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クライスラー プリムス フューリー 426 ストリート ウェッジ アメリカ 1965年
クライスラー プリムス フューリーは前述したベルヴェデアの上級グレードとして、1956年に登場しました。ベルヴェデアと同じ構造の姉妹車でしたが、フューリーは専用の内装などでスペシャリティカー的な格付けでした。V型8気筒5.2L(290HP)エンジンを搭載していました。1959年からベルヴェデアの上級車として独立しフューリー 初代となり、プリムス ブランドの最上級車となりました。(実車画像→ クライスラー プリムス フューリー 1959)
1962年にプリムス フューリー 2代目が登場しました。先代より小型化してインターミディエイトカー(中型車)となりました。先代同様にベルヴェデアの姉妹車でしたが、専用のV型8気筒6.3L(330HP)エンジンなどを搭載していました。フューリーは1960年代前半までプリムス ブランドで一番良く売れたモデルでした。(実車画像→ クライスラー プリムス フューリー 1962)
1965年にプリムス フューリー 3代目が登場しました。サイズが拡大してフルサイズカーに戻り、クライスラー初のフルサイズのマッスルカーとなりました。当時の流行であった縦型4灯式ヘッドライトを採用した直線的なデザインで外観を一新しました。2/4ドアセダン、2/4ドアハードトップ、2ドアコンバーチブルがあり、最上級グレードのスポーツは豪華な内装でV型8気筒5.2L(230HP)エンジンを搭載していました。さらに高性能なストリート ウェッジはレース仕様の高性能エンジン(V型8気筒7L 380HP)を搭載しサスペンションなどがチューンされていました。1969年にフューリー 4代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ クライスラー プリムス フューリー 1969)
ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。フューリー 3代目 2ドアコンバーチブルの高性能版ストリート ウェッジをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジにイクソ系列のメーカーが使う3角溝があるネジが使われていますので) プロポーションが良く、大きくて派手な実車の雰囲気がうまく再現されていました。ボンネット先端のリアルなエンブレムはエッチングパーツで、室内のインパネもリアルに再現されているなど、安価な雑誌付きミニカーながら、値段以上のレベルの高い出来ばえになっていました。(2024年現在の1/43サイズのダイキャスト製ミニカーとしては、コスパが高いと思います) これ以外のフューリー 3代目のミニカーはジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64があります。フューリー 初代/2代目のミニカーはフランクリン ミントとダンバリーミントの1/24、オートワールドの1/64と1/18などがあります。以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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マック R シリーズ セミトレーラー トラック アメリカ 1965年
ビンテージ期のマック AC型 トラックの欄に記載したように戦前のマック トラックはその頑丈さでベストセラーのトラックでした。戦後になるとピータービルト、ケンウォース、フレイトライナーなどのアメリカ新興メーカーやボルボやメルセデス ベンツなどの欧州メーカーが北米市場に参入し、マックを取り巻く環境は厳しくなりました。1980年代にはボルボがアメリカの老舗トラックメーカー ホワイトと提携するなど、トラック メーカーの世界的な再編が起こりました。その流れでマックもフランスのルノーが資本参加し、1990年にルノー トラック傘下となりました。また2001年にはそのルノー トラックもボルボ トラックの傘下となりました。
以下 マック トラックの主要なモデルの概要メモです。
ミニカーは1971年に発売されたコーギー製の当時物です。1965年に登場したマック Rシリーズのセミトレーラーをモデル化しています。縮尺が1/48ですが、それでも全長257㎜の大きなサイズとなっています。トラクターはRシリーズの角ばったデザインがうまく再現されていました。トレーラもトラクター同様に良く出来ていて、トラクターとの連結動作もうまく出来ていました。トラクターのボンネット開閉/トレーラの扉開閉など実車に即したギミックを盛り込んだ、コーギーらしい面白いミニカーに仕上がっていました。(当時このミニカーは約65000台も売れました) コーギーはバリエーションでクレーン車仕様、コンテナ積載仕様、タンクローリー仕様も出していました。以下はトラクター単体のフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 200 (W110) ドイツ 1965年
メルセデス ベンツ 180系(W120)は1962年まで生産されましたが、その間に排気量を拡大した1.9Lの190/190D(W121)が追加されました。さらに180系とほとんど同じデザインで一回り大きなボディに6気筒2.2Lエンジンを搭載した上級車(現在のSクラス)220a(W180)が1954年に登場しました。220aは1956年に220Sに発展し、1958年に改良型の220SE(W128)となりました。1959年に220SE(W128)は当時流行したテールフィンがついたボディを採用した220(W111)にモデルチェンジしました。このテールフィンのついたベンツは「羽ベンツ」と呼ばれました。
4気筒エンジン搭載の190系も1961年のモデルチェンジでテールフィンがついたボディが採用されて、4気筒1.9L/4気筒2Lディーゼルエンジンを搭載した190c/190Dc(W110)に変わりました。W110は1965年のマイナーチェンジで4気筒2Lと6気筒2.3Lエンジンに変更されて、200/200D/230に変わりました。少しややこしいのですが、同じ6気筒2.3Lエンジンをテールフィンがついた一回り大きいボディに搭載した上級車230S(W111)も同時期に登場しました。
ミニカーは1965年に発売されたポルトガルのメトスル製です。メトスルは他社のコピーが多いのですが、これはメトスルのオリジナルのようです。キャビン部分がかなり小さいのでプロポーションは良くありません。さらにフロント周りの造形が簡素でホイール/タイヤも実車に似合わない変な物が付いているなど、全体的に良い出来ばえとはいえません。ただし丸いライトにテールフィン ボディのW110のミニカーは少し前まではこれとジク(SIKU)ぐらいしかなかったので、その点では貴重でした。最近になってW110はミニチャンプス、ブレキナ、ノレブなどでたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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メルセデス ベンツ 250SE (W108) ドイツ 1965年
1965年にメルセデス ベンツ W111/W112の後継車のW108/W109が登場しました。(W109はW108のロングホイールベース版) W112は生産中止となり、W111はセダンのみがエンジンを2.3L(120HP)に変更した後期型となり1968年まで生産されました。W108/W109はシャーシはW111/W112とほとんど同じでしたが、ボディが一新されました。ウエストラインが低くなったことで窓面積が大きくなり開放的なキャビンとなり、先代の特徴であったテールフィンが無くなりました。なおW108/W109はセダンのみで、クーペとカブリオレはW111/W112が継続して生産されました。
当初のエンジンはW108(250S/250SE/300SE/)が6気筒2.5L(130-150HP)/3L(170HP)で、W109(300SEL)が6気筒2.5L3L(170HP)でした。1967年にW109にV型8気筒6.3L(250HP)エンジンを搭載した300SEL 6.3が設定され、この車は最高速220㎞/hで当時最速の量産セダンでした。1968年に6気筒2.8L(160-170HP)エンジンが追加され、その後W108/W109にV型8気筒3.5L(200HP)/4.5L(225HP)エンジンが追加されるなど排気量が拡大され、W108にもロングホイールベース版の280SELが設定されました。W108は1972年にW116にモデルチェンジしました。W108の総生産台数は約36万台、W109の総生産台数は約1.9万台でした。
ミニカーは1971年頃に発売されたベルギーのサブロン製で、250SE(W108)をモデル化しています。サブロンは米澤玩具(ダイヤペット)が代理店として輸入し、国内でダイヤペット サブロンとして販売していました。ボンネット/4ドア/トランクが開閉するフルギミックが売り物のミニカーで、プロポーションが良く当時のミニカーとしては結構良い出来ばえでした。ただしサブロンのミニカーはタイヤがホイールを溶かすという問題があったことで有名で、このミニカーもオリジナルのホイールは溶けてしまいました。(参照ページ→ミニカーの材質と経年変化) このミニカーはタイヤとホイールを別のミニカーの物に履き替えて再生させています。フロントグリルやバンパーのメッキの一部が?がれていますが、メッキのオーバーコート処理が良くなかったのでしょう。W108/W109のこれ以外の当時物としてはノレブ(プラスチック製)、ディンキー(英)、ジク(SIKU)、エディルトイなどがありました。最近の物では、ミニチャンプス、オートアートの1/18、ノレブ、ブレキナの1/87などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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BMW 2000CS ドイツ 1965年
1952年に登場したBMW 501/502の最終型としてV型8気筒エンジン(3.2L 160HP)を搭載したBMW 3200CSが1961年に登場しました。 (実車画像→ BMW 3200CS) この車はイタリアのベルトーネがデザインした2ドアクーペで、503の後継車でもありました。同時期に登場した1500(ノイエ クラッセ:新しいクラス)がヒットしたことで、このシリーズに注力することを決めたBMWは1965年に3200CSを生産中止としました。総生産台数は約600台と少量生産でした。
BMW 3200CSの後継車として、ノイエ クラッセ シリーズの1800をベースとした2000C/CSが1965年に登場しました。この車はベルトーネのM.ガンディーニがデザインした異形ヘッドライトの前衛的なフロントパネルを特徴とする2ドアクーペで、カルマン社がボディを製作する高級車でした。この車のフロントデザインには賛否両論がありましたが、個人的には好きなデザインでした。エンジンは2000Cが4気筒2L(100HP)、2000CSはそのエンジンを120HPにパワーアップしていました。1968年に6気筒2.8Lエンジンを搭載した2800CSに発展し1970年に生産中止となりました。総生産台数は約1.4万台でした。
ミニカーは1968年に発売されたソリドの当時物です。軽快なハードトップを持つスタイリッシュなこの車のイメージを良くとらえています。全体がスムーズになりすぎている感がありますが、かっこいいデフォルメです。前衛的なヘッドライト部分も当時の技術レベルとしては良く再現してありました。ソリドはモンテ カルロ ラリー仕様もモデル化しています。これ以外の当時物ミニカーは、ガマ、ジク(SIKU)、ポリトーイ、メーベトイ、シュコーなどがありました。当時物以外ではミニチャンプス、イクソ、スパーク(レジン製)のレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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