Sorry Japanese Only
GM ビュイック グランド ナショナル アメリカ 1987年
ビュイックはキャディラックに次ぐ高級車ブランドで1960年代のリビエラでGM ブランドとしては初めて高級パーソナルカー市場に進出しました。GMの他のブランドのポンティアックやオールズモービルには中級パーソナルカー市場に対応したモデル(ポンティアック グランプリなど)がありました。それに対応するモデルとしてビュイックの中級車センチュリーの上級グレードとして1973年にセンチュリー リーガル 初代が登場しました。 リーガル 初代はV型6気筒3.8L/V型8気筒5.7L/7.5Lエンジンを搭載する中型車で、4ドアセダンと2ドアクーペがありました。1975年からはセンチュリーの名前が外れて、単にリーガルとなりました。リーガル 初代はTVドラマ「刑事コジャック」でコジャック警部補の覆面パトカーに採用されました。
1978年にリーガル 2代目が登場しました。1970年代のアメリカ車全体のダウンサイジングの流れでサイズが小さくなりました。当時のアメリカ車としては珍しくV型6気筒3.8Lエンジンにターボが設定されていたので、ターボ仕様車(170HP)は動力性能が優れていました。1981年のマイナーチェンジでフロント周りのデザインが空力的に向上したことで、リーガルはNASCARに参戦し、1981年と1982年のマニュファクチャラー タイトルを獲得しました。それを記念してグランドナショナルという高性能版が設定され1982年に限定販売されました。このグランドナショナルは1984年以降にも高性能版として設定され、1987年まで販売されました。最終型の1987年版には280HPのエンジンを搭載し、足回りなども強化されたGNX(グランドナショナル エクスペリメンタル)が約500台製造されました。1988年にリーガル 3代目にモデルチェンジしました。3代目は高級パーソナルカーに回帰し、高性能版の設定はありませんでした。(実車画像→ ビュイック リーガル 1988)
ミニカーは2024年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。高性能版ビュイック グランド ナショナルの最終仕様の1987年式GNXをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソです。2025年にイクソは型番CLC576Nでグランド ナショナルをモデル化しましたが、それはカラーリングが違いますが、これとほぼ同じ物のようです。プロポーションが良く、実車に即した黒のカラーリングで、ブラックアウトしたフロントグリル、パワーバルジ付ボンネット、リアとサイドのGRAND NATIONALのロゴ、実車に即したホイールなどがリアルに再現されていました。室内もシートが彩色されているなど結構リアルに仕上げてあって、安価な雑誌付きミニカーながら、値段以上の良い出来ばえになっていました。(この出来ばえは現在の1/43サイズのダイキャスト製ミニカーとしてかなりコスパが高いです) これ以外のビュイック 2代目のミニカーはダンバリーミントの1/24、ジョニーライトニングの1/64、レーシングチャンピオンの1/64などがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2086
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2025 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.