登場しました。エンジンのチューニングは従来どおりゴルディーニが行っていましたが、開発と生産を担当したアルピーヌの名前が付いていました。エンジンはボルボ用にルノーが開発した4気筒1.4L(93HP)で、サスペンションは固められ5速変速機で最高速が175km/hの性能でした。1982年にはターボで110HPにパワーアップしたアルピーヌ ターボに発展しました。

 

 1980年にWRC(世界ラリー選手権)のグループ4のホモロゲーションモデルとしてルノー 5 ターボが登場しました。外観はオーバーフェンダーが追加されたルノー 5でしたが、燃料噴射で158HPにパワーアップした1.4Lエンジンをリアシートを外した車体中心部にミッドシップ配置して後輪を駆動する完全なラリー専用車でした。ルノー車として当時の最高価格で限定販売されました。1983年に性能はほぼ同等ながら値段を下げたグループBのホモロゲーションモデルのターボ IIにマイナーチェンジしました。WRCでは1981年モンテ カルロ、1982年と1985年のツール ド コルスで優勝するなど大活躍しました。1986年まで生産され、ラリー仕様車のエンジンは最終的にはマキシ ターボの1.6L ターボ(350HP)になりました。総生産台数は約5000台でした。

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションです。メーカーはイクソで、ターボ IIをモデル化しています。オーバーフェンダーが付いた迫力のあるボディがうまく再現され、ホイールやリアシートが外された室内など細部もそこそこリアルで雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ルノー 5 アルピーヌのミニカーはコーギーの1/36、ソリド、ノレブ、ビテスなどがあります。ルノー 5 ターボのミニカーはソリド、コーギーの1/36、ポリトーイの1/25、Bブラーゴの1/43と1/24、ユニバーサルホビー(イーグルレース)、ビテス、イクソのレース仕様、ノレブの1/43と1/18などたくさんあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 5 TURBO II 1
RENAULT 5 TURBO II 2

 以下は1977年に発売されたソリド製の当時物 ルノー 5 アルピーヌ 1976 (1/43 型番58)の画像です。前述した型番10のルノー 5のフロントグリル/バンパー部分を変更してアルピーヌに仕立てていました。ラリー仕様のデカールが付属していたのですが、貼っていません。(実車画像→ ルノー 5 アルピーヌ) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 ALPINE 1
RENAULT 5 ALPINE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 ALPINE 3
RENAULT 5 ALPINE 4

 以下は1982年頃に発売されたソリド製の当時物 ルノー 5 ターボ 1980 (1/43 型番1321)の画像です。これは定価600円程の廉価版ミニカーでしたので安っぽいホイールが付いていますが、オーバーフェンダーの付いたボディやロールケージが付いた室内などルノー 5 ターボの特徴はそこそこ再現されていました。エンジンを室内後部にミドシップ搭載しているので、後席はなくそこにはエンジン収納部のカバーが再現されています。デカールが付いたものもありました。当時はこのような廉価版ミニカーが多かったのです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 TURBO 1
RENAULT 5 TURBO 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 TURBO 3
RENAULT 5 TURBO 4

 以下は1977年に発売されたソリド製の当時物 ルノー 5 ターボ モンテ カルロ 1981 (1/43 型番10231)の画像です。1981年のモンテ カルロ ラリーでリタイアした#20をモデル化しています。(優勝したのは#9) 上記の廉価版ミニカーのホイールを変更して、ラリー仕様のデカールを付けてマニア向け限定品として販売したものでした。(定価2500円と高価でした) なお昔のミニカーではデカールは自分で貼る物で面倒でしたが、やり始めると楽しい作業でもありました。(現在のミニカーではやる人も少ないでしょうが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 TURBO RALLY 1
RENAULT 5 TURBO RALLY 2

 以下は1986年に発売されたソリド製の当時物 ルノー 5 マキシ ターボ 1985 (1/43 型番1353)の画像です。1.6Lエンジンを搭載したルノー 5 マキシ ターボをモデル化しています。フロントに補助灯が追加され、ボディ後端のスポイラーが大型化されています。上記の型番1321と同じような廉価版ミニカーでしたが、こちらは少しマシなホイールが付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 5 TURBO RALLY 3
RENAULT 5 TURBO RALLY 4

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RENAULT 9 GTL 1985 FRANCE

RENAULT 9 GTL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
RENAULT 9 GTL


IXO CLC169 1/43 91㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.06m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.4L 68HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでルノー 9/11のミニカー検索

ルノー 9 GTL フランス 1985年

 

 ルノー 9はルノー 14の後継車として1981年に登場しました。ルノー 9は世界戦略車としてルノー傘下のアメリカン モータース(AMC)にてアライアンス(ALLIANCE)として生産されることが決まっていました。その為北米市場で好まれるセダンタイプで、デザインも無国籍でオーソドックなものになっていました。(北米専用で2ドアセダンとコンバーチブルもありました 実車画像→ AMC アライアンス) ルノー 5用の4気筒1.1/1.4Lエンジンを横置する前輪駆動車で、1982年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。

 

 1983年にボルボと共同開発した4気筒1.7Lエンジンが追加され、姉妹車としてリアをハッチバックに変更したルノー 11も登場しました。(実車画像→ルノー 11 1983) ルノー 11は角型4灯式ヘッドライトで顔つきを変えていました。1983年に1.4Lターボ(115HP)エンジンを搭載した高性能版が追加されました。1985年のマイナーチェンジでルノー 9も11と同じ角型4灯式に変更され、1987年には横長の角型ヘッドライトに変わりました。アライアンスは売れなかったようですが、ルノー 9/11は南米やトルコでも生産され成功したようです。1988年に後継車のルノー 19にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたイクソ製です。プロポーションが良く灯火類や室内などの細部がリアルで、かなり良い出来ばえでした。特に角形ヘッドライト内のリフレクターの造形は実にリアルです。ただし細すぎて触ると確実に折れるであろうアンテナは、軟質プラスチック製で折れにくくするなどの配慮をするべきです。(簡単に壊れるものは売り物ではないと私は考えます) ルノー 9の当時物ミニカーはノレブ JET-CARシリーズとBブラーゴがありました。当時物以外ではノレブがあります。ルノー 11のミニカーはコーギーの当時物とノレブがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

RENAULT 9 GTL 1
RENAULT 9 GTL 2

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ALFA ROMEO 75 1600 1985 ITALY

ALFA ROMEO 75 1600
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO 75 1600


PROGETTO K PK190 1/43 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.33m 全幅約1.63m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.6L 110HP 5段変速/3段自動変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでアルファ ロメオ 75のミニカー検索

アルファ ロメオ 75 1600 イタリア 1985年

 

 アルファ ロメオ ジュリエッタ 2代目の後継車として1985年に登場したのが75でした。(75という名前は創業75周年に因んだもの) 開発費の不足で75の構造は先代をほぼ踏襲していたので、先代同様にアルフェッタのトランスアクスルやインボード式リアディスクブレーキといったメカを引き継いでいました。ボディはジュリエッタよりウエッジシェイプが強調され、リアエンドが高いデザインとなっていました。当初のエンジンはDOHC 4気筒1.6L/1.8L/2L(128HP)、V型6気筒2.5L(156HP)でした。

 

 1986年に1.8Lインタークーラー付ターボ(155HP)エンジン搭載の75 ターボ、1987年にV型6気筒3L(178HP)エンジン搭載の3.0 アメリカが追加され、2Lに可変バルブタイミング/ツインスパークプラグの高性能仕様 2.0TS(148HP)と、4気筒2Lターボディーゼルエンジンが追加されました。1990年のマイナーチェンジで、フロントグリルの意匠が変更されました。1987年にグループAツーリングカーレースのベースとして75 ターボ エヴォルツィオーネ(1.8L 240HP) が限定生産されました。アルファ ロメオ最後の後輪駆動車として人気があり販売は好調で、1992年に155にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1997年に発売されたプロゲット K(カッパー)製です。プロゲット Kはペゴ イタリアという会社のブランドで、主に1950年-1980年代のイタリア車をモデル化していました。この75はAピラーが少し太めなところが今一つですが、それを除けば実車の角ばったボディがうまく再現されていました。またフロントグリルや室内の細部は結構リアルに仕上げてあり、ウエストライン全周に走る黒いストライプは実車に即したものでした。プロゲット Kはレース仕様など75のバリエーションを15種類以上モデル化していました。これ以外の75のミニカーはBブラーゴの1/24、M4、ノレブ、ミニチャンプス、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO 75 1600 1
ALFA ROMEO 75 1600 2

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LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 1985 ITALY

LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10


POLISTIL E2020 1/43 79㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.39m 全幅約1.51m エンジン 変速機: 4気筒 1L 45HP 5段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでアウトビアンキ Y10のミニカー検索

ランチア Y10 / アウトビアンキ Y10 イタリア 1985年

 

 アウトビアンキ A112の後継車としてアウトビアンキ Y10が1985年に登場しました。親会社のフィアットの意向で、アウトビアンキ Y10はほとんどの輸出先でランチア Y10として販売されました。(イタリア本国、フランス、日本ではアウトビアンキだった) 黒く塗装されたリアハッチが特徴的なシンプルなボディは、フィアット、ピニンファリーナ、イタルデザインの3社のコンペでフィアットのデザインが選定されました。横置きエンジンの前輪駆動車で、オメガサスペンションと呼ばれた凝ったリアサスペンション、豪華な内装/装備など小さいながらも高級な車でした。当初のエンジンは4気筒1Lと4気筒1L/1Lインタークーラー付ターボ(85HP)でした。

 

 この1Lエンジンはファイア(FIRE:Fully Integrated Robotized Engine ロボットによる自動組立式エンジン)と呼ばれる最新技術を使ったエンジンで、その後のフィアットのエンジンのベースとなりました。1986年にシュタイア製4WDシステムを搭載した4WDが設定されました。1989年のマイナーチェンジで、内装やライト類が変更されました。また4気筒1.1Lエンジンが追加され1Lターボに代わる1.3Lエンジン(78HP)搭載の1.3 GT ieも追加されました。1992年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され1994年まで生産され、後継車のY(イプシロン)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ランチア Y 1995)

 

 

 ミニカーは1986年頃に発売されたポリスティル(旧ポリトーイ)の当時物で、アウトビアンキ Y10をモデル化しています。型番がEから始まるEシリーズは当時のポリスティルの廉価版的なミニカーでしたので、リアライトの塗装処理が省略されているなど仕上げは簡素でした。ただしプロポーションが良く安っぽいフリーホイールではないきちんとしたホイールが付いているなど結構良く出来ていました。ポリスティルは1/25でもY10をモデル化していて、それ以外のY10のミニカーはスターラインとエジソンのアウトビアンキ Y10があります。なおランチア Y10としてモデル化されているのはイタリアのミニカー付雑誌「LANCIA COLLECTION」のNo.47(スターライン製だと思います)ぐらいしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 1
LANCIA Y10 / AUTOBIANCHI Y10 2

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SAAB 9000 CC 1985 SWEDEN

SAAB 9000 CC
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SAAB 9000 CC


CORGI C106 1/43 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.62m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 2L ターボ 175HP 6/5段変速/5段自動変速
性能: 最高速220km/h  データーベースでサーブ 9000のミニカー検索

サーブ 9000 CC スウェーデン 1985年

 

 1985年にサーブ 900の上級車9000が登場しました。この車はサーブがイタリアのフィアットの「TIPO 4プロジェクト」に参加して共同開発したモデルでした。このプロジェクトでは、フィアット クロマアルファ ロメオ 164ランチア テーマが姉妹車として開発されました。このなかでサーブだけがハッチバック スタイルで、900のスタイルを継承していました。全長は900より短いのですが、ホイールベースが長いので室内は900より広く9000はサーブの最上級車という格付けでした。

 

 1987年にはノーズが少しスラントした4ドアセダンの9000 CDが追加されました。1990年にはハッチバックもCDと同じスラントノーズに変わりました。1991年にハッチバックはノーズを低くして横長のヘッドライトを採用した9000 CSに変わりました。(なお初期型の5ドアリフトバックは区別する為にCCと呼ぶことになりました) 1994年にはセダンのCDもCSと同じ低いノーズのデザインに変わりました。9000は1998年までに約50万台が生産されました。(実車画像→ サーブ 9000 CS 1991)

 

 

 サーブは1990年代にアメリカのGM傘下となりました。1997年に9000の後継車9-5が登場しました。GM傘下で開発された9-5はGM系列のオペルのプラットフォームを流用しており、4ドアセダンとエステート(ワゴン)の2タイプで、エンジンは4気筒2L/2.3LターボとV型6気筒3Lなどでした。(実車画像→ サーブ 9-5 1997) 2002?と2006?のマイナーチェンジでフロントやリアのデザインが変更され2010?まで生産され、9-5 2代目にモデルチェンジしました。9-5 2代目はボディが大型化され、4ドアセダンと5ドアワゴンの2タイプでした。9-5 2代目は2012年に生産中止となりました。(実車画像→ サーブ 9-5 2010)

 ミニカーは1987年に発売されたコーギー製の当時物です。ヨーロッパの不況のせいで1980年代のミニカーは部品点数を減らしてコストダウンした安価で簡素な物がほとんどでした。このコーギーの9000もその代表的なもので、プロポーションは悪くないですが雑な作りと子供だましのデカールであまりよろしくない出来ばえでした。(室内も妙な形状のステアリングホイール?がついてます) ただサーブ 9000のミニカーは最近までこれしかなかったということで、その点では貴重なミニカーかもしれません。9000のミニカーとしては2010年頃にNEO(レジン製)がモデル化しています。また欧州で販売されているミニカー付雑誌「SAAB COLLECTION」のNo.26とNo.38で9000 CSと9000 CDがモデル化されているようです。(メーカーはイクソだと思われます)  以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

SAAB 9000 CC 1
SAAB 9000 CC 2

サーブ 9-5のミニカー→ データーベースでサーブ 9-5のミニカー検索

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