ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

PORSCHE 924 TURBO 1978 GERMANY

PORSCHE 924 TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 924 TURBO


SOLIDO 1051 1/43 98mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.2m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 2L 170HP 5段変速
性能: 最高速225km/h  データーベースでポルシェ 924のミニカー検索

ポルシェ 924 ターボ ドイツ 1978年

 

 ミドシップエンジンのオープン2シータというピュアなスポーツカーであったポルシェ 914は、実用的な使い勝手が良くありませんでした。その点を考慮して1975年に914の後継車として登場したのが924でした。924も低コスト化の為にフォルクスワーゲンやアウディの部品を流用していましたが、ポルシェの設計によりFR方式で実用性と操縦性を両立させたスポーツカーに仕上げられました。

 なおFRといっても後輪トランスアクスル(変速機とデフを一体化する構造)を採用しているので、理想的な前後輪重量配分を達成していました。アウディ100用の4気筒2L(125HP)エンジンを搭載し、最高速200km/h、0-400加速17秒台の性能でした。ボディ デザインはポルシェ独自のユニークなもので、リアの大型グラスハッチを持つクーペスタイルは他社のスポーツカー(マツダ RX-7 2代目など)にコピーされました。

 

 1978年にターボで170HPにパワーアップした924 ターボが追加されました。1981年にブリスターフェンダーを追加したボディに、新設計された4気筒2.5L(165HP)エンジンを搭載した上級車種の944が登場しました。1985年には944と同じエンジンを搭載した924Sが追加されました。その後924は1988年まで生産され、シリーズの総生産台数は約15万台でした。

 

 

 ミニカーは1980年に発売されたソリド製の当時物で、924 ターボをモデル化しています。全体的なプロポーションはソリドらしいシャープな造形で、ボンネット上のNACAダクトとリアスポイラーなど924ターボの外観上の特徴が再現され良い出来ばえです。ドアが開閉するギミック付きですが、室内の造形はかなり簡素で、かつてのソリドを知るコレクターにとっては物足りない物でした。ソリド以外の当時物はシュコー、ガマ、メーベトイ、ポリトーイなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、オートアートの1/18、イクソのプレミアムX、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 924 TURBO 1
PORSCHE 924 TURBO 2

 以下は1976年に発売されたシュコー製の当時物 ポルシェ 924 (1/43 型番301628)です。プロポーションが良く、上記ソリド製と同等レベルの良い出来ばえです。ドアとボンネットが開閉するギミック付で、室内の造形はソリドよりリアルに再現されています。ただ当時のシュコーのミニカーは塗装品質が良くなくて経年劣化する物が多く、この924も塗装が少し劣化しています。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 924 1
PORSCHE 924 2

 以下はフロント/ボンエットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。エンジンは当時としては結構リアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 924 3
PORSCHE 924 4

 以下は1978年に発売されたガマ製の当時物 ポルシェ 924 (1/43 型番892)の画像です。当時のガマは上記シュコーと似たような出来ばえで多少玩具寄りの作風のミニカーを作っていました。(ウィンドーが少し青色がかっているのはガマの特徴でした) ホイールが小さめなので腰高に見えますが、ボディのプロポーションは良く、上記2台と同じような出来ばえです。ドアとテールゲートが開閉し、さらにリトラクタブルヘッドライトが可動するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 924 5
PORSCHE 924 6

 以下はフロント(トラクタブルヘッドライト開閉)の画像とリア(テールゲート開閉)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 924 7
PORSCHE 924 8

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OPEL MONZA 1978 GERMANY

OPEL MONZA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL MONZA


GAMA 448 1/25 185㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.69m 全幅約1.73m エンジン 変速機: 6気筒 3L 180HP 4段変速
性能: 最高速215km/h  データーベースでオペル セネター/モンザのミニカー検索

オペル モンザ (モンツァ) ドイツ 1978年

 

 1978年に登場したオペル セネター Aは、オペルの旗艦であったアドミラル/ディプロマットの後継車でした。構造的にはレコード Eをベースにしてボディを拡大したもので、デザイン的にもレコード Eのスタイルを継承していました。エンジンは4気筒2L、6気筒2.5L/2.8L/3L(180HP)エンジンなどが搭載され、4段変速で最高速210km/h(3L)の性能でした。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、ヘッドライトが大きくなりました。1987年にセネター Bにモデルチェンジしました。(実車画像→ オペル セネター A)

 

 セナター Aのクーペ仕様がモンザ(モンツァ)で、セダンよりホイールベース/全長が短縮され、大きなリアハッチを持つ大胆なファーストバックスタイルは初代のコモドール クーペをモダンにしたデザインでした。6気筒2.8L/3Lエンジンを搭載し3L搭載車は当時のオペル最速の車で、ベースのセナターともどもオペル初の全輪独立懸架サスペンションを採用していました。1982年のマイナーチェンジで後期型となり、フロントグリルやリアの意匠が変わりました。4気筒2L/2.2Lエンジンが追加され、6気筒エンジンもパワーアップしました。セネターはイギリスではヴォクスホール ロイヤル (モンザはロイヤル クーペ)としても販売されました。1986年まで生産され総生産台数は約4.6万台でした。モンザは一代限りの車でしたが、2013年にコンセプトカーとしてモンザの名前が復活しています。

 

 

 ミニカーは1979年頃に発売されたガマ製の当時物で縮尺1/25の大スケールミニカーです。この当時の大スケールミニカーは、1/43を単に大きくしただけの物が多く、このモンザもプロポーションなどは悪くないのですが、仕上げレベルが1/43サイズと同等なので、大味なミニカーです。1/25ながらギミックはドアが開閉するだけというのもしょぼいです。ガマはモンザの後期型とセネター Aの前期型/後期型も1/25でモデル化しています。モンザの当時物ミニカーではメーベトイがあり、セナター Aの当時物にはコーギーの1/36がありました。セネター Aとモンザの当時物以外のミニカーは、シュコーとミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL MONZA 1
OPEL MONZA 2

 以下は上述したガマ製のセネター A 前期型 (1/25 型番449)の画像です。画像は海外のWEBショップの画像を借用しました。
OPEL SENATOR A 1

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VOLKSWAGEN JETTA 1979 GERMANY

VOLKSWAGEN JETTA
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
VOLKSWAGEN JETTA


SCHABAK 1001 1/43 100mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.27m 全幅約1.6m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 70HP 4段変速
性能: 最高速156km/h  データーベースでフォルクスワーゲン ジェッタのミニカー検索

フォルクスワーゲン ジェッタ ドイツ 1979年

 

 フォルクスワーゲン ジェッタはゴルフのノッチバックセダン版で1979年に登場しました。ゴルフより上級な車で、北米市場やハッチバックを好まない保守層向けに2ドアと4ドアが設定され、ヘッドライトは角形に変えてありました。リアに追加されたトランクはこのクラスでは最大の容量でした。(トランクを後付けしたのが明らかに分かりますので、デザイン的にはいまひとつですが) エンジンはゴルフとほぼ同じ4気筒1.1L」/1.3L/1.5L(70HP)/1.6Lエンジン、4気筒1.6Lディーゼルエンジンが設定され、4段変速 最高速156km/h(1.5L)の性能でした。

 

 北米市場ではゴルフもラビットという名前で販売されていたのですが、ジェッタのほうが良く売れました。北米市場向けに1981年に設定されたGLIは4気筒1.8L(90HP)エンジンを搭載し5段変速で最高速172km/hと高性能で、この車が主力モデルとして売れたそうです。1984年にジェッタ 2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約57万台でした。

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたドイツのシャバック製です。シャバックはシュコーの販売代理店で、シュコーが1976年頃に倒産した後でシュコーのミニカー事業を引き継ぎました。そんなわけでシャバックはシュコーに良く似た作風で出来ばえもほとんど同じようなレベルでした。このジェッタもシュコーにそっくりの作風で良く出来ています。ドア/トランクの開閉ギミック付です。なおシャバックは2006年には復活したシュコーに逆に買収され、現在は民間航空機モデルを製作しています。ジェッタ 初代の当時物ミニカーはこれしか無いようです。当時物以外ではNEO(レジン製)が2ドアと4ドアをモデル化しています。 以下はフロントの拡大画像とリア(ハッチバック開閉)/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

VOLKSWAGEN JETTA 1
VOLKSWAGEN JETTA 2

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PORSCHE 935 TURBO 1979 GERMANY

PORSCHE 935 TURBO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 935 TURBO


SOLIDO 1032 1/43 110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.89m 全幅約2m エンジン 変速機: 空冷水平対向6気筒 2.9L ターボ 630HP 5段変速
性能: 最高速340km/h  データーベースでポルシェ 935のミニカー検索

ポルシェ 935 ターボ ドイツ 1979年

 

 1976年にメイクス チャンピオンシップがグループ5(生産車ベースで大幅に改造したシルエット フォーミュラ)規格で行われることに変わりました。ポルシェはグループ4(WRCカー)、グループ5、グループ6(プロトタイプ スポーツカー)に対応したポルシェ 934、935、936を開発しました。935は930ターボをベースにして大幅な改造を施したグループ5のレースカーでした。空力向上の為ヘッドライトをチンスポイラーに組込んで下げたノーズと、大きなFRP製オーバーフェンダー/リアスポイラーが935の特徴でした。エンジン排気量は最低重量の点で有利になる4Lクラスに収める為、ターボ係数1.4を掛けて4Lとなる2857ccとし、その出力は560HPでした。

 

 ポルシェ 935のデビューは1976年のムジェロ 6hで、初戦から優勝しました。その後もグループ6の936とともに優勝を重ね、1976年ルマンでは936が優勝し935が4位となり、両車ともそのクラスのメイクスチャンピオンとなりました。1977年にはエンジンをツインターボ化して630HPにパワーアップし、さらに圧倒的な強さを発揮するようになりました。1977年のルマンでは936が優勝し、935が3位となりました。1977年のメイクスチャンピオン(グループ5)もポルシェが獲得しました。

 

 

 1978年にはレギュレーションの緩和で、前後オーバーハングの拡大が可能となり、ロングノーズ/ロングテールで排気量を3.2L(950HP)に拡大した935/78が登場しました。935/78はその外観から「モービイ ディック(小説「白鯨」に登場する巨大な白いマッコウクジラの名前)」と呼ばれました。935は1979年のルマンで1.2.3位を独占するなどあまりに強くなりすぎた為、シルエット フォーミュラの人気は低迷しました。その為ポルシェは935の新規販売を自粛するようになり、有力チームが自身で935の改良を行うようになり、クレーマーレーシング製の935Kといったモデルが登場しました。935と936の活躍で1978年と1979年のメイクスチャンピオンもポルシェが獲得しました。

 ミニカーは1980年に発売されたソリド製の当時物です。1979年ルマンで2位となった#70をモデル化しています。(優勝車は#41) 40年以上も昔のミニカーですから、現在のようにワイパーやミラーなどの細部は再現していませんが、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されています。当時のミニカーはデカールの一部を貼った状態で販売されていたので、残りのデカールは自分で貼るものでした。(特にホイールのデカールは貼るのが面倒でした) 当時の日本はスーパーカーブームでしたので、ダイヤペット、トミカ、エーダイ グリップの1/28、バンダイのBEC43、サクラの世界の名車シリーズなどの国産ブランドからも多くの935のミニカーが発売されました。最近のものではミニチャンプス、エブロ、京商、カルツォ、スパーク(レジン製)などたくさんモデル化されてます。936のミニカーはトミカやソリドの当時物があり、最近の物ではミニチャンプス、トロフュー、イクソ、スパーク(レジン製)などでモデル化されてます。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。画像では分かり難いですが、室内にはロールケージが付いています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

PORSCHE 935 TURBO 1
PORSCHE 935 TURBO KREMER

 以下は1981年に発売されたソリド製の当時物 ポルシェ 935 ターボ クレーマー ニュルブルクリング 1978 (1/43 型番1709)の画像です。1978年のニュルブルクリングに参戦したクレーマーレーシングの#2(結果はリタイア)をモデル化しています。上述した型番1032と同じ物ですが、鮮やかな緑色のヴァイラント(VAILLANT:ドイツの空調器機メーカー)カラーとなっています。これもデカールを貼るのに手間がかかりました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 935 TURBO 1
PORSCHE 935 TURBO KREMER

 以下は1979年に発売されたサクラ 世界の名車シリーズの当時物 ポルシェ 935 (1/43 型番5)の画像です。当時のスーパーカーブームに乗じて発売されたサクラ 世界の名車シリーズの1台で、当時としては珍しい1/43サイズで、当時のミニカーとしてはかなりリアルに出来ていました。ボンネット/ドア/リアパネルが開閉するギミック付きです。室内は単座のバケットシート、リアパネル下には簡単な造形ながら水平対向エンジンが再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 935 TURBO 2
PORSCHE 935 TURBO 3

 以下は2021年に発売されたアシェット製のルマンカー コレクションのポルシェ 935/78 'モービイ ディック' #43 ルマン 1978 (1/43 No.66)の画像です。メーカーはスパークで、1978年ルマンで8位となった#43をモデル化ししています。前後オーバーハングが拡大された935/78でそのフロントの顔付をみると、'モービイ ディック'と呼ばれた理由が分かります。大きなオーバーフェンダーとリアスポイラーなど実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。レーシングカーらしい簡素な室内もリアルに再現されています。ルマンカー コレクションは1976年と1977年ルマンに参戦した935もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 935-78 LE MANS 1978 1
PORSCHE 935-78 LE MANS 1978 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 935-78 LE MANS 1978 3
PORSCHE 935-78 LE MANS 1978 4

 以下は2019年に発売されたアシェット製のルマンカー コレクションのポルシェ 936/81 #11 ルマン 1981 (1/43 No.15)の画像です。メーカーはスパークで、1981年ルマンで優勝した#11をモデル化ししています。936はグループ6規格のレースカーで、オープンカーとなっていました。エンジンの上にある大きなエアインテークやリアスポイラーなど実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。簡素なコクピットもそこそこリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 936-81 LE MANS 1981 1
PORSCHE 936-81 LE MANS 1981 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
PORSCHE 936-81 LE MANS 1981 3
PORSCHE 936-81 LE MANS 1981 4

ポルシェ 936のミニカー→ データーベースでポルシェ 936のミニカー検索

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OPEL KADETT D 1979 GERMANY

OPEL KADETT D
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
OPEL KADETT D


GAMA 890 1/43 94㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.64m エンジン 変速機: 4気筒 1.3L 75HP 5段変速
性能: 最高速158km/h  データーベースでオペル カデットのミニカー検索

オペル カデット D ドイツ 1979年

 

 オペル カデットは1979年に5代目カデット Dにモデルチェンジしました。1974年に発売されたフォルクスワーゲン ゴルフの大ヒットを受けて、カデットも横置エンジンで前輪を駆動する2ボックス車として大きく変わりました。外観は2ボックス車としては一般的なスタイルで平凡な感じがしました。ボディ形式は2/4ドアセダンと3/5ドアワゴン(バン)で、先代にあったクーペは設定されませんでした。なおセダンのテールゲートにはハッチバック式とトランクリッド式の2タイプがありました。エンジンは4気筒1.2L/1.3Lで、自動変速機は開発が遅れ1981年に追加されました。

 

 1981年に1.6L(90HP)エンジンが追加され、スポーティな外観のSRが設定されました。1982年に1.6L(54HP)ディーゼルエンジンが追加されました。1983年に1.8L(115HP)エンジンを搭載しエアロパーツを装着した高性能版 GT/E(最高速185km/h)が追加されました。カデット Dはイギリスではヴォクスホール アストラとして発売されました。1984年に5代目のカデット Eにモデルチェンジしました。総生産台数は約200万台でした。

 

 

 ミニカーは1979年に発売されたガマ製の当時物です。ガマは1976年に倒産したシュコーの金型の一部を引き継いだことで、フロントグリル/ヘッドライト/バンパーを一体成形した造形はシュコーの作風を踏襲していました。この作風は現在の感覚ではややリアルさに欠けるのですが、このカデット Dは当時のミニカーとしてはプロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現された良い出来ばえでした。ただテールライトの塗装が省かれていているのは手抜きの感じがします。ドア/テールゲートの開閉ギミック付です。(なおウィンドーに薄い青色を着色した透明プラスチックを使うのはガマの特徴でした) カデット Dの当時物ミニカーはこれしか無いようです。当時物以外ではミニチャンプスの3ドア/5ドアワゴン、シュコー、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲート開閉/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

OPEL KADETT D 1
OPEL KADETT D 2

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