ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD CAPRI MK I 3000GXL 1970 UK

FORD CAPRI MK I 3000GXL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK I 3000GXL


DINKY(UK) 2162 1/25 175mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.28m 全幅約1.65m エンジン 変速機: V型6気筒 3L 128HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速183km/h  データーベースでフォード カプリのミニカー検索

フォード カプリ MK I 3000GXL イギリス 1970年

 

 1967年にヨーロッパ フォードが設立され、ドイツ フォードとイギリス フォードはモデルの共通化を進めていきました。その最初の取り組みは1968年に登場したイギリス フォードのエスコートで、1969年からドイツでも生産されました。(エスコートを左ハンドル化しただけでしたが) その後イギリスとドイツの製造工場で生産することを意図して開発され、同じボディに両フォードが独自のエンジンを搭載したフォード カプリが1969年に登場しました。

 

 イギリス フォードでカプリという名前はコンサル クラシックのクーペ版に使われていましたが、この車は失敗作でした。1969年に登場したカプリはアメリカで大成功したマスタングのコンセプトをヨーロッパに適用したものでした。ロングノーズ ショートデッキのスポーティなスタイル、エンジンと内外装の豊富なオプション設定などマスタングと同じコンセプトが当たり、この車はアメリカ同様に大成功しました。イギリス版のエンジンは4気筒1.3L(52/64HP)、1.6L(64/82HP)、V型4気筒2L(92HP)、V型6気筒3L(128HP)など豊富なバリエーションがありました。3Lエンジン搭載車は4段変速(3段AT)で、最高速183km/hと高性能でした。 1974年にカプリ IIにモデルチェンジしました。(参照ページ→ ドイツ フォードのカプリ)

 

 

 ミニカーは1973年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。1972年のマイナーチェンジで追加されたV型6気筒3Lエンジンを搭載し4灯式ヘッドライトを持つトップモデルの3000GXLをモデル化しています。ディンキーとしては初めての1/25の大スケールミニカーで、当時の定価5200円は同じディンキーの1/43サイズの3倍ほどの値段で高価でした。(ディンキー(英)は1970年代後半には1/35の中途半端なサイズで、出来の悪い安価な大スケールミニカーを作るようになりましたが) この1/25のカプリはサイズが大きくなったので、ワイパー、ドアミラー、室内インパネ、リアライトなどの造形がリアルになりましたが、それ以外は1/43をそのまま大きくしたような出来ばえでした。当時としては良く仕上げてあったのですが、これより先に発売されていたポリトーイの1/25の大スケールミニカーの初期物(オシ スカラベオなど)に比べるとやや物足りない出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付きです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CAPRI 1
FORD CAPRI 2

 以下はドアを開いた室内の画像と俯瞰/床下部分の画像です。床下部分の造形は1/25のミニカーとしては物足りない感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 3
FORD CAPRI 4

 カプリ MK Iのミニカーは非常にたくさんあります。上記以外のカプリ MK I イギリス版(右ハンドル)のミニカーは同じディンキー(英)の当時物、コーギーの当時物、マッチボックスの当時物、デルプラド製の世界の名車シリーズ、バンガーズなどがあります。以下は1969年に発売されたディンキー(英)製の当時物 フォード カプリ MKI (1/42 型番165)の画像です。これは1/42サイズで上記の1/25よりも先に発売されました。メタリック紫のやや玩具的なボディカラーが今一つなのですが、ディンキーらしいややごつい造形ながら実車の雰囲気はうまく再現されています。大型のラインストーンのヘッドライトやメッキパーツを使ったドア窓枠は当時としては豪華で凝った作りでした。さらにホイールは細い鋼線を車軸に使った初期のフリーホイールながら、ホイールがセンタロック風に仕上げられスポーティな雰囲気になっているなど、全体的にはかなり良い出来ばえでした。ドア開閉ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 5
FORD CAPRI 6

 以下は1970年に発売されたコーギー製の当時物 フォード カプリ 3000GT ロジャー クラーク (1/43 型番303)の画像です。フォードのワークスチームのドライバーであったロジャー クラークの名前を冠したラリー仕様車をモデル化しています。ただこの車が実在したのかどうかは不明で、コーギーの創作かもしれません。これも大型のラインストーンをヘッドライトに使っていますが、当時の流行りでした。安っぽい外観のフリーホイールが付いているので見た目の印象が良くないですが、それを除けばプロポーションが良くこれも当時のミニカーとしては良い出来ばえでした。ドア開閉ギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI 3000GT 1
FORD CAPRI 3000GT 2

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FORD CORTINA MK III GXL 1970 UK

FORD CORTINA MK III GXL
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CORTINA MK III GXL


CORGI 313 1/43 103㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2L 98HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速166km/h  データーベースでフォード コルチナのミニカー検索

フォード コルチナ (コーティナ) MK III GXL イギリス 1970年

 

 イギリス フォードのフォード コルチナ MK IIは1970年にモデルチェンジしてMK IIIとなりました。当時の流行だったコークボトルラインが採用され、小さなアメリカ車的なデザインとなりました。英独フォードの車種統一政策に従い、コルチナ MK IIIはドイツ フォードのタウナス TCと共通の設計となり、車体デザインや搭載エンジンに違いがあるものの両国でほぼ同じモデルが生産されました。2/4ドアセダンと5ドアエステートがありました。

 

 コルチナ MK IIIの標準グレードは4気筒1.5L(57HP)/1.6L(68HP)エンジン、上級グレード車には4気筒1.6L(86HP)/2.0L(98HP)エンジンが搭載され、4段変速(3段AT)で、最高速166km/h(2L)の性能でした。同時期にカプリが登場したことでコルチナにはロータスやツインカムといった高性能版の設定がなくなりました。1973年のマイナーチェンジで上級グレードには角形ヘッドライトが採用されて、ドイツ フォードのタウナス TCとのデザインの共通化が進展しました。MK IIIはMK II同様に好評でベストセラーカーとして成功しました。1976年にコルチナはMK IVに、タウナスはMK III(TC2)にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード コルチナ MK IV 1976) (実車画像→ フォード タウナス TC2 1976)

 

 

 ミニカーは1970年に発売されたコーギーの当時物です。コルチナ MK IIIの2ドアセダンの上級グレード GXLをモデル化しています。上級グレードをモデル化しているので丸形4灯式ヘッドライトとなっていますが、標準は丸形2灯式ヘッドライトでした。プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。見た目が良くないスピードホイールが使われているのが残念ですが、それ以外はラインストーンのヘッドライトなどコーギーらしい味のある秀作ミニカーでした。さらにコーギーお得意のおまけとして、グラハム ヒル(Graham Hill 1968年 F1チャンピオン)の良くできたフィギュアが付いていました。ドア開閉ギミック付きです。これ以外のコルチナ MK IIIのミニカーはオックスフォードの1/76、コーギー系列のバンガーズなどがあります。 以下はフロント(フィギュア付)/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CORTINA MK III GXL 1
FORD CORTINA MK III GXL 2

 以下は1972年頃に発売されたドイツのガマ製の当時物 フォード タウナス TC クーペ 1970 (1/43 型番995)の画像です。コルチナ MK IIIの兄弟車であったドイツ フォードのタウナス TC 2ドアクーペをモデル化しています。この2ドアクーペはタウナス TCだけに設定されたモデルで、コルチナ MK IIIには設定されませんでした。上級グレードをモデル化しているので角型ヘッドライトとなっています。(標準は丸形2灯式ヘッドライトでしたが、1973年のマイナーチェンジで全て角型ヘッドライトになりました) これもプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。ヘッドライトに青い透明プラスチックを使うのは当時のガマの特徴(個性)で、当時のガマに共通使用されていたフリーホイールは上記コーギーのフリーホイールよりは多少ましな外観です。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNAS COUPE 1
FORD TAUNAS COUPE 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNAS COUPE 3
FORD TAUNAS COUPE 4

フォード タウナスのミニカー→ データーベースでフォード タウナスのミニカー検索

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FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm' 1970? UK

FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm'
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm'


CORGI 163 1/43 114㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.7m エンジン 変速機: V型8気筒 5.4L? 変速機不祥
性能: 最高速 不詳  データーベースでドラッグスターのミニカー検索

フォード カプリ MK I ドラッグスター 'THE SANTA POD Glow-Worm' イギリス 1970?年

 

 ドラッグレース(DRAG RACE)とは停止状態からスタートし一定の距離を走り抜けるまでの時間を競うモータースポーツです。単純に速さを競うレースで、元々はアメリカの若者が夜間に行っていた路上レースに端を発するようです。レースに使用するマシンをドラッグスター(又はドラッグカー、ホットロッドなど)と呼び、バイク、乗用車、トラック、セミトレーラーのトラクターヘッドまで多種多様な外観の車(中身は全くの別物)が使われます。走行する距離は特に決められていませんが、1/4マイル(約402m)で行われることが多く、日本では400mのレースをゼロヨンと呼んでいます。(参照ページ→ ドラッグレースの動画)

 

 

 

 ミニカーは1971年に発売されたコーギー製の当時物で、前述した型番303のカプリの型を流用して作られました。SANTA PODとはレースが行われるレース場の名前で、Glow-Wormとは「発光する芋虫?」の意でこの車の愛称のようです。モデルとなった実車は実在し外観はある程度忠実にモデル化していますが、内部構造などはコーギーが見た目重視で創作した部分があるようです。実車はボディを持ち上げて内部を見ることができますが、ミニカーもフロントバンパーを押すとスプリングでボディ全体が跳ね上がるギミックが付いています。内部はV型8気筒エンジンを搭載したシャーシが再現されていて、ドライバーも乗っています。ホイールはコーギーの初期のフリーホイール「Whizzwheels」ですが、外観はドラッグスター風になっています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm' 1
FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm' 2

 以下は内部の拡大画像です。室内には耐火性のレーシングスーツを着たドライバーが乗っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm' 3
FORD CAPRI MK I DRAGSTER 'THE SANTA POD Glow-Worm' 4

 ドラックスターのビンテージ物ミニカーとしては同時期のコーギーのドラッグスターが数種類、マテル傘下メーベトイのドラッグスターが数種類、ポリトーイのドラックスター ドラゴ、マーキュリーのドラッグスター ジャックス デモン、ディンキーのドラッグスター セットなどがありました。ディンキーのドラッグスター セットはミニカーを押し出す発射装置付で、以下の画像の青色の箱が発射装置で、ミニカーをセットしてボタンを押すとミニカーがスプリングで押し出される構造でした。またこのようなドラッグスターのミニカーでなくても、当時のマッチボックスやホットホイールなどの小スケールミニカーは、走らせて遊ぶ為にスムーズに回転するフリーホイールを使っていました。当時のミニカーメーカーは走行させて遊ぶ為のトラックコースのセットも発売していました。以下は1971年のマッチボックスのカタログの抜粋で、発射装置やトラックコースなどが豊富にそろっていたことがわかります。これらは最近の大人向けのミニカーしかご存じない方は興味がないでしょうが、現在のトミカのミニカーにも同じような発射装置やトラックコースがあります。(最近の物はマイコン内蔵でもっと凝ってますが)

ディンキーのドラッグスター セット
DRAGSTER SET DINKY
マッチボックスの1971年カタログ 抜粋(クリックするとPDFファイルが表示されます)
SUPERFAST MATCHBOX CATALOG

 以下は1970年に発売されたポリトーイ製のドラッグスター ドラゴ (1/43 型番602)の画像です。これもモデルとなった実車があるのだと思いますが、派手な見た目重視でモデル化されたものだと思います。ミニカーの全長は135㎜あるので実車の全長は5.8mとなり、ずいぶん細長い鉛筆のようなボディです。大きなリアスポイラー、大きな排気管のV型8気筒エンジン、自転車のように細い前輪と太い後輪などドラッグスターの特徴がすべて盛り込まれた面白いミニカーです。コクピットのキャノピーが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DRAGSTER DRAGO 1
DRAGSTER DRAGO 2

 以下は1970年に発売されたマーキュリー製のドラッグスター ジャックス デモン (JACK'S DEMON) (1/43 型番69)の画像です。これは型番70のフィアット バリッラをベースにして作られたドラッグスターで、実車が存在するのかどうかは不明です。(多分マーキュリーの創作だと思いますが) これもむき出しの派手なエンジン、太いタイヤ、ロールバーなどでいかにもドラッグスターらしい車に仕立てています。ドアが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
DRAGSTER JACK'S DEMON 1
DRAGSTER JACK'S DEMON 2

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FORD ESCORT MK II L 1975 UK

FORD ESCORT MK II L
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ESCORT MK II L


SOLIDO 45 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.98m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 54HP 4段変速/3段自動変速
性能: 最高速137km/h  データーベースでフォード エスコート MK IIのミニカー検索

フォード エスコート MK II L イギリス 1975年

 

 イギリス フォードとドイツ フォードが共同で開発したフォード エスコート 2代目のMK IIが1975年に登場しました。基本構成はエスコート MK Iを踏襲し、個性的であったフロントグリル周辺が平凡なデザインになり、ボディ全体が直線的なデザインに変わりました。ボディ形式は2/4ドアセダンと3ドアワゴン/2ドアバンがありました。当初のエンジンはMK Iと同じ4気筒1.1L(48HP)/1.3L(54HP)とスポーツ仕様のRSメキシコ用の4気筒1.6L(84HP)があり、4段変速/3段自動変速で最高速162km/h(1.6L)の性能でした。

 

 1976年に4気筒2L(110HP)エンジンを搭載しフロントをスラントノーズ化して4灯式ヘッドライトを装備した高性能版のRS2000が追加されました。またコスワース製DOHC4気筒1.8L(115HP)エンジンを搭載したレース仕様のRS1800はラリーで大活躍し、RACラリーでは1975年から1979年まで連続優勝しました。1978年のマイナーチェンジで上級仕様に使われていた角型ヘッドライトがほとんどのグレードに採用されました。エスコート MK IIはMK I同様に人気が高く商業的に成功し、1980年まで生産されました。1980年に3代目のエスコート MK IIIにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたソリド製の当時物です。2ドアセダンで標準より高級なL仕様をモデル化しています。プロポーションは良いのですが、メッキ処理で表現したヘッドライトが小さすぎるのでフロント部分があまり似てません。またコストダウンでリアライトの塗装処理が省略され、室内のインパネの造形も簡素化されているなど今一つな出来ばえです。ソリドはRAC ラリー仕様もモデル化していますが、ソリドはこの頃からレース仕様のミニカーに注力するようになり、このエスコート MK IIもラリー仕様の方が本命だったような感じです。これ以外のエスコート MK IIのミニカーはマッチボックスの当時物 RS2000、シュコーの当時物 1/66、Bブラーゴの当時物 1/24、トロフューのラリー仕様、ビテスのラリー仕様、イクソのラリー仕様、ミニチャンプス、バンガーズなどラリー仕様車が多いですがたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD ESCORT MK II 1
FORD ESCORT MK II 2

 以下は1977年に発売された同じソリド製のフォード エスコート MK II 1800RS RAC ラリー 1976 (1/43 型番61)の画像です。1976年のRAC (LOMBARD) ラリーに参戦した#15(ナンバープレート POO 489R)をモデル化しています。この#15はエンジントラブルでリタイアしていて、優勝したのは#6(ナンバープレート POO 505R)でした。(何故優勝車をモデル化しないのか、その理由はわかりません) 当時のミニカーは箱に添付されているデカールを自分で貼る必要がありました。このエスコートも購入した段階では屋根と左側ドア部分だけ(箱の透明フィルムから見える部分)しかデカールが貼られておらず、残りは自分で貼りました。デカール貼りは結構面倒なので、今はあまりやりたいとは思いませんが、当時は楽しい作業でした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ESCORT MK II RALLY 1
FORD ESCORT MK II RALLY 2

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FORD FIESTA MK I 1976 UK

FORD FIESTA MK I
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FIESTA MK I


SOLIDO 53 1/43 86㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.57m 全幅約1.57m エンジン 変速機: 4気筒 1.1L 53HP 4段変速
性能: 最高速145km/h  データーベースでフォード フィエスタのミニカー検索

フォード フィエスタ MK I イギリス 1976年

 

 フォードが世界戦略車として開発した本格的な小型車がフィエスタで、1976年に登場しました。同時期のGMの世界戦略車Tカー(オペル カデットなど)に対抗した車でもありました。4気筒957cc(45HP)と1.1L(53HP)エンジンをダンテ ジアコーサ方式で横置きする前輪駆動車で、4段変速で、最高速145km/h(1.1L)の性能でした。サイズは全長3.61m全幅1.57mと同時期のフォルクスバーゲン ポロとほぼ同じ(現在の軽自動車より少し大きい)で、フォードが作った一番小さい車でした。デザインは極めてシンプルな3ドアハッチバックで時代に即した物でした。

 

 1977年に1.3L(66HP)エンジン、1981年に1.6L(84HP)エンジンを搭載した高性能版XR2が追加されました。イギリス、ドイツ、スペインの3工場で生産され、1981年には生産累計200万台を達成するなど大ヒットしました。1983年のマイナーチェンジでフロントのデザインや内装を変更した2代目のMK IIとなりました。フィエスタ MK IIはエンジンが新型の4気筒1.3Lに変わり、ディーゼルエンジン(4気筒1.6L)が初めて搭載されました。高性能版のXR2にはエスコート MK III XR3用の4気筒1.6L(96HP)エンジンが搭載されました。初代同様に2代目のフィエスタも販売は堅調でした。1989年にフィエスタ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ 1983)

 

 

  ミニカーは1977年に発売されたソリド製の当時物です。プロポーションは良いのですが、フロントグリルと室内の造形や塗装していないリアライトなど仕上げが簡素すぎて物足りません。1970年代後半の量産ミニカーはコストダウン重視で簡素な作りの物が多かったのですが、ソリドも当時はコストダウン優先で今ひとつの出来ばえになっていきました。これ以外のフィエスタ 初代の当時物ミニカーはオートピレン(ディンキー スペインに同じ)、ナコラル、ノレブの初期物、ポリスティルの1/25、メーベトイの1/43と1/24などがありました。当時物以外ではディテールカー、ミニチャンプス、ソリドの改良版、イクソ、バンガーズ、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD FIESTA 1
FORD FIESTA 2

 以下は1978年頃に発売されたナコラル製の当時物 フォード フィエスタ MK I (1/43 型番128)の画像です。ナコラルはスペインのメーカーで、これはインターカーズ(INTERCARS)というナコラルの別ブランド名で販売された物でした。ナコラルは他社のコピーが多かったのですが、このフィエスタはオリジナルのようです。全体的なプロポーションは悪くはないのですが、ルーフ後端がスポイラー風に少し持ち上がっている造形(1981年に登場したXR2のルーフはこんな感じですが年式的に合わない)が不可解なのとフロントグリルがしょぼいので出来ばえは今一つです。ボンネット/ドアの開閉ギミック付きです。ナコラルは1/24でもフィエスタ MK Iをモデル化しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD FIESTA 3
FORD FIESTA 4

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