ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET CORVETTE C5 1997 USA

GM CHEVROLET CORVETTE C5
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C5


FRANKLIN MINT WW95 1/24 190㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.56m 全幅約1.87m エンジン 変速機: V型8気筒 5.7L 350HP 6段変速/4段自動変速
性能: 最高速281km/h  データーベースでコルベット C5のミニカー検索

GM シボレー コルベット C5 アメリカ 1997年

 

 コルベットの5代目C5型が1997年に登場しました。先代のデザインを継承しながら、角が丸くなりさらに空力に優れたデザインになりました。スチールパイプを一体成型したフレームで剛性を高め、変速機をリアに配置するトランスアクスル方式を採用し前後重量配分を51:49とし、操縦性を向上させていました。リトラクタブル ヘッドライト、FRP製ボディパネル、横置きリーフスプリングによるリアサスペンションなど伝統的な部分はしっかり継承されていました。当初はTバールーフが設定されたクーペだけで、エンジンは先代と同じオールアルミブロック製V型8気筒5.7L(350HP)でした。

 

 1998年にコンバーチブルを追加し、2000年に先代で人気だったサスペンションを固めたZ51を追加しました。2001年にはZR-1後継のZ06(ただし先代のようなDOHCではなく385HPにチューンされた5.7Lエンジン搭載)が追加されました。C5型にはヘッドアップディスプレイや磁気流体を使った可変ダンパーなど先進的な技術が採用されました。2001年からC5型をベースにしたレース仕様車C5Rでルマンなどの耐久レースに復帰し、2001年デイトナ優勝など活躍しています。2005年に6代目コルベットC6型にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1999年に発売されたフランクリン ミント製です。前述したC1からC4型と同じ1/24のコルベット コレクションの1台で、当時はこれがシリーズの最後のモデルでした。これもボンネット/ドア/テールゲートが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内がリアルに再現されています。従来通りのハンドルと連動した前輪操舵ギミックも付いています。さらにこのC5型はリトラクタブル ヘッドライトが可動しTバールーフの脱着もできます。これ以外のC5型のミニカーはミニチャンプス、Bブラーゴの1/18、ビテスのクーペ/カブリオレ、オートアートの1/18のクーペ/カブリオレ レース仕様、イクソのレース仕様などたくさんあります。 以下はフランクリン ミントのフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C5 1
GM CHEVROLET CORVETTE C5 2

 以下はボンネットを開いたエンジンルームとシャーシ/サスペンション部分の拡大画像です(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C5 3
GM CHEVROLET CORVETTE C5 4

 以下は1999年頃に発売されたミニチャンプス製のコルベット C5 (1/43 型番430142620)の画像です。全体的に少し平べったい感じにミニチャンプス流のデフォルメがされているように感じます。(実車よりかっこよい見えます) ミニチャンプスはG5型をC5Rも含めて20種類ほどモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET CORVETTE C5 5
GM CHEVROLET CORVETTE C5 6

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET CORVETTE C5 7
GM CHEVROLET CORVETTE C5 8

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SPIRIT OF AMERICA FORMULA SHELL LSRV SPEED RECORD JET CAR 1997 USA

SPIRIT OF AMERICA FORMULA SHELL LSRV SPEED RECORD JET CAR
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
SPIRIT OF AMERICA FORMULA SHELL LSRV SPEED RECORD JET CAR


SCALEWORKS   1/43 310㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約13.7m 全幅約2.5m エンジン 変速機: ジェットエンジン(ファントム戦闘機)  
性能: 最高速 1088km/h(1997年記録)  データーベースで速度記録車のミニカー検索

スピリット オブ アメリカ フォーミュラ シェル LSRV 速度記録車 アメリカ 1997年

 

 自動車の絶対的な性能の基準として最高速度があります。自動車の創世記から速度記録への挑戦が行われてきました。最初に時速100㎞/hを超えたのはジェナッツィ ジャメコンタント号という電気自動車でした。初期の自動車は電気モータや蒸気エンジンを使った車が、内燃機関(ガソリン エンジン)の車より高性能だったのです。

 

 1947年から国際自動車連盟(FIA)により、速度記録を1マイルの平均時速とするなどレギュレーションが決められました。速度記録車を走行させるには平坦で広大な敷地が必要で、良く使われているのはアメリカのボンネビル ソルトフラッツ(ユタ州ソルトレイクシティの郊外にある広大な塩湖)です。戦前のドイツではアウトウニオン 速度記録車がアウトバーンなどの公道で速度記録を達成していました。国産車の速度記録としてはマツダ RX-7のGTカークラス速度記録やスバル レガシィの10万㎞耐久速度記録などがあります。

 

 

以下に比較的良く知られている速度記録車と速度記録をリストアップしました。

 ミニカーはアメリカのSCALEWORKS製で、2000年にオークションで購入しました。スピリット オブ アメリカの3代目フォーミュラ シェル LSRV(ドライバーはクレイグ ブリードラブ)をモデル化しています。この車は2代目ソニック 1と同じファントム戦闘機のジェットエンジンを搭載した3輪の速度記録車でした。1996年に速度記録に挑戦しましたが、1970年のブルー フレイムの速度記録1001.67㎞/hを超えられず記録は残せませんでした。1997年の再挑戦では1088km/hを出したようですが、イギリスのスラスト SSCの記録1227.99km/hを更新することはできませんでした。

 実車が全長13.7mと長いので、ミニカーも全長310㎜と大きくダイキャスト製なので重量感があります。特徴的なジェット機のような細長い胴体がリアルに再現され、実車同様たくさんのデカールが貼られています。SCALEWORKSは2代目ソニック 1も1/43でモデル化しています。速度記録車のミニカーですが、上述した有名な速度記録車のほとんどがモデル化されています。特にウエスタン モデルやビザールのモデルが多いです。以下はフロント/リアの拡大画像と全体を3分割した拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変わります)
SPIRIT OF AMERICA FORMULA SHELL LSRV SPEED RECORD JET CAR 1
SPIRIT OF AMERICA FORMULA SHELL LSRV SPEED RECORD JET CAR 2

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CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 1998 USA

CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER


UNUVERSALHOBBIES E3702 1/43 92mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.94m エンジン 変速機: V型6気筒 3.5L 214HP 4段自動変速
性能: 最高速190km/h (リミッター付)   データーベースでクライスラー プリムス プロウラーのミニカー検索

クライスラー プリムス プロウラー アメリカ 1998年

 

 プリムス プロウラーは1993年のデトロイト モーターショーで公開されたコンセプトカーで、1930年代のホットロッドのようなレトロなデザインのロードスターでした。当初は市販される予定ではなかったようですが、人気が高かったので1998年に市販化されました。市販化にあたり、安全装備として前後バンパーが追加されリアデザインが変更されましたが、サイクルフェンダーを持つホットロッド風ロードスターの基本スタイルはそのままでした。V型6気筒3.5L(214HP)エンジンをフロントに搭載する後輪駆動車で、軽量故に加速が良く最高速230㎞/h以上(ただし190km/hのリミッター付)と高性能でした。(実車画像→ プリムス プロウラー コンセプトカー 1993)

 

 プロウラーは見た目はレトロですが、リアに小さなトランクが付いていたので最低限の実用性があり、ソフトトップ、エアコン、オーディオが装備され乗り心地も悪くなかったそうです。一般向けではないですが、ホットロッド好きのマニアックなアメリカ人には人気があったようです。2001年にプリムス ブランドが廃止されたので、以後はクライスラー プロウラーに名前が変更され2002年まで生産されました。総生産台数は約1.1万台でした。実質的な後継車は2004年に登場したクライスラー クロスファイアー (ロードスター仕様)でした。(実車画像→ クライスラー クロスファイアー 2006

 

 

 ミニカーは2002年頃に発売されたユニバーサルホビー製のEAGLE RACE シリーズの1台です。プリムス プロウラー 初期型をモデル化ています。特徴的な尖ったノーズとヘッドライト周りとバンパー、サイクルフェンダー、太いリアタイヤなどがうまく再現されていて、とても良く出来ています。定価2400円ほどの安価なミニカーでしたが、室内や床下部分の造形も結構リアルに出来ています。ユニバーサルホビーには幌付きなどのバリエーションが数種類あります。これ以外のプロウラーのミニカーはマッチボックス、ダンバリー ミントの1/24、アーテルの 1/24、アンソンの1/18、ジョニーライトニングの1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 1
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 2

 以下は室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。室内はインパネの5連メーターやオーディオまで再現されています。床下部分はエンジンとリアに搭載された変速機をトルクチューブで接続している構造が再現されていて結構リアルに出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 3
CHRYSLER PLYMOUTH PROWLER 4

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FORD F-150 SVT LIGHTNING PICUP 1999 USA

FORD F-150 SVT LIGHTNING PICUP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD F-150 SVT LIGHTNING PICUP


DELPRADO 80 1/50? 106㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.28m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 360HP 4/5段変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでフォード F-150のミニカー検索

フォード F-150 SVT ライトニング ピックアップ アメリカ 1999年

 

 ピックアップは日本では物を運ぶ商用車として使われますが、アメリカでは乗用車的な使われ方をしています。最初のピックアップはフォード T型を改造して後部に荷台を追加したものでした。(参照フォード T型 ランチ) この車は農場で使われましたが、貨物用だけではなく乗用にも使われました。1950年代になるとフォード ランチェロやシボレー エルカミーノのようなデザイン重視のピックアップも登場するようになりました。州によってはピックアップの自動車税が割安であったので、財布の軽い若者がこぞって乗るようになり、乗用車的な使い方をするピックアップが普及していきました。
データーベースでフォード ランチェロのミニカー検索
データーベースでシボレー エルカミーノのミニカー検索

 

 フォードのピックアップを代表するFシリーズの初代は1948年に登場しました。F1からF8まで積載量の異なる8種類のタイプがあり、ピックアップ、パネルバン、ボンネットトラック、キャブオーバー式トラック、スクールバスなど様々なボディがありました。(1950年式 F3 実車画像)

 

 

 1953年に2代目登場、モデル名がF-100、F-110、F-250、F-260、F-350、F-360、F-500、F-900に変わりました。
 1957年に3代目登場、キャブオーバー式トラック(F-900)は大型トラックのCシリーズに統合されてなくなりました。1959年に4WD仕様が追加されました
 1961年に4代目登場、1965年にフロントサスペンションがソフトな物に変更され、4ドアのキャブが設定されるなど乗用車的な性格が強まりました。上級モデルとしてレンジャーが設定されました。 (1965年式 F-100 実車画像)
 1967年に5代目登場 1972年に小型ピックアップのクーリエが登場しました。(この車はマツダ Bシリーズ(プロシード)の流用)

 1973年に6代目登場 1975年に現在の主力モデルであるF-150が登場しました。(1975年式 F-150 実車画像)
 1980年に7代目登場 当時のモデルはF-100、F-150、F-250、F-350、F-600、F-700、F-800で、ディーゼルエンジン搭載車が登場しました。1982年にクーリエの後継車の名前がレンジャーとなりました。
 1987年に8代目登場 7代目のマイナーチェンジ的な変更でした。
 1992年に9代目登場 1993年にV型8気筒5.8L(240HP)エンジンを搭載する高性能スポーツ仕様のSVT ライトニングが追加されました。1999年にF-250以上のモデルがスーパーデューティーとして独立したので、それ以降のFシリーズはF-150だけとなりました。現在のFシリーズは13代目で、現在でもアメリカで一番売れているピックアップです。(2位はGM シボレー シルバラード →2017年式 実車画像)
データーベースでフォード Fシリーズ トラックのミニカー検索
データーベースでシボレー シルバラードのミニカー検索

 ミニカーは2002年に発売されたデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。F-150 10代目(1997年登場)で限定生産された高性能スポーツ仕様のSVT ライトニングをモデル化しています。ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の造形や太いタイヤなど実車の雰囲気がそこそこ再現されていて良い出来ばえです。ドアが開閉し、室内も結構再現されています。Fシリーズのミニカーはほとんどが最近発売されたものですが、様々な世代や種類の物がたくさんあります。特に初代のF1や2代目のF-100の人気が高いようです。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD F-150 SVT LIGHTNING PICUP 1
FORD F-150 SVT LIGHTNING PICUP 2

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FORD EXCURSION 2000 USA

FORD EXCURSION
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD EXCURSION


DELPRADO (ANSON) 83 1/50? 118mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.76m 全幅約2.03m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L 225HP 4/5段自動変速 2WD/4WD
性能: 最高速160km/h?  データーベースでフォード エクスカージョンのミニカー検索

フォード エクスカージョン アメリカ 2000年

 

 フォードのピックアップトラックを代表するFシリーズは1940年代後半に登場し、現在まで続いています。(2015年式F-150) そのFシリーズをベースにしたSUVがブロンコで、初代は1960年代に登場しました。さらにF-250 スーパーデューティ ピックアップをベースにした大型SUV エクスカージョン初代が1999年に登場しました。エクスカージョンは中型SUVのエクスペディション(ブロンコの後継)やエクスプローラーよりも大きく、当時世界最大のSUVといわれました。同クラスのライバルとしてはGMのサバーバンなどがありました。

 

 エンジンはV型8気筒5.4L、V型10気筒6.8L(310HP)、V型8気筒7.3L ターボ ディーセル(250HP)などを搭載していました。全長5.7m車高約2mの大きなボディは3列シートの9人乗りで、リアゲートの下半分は左右に開きます。駆動方式は2WDと4WDがありました。ホイールベースを延長した巨大なストレッチリムジーンもありました。当初の販売は好調でしたが、ガソリン価格の上昇で巨大なサイズ故の燃費の悪さが災いし、その後の販売は伸び悩みました。最終的にエクスペディションに統合され、2005年に生産中止となりました。
データーベースでフォード エクスペディションーのミニカー検索
データーベースでフォード エクスプローラーのミニカー検索
データーベースでフォード ブロンコのミニカー検索

 

 

 ミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズで、メーカーはアンソンです。 ミニカーの底板には縮尺1/43と表示されていますが、実際には1/50ぐらいで出来ているようです。フロント周辺の面構えやごついタイヤなど実車の雰囲気が良く再現されていて結構良い出来ばえです。リアゲートは実車と同じように開閉し、室内もそれなりに作ってあります。車種的にあまりモデル化されていないので、世界の名車シリーズの中でも買って損はないミニカーです。なおアンソンのブランドでも発売されていますが、国内販売されたかどうかは不明です。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD EXCURSION 1
FORD EXCURSION 2

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