ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

AMC RAMBLER CLASSIC 660 1963 USA

AMC RAMBLER CLASSIC 660
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AMC RAMBLER CLASSIC 660


FRANKLIN MINT RT31 1/43 全長 110㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.8m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 3.2L 79HP 3段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでAMC ランブラーのミニカー検索

AMC ランブラー クラシック 660 アメリカ 1963年

 

 AMC(アメリカンモータース)社はナッシュ社がハドソン社を吸収合併して1954年に発足しました。AMCがBIG3(GM/フォード/クライスラー)に対抗するには、中型/小型車に特化するしかありませんでした。1950年代には数モデルあったフルサイズカーはアンバサダーだけとなり、それ以外はランブラーに統一されました。ランブラーにはコンパクトカー(小型車)のアメリカン、ミッドサイズカー(中型車)のクラシック、マリーンがありました。サブコンパクトカー(コンパクトカーより小さい小型車)のメトロポリタンは1962年に生産中止となりました。ランブラー車は経済的で信頼性が高いことからファミリーカーとして高い人気がありました。1961年頃は販売台数ではシボレー、フォードに次ぐ第3位でした。

 

 ランブラー クラシックは1950年代のシックスとレベル(REBEL)の後継車として1961年に登場しました。標準エンジンは直列6気筒3.2L(79HP)でオプションでV型8気筒4.1Lがありました。デザインはオーソドックスなセダンスタイルで、当時流行りであったヘッドライト上のヒサシと小さなテールフィンが付いていました。2ドア/4ドアセダンとステーションワゴンがありました。1962年にフロント/リアの意匠が変更され、テールフィンがなくなりました。またオプションのV型8気筒エンジンがなくなり、V型8気筒エンジンを搭載するのは上級車のアンバサダーだけとなりました。(実車画像→ ランブラー クラシック 1961)

 

 

 ランブラー クラシックは1963年に2代目にモデルチェンジしました。ボディは全長が少し小さくなり、外観はさらにシンプルなデザインに変わりました。エンジンは6気筒3.2Lで、オプションでV型8気筒4.7Lがありました。グレードは下から550/660/770の3グレードがありました。1964年に6気筒3.8Lエンジンを搭載する2ドアハードトップ タイフーン(TYPHOON)が追加されました。1963年の米国カー オブ ザ イヤーを受賞するなど 高品質で経済的な車として地味ながら人気がありました。アメリカ車は高性能で派手な車ばかりが目立ちますが、実際にはこのような実用車が売れていたのです。1965年にクラシックは3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ランブラー クラシック 1965)

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製です。1960年代の代表的なアメリカ車を1/43でモデル化した60年代シリーズの1台です。アメリカ車は派手な高性能車がモデル化されることが多いのですが、1960年代の代表的な車としてこのランブラー クラシックがモデル化されたのは、実車に人気があったことを示していました。またこのような実用車をモデル化したフランクリン ミントの車種選択も優れていました。ミニカーの出来ばえはこのシリーズの特徴である少しレトロな作風ながら、ボンネット/4ドアが開閉するギミック付きで、室内などの細部も良く再現されていました。また床下部分のドライブトレーンやサスペンションなどもリアルに再現されていました。ただ残念なことに右側前ドアはダイキャスト材の品質が悪かったようで、経年劣化で塗装にヒビが入っています。ランブラー クラシックの量産ミニカーはこれとディンキー(香港)の当時物のワゴンしかありませんので、車種的には貴重なミニカーでした。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

AMC RAMBLER CLASSIC 660 1
AMC RAMBLER CLASSIC 660 2

 以下は俯瞰画像と床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
AMC RAMBLER CLASSIC 660 4

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STUDEBAKER AVANTI 1963 USA

STUDEBAKER AVANTI
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
STUDEBAKER AVANTI


FRANKLIN MINT PY77 1/43 全長 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: V型8気筒 4.7L 248HP 4段手動変速/3段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでスチュードベーカーのミニカー検索

スチュードベーカー アヴァンティ アメリカ 1963年

 

 スチュードベーカーは1959年に他社に先駆けてコンパクトカーのラークを登場させました。ラークは既存のフルサイズカーのホイールベースを短縮し前後のオーバーハングを減らすことで全長約4.4mのコンパクトカーに仕立てていました。(その為車幅は1.8mもありました) エンジンは6気筒2.7LとV型8気筒4.2L/4.7Lで、このサイズでV型8気筒エンジンを搭載した最初の車でした。2/4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアワゴンがあり、当初は好調な売れ行きでした。しかし1960年代になるとシボレー コルベア、フォード ファルコン、クライスラー ヴァリアントなどのコンパクトカーが登場し、スチュードベーカーは売上げが激減し同社はまたもや存亡の危機に陥りました。(実車画像→ スチュードベーカー ラーク 1961)  

 

 この状況を打開すべく1962年にアヴァンティが登場しました。上述したラークのシャーシを流用し、フロントグリルのない変わった顔つきのボディはFRP樹脂製で、1953年のコマンダーと同じレイモンド ローウィのデザインでした。V型8気筒4.7L(240HP)エンジンを搭載し、スーパーチャージャーで289HPにパワーアップした高性能版がありました。アヴァンティは先進的なデザインで注目されましたが、FRP製ボディの外注製作が遅れて販売に支障が生じました。スチュードベーカーはボディの内製化で対応しようとしましたが、結局1963年末に生産中止となり生産台数は約4600台でした。スチュードベーカー社は1966年に自動車生産から撤退し、その後は自動車部品メーカーとして1979年まで存続しました。

 

 

 ミニカーは1990年頃に発売されたフランクリン ミント製の1960年代シリーズの1台です。フランクリン ミントの1960年代シリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43でモデル化していました。いずれもややレトロな作風ながらボンネット/ドアが開閉するなど細部までリアルな作りでした。このアヴァンティもプロポーションが良く、変わった顔つきのフロントなど実車の雰囲気がうまく再現され、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きで、エンジンルーム内のV型8気筒エンジンや室内などの細部も結構リアルに再現されていました。これ以外のアヴァンティのミニカーは同じフランクリン ミントの1/24、シグネチャーの1/32、ブービー(BUBY)、BOS MODELS(レジン製)などがあります。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

STUDEBAKER AVANTI 1
STUDEBAKER AVANTI 2

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MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)


IXO CLC119 1/43 全長 129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長5.54m 全幅1.95m 全高1.5m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 300HP 4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W100のミニカー検索

メルセデス ベンツ 600 リムジーン  (W100) ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツの最上級車300d(W189)の後継車として1963年に登場したのが600(W100)で、戦前の770K グロッサー メルセデスを復活させたような高級車でした。当時の最先端技術を駆使して設計され、考えられる限りの豪華装備を盛り込んだ最上級車でした。ボディサイズは全長5.54mX全幅1.95X全高1.5mと当時のフルサイズのアメリカ車と同じくらいの大きさで、さらに長いプルマン リムジンは全長6.24mで当時世界最大の乗用車でした。エンジンは新設計の燃料噴射V型8気筒6.3L(300HP)で、4段自動変速機を介してこの巨大な車を200km/hまで引っ張りました。

 

 この巨大な車の車重は2.5tを超えていて、車高調整機能が付いたエアサスペンションが採用されていました。この車は全てが受注生産でしたので、オーダーメイドでどのような豪華装備もつけられたのですが、前後席独立のエアコン、油圧で動作する後席パワーシートなどは標準で装備されていました。この車は1981年まで18年間生産され総生産台数はリムジーン、プルマンあわせて2700台ほどでした。この車のオーナーには政治家や王族、ハリウッドの有名スターなど世界的なVIPがたくさんいました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジンをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気が見事に再現されていました。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されていて、とても良く出来ていました。 600はロングホイールベースのプルマンがたくさんモデル化されていますが、ショートホイールベースはあまりモデル化されていないので、ショートホイールベースではこれがベストの出来ばえではないかと思います。これとほとんど同じ物がイクソの別ブランドであるホワイトボックスでも発売されています。なおイクソはロングホイールべースのプルマンもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 2

 メルセデス ベンツ 600(W100)の当時物ミニカーは、コーギー、ディンキー、ガマ(GAMA)、ジク(SIKU)などがありました。当時物以外ではビテス、サンスターの1/18、ブレキナの1/87などがあります。以下は1965年に発売されたガマ製の当時物 メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジン (1/45 型番972)の画像です。ウィンドー枠のメッキパーツがややオーバーで目立ち過ぎでしたが、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きです。ショートホイールベースの当時物ミニカーはこれしかないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4

 以下は以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 5

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/43 型番128)の画像です。縮尺1/43なので全長が145㎜もある大きなミニカーで迫力がありました。メタル製のフロントグリルやワイパーなどディンキーらしいやや武骨な作風でしたが、600 プルマンの当時物ミニカーとしてはベストの出来ばえでした。ボンネット/4ドア/トランクが全て開閉するギミック付きです。当時のミニカーとしては室内もそこそこ良く再現されていて、運転手のフィギュアが付いていました。このミニカーは1979年まで長期間販売され初期型には後席にもフィギュア1体が付いていて、後期型にはフィギュアが付いていませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 4

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/52 型番247)の画像です。縮尺が1/52でも実車が大きいので全長120mmの大き目なサイズでした。同時期に発売された上記のディンキー製の600 プルマンに比べると小さいのでやや見劣りがしましたが、小さいなりにそこそこ良く出来ていました。特にこのミニカーにはこれにしか備わっていない変わったギミックが付いていました。フロントウィンドーを見るとワイパーが動作状態なのがわかりますが、実はワイパーが動くのです。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページをご覧ください。(参照ページ→ メルセデス-ベンツ 600 プルマンのギミック) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 5
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 6

 以下は1995年に発売されたビテス製のメルセデスベンツ 600 プルマン (1/43 型番033)の画像です。これも縮尺1/43なので全長145㎜の大きなサイズのミニカーに仕上っていました。ビテスは2000年頃に経営破綻していますが、破綻前のビテスはマニア向けの上質なミニカーを作っていました。この600 プルマンもプロポーションが良く とても良い出来ばえでした。フェンダーのモールやウィンドーのメッキパーツが実車よりもやや目立ちますが、高級車らしい感じがして悪くはありません。室内も当時のミニカーとしては良く再現されていました。ビテスは600 プルマンを十数種類ほどモデル化していて、2000年以前では600 プルマンの1/43のミニカーといえばこのビテスのプルマンが定番でした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 7
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 9
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 10

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションで、メルセデス ベンツ 600 プルマン ランドレー(1/43 型番L063)の画像です。ランドレーは後席部分の屋根を幌にして開閉できるようにしたボディ形式です。ミニカーは上記のリムジンの屋根を塗装後に後加工で切断して製作しているようです。(ルーフ後端処理が切断されたままのようですから) 600 プルマンには初期の自動車電話を取り付けることが出来たので、トランクの上にあるアンテナはそのアンテナと思われます。(TV用かもしれませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 11
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 12

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MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER


CORGI 1145 1/48 全長 87mm (トレーラー連結で173mm)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約2m エンジン 変速機: 6気筒 5.7L ディーゼル 85HP 6段変速 2X4段変速 4WD
性能: 最高速85km/h  データーベースでメルセデス ベンツ ウニモグのミニカー検索

メルセデス ベンツ ウニモグ 406 10t ダンプ トレーラー付 ドイツ 1963年

 

 ウニモグ(UNIMOG)という名前はUNIVERSAL MOTOR GERAT(多目的動力装置)の略で、多目的に使える作業車を意味しています。最初のウニモグは農業用作業車としてメルセデス ベンツの技術者であったアルベルト フリードリッヒによって開発されました。ホイールベースの短い4輪駆動車で、従来の農業用トラクターとは異なり運転席と荷台があり多目的な用途に使えるように設計されていました。

 

 1946年にプロトタイプのU6が完成し、初期のウニモグ 70200は工作機械メーカーのボーリンガー(BOEHRINGER)社が生産しました。1951年にボーリンガー社はダイムラー傘下となり、メルセデス ベンツ ウニモグ 401/402として生産されることになりました。 ウニモグは頑丈なシャーシ、優れた走行性能、様々な作業用装置を追加できる構造などの特徴をいかして、農機だけではなくあらゆる分野の作業車として発展してきました。ウニモグのシリーズ展開について、当方のメモとして、以下に簡単にまとめてみました。

 

 

  • 1955年 軍用車向けの404(Sシリーズ) 登場 (実車画像→ ウニモグ 404)
  • 1956年 411 登場
  • 1963年 大型クラスの406/416 中型クラスの421/403 登場
  • 1972年 ウニモグをベースにした大型農機 TRAC 登場 (実車画像→ ウニモグ TRAC
  • 1974年 大型クラスのトップモデル U120(425) 登場 (実車画像→ ウニモグ U120(425))
  • 1976年 角ばったデザインになった 中/大型クラス U1000 U1300 U1500 U1700 登場、従来通りの丸みのある小型クラスはU600 U800 U900 U1100 に名称変更 (実車画像→ ウニモグ U1700) (実車画像→ ウニモグ U1100)
  • 1985年 小/中型クラスの407/427 登場 (実車画像→ ウニモグ 407)
  • 1988年 大型クラスの437 登場 (実車画像→ ウニモグ 437)
  • 1990年 角ばったデザインの小型クラスの408(U90)/418(U110-U140) 登場 (実車画像→ ウニモグ 408(U90))
  • 2000年 新シリーズ(405) U300 U400 U500 登場 (実車画像→ ウニモグ U300)
  • 2002年 437後継の U3000 U4000 U5000 登場 (実車画像→ ウニモグ U5000)
  • 2006年 小型クラス(初のキャブオーバー型)の U20 登場 (実車画像→ ウニモグ U20)

 ミニカーは1969年に発売されたコーギー製の当時物です。ダンプ式運搬トレーラーを連結したウニモグ 406をモデル化していました。丸っこいキャビンの406のデザインがうまく再現されています。シャーシ部分はドライブシャフトや実際に可動するコイルスプリング式サスペンションで吊った車軸が、簡単には壊れない丈夫な金属製パーツでそれらしく再現され、非常に凝った作りとなっていました。またトレーラーとの連結方法も簡単ですが、よく考えられた構造で、当時のコーギーが優れた設計技術を持っていたことが分かります。コーギーはバリエーションで除雪車やダンプカーなどもモデル化していました。ウニモグのミニカーは初期のボーリンガー社製から最近のU20まで非常にたくさんあります。ミニチャンプスやシュコーなどの1/43とブッシュ、ヴィーキング、ブレキナなどの1/87が多いですが、国産のトミカも406、U400、U1300をモデル化していました。 以下はウニモグ本体のフロント/リアの拡大画像と床下/車軸の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 2

 以下は運搬トレーラとの連結動作/運搬トレーラのダンプ動作の画像です。トレーラー先端の球状部を押し込むことで、板スプリングで球状部がロックされます。外すには少し強めに引っ張るとロックが外れます。なお本体最後部に付いている灰色のフックは別売りされていたトレーラーなどを接続する為のフックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 3
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 4

 以下は1971年に発売された上記のコーギー製のバリエーションでメルセデス ベンツ ウニモグ 除雪板付トラック (1/48 型番1150)の画像です。基本的な部分は上記と共通で、幌が付いた荷台を持つトラックに変更し、さらに除雪板を付けていました。除雪板が上下するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 2

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MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER


DINKY(UK) 917 1/43 全長 206㎜ トレーラー連結で392㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約8.8m? 全幅約2.5m エンジン 変速機: 6気筒 11L ディーゼル 210HP 5段変速
性能: 最高速 不詳  データーベースで戦後のベンツ トラック(L**の名前のみ)のミニカー検索

メルセデス ベンツ LP1920 フルトレーラー ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツ LP1920は1963年に登場した戦前のL5 トラックの流れをくむ大型トラックです。LP1920のLPはキャブオーバー型、19は車両総重量(GVW)が19t、20はエンジン出力200HPを示します。この当時のメルセデス ベンツの大型トラックはキャブオーバー型が標準となり、他社も追随したことから、1960年代以降のヨーロッパでは大型トラックはキャブオーバー型が一般的になりました。なおアメリカでは道路事情が違う(道が広い)ことなどから、マックやケンウォースに代表されるボンネット型大型トラックに人気があります。

 

 小型トラックでは、1950年に登場したフォルクスワーゲン T1の成功に対抗して、メルセデス ベンツは戦前のL1/L3トラックの流れをくむL319を1955年に登場させました。L319はキャブオーバー型で、180Dの4気筒1.8L(43HP)ディーゼルエンジンを搭載した後輪駆動車でした。最大積載?は1.5/1.8tで、ガソリンエンジン仕様も追加され、パネルバン、トラック、ミニバス、消防車など多くのボディ形式がありました。(実車画像→ メルセデス ベンツ L319)

 

 

 1970年代にL319よりも小型の商用車として、ハノマーク ヘンシェル社の商用車をベースにしたL206とDKW社の商用車をベースにした前輪駆動車のN1000(後にMB100)が追加されました。1967年にL319は短いノーズを持つT2シリーズ(L406/408など)に変わり大型化されていきました。1977年にはL206が短いノーズを持つT1シリーズ(L207/307など)に変わりました。小型トラックが短いノーズを持つデザインになったのも、メルセデス ベンツがその流れを作ったようです。(衝突安全性向上などが理由でしょう) 1995年から各シリーズに名前が付けられるようになり、一番大型のT2シリーズはバリオ(VARIO)、T1シリーズはスプリンター(SPRINTER)、MB100シリーズはヴィト(VITO)となりました。(実車画像→ メルセデス ベンツ L206) (実車画像→ メルセデス ベンツ N1000) (実車画像→ メルセデス ベンツ L207)

 ミニカーは1967年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。大型トラック LP1920にトレーラーを連結したフルトレーラー仕様をモデル化しています。縮尺1/43なので連結状態で全長392㎜とかなり大きなサイズになっていました。ディンキーらしいがっちりとした作りで、ヘッドライトがバンパーに組込まれた特徴的なデザインのキャブが再現されていました。ドアの開閉、荷台後部パネルの開閉、幌の脱着ができます。トレーラーとの連結方法は簡単な差し込み式で、頑丈な金属パーツでできていました。当時のトラックのミニカーにはもう少し出来の良いテクノ製がありましたが、ディンキーのトラックも独特の魅力がありました。最近の国産ミニカーにはこの類の商用車が少ないのですが、外国産ミニカーには昔から出来の良い商用車がたくさんありました。(最近の物は結構な値段がしますが) 上述したメルセデス ベンツの商用車はシュコー、ブレキナ、ブッシュなどがフルトレーラー/トラック/バン/消防車など非常に多くの種類をモデル化しています。(ヨーロッパにはこの類の商用車マニアが多いようですので、ミニカーが豊富にあります) 以下はフロント/リアの拡大画像と幌を外した荷台の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 1
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 2

 以下はトレーラーの画像とトラクターとトレーラーの連結動作の画像です。トラクター後部にトレーラー先端部を押し込むことで、先端の半球部が板スプリングでロックされます。外すには少し強めに引っ張るとロックが外れます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 3
MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 4

 以下はトレーラーを連結したフルトレーラー状態の画像です。

MERCEDES-BENZ LP1920 FULL-TRAILER 5

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