ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

LAMBORGHINI ISLERO 1968 ITALY

LAMBORGHINI ISLERO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LAMBORGHINI ISLERO


POLITOYS 558 1/43 全長 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.52m 全幅約1.73m エンジン 変速機: DOHC V型 12気筒 3.9L 350HP 5段変速
性能: 最高速256km/h  データーベースでランボルギーニ イスレロのミニカー検索

ランボルギーニ イスレロ イタリア 1968年

 

 自動車メーカーのボディ内製化の流れを受けてランボルギーニ 400GTのボディを製作していたトゥーリング社が1966年に廃業しました。その為400GTは生産中止を余儀なくされ、その後継として1968年に登場したのがイスレロでした。DOHC V型 12気筒3.9Lエンジンやサスペンションは400GTそのままの2+2座GTで、性能的にも400GTと同等でした。デザインは創立者のフェルッチオ ランボルギーニが自ら行い、ボディ製作ははトゥーリング社の関係者が設立したカロッツェリア マラッツィ(Carrozzeria Marazzi)社が行いました。

 

 1969年にはエンジンを350HPにパワーアップしたイスレロ Sが追加されました。イスレロはフェルッチオ ランボルギーニによるあまりにも平凡なデザインが良くなかったようで、販売不振の為1969年には生産中止となり、総生産台数は約200台でした。なおイスレロという名前も、有名な闘牛の名前にちなんでいました。1970年にハラマにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたポリトーイ製の当時物です。プロポーションはまずまずなのですが、Aピラーやルーフパネルが厚ぼったいなど実車のイメージがうまく再現されておらず、ポリトーイとしてはあまりぱっとしない出来ばえでした。リトラクタブルヘッドライト/ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。実車に人気がなかったことを反映して、当時物ミニカーはこれしかありませんでした。当時物以外のミニカーではミニチャンプスだけがモデル化していました。 以下はフロント(リトラクタブルヘッドライト開閉)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。リトラクタブルヘッドライトの開閉はバンパーの向かって右下に見えるレバーで操作します。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LAMBORGHINI ISLERO 1
LAMBORGHINI ISLERO 2

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ISO GRIFO 7L 1968 ITALY

ISO GRIFO 7L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISO GRIFO 7L


MINICHAMPS 436128220 1/43 全長 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.43m 全幅約1.77m エンジン 変速機: V型8気筒 7.4L 440HP 4段変速
性能: 最高速300km/h  データーベースでイソのミニカー検索

イソ グリフォ 7L イタリア 1968年

 

 前述したイソ リボルタの販売が順調だったので、さらなる高性能モデルとしてグリフォが1965年に追加されました。リボルタをベースにしてホイールベースを短縮し、同じG.ジウジアーロのデザインによる魅力的な2座クーペが架装されました。当初はシボレー製のV型8気筒5.4L(300HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速は250km/hでした。1968年にはコルベット用の7.4L(440HP)エンジンを搭載した高性能版 7Lが追加され、最高速は300km/hに向上しこれは当時最速でした。1970年にヘッドライトが半格納式となったシリーズIIに発展し1974年までに生産されました。総生産台数は約400台でした。(実車画像→ イソ グリフォ シリーズII)

 

 1967年にはリボルタのホイールベースを延長した4ドア セダンのS4 フィディア(FIDIA)、1969年にはリボルタのボディを一新したレーレ(LELE)が登場しました。ただこの頃からイソ社の経営は下り坂となり、オイルショックによる販売不振もあって1974年に倒産して自動車生産を終えました。(実車画像→ イソ リボルタ レーレ 1969)

 

 

 ミニカーは2003年に発売されたミニチャンプス製です。ボンネット上にエアスクープが付いた7.4Lエンジン搭載のグリフォ 7Lをモデル化しています。これはミニチャンプス通常のプラスチックケースではなく大きな専用の紙箱に収納されていて、実車の解説書が付いている特別仕様品でした。ミニチャンプスらしいそつのない造形で、室内などの細部もリアルに再現されていました。またボンネットが開閉するギミック付きでエンジンも再現されていました。ミニチャンプスは車高を下げてモデル化するのが常でしたが、これもやや車高短ぎみでした。グリフォの当時物ミニカーはポリトーイ、エディルトイ、マッチボックス、コーギーなどがありました。当時物以外ではNEO(レジン製)、TECNO MODEL(レジン製)の1/18などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ISO GRIFO 7L 1
ISO GRIFO 7L 2

 以下は1970年に発売されたコーギー製の当時物 イソ グリフォ 7L 1968 (1/43 型番301)の画像です。これもエアスクープが付いた7.4Lエンジン搭載のグリフォ 7 Lをモデル化しています。(右ハンドルなのでイギリス仕様です) コーギーらしいセンスの良い造形で少しかっこよくデフォルメされていて、当時のミニカーとして良く出来ていました。ラインストーン(ガラス玉)を使ったヘッドライトと金属製の金色のステアリングホイールは当時のコーギーの特徴でした。惜しむらくは当時流行りであった安っぽいフリーホイールが使われている点が今一つでした。ボンネット/ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISO GRIFO 7L 3
ISO GRIFO 7L 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISO GRIFO 7L 5
ISO GRIFO 7L 6

 以下は1968年に発売されたポリトーイ製の当時物 イソ グリフォ 1965 (1/43 型番553)の画像です。これは初期のグリフォをモデル化しています。ポリトーイの型番500シリーズの後期の物で、コストダウンでバンパーとフロントグリルを一体化するなどの簡略化がされた廉価版でした。廉価版でしたが実車の雰囲気はそこそこうまく再現されていてホイールもフリーホイールではないメタル製でしたので、全体としてはまずまずの良い出来ばえでした。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISO GRIFO 7L 7
ISO GRIFO 7L 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ISO GRIFO 7L 9
ISO GRIFO 7L 10

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PANTHER BERTONE 1968 ITALY

PANTHER BERTONE
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PANTHER BERTONE


POLITOYS 564 1/43 全長 97㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m? 全幅約1.7m? エンジン 変速機: 6気筒3L? 
性能: 最高速 不詳  データーベースでパンサー ベルトーネのミニカー検索

パンサー ベルトーネ イタリア 1968年

 

 パンサー ベルトーネは1968年のジュネーブ ショーで公開されたコンセプトカーでした。イタリアのレーシングチーム ブレッチア(SCUDERIA BRESCIA CORSE)の依頼で、グループ6のレーシングカーをベルトーネがデザインしました。ベルトーネらしい空力的に洗練されたデザインでしたが、当時のグループ6のレーシングカーとしては 例えばフェラーリ 312Pなどと同様で格別に変わったデザインではありませんでした。ただボディ中央の高い位置にある油圧で角度を変えられる大きなスポイラーは、グループ6のレーシングカーとしては目新しいもので、この車の最大の特徴でした。(このような高い位置のスポイラーは1969年に禁止されましたが)

 

 この車には調整可能なダンパーを備えたサスペンション、チューブレスタイヤ、24V電装システムなどに先進的なアイデアも盛り込まれていたようです。当初はBRMのV型8気筒3Lエンジンが使われる予定でしたが、後にマセラティの3Lエンジンが使われることになりました。ただし、ブレッチアはグループ6のレースに参戦する準備が整わず、結局この車がレースに出場することはなかったとのことです。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたポリトーイ製の当時物です。廉価版として作られたエクスポート(EXPORT)シリーズの物なので細部の仕上げは簡素ですが、プロポーションはまずまずで、実車の雰囲気がそこそこうまく再現されていました。跳ね上げ式ドアが可動するギミックが付いています。初期型なのでリアルなメタル製ホイールが付いていました。(後期型は見た目の良くないフリーホイールに変更されました) これ以外のパンサー ベルトーネの当時物ミニカーはマーキュリー、マーキュリーをコピーしたナコラル、マジョレー(1/65)の物がありました。なお実車がほとんど知られていないので、最近のミニカーはないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PANTHER BERTONE 1
PANTHER BERTONE 2

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AUSTIN MINI COOPER S POLICE 1968 UK

AUSTIN MINI COOPER S POLICE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AUSTIN MINI COOPER S POLICE


DINKY 250 1/40 全長 75㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.05m 全幅約1.4m エンジン 変速機: 4気筒 1275cc 76HP 4段変速
性能: 最高速154km/h  データーベースでミニ ポリスのミニカー検索

オースチン ミニ クーパー S ポリス イギリス 1968年

 

 イギリスでは1960年代に高速道路網の整備が進み、高速道路を巡回する警察車両が必要となりました。当初はジャガー E タイプ、サンビーム タイガー、ディムラー SP250などのスポーツカーが使われたそうです。それらの車は性能的には問題なかったのですが、警察業務に必要な機材を収納する点で問題がありました。そこで、1963年に登場した高性能で経済的な小型車であるミニ クーパー Sが1966年頃から正式に採用されました。

 

 モンテ カルロ ラリーで3度優勝しているミニ クーパー Sの動力性能は、逃走車と高速道路でカーチェイスするのにも十分だったようです。ボディカラーは目立たないように、白一色だったそうです。(屋根に回転灯が付いているので、すぐわかりますが) 1971年には大型車のローバー V8などに代替されたとのことなので、ミニ クーパー S ポリスはそんなに多くは使われなかったようです。

 

 

 ミニカーは1968年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。型番183のモーリス ミニ マイナーをベースにしています。リアに'AUSTIN COOPER S'のロゴが表示され、実車同様にアンテナ(実車のアンテナはこんな形状ではありませんが)と青色回転灯が追加されています。ディンキーはミニ クラブマンのポリス仕様もモデル化していました。これ以外ではエリゴールやビテス、最近ではオックスフォード、京商(1/18)などがミニ クーパー ポリスをモデル化しています。またミニ バンのポリスはコーギーやブレキナの物があります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

BMC MINI COOPER S POLICE 1
BMC MINI COOPER S POLICE 2

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HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY 1968 UK

HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY
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HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY


CORGI 302 1/43 全長 107㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.62m エンジン 変速機: 4気筒 1.7L 61HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでヒルマンのミニカー検索

ヒルマン ハンター MK II ロンドン-シドニー ラリー イギリス 1968年

 

 1966年にヒルマン ミンクスは新型にモデルチェンジしました。ミンクスの上級車として1961年に設定されていたスーパー ミンクスがハンターという名前になり、ハンターの廉価版はミンクスとして名前が残りました。(1970年からはハンターに統一された) ハンターは日産 ブルバード 510型のようなスタイルをしたごくオーソドックスな大衆車で、4気筒1.7L(61HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/hの性能でした。(ブルバード 510型は1967年に登場していますので、当時の流行りのスタイルだったといえます) ハンターの姉妹車としてシンガー ガゼル、ハンバー セプターがありました。ハンターは1968年に行われた長距離ラリー 「ロンドン-シドニー マラソン」で大方の予想を裏切って幸運な優勝を遂げました。(このラリーには98チームが参戦していました。メーベトイ製の当時物ミニカーでポルシェ 911の参戦車がモデル化されていました)

 

 ルーツ グループは1960年代にアメリカのクライスラーの子会社となり、同時期に子会社化されたシムカと合併して、クライスラー ヨーロッパとなりました。ルーツ グループの車は1970年に登場したアヴェンジャーが最後となり、1977年に生産中止となりました。(実車画像→ ヒルマン アヴェンジャー) そのクライスラー ヨーロッパも1978年にPSAグループ(プジョー/シトロエン)に買収され、タルボ ブランドでアルパインオリゾンなどが登場しましたが、1980年代にそのタルボも消滅しました。

 

 

 ミニカーは1969年に発売されたコーギー製の当時物です。このミニカーは1968年に開催されたロンドンからシドニー(オーストラリア)までの1.7万㎞の長距離ラリー「ロンドン-シドニー マラソン」での優勝を記念して作られました。ストーンガード、補助灯、ルーフ上のスぺタイヤなどが付いた実車のラリー仕様をそこそこ忠実に再現してありました。頑丈なストーンガードは野生動物(オーストラリアですからカンガルーなど)と衝突した際のダメージを防ぐものでした。コーギー最盛期のミニカーでしたので、当時としては素晴らしい出来ばえでした。コーギーお得意の良く出来たカンガルーのフィギュアが付いているのも楽しいおまけでした。さらにこのミニカーには当時コーギーが「GOLDEN JACKS」と称していたタイヤ交換ギミックまで付いていました。(参照ページ→ 「GOLDEN JACKS」ギミックの紹介ページ) なおヒルマン ハンターにはこれ以外のミニカーはなく、ラリーの優勝が無ければモデル化されなかったことでしょう。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY 1
HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY 2

 以下はタイヤ交換ギミックと屋根上の補助灯回転/工具箱開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY 3
HILLMAN HUNTER MK II LONDON-SIDNEY RALLY 4

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