ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1947? UK

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 画像をクリック/タップすると画像が変わります
SAKURA 7 1/43 134㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.36m 全幅約1.96m
エンジン 変速機: 6気筒 4.3L 125HP 4段自動変速
性能: 最高速135km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー レイスのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー レイス イギリス 1947?

 

 第二次大戦中のロールス ロイスは航空機用エンジン「マリーン」の量産にかかり切りで自動車生産は中断していました。「マリーン」エンジンは戦闘機のスピットファイアーなどに搭載され、「バトル オブ ブリテン(イギリス空軍とドイツ空軍との航空機空中戦)」の勝利に寄与したのでした。

 戦時中に開発が進められていたシルバー レイスが1947年に登場しました。シルバー レイスは戦前の小型車レイスの改良型ですが、シルバー レイスの6気筒4.3Lエンジンは耐久性を向上させており、シャーシもエンジン搭載位置が前進するなど大幅な近代化が図られていました。シルバー レイスは排気量を4.6L、4.9Lに拡大して、ファントム Vが登場する1959年までに約1700台が生産されました。

 

 なお戦前の最上級車ファントム IIIは生産中止となりました。ファントム IIIが生産中止となったのは、戦前の世界大恐慌と戦後の経済状況の悪化でファントム IIIのような運転手付高級車を購入する富裕層が減ったことでした。

 

 

 ミニカーは1970年代後半にスーパーカーシリーズを出したサクラが世界の名車シリーズとして1979年に発売しました。箱にシルバー レイスと書いてありますが、年式などははっきりしません。マリナー パークウォード(コーチビルダー)製のリムジーンをモデル化しているようです。サクラがオリジナルで起こした型と思われますが、フロント部分などはかなりいい加減な出来ばえです。ただサイドビューはそこそこうまくモデル化しているので、この時代のシルバー レイスの雰囲気が感じられると思います。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1
ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 2

 

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ROLLS ROYCE SILVER DAWN 1949 UK

ROLLS ROYCE SILVER DAWN 画像をクリック/タップすると画像が変わります
OXFORD 43RSD001 1/43 113mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.88m 全幅約1.75m
エンジン 変速機: 6気筒 4.3L 130HP? 4段変速
性能: 最高速150km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー ドーンのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー ドーン イギリス 1949

 

 1946年に登場したベントレー MK VIは同時期に登場したロールス ロイス シルバー レイスのホイールベースを短縮したものでした。ベントレー MK VIにはメーカー標準のスチール製ボディが設定されていました。当時のアメリカ市場のコンパクトセダンの需要に対応して、ロールス ロイス初の標準ボディ設定で低価格化したMK VIのロールス ロイス版が検討され、ロールス ロイス シルバー ドーン(DAWN:夜明け)として1949年に発表されました。当初のシルバー ドーンは全てが左ハンドル(輸出仕様)でした。

 

 シルバー ドーンとベントレー MK VIはエンジンのチューンとグリルが異なるだけで基本的には同じ車でした。(ベントレーはツインキャブ、シルバー ドーンはシングルキャブで少しだけパワーが小さい) 当初のエンジンは直列6気筒4.3Lで、1951年にはシルバー レイスの変更に合わせて4.6Lに拡大されました。1952年には4段自動変速がオプションで設定されました。シルバー ドーンは1955年にシルバー クラウド Iに切替わって生産中止となり、生産台数は約760台でした。なお標準ボディではなく、従来通りのコーチビルダー製ボディのシルバー ドーンもあったようです。

 

 

 ミニカーはオックスフォード製で、2017年に発売されました。シルバー ドーンの標準スチール製ボディ仕様をモデル化しています。品の良いツートンカラー、良くできたフロントグリルとその上のマスコット、そこそこ再現された室内など、実車の雰囲気が良く再現されている非常に良い出来ばえです。ただ屋根のラジオのアンテナは、少し目立ち過ぎで目障りです。最近のオックスフォードは数年前より仕上げレベルが向上していますが、それでも値段は約6000円とそんなに高くはありません。以下はフロントとマスコットの拡大画像とリアと室内の拡大画像です(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER DAWN 1
ROLLS ROYCE SILVER DAWN 2

 シルバー ドーンのミニカーは最近までウエスタンモデル(ホワイトメタル製)の物しかなかったのですが、2014年にトゥルースケール(レジン製)でモデル化されました。このオックスフォードのシルバー ドーンはトゥルースケールの約半値ですが、出来ばえはほぼ同等です。
 

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I HOOPER EMPRESS 1956 UK

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OXFORD 43EMP002 1/43 127㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: 6気筒 4.9L 200HP 4段自動変速
性能: 最高速170km/h
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ロールス ロイス シルバー クラウド I フーパー エンプレス イギリス 1956

 

 1955年にシルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプはS1 タイプに発展しました。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この時点で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。シャーシは新設計でエンジンはシルバー レイス用の6気筒4.9Lを大幅に改良して搭載し、最高速は170km/hとロールス ロイスとしては初めて100mp/h(160km/h)を越えた車となりました。

 

 フーパー エンプレスという名前はコーチビルダーのフーパーが1950年代半ばにデザインしたフロントフェンダーが長く裾を引いたエレガントなデザインのボディのことを示します。もともとはベントレー用として使われたデザインだったようですが、同じデザインがロールス ロイスにも使われたとのことです。この時期からロールス ロイスはボディとシャーシを一体化したモノコック構造を本格的に採用し始めたので、コーチビルダー フーパーは1959年に廃業しています。その為このフーパー エンプレス ボディを架装したシルバー クラウド Iは十数台しか製作されなかったようです。

 

 

 ミニカーはオックスフォード製で、2018年に発売されました。オックスフォードの1/43は以前から出来が良かったのですが、このフーパー エンプレスも特徴的なデザインをうまく再現しています。またツートンカラーの塗装、フロントグリルの造形、適度に再現された室内なども良い出来ばえです。なおロールスロイスのマスコットを大きめのサイズでリアルに作っているのは、マニアの嗜好をよくわかっているからなのです。(正確にスケールダウンするとみすぼらしくなります)  この出来ばえで定価6300円ですから、ミニカーの価格が高騰している現在では実にリーズナブルな価格設定です。(ダイキャスト製であれば、現在でもこの値段で充分やれるのです) これ以外のフーパー エンプレスのミニカーは、モデルカーグループの1/18(シルバー レイス)やネオ(シルバー レイス レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と裾を引いたフェンダー/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I HOOPER EMPRESS 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I HOOPER EMPRESS 2

 

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I 1956 UK

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OXFORD 43RSC002 1/43 124㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.89m
エンジン 変速機: 6気筒 4.9L 200HP 4段自動変速
性能: 最高速170km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー クラウドのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー クラウド I イギリス 1956

 

 1955年にシルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプはS1 タイプに発展しました。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この時点で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。エンジンはシルバー レイス用の6気筒4.9Lを大幅に改良してものが搭載され、シャーシは新設計で最高速は170km/hと、ロールス ロイスとしては初めて100mp/h(160km/h)を越えた車となりました。

 

 前述したフーパー エンプレスはコーチビルダーが架装したボディでしたが、こちらはロールス ロイスが標準仕様としていたモノコックボディのようです。フーパー エンプレスより少し全長が短く、前後フェンダーとトランクがボディと一体化した近代的なデザインとなっています。このモデルは標準のホイールベース仕様(3124㎜)で、ロングホイールベース仕様(3226㎜)も1957年から追加されました。1959年にエンジンをV型8気筒に変更してシルバー クラウド IIとなりました。シルバー クラウド Iの総生産台数は約2300台で、そのなかでコーチビルダーが架装したのは150台ほどでした。

 

 

 ミニカーはオックスフォード製で、2018年に発売されました。オックスフォードの1/43は以前から出来が良かったのですが、このシルバー クラウド Iもプロポーションが良く実車の雰囲気をうまく再現しています。フロントグリルの造形、適度に再現された室内なども良い出来ばえです。また小さなフェンダーミラーとロールスロイスのマスコットもリアルに出来ています。マスコットを大きめに作っているのは、マニアの嗜好をよくわかっているからです。これで定価6300円ですから、ミニカーの価格が高騰している現在では実にリーズナブルな価格設定です。(ダイキャスト製であれば、現在でもこの値段で充分やれるのです) これ以外のシルバー クラウド Iのミニカーは、マーキュリーやマッチボックスのビンテージ物、フランクリンミントの1/24、マトリックス(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とフロントグリルのマスコット/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD I 2

 

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 1959 UK

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SOLIDO 115 1/43? 122㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.41m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速(180km/h)
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ロールス ロイス シルバー クラウド II イギリス 1959

 

 1955年にシルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプはS1 タイプに発展します。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この時点で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。エンジンはシルバー レイス用の6気筒4.9Lを大幅に改良してものが搭載され、シャーシは新設計で最高速は170km/hと、ロールス ロイスとしては初めて100mp/h(160km/h)を越えた車となりました。

 

 1959年に新設計のV型8気筒6.2Lエンジンが搭載され、シルバー クラウドはII型となりました。この変更は6気筒エンジンが排気量拡大の限界に達したことに加えて、V型8気筒エンジンが当たり前となりつつあったアメリカ市場をにらんだものでした。なお内外装に大きな変更はありませんでしたので、見た目は変わっていません。

 

 

 ミニカーはソリド初期の当時物です。50年以上も前の1960年に発売されたミニカーですが、プロポーションが正確でかつ実車の雰囲気を見事に再現した傑作ミニカーです。(ただ1/43より少し小さめ) ワイパーやマスコットなどの細かいパーツは付いていませんが、そのようなパーツが無くても素晴らしいミニカーが成立することが分かっていただけるでしょう。(昔のミニカーなので、基本的にボディは一体鋳造で、そのような細かい部分は再現できなかったということですが) 以下はフロント/リアの拡大画像です。

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 2

 古いソリドの型を流用してソリドとは一味違う物を作っていたブランドがベレムです。そのベレムがこのシルバー クラウドの型をリファインして1980年代にシルバー クラウドとベントレー Sを作っています。以下がその画像で、フロントグリル/ヘッドライト/バンパーがメッキされたプラスチック製パーツに変わり、ロールス ロイスとベントレーを作り分けています。なおシルバー クラウドのピンク色はエルトン ジョンの所有していたロールス ロイス ファントム(車種が違いますが)をイメージしているのではないかと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 2

 これ以外のシルバー クラウド I/IIの当時物ミニカーとしては、スポットオン、マッチボックス、マーキュリーなどがあります。最近の物ではミニチャンプス、マトリックスやトゥルースケールのレジン製などがあります。以下は2015年に発売されたミニチャンプスのシルバー クラウド IIの画像です。最近のダイキャスト製ミニカーの代表として、昔のミニカーと見比べてみてください。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) 細かいところのリアルさでは最近のミニカーが優れているのは当たり前ですが、昔のミニカーにも捨てがたい味わいがあると思います。(そう思うのは私だけでしょうか?)
データーベースでロールス ロイス シルバー クラウドのミニカー検索
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 3
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD II 4

 

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ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1959 UK

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY 150 1/48 118㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.6m 全幅約1.96m
エンジン 変速機: 6気筒 4.9L 140HP 4段自動変速
性能: 最高速140km/h
データーベースでロールス ロイス シルバー レイスのミニカー検索

 

ロールス ロイス シルバー レイス イギリス 1959

 

 前述したように標準ボディが設定されたシルバー ドーンとは違い、シルバー レイスはコーチビルダーが個別にボディを架装する伝統的な高級車でした。日本の皇室も1959年に天皇陛下の御料車として購入しています。シルバー レイスは排気量を4.6L、4.9Lに拡大して、ロールス ロイスの最上級車として後継車のファントム Vが登場する1959年までに約1700台が生産されました。なお1977年にシルバー シャドウがシルバー シャドウ IIにモデルチェンジした際に、そのロングホイールベース版がシルバー レイス IIと名付けられ、名前が一時的に復活しています。

 

 ミニカーは1959年頃に発売されたディンキー(英)の当時物で、シルバー レイスの最終版をモデル化しています。室内が再現されていませんので中身は空っぽですが、実車の雰囲気がよく再現されたディンキーの傑作です。ちなみにミニカーで最初に室内を再現したのは同時期のコーギーでした。1960年頃のコーギーのミニカーには、真空成型したプラスチック パーツでシートを表現しただけでしたが、室内が簡単に再現されていました。(当時のコーギーのミニカーの実例 → 型番230 メルセデス ベンツ220SE

 

 

 以下はディンキーのシルバー レイスのフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1
ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 2

 シルバー レイスのこれ以外のミニカーとしては、前述したサクラの世界の名車シリーズとスポットオンの当時物ぐらいしかなかったのですが、最近になってレジン製少量生産のトゥルースケールやマトリックスなどから数種類がモデル化されました。トゥルースケールのシルバー レイスには画像のような皇室が購入した昭和天皇御料車仕様(1950年)があります。(画像はWEB上のカタログから流用しました)
ROLLS ROYCE SILVER WRAITH 1

 

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ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1959 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(UK) 198 1/48 127㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.1m 全幅約2m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速 165km/h
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ロールス ロイス ファントム V リムジン イギリス 1959

 

 王族や国家元首の公用車としてロールス ロイス シルバー レイスよりも大きな車の要望があり、生産中止となったファントム IIIの後継車としてファントム IVが1950年に登場しました。ファントム IVは18台(16台ともいわれる)だけ製作された特別な車でした。シルバー レイスより大きく重厚なリムジーン ボディ(車重2.5t)に、ロールス ロイス初の直列8気筒5.7L(約170HP)エンジンを搭載し、最高速度160km/hの性能でした。ファントム IVの1号車はイギリス王室御料車で、その以外も王侯などの公用車として使われ一般人には販売されませんでした。

 

 1959年に一般向けのファントム Vが登場しました。シャーシの基本設計はシルバー クラウド IIと同じですが、ホイールベースとトレッドが拡大されていました。エンジンもシルバー クラウド IIと同じ新設計のV型8気筒6.2Lエンジンが搭載され、4段自動変速機とパワステが標準装備されていました。なおボディはまだ専門のコーチビルダーが架装していましたが、この頃には基本的なデザインはほぼ決まっていて、かつてのような自由度は無くなっていました。

 

 

 ミニカーはディンキー(英)製で1962年に発売された当時物です。ファントム Vのリムジンをモデル化しています。縮尺1/43では大きくなりすぎるので1/48でモデル化したのだと思いますが、それでも結構大きくて全長127㎜の堂々としたサイズのミニカーに仕上がっています。品の良いツートンカラー、赤いシート、青い制服の運転手さんと、どこかの富豪の私有車といった雰囲気で、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。 (ロールス ロイスのミニカーはどのブランドでも特別な対応をするようで、出来の悪い物はほとんどありませんが) 当時はドア開閉などのギミックがまだなかったのですが、これにはサイドウィンドーを上下させることができるギミックが付いています。これ以外のファントム Vの当時物ミニカーはディンキー(英)の4灯式ヘッドライトとなった1962年式のリムジン、スポットオンのパレード用特別仕様車がありました。最近のものでは、オックスフォードの1/43と1/76、トゥルースケール(レジン製)などがあります。ファントム IVのミニカーはフランスのレックストイ(REXTOYS ホワイトメタル製)がイギリス王室御料車など数種類と、ノレブがイギリス王室御料車をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内(サイドウィンドーの上下動作)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 2

 以下は1990年頃に発売されたレックストイ製のロールス ロイス ファントム IV リムジン イギリス王室御料車 (1/43 型番36 ホワイトメタル製)の画像です。ファントム IV 1号車のイギリス王室御料車をモデル化しています。御料車は後席に乗られている女王のお顔がよく見えるよう、リヤサイドウィンドーが不格好なぐらいに大きくなっています。(プライバシー保護のため内側からブラインドを掛けることが出来ますが) また溜色(ためいろ:濃い小豆色)と黒で塗り分けられたボディカラーはイギリス王室御料車の伝統的なカラーリングです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。通常のロールス ロイスはラジエータ上に「フライイング レディ」のマスコットが付くのですが、王室御料車で女王が乗車されている場合には下の画像のようなマスコットに付け替えるそうです。このマスコットは守護神「龍を退治するセント ジョージ」といって、やや分かりにくいですが前足を上げた馬の上で槍を持った人物が(龍のいる)下を狙っている構図となっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 3
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 4

 以下は1990年頃に発売されたレックストイ製のロールス ロイス ファントム IV (1/43 型番31 ホワイトメタル製)の画像です。これはスペイン国王が使用されたファントム IV リムジンをモデル化しています。上記のイギリス王室御料車と同じようなボディですが、リヤサイドウィンドーが少し小さくなっています。またフロントグリル上のマスコットは「フライイング レディ」です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 5
ROLLS ROYCE PHANTOM IV LIMOUSINE 6

 

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 1962 UK

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 画像をクリック/タップすると画像が変わります
POLISTIL S634 1/30 181mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.34m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (214HP) 4段自動変速
性能: 最高速(180km/h)
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ロールス ロイス シルバー クラウド III イギリス 1962

 

 1955年にシルバー ドーンはシルバー クラウド Iに、ベントレー R タイプはS1 タイプに発展しました。これ以前のロールス ロイスとベントレーはホイールベースが異なるなどの明確な違いがありましたが、この時点で両車はグリルとエンブレムだけが異なるだけのほとんど同じ車になってしまいました。1959年に新設計のV型8気筒6.2Lエンジンが搭載され、シルバー クラウドはII型となりました。

 昔のロールス ロイスのエンジン出力は「Enough(必要十分)」と表現され数値は公表されないのが伝統でした。(現在は公表してますが) シルバー クラウド IIに搭載された6.2Lエンジンのパワーは推定で200HP程だったそうで、4段オートマティック変速機を介して車重約2tの車体を最高速180km/hで走らせました。

 

 またシルバー クラウド IIから国内仕様でもパワステが標準装備となり、標準ではないもののエアコンが装着できるようになりました。1962年にシルバークラウドとベントレー SタイプはIII型となります。III型の主たる改良点はエンジンのパワーアップ(214HP)とパワステの強化で、外観ではヘッドライトが4灯式となり顔付が変わりました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたポリスティル(旧ポリトーイ)製の当時物です。シルバー クラウド IIIのリムジンを1/43より大き目の1/30でモデル化しています。キャビン部分が小さめにできているのでプロポーション的にはいまひとつですが、その分だけ大きな車に見えます。1/30なのでフロントグリル上のマスコット、フェンダーミラー、ラジオ用アンテナなどがそこそこリアルに再現されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 2

 以下はボンネットを開いたエンジン部と室内の画像です。室内の出来はまずまずですが、エンジンは1/30としては物足りないレベルの出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 3
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III 4

 

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ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 1962 UK

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DINKY(UK) 127 1/43 123mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.9m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (220HP?) 4段自動変速
性能: 最高速(180km/h?)
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ロールス ロイス シルバー クラウド III クーペ イギリス 1962

 

 前述したように1962年にシルバー クラウドとベントレー Sタイプは4灯式ヘッドライトを採用したIII型となりました。ロールス ロイスとベントレーにはパーソナルなスポーティ仕様として2ドア クーペとそのオープン仕様のドロップヘッド クーペがありました。ベントレー S3にはマリナー パークウォードが架装した独特のデザインで知られた2ドア クーペ/ドロップヘッド クーペがありました。この車はつり上がった4灯式ヘッドライトの印象から「チャイニーズ アイ(吊り目)」の名前で知られていました。同じデザインがロールス ロイス シルバー クラウド IIIの2ドア クーペ/ドロップヘッド クーペにも採用されました。 

 

 この変わったヘッドライトのデザインは、同時期のトライアンフ ビテスやランチア フラミニアなどのスポーティな車にみられたイタリア的なデザインでした。リアにはアメリカ車風のテールフィンが付いていますが、これは同時期のイギリス車(モーリス オックスフォードなど)にみられたデザインでした。今見ると変わったフロントの造形だと思いますが、このデザインのシルバー クラウド III クーペ/ドロップヘッド クーペは約100台が生産されていますので、当時は人気があったようです。

 

 

 ミニカーは1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物です。プロポーションが良く、特徴的なフロントの造形がリアルで、実車の雰囲気がうまく再現されています。ディンキー(英)は自国の誇りであるロールス ロイスのモデル化には力が入るようで、このシルバー クラウド III クーペも細部まで良く仕上げられたディンキー(英)の傑作ミニカーの一つでした。ボンネットとドアの開閉ギミックが付いています。これ以外のシルバー クラウド III クーペは、ポリトーイの当時物のクーペ、ネオ(レジン製)のクーペとドロップヘッド クーペ、マトリックス(レジン製)のドロップヘッド クーペ(チャイニーズ アイではない) などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 1
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 2

 以下は1966年に発売されたポリトーイ製の当時物ミニカー ロールス ロイス シルバー クラウド III クーペ (1/43 型番518)の画像です。これはイギリス仕様ではない左ハンドル版をモデル化しています。こちらもかなり良い出来ばえで、同じ車のモデル化ということもありますが、上記のディンキー(英)と非常によく似た感じで仕上がっています。ボンネット/ドア/トランクの開閉ギミック付きで、室内は高級車らしい起毛仕上げがされています。フロントグリル上のマスコットがありませんが、これは破損しているのではなく最初から付いていません。この型番では安っぽいフリーホイールに変更した後期型があり、1977年にはマスコットを付けてトランク開閉を止めた仕様変更版(型番OC2)が出ました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 3
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 4

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。トランク内も起毛仕上げがされています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 5
ROLLS ROYCE SILVER CLOUD III COUPE 6

 

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ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1962 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DINKY(UK) 152 1/43 142㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.1m 全幅約2m
エンジン 変速機: V型8気筒 6.2L (200HP) 4段自動変速
性能: 最高速(165km/h)
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ロールス ロイス ファントム V リムジーン イギリス 1962

 

 1959年に登場したロールス ロイス ファントム Vの標準的なボディは全長6mを越える大型のリムジーンでした。V型8気筒エンジンはコンパクトでしたので、室内は十分に広く油圧ダンパーのサスペンションで揺れの少ない乗り心地だったそうです。車重は2.5tを越えていましたが、それでも最高速は160km/hを越え加速も並みの乗用車以上に速く、しかも室内はほとんど無音でした。1960年にはファントム Vをベースにしたパレード用の特別仕様の王室御料車も作られました。 (実車画像→ ロールス ロイス ファントム V 御料車 1960)

 

 1962年から4灯式ヘッドライトが採用されたことで、フロントグリルがより近代的になりました。このファントム Vのフロントグリルは高級車の象徴として世界的によく知られていましたので、そのイメージを他社の高級車がコピーしていました。1968年にはエンジン出力を向上し、エアコンを前後キャビン独立式としたファントム VIに変わりました。ファントム V/VIは1991年までロールス ロイスの最上級車として長く生産されました。ファントム V/VIの総生産台数は890台(Vが516台 VIが374台)でした。1998年にロールス ロイスのブランド使用権をBMWが取得し、2003年にファントム VIの後継車ファントム(VII)が登場しました。

 

 

 ミニカーはディンキー(英)製で1965年に発売された当時物ミニカーです。ヘッドライトが4灯式となったファントム Vをモデル化しています。プロポーションが良く特徴的なフロントグリルがリアルに再現され、実車の威厳ある雰囲気がうまく再現されています。またドア、ボンネット、トランクが開閉するフルギミックながら、立て付けもしっかりしています。室内も結構良く再現されていて、運転手のフィギュアが付いています。このファントム Vのミニカーは1960年代のミニカーとは思えないほどよく出来たディンキー(英)の傑作で、1965年から1976年の11年間販売されたロングセラーのミニカーでもありました。 これ以外のファントム V/VIのミニカーはトミカ ダンディの1/43、トミカの1/78、京商の1/18、オックスフォードの1/43と1/76、パラゴンの1/18、トゥルースケール(レジン製)の1/43などがあります。 以下はフロント(マスコット拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 2

 以下はドアを開いた室内の画像と、大きさを比較する為に同時期のフォード コルチナ MK II 1966 (ディンキー製 1/40 型番159)と並べてみた画像です。同じような縮尺のミニカーと並べるとファントム Vがいかに大きかったかが良く分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 3
ROLLS ROYCE PHANTOM V LIMOUSINE 4

 以下は1979年に発売されたトミカ ダンディ製の当時物ミニカー ロールス ロイス ファントム VI (1/43 型番DF06)の画像です。製作された時期が1979年なので、ファントム VIをモデル化しています。トミカ ダンディは当時の国産ミニカーとしては数少ない1/43でモデル化した物が多く、これも1/43なので実車の大きさが実感できる大きなサイズに仕上がっています。プロポーションが良く当時のミニカーとしてとても良くできていました。ボンネット/ドア/トランク開閉のフルギミックで、リアドアは一般的な前ヒンジで上記ディンキー製とは開き方が違っています。室内のインパネは紙シールで結構リアルに再現され、内装は起毛処理がされていて豪華な感じに仕上げてあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM VI LIMOUSINE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM VI LIMOUSINE 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。フロント周りは1970年代のミニカーとしては良く出来ていますが、今見るとヘッドライトとボンネット上のマスコットの出来ばえはやや物足りない感じがします。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM VI LIMOUSINE 3
ROLLS ROYCE PHANTOM VI LIMOUSINE 4

 

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