ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

HONDA S500 1963 JAPAN

HONDA S500 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION (NOREV HACHETTE) 90 1/43 78㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m 全幅約1.43m
エンジン 変速機: DOHC4気筒 531cc 44HP 4段変速
性能: 最高速130km/h
データーベースでホンダ S500/S600/S800のミニカー検索

 

ホンダ S500 日本 1963

 

 技術者の本田宗一郎氏が1946年に静岡県浜松市に創立した本田技術研究所が自動車メーカー ホンダ(本田技研工業株式会社)の前身でした。本田技研は陸軍の無線用小型エンジンを改良した2サイクルエンジン(50cc)を自転車に取り付けて原動機付自転車を開発し、その製造/販売を始めました。 1947年にはA型エンジンを独自開発し、それを搭載した原動付自転車を完成させました。

 

 1948年に本田技研工業株式会社を設立し、翌1949年には初の自社設計2輪車「ドリームD型」(98cc)の生産を開始しました。1952年には原動機付自転車「カブF型」(50cc)を発売、1958年にはベストセラーとなった2輪車「スーパーカブC100」が発売されました。モータースポーツでは1959年にイギリスのマン島TTレースに初参加し、1961年には125/250ccクラスで5位までを独占する優勝を果たしました。その翌年の1962年には、三重県鈴鹿市に鈴鹿サーキットを開設しました。

 

 

 ホンダは1962年の自動車ショーにS360、S500、T360を展示し、4輪車への進出を表明しました。翌年の1963年に発売されたのが、小型スポーツカーのS500でした。高回転型のDOHC水冷4気筒531cc(44HP)エンジン搭載で、チェーンを使った後輪駆動といった2輪車のような設計がされていました。乗車定員は2名で、4段変速で最高速130km/hの性能でした。イギリスのMG ミジェットを参考にして自社でデザインしたという、全長3.3mの小さなボディはなかなか魅力的なスタイルに仕上がっていました。当時の価格は45.9万円と安価で、生産台数は500台ほどでした。ホンダ S500発売の5ヶ月後(1964年)に、エンジンを606cc(57HP)に拡大したS600が登場しました。1965年には密閉されたキャビンを持つクーペが追加されました。

 ミニカーは2009年に発売された国産名車コレクション製です。全長78㎜ほどの小さなミニカーですが、実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリルや室内などの細部も良く仕上げてあります。メーカーはノレブで、安価な(定価1790円)雑誌付きミニカーですが、値段相応以上の良い出来ばえです。ホンダ S600やS800のミニカーはたくさんあるのですが、S500のミニカーは最近までこれしかありませんでしたが、2015年になってMARK43がレジン製で、2017年にはエブロもレジン製でモデル化しました。(それ以前にもダイドーデミタスコーヒーのおまけの日本の名車シリーズや、実車販売のノベルティでホンダ純正品?があったようですが)  以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA S500 1
HONDA S500 2

 以下は2007年に発売された国産名車コレクション製のホンダ S600 クーペ (1/43 No.29)の画像です。メーカーは上記のS500と同じノレブですので、作風や仕上げレベルが同じです。クーペボディがうまく再現されていて、こちらも良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S600  COUPE 1
HONDA S600 COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。S500とS600はフロントグリルとそれに合わせたバンパー形状が違うのですが、その違いが良くわかります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S600 COUPE 3
HONDA S600 COUPE 4

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のホンダ S600 クーペ (1/43 No.22)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。上述した国産名車コレクション製と同等レベルの良い出来ばえになっています。同じ車のモデル化ですから、当たり前ですが、国産名車コレクション製とほとんど同じように見えます。ただし良く見ると違っている点があります。まずはバックミラーですが、国産名車プレミアムコレクション製はバックミラー支柱がダッシュボードに付いていますが、国産名車コレクション製ではルーフに付いています。これはどちらが間違いという訳ではなさそうですが、実車の写真を見るとダッシュボードに付いているのが多いです。

 次にサイトウインドー上のドリップモールですが、実車の写真を見ると、ドリップモールの後端はこの国産名車プレミアムコレクション製のようにサイトウインドー後端部まで折れ曲がっているのが正しいようです。最後は室内の造形ですが、国産名車プレミアムコレクション製はインパネのメーターが綺麗に印刷されていますが、印刷なので平面的です。それに対して国産名車コレクション製はメーターが立体的に再現されていますが、印刷処理はされていません。この部分は好みの問題ですが、個人的には立体的に再現されている方が好きです。(このサイズでも立体的に成型したメーターの盤面に印刷処理するのは可能ですが、コストが掛かります) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S600 COUPE 5
HONDA S600 COUPE 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S600 COUPE 7
HONDA S600 COUPE 8

 

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HONDA T360 1963 JAPAN

HONDA T360 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION 101 1/43 72mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3m 全幅約1.3m
エンジン 変速機: DOHC4気筒 354cc 30HP 4段変速
性能: 最高速100km/h
データーベースでホンダ T360/TN360のミニカー検索

 

ホンダ T360 日本 1963

 

 前述したスポーツカーホンダ S500発売より2ヶ月ほど早く、ホンダ初の4輪車として登場したのがT360でした。当時の日本では自動車メーカー認可を抑制する方針が出されていたため、ホンダは自動車メーカーとして4輪車発売を急ぐ必要があったのでした。その為スポーツカー用としても使えるように開発していたエンジンを使用したことで、DOHCエンジンを搭載した初の国産車がこの軽トラックとなりました。さらにはエンジンはシートの下にあったので、ミドシップ式エンジン搭載ということにもなりました。

 

 水冷4気筒4連キャブレター354cc(30HP)の高性能エンジンは他社の軽自動車用エンジンの約2倍の出力で、4段変速で最高速100km/hの性能でした。「スポーツトラック」と呼ばれたこの車は、あまりに精密すぎたエンジンのトラブルや値段が高かったことなどから、あまり売れなかったようです。1964年にS500のエンジンを搭載し荷台を拡大したT500が追加され、1967年に軽自動車N360のエンジンとパワートレーンを流用した改良型のTN360が登場したことでT360は生産中止となりました。TN360は1970年にTN-III、1972年にTN-V、1975年にTN-7に発展し、1977年まで生産されました。(実車画像→ ホンダ TN360 1967)

 

 

 ミニカーは2009年に発売された国産名車コレクション製です。メーカーは不明ですがイクソ系だと思われます。実車の雰囲気が良く再現され、室内などの細部もリアルで良く出来ています。また車体底板部分にもミドシップ搭載されたエンジンやリアデフなどがそこそこ再現されています。2017年に同じ型を使った色違いがFIRST43から発売されました。これ以外のT360/TN360のミニカーはエブロのT360とTN360とTN360クローラタイプ、トミカのTN360(TN-III)、トミカ リミッテドのT360、MODEL LINE(ホワイトメタル製)のノーマルとクローラタイプ、タルガ タッカーの昭和おもひで軽トラシリーズ(1/52)などがあります。2020年に刊行されたミニカー付雑誌「懐かしの商用車コレクション」でもモデル化されています。なおエブロ製のT360は全体的な造形がこの国産名車コレクション製と非常によく似ていますので、国産名車コレクションのT360はエブロの型を流用している可能性があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA T360 1
HONDA T360 2

 以下は2000年頃に発売されたホンダ ダイレクト マーケッテング製のホンダ T360 (1/43 型番LM92)の画像です。ホンダ ダイレクト マーケッテングはホンダ車のグッズを販売している会社で、ミニカーも発売しています。これはポリストーン樹脂を使ったコールド キャスト製の少量生産ミニカーで、室内の再現はなくウィンドーは黒で塗装されています。全体的な雰囲気はまずまずですが、2000年頃に作られたミニカーとしては物足りない出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA T360 3
HONDA T360 4

 

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HONDA RA272 F1 1965 JAPAN

HONDA RA272 F1 画像をクリック/タップすると画像が変わります
JAPANESE CAR COLLECTION  1/43 93㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.7m
エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 1.5L 230HP 6段変速
性能: 最高速300km/h?
データーベースでホンダ RAのミニカー検索

 

ホンダ RA272 F1 日本 1965

 

 マン島TTレースでの優勝など2輪車レースで成功したホンダは、1962年にF1に参戦することを表明しエンジンの開発を進めました。開発されたV型12気筒1.5L RA271型エンジンは、当初ロータスへ提供される予定でした。しかし1964年にロータスが提携をキャンセルした為、ホンダはシャーシも自社開発して参戦することとなりました。 最初のF1カーRA271型は、1964年のドイツGPでデビューし、結果は事故でのリタイヤでした。しかし翌年の1965年メキシコGPではアメリカ人ドライバー リッチー ギンサーが操るRA272が初優勝を遂げました。これは今考えると凄いことですが、当時はモータースポーツに対する理解が少なくあまり評価されなかったようです。

 

 ホンダのF1はRA273、RA300、RA301、RA302と発展し活躍を続けましたが、低公害型エンジン開発に注力するとして1968年シーズン終了後に活動を休止しました。このF1参戦はホンダ F1 第1期と言われています。その後1983年にエンジン供給する形でF1に復帰し、1980年代後半はマクラーレン ホンダが圧倒的に強い時期がありました。これはホンダ F1 第2期と呼ばれますが、国内のバブル崩壊による業績不振で1992年末にF1から撤退し第2期が終わりました。   

 

 

 2000年にエンジン供給でF1に復帰し、2006年からはエンジンだけではなくシャーシも開発するフルコンストラクターとして参戦しました。しかし第2期のような活躍が出来ず、サブプライム問題の不況による業績不振で2008年末でF1から撤退しF1 第3期が終わりました。2015年にエンジン供給で3度目のF1復帰を果たし、当初の結果は期待外れでしたが、2021年にはレッドブル ホンダがコンストラクター2位の好成績を残しました。ただ自動車のEV化対応に注力する為、2021年末でホンダはF1を撤退し第4期が終わりました。

 ミニカーは2006年に発売された国産名車コレクション製です。国産名車コレクションの購読予約者向けプレゼント品で、メキシコ GPで初優勝したRA272をモデル化しています。メーカーはノレブで、エンジンなどの細部もそこそこリアルに再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしては結構良い出来ばえです。RA272のミニカーとしても貴重な一台です。  以下はフロント/リアの拡大画像とエンジン/コクピットの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA RA272 F1 1
HONDA RA272 F1 2

 以下は1968年に発売されたカドー製のホンダ RA273 (1/43 型番No.1)の画像です。玩具問屋であった可堂玩具がミニカーの普及活動としてNMCC(日本ミニチュアカークラブ)を1968年に設立し、その会員向けにカドー ブランドでこのミニカーを発売しました。私の保有するこのミニカーは1980年に再販されたものです。(最初に販売された物はボディが白/エンジンなどが黒に塗装されていた物もあったようです) タイヤとフロントウィンドー以外は全て真鍮(BSBM)製で、塗装されていないので経年変化で多少錆びています。エンジンやサスペンションの細部まで実に良く再現されていて、当時のミニカーとは思えないほどとても素晴らしい出来ばえです。(ミニカーというより手作り工芸品に近いです) 特にサスペンションは細いアームやコイルスプリングまでリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA RA273 F1 1
HONDA RA273 F1 2

 以下はフロント/リア(エンジン拡大)の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA RA273 F1 3
HONDA RA273 F1 4

 これ以外のホンダ F1のミニカーですが、1960年代の国内ではF1のミニカーはあまり一般的ではなく、ホンダ RA271/272型の当時物ミニカーにはこれといった物はありません。海外ではポリトーイのペニーでホンダ RA F1がありますが、これもあまりぱっとしません。1970年代になるとF1が一般に知られるようになり、RA302型(1968年)はトミカとトミカ ダンディが当時物をモデル化しています。2010年頃にはエブロがホンダ F1 第1期のRA271からRA302まで20数種類をモデル化し、ホンダ F1に力を入れていました。ホンダ F1 第2期のミニカーは、ウィリアムズ ホンダ、マクラーレン ホンダ、ロータス ホンダなどがたくさんモデル化されています。第3期ではBAR ホンダ、ホンダ NSR500、ホンダ RC211Vなどがモデル化されています。第4期ではマクラーレン ホンダやレッドブル ホンダがモデル化されています。
 

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HONDA S800 COUPE 1966 JAPAN

HONDA S800 COUPE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKT(FR) 1408 1/43 78㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.33m 全幅約1.4m
エンジン 変速機: DOHC4気筒 791cc 70HP 4段変速
性能: 最高速160km/h
データーベースでホンダ S500/S600/S800のミニカー検索

 

ホンダ S800 クーペ 日本 1966

 

 前述したホンダ S500が発売された5ヶ月後(1964年)にホンダ S600が登場しました。エンジンを606cc(57HP)に拡大し、最高速が145km/hに向上していました。構造的な変更は無くフロントグリルが変更され、それに合わせてバンパー形状も変更されていました。1965年には密閉されたキャビンを持つクーペが追加されました。

 

 1966年にホンダ S600はS800にモデルチェンジしました。エンジンを791cc(70HP)に拡大し、最高速が160km/hに向上しました。リアをチェーン駆動する独特の構造は、ホンダ S800登場の数ヶ月後には一般的なシャフトドライブのリジッドアクスルに変更されました。エンジンフードにはパワーバルジが追加されていましたが、これはダミーでした。高性能なS800は国内のモータースポーツで活躍し、海外でも1967年のニュルブルクリングでクラス優勝するなど活躍しました。モナコのグレース王妃に愛用されるなど、海外で高評価を得た初めての日本車となりました。1970年までに約11000台が生産されました。

 

 

 ミニカーはディンキー(仏)製の当時物で1969年に発売されました。ディンキー(仏)らしいスケールモデル的なリアルな造形でよく出来ていました。ボンネットが開くギミック付きです。このミニカーはフロントグリルのホンダのエンブレムの「H」の上下を間違えていることでも有名です。当時の国産車が海外でモデル化された物としては、トヨタ 2000GTに次ぐ2番目でいかに人気があったかがよく分かると思います。ホンダ S800の海外での当時物ミニカーはこれしかなかったので、絶版ミニカーとしての人気も高かったです。これ以外のS600の当時物ミニカーとしてはミクロペットとその型を引き継いだダイヤペットがありました。最近のミニカーではトミカ リミッテド(クーペ)、エブロ(オープン/クーペ)、国産名車コレクションのクーペがあります。 S800の当時物ミニカーはダイヤペットとモデルペット(オープン/クーペ)がありました。最近のミニカーではオートアートの1/18、エブロ(オープン/レース仕様ハードトップ)、トミカ、トミカ リミッテド(オープン/クーペ)、ビテス、ノレブ、国産名車コレクション、京商サークルK、レジン製のMARK43などたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA S800 COUPE 1
HONDA S800 COUPE 2

 以下は1967年に発売されたモデルペット製の当時物ミニカー ホンダ S800 (1/40 型番34)の画像です。アンチモニー製で50年以上も前に作られたミニカーです。プロポーションが良く、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネットが開くギミック付きです。モデルペットはバリエーションでクーペ(型番35)もモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 1
HONDA S800 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームとリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 3
HONDA S800 4

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のホンダ S800 (1/43 No.4)の画像です。メーカーはノレブで、ノレブは国産名車コレクションのNo.29とNo.90でもS600とS500をモデル化していますので、これはそのバリエーションになります。バリエーション展開ですので、S600/S500同様の良い出来ばえです。ノレブは自社ブランドのルミノでもS800を発売しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 5
HONDA S800 6

 以下は2009年に発売された国産名車コレクション製のホンダ S800 (1/43 No.92)の画像です。一見すると上記のノレブ製のS800に幌を追加しただけのように見えますが、これはイクソ製の別物でよく見ると細部が異なっています。国産名車コレクションが同じ車種を違うメーカーで重複してモデル化した理由が良くわかりませんが、ミニカーの製作メーカーをノレブからイクソに変えたことに関係する何らかの事情があったようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 7
HONDA S800 8

 国産名車コレクションの2台のホンダ S800は色違いで、幌の有無だけが違っていると最近まで思っていました。今回この記載事項を更新する為にミニカーの撮影をやり直した際に、この2台のメーカーが違っていることに気が付きました。同じ車をモデル化しているのでこの2台は良く似ているのですが、よく見ると細部に違いがあります。以下は2台を並べて比較してみた画像です。大きさはほぼ同じです。(ノレブ(黄)の方が1㎜ほど車幅が広い) 最大の違いは車高の違いで、イクソ(赤)の方が全体的に車高が低くなっています。テールライトはイクソが透明プラスチックパーツを使っていますが、ノレブはメッキしたパーツの上に塗装処理しています。フロントウィンドーをよく見るとノレブ製はウィンドーの中央に垂直の柱が見えます。これはバックミラーを固定する為のステーで、実車ではあまり目立たないですが、ノレブはずいぶん細かいところまで再現しています。室内の造形はイクソ(赤)の方が多少リアルに出来ていると思います。好みの問題ですが、車高が低く室内がリアルなイクソの方が出来が良いように思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 9
HONDA S800 10

 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のホンダ S800 (1/43 No.12)の画像です。メーカーは中国のSUMS MODELで同社のオールモーストリアル(ALLMOSTREAL)ブランドでモデル化しています。同じ車のモデル化ですから、上述した国産名車コレクションの2台とよく似ているのですが、どちらかというとノレブ製をお手本にしたようです。ノレブ製と同様にフロントウィンドー中央にバックミラー固定用のステーが再現されています。またウィンドーの上に黒いカバー(整流板)が付いていますが、上記の国産名車コレクション製ではこの整流板は付いていないので、その点ではよりリアルな再現であると思います。(2022年6月発売予定のトミカ リミッテドのS800にもこの整流版が再現されています) 室内の造形も上記の国産名車コレクション製より少しだけリアルな仕上げとなっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 13
HONDA S800 14

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA S800 15
HONDA S800 16

 実車のフロントウィンドーにあるバックミラー固定用のステーとフロントウィンドー上の整流板が分かる実車画像をWEB上で見つけましたので参照してください。→ ホンダ S800のフロントウィンドー内の画像
 

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HONDA N360S 1968 JAPAN

HONDA N360S 画像をクリック/タップすると画像が変わります
EBBRO 43189 1/43 72㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3m 全幅約1.3m
エンジン 変速機: 空冷2気筒 354cc 31HP 4段変速
性能: 最高速115km/h
データーベースでホンダ T/N360のミニカー検索

 

ホンダ N360S 日本 1968

 

 ホンダとして初の量産4輪車となった軽自動車N360が1967年に登場しました。見た目で分かるようにイギリスのBMC ミニをお手本にしたイシゴニス方式の横置きエンジンによる前輪駆動車で、当時の軽自動車市場を一変させた画期的な車でした。2輪車CB450用をベースにした空冷2気筒354cc(31HP)エンジンは他社の1.5倍の高出力で、4段変速で最高速115km/hと断トツの高性能でした。この車の登場でその後軽自動車のパワー競争が始まることにもなりました。

 

 前輪駆動による広い室内、高性能、低価格(31万円)で大人気となり、あっという間に売れ筋だったスバル 360を抜いて軽自動車のベストセラーとなりました。ライトバンのLN306が追加され、1968年にはホンダ初の自動変速機(3段)やサンルーフが採用され、ツインキャブレター仕様エンジン(36HP)の高性能版も登場しました。1969年と1970年のモデルチェンジでN-II、N-IIIに発展し、トータルで65万台以上も生産されました。1971年に後継車のライフにモデルチェンジしました。排気量を400cc/600ccに拡大したN400、N600が開発され、アメリカやヨーロッパに輸出されました。

 

 

 N360の高回転型エンジンは扱い辛く、空冷なので騒音が大きく暖房が効かないなど居住性はいまひとつでした。また経験の浅かった前輪駆動方式には操縦安定性の問題もあったようです。私も学生時代に運転したことがありますが、確かにうるさくてラリーカーのような乗り心地の車でしたが、当時はそれでも学生が使えるほど安価で面白い車でした。

 ミニカーは2001年に発売されたエブロ製です。エブロとしては初期のミニカーで、リアエンドに付けられた「S」ロゴと細部の形状から1968年に設定されたスポーツ仕様のN360Sをモデル化しているようです。ミニカーの台座には1967と表示されていますが、これは先に発売していたN360(型番43029など)と台座を共用していたからでしょう。全体的なプロポーションが良く、S仕様の特徴であるフェンダーミラー、フォグランプやリアサイドのエアダクトのカバーなどの細部も良く再現され、かなり良い出来ばえです。エブロは輸出仕様のN600Eもモデル化しています。N360の当時物ミニカーはダイヤペット、モデルペット、トミカなどがありました。変わり種ではポリトーイがN360をベースにしたバギーをモデル化していました。当時物以外ではアドバンスピリット(アンチモニー製)のN360とN-IIとN-III、国産名車コレクション、小スケールではコナミ、ホンコン トミカのN-IIIなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

HONDA N360
HONDA N360 BUGGY

 以下は2000年頃に発売されたホンダ ダイレクト マーケッティング(HDMC)製のホンダ N360 (1/43 型番KM-82)の画像です。ホンダ ダイレクト マーケッテングはホンダ車のグッズを販売している会社で、ミニカーも発売しています。これは上記のエブロのミニカー(N360 型番43029)を流用しているようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA N360 3
HONDA N360 4

 以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のホンダ N360 (1/43 No.10)の画像です。国産名車コレクションの初期物はノレブが製作していて、これまであまりモデル化されていなかった国産車を意欲的にモデル化していました。このN360は安価な雑誌付きミニカーですから、ワイパーなど細部の仕上げはやや見劣りがしますが、それ以外は上記エブロ製とほとんど同じようなレベルの良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA N360 5
HONDA N360 6

 以下は1967年に発売されたモデルペットの当時物 ホンダ N360 (1/40 型番37)の画像です。縮尺が1/40ですので全長75㎜と、1/43より少し大きいサイズになっています。50年以上も前に作られたビンテージ ミニカーですので素朴な作風ですが、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネットが開閉しエンジンルーム内がそこそこリアルに再現されています。なお塗装が経年変化で劣化して一部が剥がれかかかっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA N360 1
HONDA N360 2

 以下は1972年に発売されたポリトーイ製の当時物 ホンダ N360 バギー (1/43 型番E20)の画像です。この車はカロッツェリア ザガートがN360をベースにしてビーチバギーに仕立てたコンセプトカーで、1970年に発表されました。エンジンはリアにミドシップ搭載され、屋根はありません。正式な名前は「HONDINA YOUNGSTAR ZAGATO」とのことです。(実車画像→ ホンダ HONDINA YOUNGSTAR ZAGATO 1970) ポリトーイの廉価版ミニカーなので、ヘッドライトなどがかなり簡略化された造形となっています。なお画像はWEBショップの画像を流用させてもらいました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
HONDA N360 BUGGY

 

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