ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

CITROEN H 1974 FRANCE

CITROEN H
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H


TOMICA DANDY F25 1/43 全長 102㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.99m 全高約2.3m エンジン 変速機: 空冷水平対向2気筒 1.6L 45HP 3段変速
性能: 最高速78km/h 積載量1200㎏  データーベースでシトロエン Hのミニカー検索

シトロエン H (アッシュ) バン フランス 1974年

 

 商用車ながら自動車の歴史上この車を紹介しない訳にはいきません。1947年に登場した商用車 シトロエン Hはシトロエンらしい独創的なデザインで、名前のH(フランス式に発音すると'アッシュ'です)は型式名で、軽荷重用のHZと重荷重用のHY の2タイプがありました。シトロエン十八番の前輪駆動方式で、プラットフォーム型シャーシとトレーリングアーム方式リアサスペンションで、荷室の床は後輪をカバーするだけで完全に平らに出来ました。また車高も高いので、広大な荷室が確保できました。このデザインは後のキャブオーバー型商用車に多大な影響を与えました。

 

 エンジンは当初トラクシオン アヴァン(7/11CV)用の4気筒1.6L/1.9L(58HP)が使われましたが、後に4気筒1.6L/1.9Lディーゼルエンジンも追加されました。標準的なボディーはバンとピックアップの2タイプでした。広大なスペースの荷室は様々なボディを自由に架装でき、各種貨物車をはじめ救急車、消防車、ポリス、レッカー車、ピックアップ トラック、移動販売車、マイクロバスなどたくさんのバリエーションがありました。 フランスでは「豚の鼻」の愛称で呼ばれていました。 1964年のマイナーチェンジで、2分割式のフロントウィンドーが一枚物に代わりフロントグリルのWシェブロンの意匠が変更されました。1974年に後ろ開きのドアが採用されました。1947年から1981年までの長期間生産され、総生産台数は約47万台でした。

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたトミカ ダンディの外国車シリーズです。ドアが後ろ開きになっているので、1974年以降の後期型をモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。両側スライドドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。これ以外にもパトカーや各種販促品などバリエーションがたくさんあり、カドーのブランドでも販売されました。当時物ミニカーとしては、CIJ、JRD、ディンキー(仏)などのレアな当時物や、マッチボックスのYTFシリーズ、エリゴール、ノレブ(1/43、1/18)、ソリド(1/43、1/18)、ブッシュ(1/87)などたくさんモデル化されています。また変わり種としてルパン 3世の秘密兵器仕様のH トラックをポピーがモデル化していてこれも結構面白いです。(参照ページ→ シトロエン H ルパン 3世 ギミックのページ) 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CITROEN H 1
CITROEN H 2

 以下は上記のダンディ製のバリエーションで シトロエン H ポリス仕様(1/43 型番DF25)の画像です。白/青カラーリングのフランス仕様のポリスをモデル化しています。青の色合いや塗分けが実車と違っていますので、その辺はやや適当です。本物そっくりのシトロエン H ポリスが欲しい方はノレブ製の(1/43 型154534)などがあります。(実車画像→ シトロエン H ポリス) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H POLICE 1
CITROEN H POLICE 2

 以下は1959年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン H バン (1/43 型番81)の画像です。ノレブ初期のプラススチック製で、スライドドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。ボディサイドの「Canard-Duchene」とはフランスのシャンパンの銘柄です。プラスチックの経年変化でボディ各部が微妙に変形しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H 3
CITROEN H 4

 以下は以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H 5
CITROEN H 6

 以下は1964年に発売されたディンキー(仏)製の当時物 シトロエン H フィリップス仕様 (1/43 型番587)の画像です。家電メーカー フィリップスの移動販促車をモデル化しています。フロントウインドーが2分割の初期型なので、1960年頃の車と思います。右サイドとテールゲートが大きく開き、荷室内には冷蔵庫やトースターらしき家電品が並べられています。経年劣化でデカールが黄変していますが、それ以外はきれいな状態です。当時こんな風に凝った仕上げの商用車ミニカーは珍しかったので人気がありました。(従って現在ではかなりのレア物です) 同じ型を流用したディンキー(仏)のポリス仕様も人気がありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H 1200kg 'PHILIPS' 1
CITROEN H 1200kg 'PHILIPS' 2

 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートの開閉動作の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H 1200kg 'PHILIPS' 3
CITROEN H 1200kg 'PHILIPS' 4

 以下は販促商品を並べた展示台の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CITROEN H 1200kg 'PHILIPS' 5

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FIAT 131 MIRAFIORI 1974 ITALY

FIAT 131 MIRAFIORI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI


MATTEL MEBETOYS A85 1/43 全長 100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.26m 全幅約1.65m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 75HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでフィアット 131のミニカー検索

フィアット 131 ミラフィオーリ イタリア 1974年

 

 1974年にフィアット 124の後継車としてフィアット 131が登場しました。サブネームのミラフィオーリとはトリノのフィアット生産工場があった地名にちなんだものでした。124は平凡な設計ながらスポーティな味付けの車でしたが、131はごくオーソドックスな乗用車に変わりました。124に装備していた4輪ディスクブレーキは後輪がドラム式に代わり、クーペやスパイダーの設定は無くなり代わりに2ドアセダンが設定されました。ボディはシンプルなセダン スタイルで、エンジンは4気筒1.3L(65HP)と1.6L(75HP)の2種類、1.6L搭載車は丸型4灯式ヘッドライト、1.3L搭載車は角形2灯式ヘッドライトとなっていました。

 

 フィアット 131は1978年のマイナーチェンジで、大型の角形2灯式ヘッドライトを採用し内装などが高級な物に変わりました。また4ドア版にエンジンをDOHC化した高性能版のスーパーミラフィオーリが追加され、2ドア版にはフィアット 132用のDOHCエンジン(2L 115HP)を搭載したレーシング(最高速180km/h)が追加されてスポーティさも加わりました。131は大衆車として大成功し、1983年に登場した前輪駆動のレガータを後継車として生産中止となりました。総生産台数は約150万台でした。

 

 

 ミニカーは1975年に発売されたメーベトイ(マテル)製の当時物です。この当時はミニカーの簡素化(コストダウン)が進められていた時期でしたので、この131もコレクションの対象として見ることは出来ますが、あまり良くない出来ばえでした。プロポーションは良いのですが、バンパーと一体化したヘッドライトのフロントグリル造形や、安っぽいホイールなどがいただけません。ただし当時の廉価版ミニカーはほとんどがこんな感じでした。ドアが開閉するギミック付きです。これ以外の当時物ミニカーはマーキュリーのセダンとブレーク、ポリトーイの1/25と1/43、Bブラーゴの1/24などがありました。当時物以外ではスターライン、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FIAT 131 MIRAFIORI 1
FIAT 131 MIRAFIORI 2

 以下は1977年に発売されたポリトーイ製の当時物 フィアット 131 ミラフィオーリ 2ドア (1/43 型番EL76)の画像です。ポリトーイのELシリーズ(型番EL**)も廉価版ミニカーでしたので、これもコストダウンでフロントグリルとバンパーを一体化していて、ホイールも安っぽいです。ただプロポーションは悪くないので、131のミニカーとしては許容できるレベルの出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。ポリトーイは1/25でも131をモデル化していて、そちらはサイズが大きかったのでそれなりの良い出来ばえでした。ただ私は1/43サイズを収集対象としていたので、特別に出来が良くなければ1/25は買いませんでした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 3
FIAT 131 MIRAFIORI 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 5
FIAT 131 MIRAFIORI 6

 以下は2009年に発売されたスターライン製のフィアット 131 ミラフィオーリ 2ドア (1/43 型番511124)の画像です。スターライン(STARLINE MODELS)はドイツのメーカーですが、1960-1970年代のアルファ ロメオやフィアットなどのイタリア車をたくさんモデル化していました。このフィアット 130はシンプルな造形で、ビジネスライクな実車の雰囲気が良く再現されていました。初期の角形2灯式ヘッドライトの1.3Lエンジン搭載車をモデル化しています。定価は3000円程と比較的安価でしたが、プロポーションが良く当時のミニカーとしては室内などの細部までリアルに仕上げてあって良い出来ばえでした。当時のミニカーは上級グレードをモデル化するのが一般的でしたので、当時物ミニカーには下級グレードの角形2灯のものはありませんでした。多分その辺を分かった上で、この車種を選定したのでしょう。(うまい選定です、私は買ってしまいました) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 7
FIAT 131 MIRAFIORI 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI 9
FIAT 131 MIRAFIORI 10

 以下は1976年に発売されたマーキュリー製の当時物 フィアット 131 ファミリアーレ (1/43 型番304A)の画像です。これもコストダウンでフロントグリルとバンパーを一体化していて、ホイールも安っぽいですが、当時のミニカーはどれもこんな具合でした。ドアとテールゲートが開閉するギミック付きです。マーキュリーは4ドアセダンもモデル化していて、タクシー、ポリス、ブレークの商用車仕様など数種類をモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 1
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 2

 以下はフロントの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 3
FIAT 131 MIRAFIORI FAMILIARE 4

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ALFA ROMEO ALFETTA GT 1974 ITALY

ALFA ROMEO ALFETTA GT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT


PROGETTO-K PK250C 1/43 全長 96㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.02m 全幅約1.62m エンジン 変速機: DOHC 4気筒 1.8L 122HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースでアルファ ロメオ アルフェッタ GTのミニカー検索

アルファ ロメオ アルフェッタ GT イタリア 1974年

 

 トランス アクスル方式(前後重量配分が良くバネ下重量が軽い)やインボード式リアブレーキを採用したアルファ ロメオ アルフェッタはスポーツカーのベースとして最適でした。そこでホイールベースを短縮したシャーシにイタル デザインのスポーティなクーペ ボディを載せたアルフェッタ GTが1974年に登場しました。GTは期待どおりの優れた操縦性と居住性を両立させたスポーツカーに仕上がりましたが、セダンと同じ不具合(製造品質の問題、ボディ鋼板の錆など)を抱えていました。この不具合は1980年代に大幅な改良が行われるまで続きました。

 

 当初はセダンと同じ1.8L(122HP)エンジンでしたが、1976年には廉価版の1.6L(109HP)エンジンと高性能版の2L(130HP)エンジン搭載のGTVが追加されました。このGTVはジュリア 2000 GTVを代替する車となりました。また1980年のマイナーチェンジでバンパーとフロントスポイラーが一体化されるなど外観が変更され、V型6気筒2.5L(150HP)の新型エンジンを搭載したGTV 2.5が登場しました。この優れたエンジン採用などの改良で不具合のイメージは回復していきました。1983年以降は名前からアルフェッタが省かれアルファ ロメオ GTVと呼ばれるようになり、1987年まで生産されました。

 

 

 ミニカーはプロゲット K製で、1998年頃に発売されました。プロゲット KはイタリアのPEGO ITALIA社のブランドで、安価ながらそこそこ良い出来ばえのイタリア車のミニカー(主にダイキャスト製)を製作していました。(2011年に製作をやめました) このアルフェッタ GTもプロポーションが良く、スポーティな実車がうまく再現されていました。灯火類や室内などの仕上げも値段相応でした。(当時の定価は3900円で比較的安価でした) アルフェッタ GTの当時物ミニカーはマーキュリー、ポリトーイ、ソリドがありました。当時物以外ではミニチャンプス、M4、オートアートの1/18などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ALFA ROMEO ALFETTA GT 1
ALFA ROMEO ALFETTA GT 2

 以下は1975年に発売されたマーキュリー製の当時物 アルファ ロメオ アルフェッタ GT (1/43 型番306A)の画像です。マーキュリーのミニカーとしては後期のもので、当時の廉価版ミニカーの類でした。したがってヘッドライトの造形などが簡素ですが、プロポーションは良く当時の廉価版ミニカーとしては並みの出来ばえでした。ホイールが安っぽいプラ製ではなく金属製なのは良いのですが、外径がすこし小さめです。ドアが開閉するギミック付きで、室内もそこそこ再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT 3
ALFA ROMEO ALFETTA GT 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GT 5
ALFA ROMEO ALFETTA GT 6

 以下は1980年に発売されたソリド製の当時物 アルファ ロメオ アルフェッタ GTV レース仕様 (1/43 型番82)の画像です。高性能版GTVのレース仕様をモデル化しています。レース仕様なので前後バンパーが外され太いタイヤをカバーするオーバーフェンダーが付いています。また室内後部にはロールケージが追加されていました。この当時のソリド製ミニカーはプロポーションは悪くないものの、コストダウンで構成部品が簡素化された素っ気ない造りになっていました。このアルフェッタ GTVもドア開閉ギミックが省略され、室内の造形も簡素でした。デカールが貼られていましたのでそれらしい感じでしたが、デカールがないと白一色だけの簡素なミニカーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 1
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 3
ALFA ROMEO ALFETTA GTV 4

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LAMBORGHINI URRACO P250 1974 ITALY

LAMBORGHINI URRACO P250
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO P250


MINICHAMPS 400103320 1/43 全長 99㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.25m 全幅約1.76m エンジン 変速機: DOHC V型 8気筒 2.5L 220HP 5段変速
性能: 最高速232km/h  データーベースでランボルギーニ ウラッコのミニカー検索

ランボルギーニ ウラッコ P250 イタリア 1974年

 

 ランボルギーニがポルシェ 911クラスの2+2座スポーツカーのマーケットを狙って開発したのがウラッコで、1970年にプロトタイプが発表されました。ウラッコとは「小さな牡牛」の意で「ベビー ランボルギーニ」と呼ばれました。2+2座を実現するためにミドシップ横置きエンジンという難しい構造を採用したのは、ランボルギーニらしさを出すためだったのでしょう。この構造で価格をポルシェ 911と同程度とする必要があったことから量産には問題が多かったようで、実際に生産されたのは1973年からでした。

 

 当初のウラッコ P250のエンジンはV型8気筒2.5L(220HP)で、1975年に追加されたP300はDOHC V型8気筒3L(250HP)で、P300の最高速は265km/hでした。ベルトーネ(マルチェロ ガンディーニ)のデザインは直線的でモダンでしたが、全長が短いので寸詰まりな感じがしてあまりかっこよくありませんでした。結局この車は1979年までに約800台ほどしか生産されず、ポルシェ 911には遠く及ばない失敗作でした。1976年に後継車のシルエットが登場しました。(実車画像→ ランボルギーニ シルエット)

 

 

 ミニカーは2004年に発売されミニチャンプス製です。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、実車の寸詰まりな雰囲気がうまく再現されていてかなり良い出来ばえでした。灯火類、リアウィンドーのルーバー、室内のインパネなどの細部もリアルに再現されていました。ウラッコの当時物ミニカーとしてはメーベトイとポリトーイがありました。当時物以外では京商の1/18と1/64、イクソとその別ブランドのホワイトボックス、ルックスマート(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI URRACO 1
LAMBORGHINI URRACO 2

 以下は1971年に発売されたメーベトイ(マテル グラントロス)製の当時物 ランボルギーニ ウラッコ (1/43 型番A47)の画像です。(メーベトイは1970年頃にアメリカのマテル傘下となりマテル グラントロスに改名しています) 1970年に公開されたウラッコのプロトタイプをモデル化しています。(実車画像→ ランボルギーニ ウラッコ プロトタイプ) プロトタイプなので上記のミニチャンプス製のウラッコ P250と見比べると、リトラクタブル ヘッドライトの位置が違っています。サイドビューを見るとフロントノーズが短めで車高が高いのがいまいちでしたが、当時のミニカーとしてはそこそこ良い出来ばえでした。フロントパネル/ドア/リアパネルが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 3
LAMBORGHINI URRACO 4

 以下はフロント/フロントパネルを開いた画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 5
LAMBORGHINI URRACO 6

 以下は1972年に発売されたポリトーイ製の当時物 ランボルギーニ ウラッコ (1/43 型番M22)の画像です。これも1970年に公開されたプロトタイプをモデル化しています。サイドビューをみると実車よりかっこよくデフォルメされていて、プロポーション的には実車とは少し違っていました。実車の雰囲気から外れていましたが、子供向けのかっこいいミニカーという見方をすれば、それなりの良い出来ばえでした。フロントパネル/ドア/リアパネルが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 7
LAMBORGHINI URRACO 8

 以下はフロント/フロントパネルを開いた画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 9
LAMBORGHINI URRACO 10

 1970年代のミニカーは同じ車をモデル化しても、メーカーごとに個性がありました。メーベトイとポリトーイは当時の代表的なメーカーでしたが、同じウラッコのミニカーながら両社のミニカーにはかなり大きな違いがありましたので、2台を並べて比較してみました。 全長はポリトーイが98㎜、メーベトイが100㎜でポリトーイが少し短いです。車幅はメーベトイが41㎜でポリトーイは43㎜となっていて、ポリトーイのほうが幅広くなっています。実車寸法を1/43でスケールダウンすると全長は100㎜で全幅は41㎜となりますから、ポリトーイはかなり幅広にデフォルメされていました。メーベトイはスケールモデル的に全長/全幅は正確なのですが、車高が高くなっているので、そこが今一つでした。実車に似ているかどうかを別にすると、ポリトーイのほうがかっこよく見えます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO COMPARE 1
LAMBORGHINI URRACO COMPARE 2

 以下は2台のエンジンルームの開閉ギミックの画像です。ポリトーイのリアパネルの開き方は量産された実車と同じなのですが、メーベトイのリアパネルの開き方は実車と違っています。プロトタイプも量産も同じ開き方だったと思いますので、メーベトイの開き方は意図的な変更だと思います。(たぶん大きく開閉できる派手なギミックにしたかったのでしょう) 再現されたエンジン(横置きV型8気筒)もポリトーイのほうがリアルにできていました。こんな具合に昔のミニカーは子供向けの玩具で正確なスケールモデルという訳ではなかったのですが、その実車とはちょっと違うところに各ミニカーメーカーの個性があり、色々と楽しめたのです。(現在の似たり寄ったりの画一的なミニカーとは別物でした) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI URRACO 9
LAMBORGHINI URRACO 8

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LAMBORGHINI BRAVO 1974 ITALY

LAMBORGHINI BRAVO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI BRAVO


MINICHAMPS 400103670 1/43 全長 88mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.74m 全幅約1.88m エンジン 変速機: DOHC V型8気筒 3L 300HP 5段変速
性能: 最高速275km/h  データーベースでランボルギーニ ブラーボのミニカー検索

ランボルギーニ ブラーボ イタリア 1974年

 

 ランボルギーニ ブラーボは1974年にトリノ ショーで公開されたコンセプトカーでした。ベルトーネのマルチェロ ガンディーニのデザインで、ウラッコをベースにしていました。ウラッコの後継車として実際に量産準備をしていた走行可能なプロトタイプでした。その為ボディの基本プロフィールはあまり奇をてらったところがないシンプルなデザインでした。ただフロントピラーを隠してサイドとフロントを一体化した大きなウインドーは斬新でした。フロントとリアのルーバーパネルはシンプルなボディのアクセントになっていて、フロントのルーバー最前列の左右の2つはリトラクタブルヘッドライトとなっていました。

 

 リア クオーターパネルの窓の切り欠きもデザイン上のアクセントで、この切り欠きのモチーフがフロントエンドとテールエンドに反復されていました。エンジンはウラッコのV型8気筒3Lで横置きミドシップ搭載されていました。ブラーボは量産化されませんでしたが、デザインの特徴(リアフェンダーのホイールオープニング形状など)は同時期に市販化が発表されたカウンタックとよく似ていました。またカウンタックに採用された5穴ホイールがブラーボ ホイールと呼ばれたのは、それがブラーボ用にデザインされた5穴ホイールと同じだったからです。

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製です。全盛期のミニチャンプスらしいそつの無いうまい造形でプロポーションが良く、とても良い出来ばえでした。実車に忠実でスモーク ガラス仕様になっているので、室内はほとんど見えません。特筆すべきはその見えない室内の造形も手抜きせずに再現してあることでした。当方は興味本位でミニカーを分解して室内の造形を確認してみました。室内は2座のシート、ステアリング センターにランボルギーニのロゴがついたステアリングホイールやメータパネルまでちゃんと再現してありました。 当時のミニチャンプスはこのように真摯で良心的な職人気質の物づくりをしていたので好きなブランドでしたが、最近はその姿勢が崩れたように思います。(1/43のF1や1/18はそうでもないようですが、昔に比べると高価になりました) これ以外のブラーボのミニカーは、京商の1/64やホワイトボックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI BRAVO 1
LAMBORGHINI BRAVO 2

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