ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

GM CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE 1972 USA

GM CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.52 1/43 全長100㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.31m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 2.3L ターボ 155HP 4段変速
性能: 最高速190km/h  データーベースでシボレー ベガのミニカー検索

GM シボレー ベガ イェンコ スティンガー クーペ アメリカ 1972年

 

 1950年代にヨーロッパ製の小型乗用車がアメリカに輸入され、セカンドカーとして使われました。この小型車需要に対応してGM シボレーは1960年にコルベアを発売しました。コルベアは欠陥車問題などを起こし1969年に生産中止となりました。シボレーは次世代小型車の開発に取り組み、1970年に小型車シボレー ベガが登場しました。ベガはコルベアよりも小さなシンプルなデザインのコンパクトカーで、ノッチバックの2ドアセダン、ハッチバッククーペ、ワゴン、パネルバンがありました。専用設計されたアルミ合金シリンダーブロックの4気筒2.3L(80HP)エンジンを搭載した後輪駆動車で、3段自動変速で、最高速度140㎞/hの性能でした。新設計されたエンジンなどに問題があり改良されましたが、あまり品質がよくなかったようで、1977年に生産中止となりました。

 

 車名のイェンコ(YENKO)とはペンシルバニア州にあったシボレーのディーラーの名前でした。1982年まで営業していたこのディーラーは、1960年代後半頃にカスタマイズしたスポーツカーを販売していたことで最もよく知られていました。このベガ イェンコ スティンガー クーペもその1台で、4気筒2.3Lターボエンジン(155HP)を搭載した高性能版のカスタムカーで、フロントとリアにスポイラーが追加され、専用のカラーリングが施されていました。なおターボはEPA認証がされなかったので車両販売時には未装着で、アフターマーケットのターボ キットで後付けする必要がありました。販売されたのは約200台ほどの希少なモデルでした。

 

 

 ミニカーは2023年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションです。シボレー ベガの高性能版イエンコ スティンガーをモデル化しています。メーカーは明記されていませんがイクソ系列のメーカーだと思われます。(ミニカーを台座に固定するネジに3角溝があるネジが使われていて、このネジを使用するのはイクソ系列のメーカーの特徴ですので) プロポーションが良く、実車に即したカスタマイズされたスポイラーやカラーリングが再現されていて、とても良く出来ていました。定価が2200円ほどの安価なミニカーながら、室内の造形もリアルに再現されていました。このアメリカンカー コレクション シリーズがこのレベルの上質なミニカーを安価で販売できるのは、このシリーズがアメリカ本国で大量に売れているからでしょう。(現在でも大量販売できれば、1/43のダイキャスト製ミニカーはこの価格で販売できることの実例です) これ以外のシボレー ベガのミニカーはアーテルのクーペ 1/18、ジョニーライトニングのイェンコ スティンガーとワゴン 1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE 1
GM CHEVROLET VEGA YENKO STINGER COUPE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2081

GM CHEVROLET MONTE CARLO 1974 USA

GM CHEVROLET MONTE CARLO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CHEVROLET MONTE CARLO


DELPRADO AMERICAN CAR COLLECTION No.55 1/43 全長125mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.4m 全幅約1.97m エンジン 変速機: V型8気筒 7.4L 235HP 3段自動変速
性能: 最高速207km/h  データーベースでシボレー モンテ カルロのミニカー検索

GM シボレー モンテカルロ アメリカ 1974年

 

 GMは1960年代末にフォードのサンダーバードのようなラグジュアリー クーペをシボレーにも設定することを決定し、シボレー モンテカルロ 初代が1970年に登場しました。シボレー モンテカルロはポンティアック グランプリをベースにした中型車でピラーのない2ドア ハードトップ クーペだけの設定でした。外観は同時期のキャディラック エルドラドに似たデザインで丸形2灯式ヘッドライトが特徴でした。エンジンは全てV型8気筒で排気量は5.7L/6.6L/7.4L、4段マニュアル/3段自動変速で、7.4Lエンジン(360HP)を搭載した高性能版のSS 454は、最高速220km/hと高性能でした。(実車画像→ GM シボレー モンテカルロ 1970)

 

 1973年にシボレー モンテカルロ 2代目が登場しました。安全基準対応で大型の衝撃吸収バンパー(5マイルバンパー)が採用されました。特徴だった丸形2灯式ヘッドライトはそのままで、同じ2ドア クーペながらルーフの後方に小さな窓(オペラ ウィンドー)が付きました。エンジンは初代とほぼ同様のV型8気筒5L/5.7L/6.6L/7.4Lで 1974年には30万台以上が販売され、シボレーの販売台数の新記録を達成するほど人気がありました。この人気は1976年頃まで続きました。1976年のマイナーチェンジで、ヘッドライトが縦型4灯式に変更されました。(実車画像→ GM シボレー モンテカルロ 1976)

 1978年にシボレー モンテカルロ 3代目が登場しました。1970年代のオイルショックの影響で始まったアメリカ車のサイズダウンの流れで、モンテカルロ 3代目は全長約5.1mに小型化されました。エンジンもV型6気筒3.3L/3.8L/4.3L V型8気筒4.4L/5L/5.7Lにサイズダウンされました。(実車画像→ GM シボレー モンテカルロ 1979)

 

 

 ミニカーは2023年に発売されたデアゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションでメーカーはイクソです。7.4Lエンジン搭載のモンテカルロ 2代目 高性能版をモデル化しています。実車に即したカラーリングでプロポーションが良く、特徴的な丸形2灯式の面構えなど実車の雰囲気がうまく再現されていました。ルーフ後部がビニールで覆われたレザートップ、ランドー仕様のオペラウィンドー、室内のインパネなどの細部も良く再現されていてとても良く出来ていました。定価が2200円ほどの安価なミニカーながら、1/43サイズのダイキャスト製ミニカーとしては文句のつけようがないレベルの高い出来ばえでした。このアメリカンカー コレクション シリーズがこのレベルの上質なミニカーを安価で提供できているのは、このシリーズがアメリカ本国を含む世界中で大量に販売されているからでしょう。(参照WEBサイト→ American Car Collection 現在でも大量販売できれば、1/43のダイキャスト製ミニカーはこの価格で販売できることの実例です) これ以外のシボレー モンテカルロのミニカーはグリーンライトとジョニーライトニングの初代 1/64、ジョニーライトニングの1/64 3代目 とネオ(レジン製)の1/43 3代目などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CHEVROLET MONTE CARLO 1
GM CHEVROLET MONTE CARLO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=2091

GM BUICK REGAL POLICE ’KOJAK’ 1975 USA

GM BUICK REGAL POLICE ’KOJAK’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM BUICK REGAL POLICE ’KOJAK’


CORGI 290 1/36 全長152㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 5.7L 145HP 3段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでGM ビュイックのミニカー検索

GM ビュイック リーガル ’刑事 コジャック’ アメリカ 1975年

 

 ビュイックはGMのブランドとしてキャディラックに次ぐ高級車です。1973年にビュイックの中型車センチュリーの最上級仕様としてセンチュリー リーガルが登場しました。当初はクーペだけでしたが、1974年にセダンが追加され、1975年にはセンチュリー シリーズから独立してリーガルとなりました。(実車画像→ GM ビュイック リーガル 1974) 1976年のマイナーチェンジで、丸形ヘッドライトが合法化された角形ヘッドライトに変わりました。この年までアメリカでは規格品の丸形ヘッドライトしか使えなかったので、角形ヘッドランプのメルセデス ベンツなどは北米仕様では丸形に変えていました。 

 

 ビュイック リーガルの2代目は1978年に登場しました。当時のアメリカ車としては珍しくターボエンジン搭載車が設定されました。ターボエンジン搭載で高性能だったリーガルはNASCARに参戦し、1981年と1982年のマニュファクチャラー タイトルを獲得しました。それを記念して1982年にグランド ナショナルという高性能版が設定されるなど、リーガル ターボは人気があったようです。

 1988年に登場したリーガルの3代目は高性能版がなくなり、本来の高級パーソナルカーに回帰しました。1997年に登場した4代目もほぼ同様の位置づけで、オペル インシグニアをベースにした5代目が2008年に登場しました。(実車画像→ GM ビュイック リーガル 1997GM ビュイック リーガル 5代目 2011)

 

 

 ミニカーは1976年に発売されたコーギーの当時物です。ビュイック リーガル 初代をモデル化しています。1970年代後半にはサイズが大きく見た目が立派な割にはコストが掛からない大スケール(縮尺1/24-1/36)のミニカーが多くなりました。(内容的には1/43を単に大きくしただけでしたが) この1/36のビュイック リーガルもその類のミニカーでした。当時アメリカ車がモデル化されることは少なかったのですが、これは'TVドラマ 刑事 コジャック'のキャラクター物として企画されたことでモデル化されたようです。キャラクター物でしたが、基本的なプロポーションはきちんと出来ていて実車のイメージがうまく再現されていました。コジャックと相棒の刑事のフィギュアが付き、パトライト(ビーコン)を屋根に取り付けられるようになっていました。

 キャラクター物として目新しいしかけが欲しかったようで、リアバンバーにある円盤型ノブを回すことで銃の発射音がでるという変わったギミックが付いていました。その音ですが、銃声というよりは雑音のようなものでさほど面白くありません。(実際の音声→ ギミック音録音ファイル) なお同じ型でビュイック センチュリーのポリス仕様もあり、後にギミックなしで再生産されたものもありました。これ以外のビュイック リーガル 初代のミニカーは見当たりませんが、リーガル 2代目のミニカーはレーシングチャンピオンのTタイプ 1/64、アゴスティーニ製のアメリカンカー コレクションとグリーンライトのグランド ナショナルなどがモデル化されています。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM BUICK REGAL POLICE ’KOJAK’ 1
GM BUICK REGAL POLICE ’KOJAK’ 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1803

GM CADILLAC ELDORADO 1976 USA

GM CADILLAC ELDORADO
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC ELDORADO


IXO PREMIUMX PR0003 1/43 全長135㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.7m 全幅約2m エンジン 変速機: V型8気筒 8.2L 190HP 3段自動変速
性能: 最高速204km/h  縦置エンジン前輪駆動 データーベースでキャディラック エルドラドのミニカー検索

GM キャディラック エルドラド アメリカ 1976年

 

 1973年に起こったオイルショックでガソリンが高騰し低燃費が要求されるようになり、アメリカ車はサイズが小さくなり始めました。1976年式あたりのアメリカ車がやたらと大きなサイズであったアメリカ車の最後の世代になりました。この年式のフォーマルなキャディラック フリートウッド 75は全長約6.4m 全幅約2mで、パーソナルなキャディラック エルドラドでも全長約5.7m 全幅約2mもありました。

 

 また同時期の安全基準の強化により屋根の無いオープンカー(コンバーチブル)が消えつつありました。1971年に登場したキャディラック エルドラド 9代目のコンバーチブルは当時数少なくなっていたオープンカーのひとつでした。そんなわけでこのエルドラド コンバーチブルは大きくて派手なアメリカ車が栄華を極めた時代の最後の一台といえる車でした。1975年にはサイズダウンしたコンパクトなキャディラックとして全長約5.2mのセビルが登場しました。1977年にはGMのフルサイズの車が一斉に小型化され、キャディラックも一番大きいフリートウッドが1974年式の全長5.94mから全長5.62mに小型化されました。(それでもまだ大きいですが)

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたイクソ製のプレミアムX ブランドの初期物でイクソとしては数少ないレジン製でした。プロポーションが良く、大きくて派手な実車の雰囲気がうまく再現されていました。リアルな造形の4灯式ヘッドライトのフロントグリル、そこそこ良く再現された室内、ニューヨーク州のナンバープレートなど細部も良く仕上げてあり、とても良く出来ていました。ただレジン製なのでサイズの割に軽いのがいまいちでした。(格別に軽いわけではないですが、ダイキャスト製ミニカーならもう少し重いので) イクソは同じ型で幌付きの色違いもモデル化していました。 当時物では同年式のフリートウッドをトミカが型番F2(1/77)でモデル化していました。 同時期のキャディラック エルドラドの当時物以外のミニカーはアンソンの1/18、オートワールドの1/64などがあります。 以下はフロント(フロントグリル拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC ELDORADO 1
GM CADILLAC ELDORADO 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1122

GM CADILLAC SEVILLE 1977 USA

GM CADILLAC SEVILLE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
GM CADILLAC SEVILLE


DELPRADO 67 1/43 全長120㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.18m 全幅約1.82m エンジン 変速機: V型8気筒 5.7L 180HP 3段自動変速
性能: 最高速185km/h  データーベースでキャディラック セビルのミニカー検索

GM キャディラック セビル アメリカ 1977年

 

 1973年に起こったオイルショックによるガソリン価格の上昇でアメリカ車全体が燃費改善の為サイズダウンされるようになりました。この流れに沿って1975年にキャディラック初のコンパクトカー セビルが登場しました。セビルは当時のキャデラックでは一番小さいサイズながら、内外装に豪華装備を満載し、最上級車の75 リムジンの次に高価なモデルでした。アメリカ車では初の電子制御燃料噴射装置付のV型8気筒5.7L(180HP)エンジンを搭載し、3段自動変速で最高速185km/hの性能でした。

 

 1978年にはディーゼル エンジンが追加され、ツートンカラーで装備をさらに豪華にしたエレガンテ(ELEGANTE)が設定されました。メルセデス ベンツなどの欧州製高級車に対抗した欧州風の味付けと、パーソナルカーに特化したダウンサイジングのコンセプトが功を奏して、セビルは成功しました。(小ぶりなサイズで操作しやすいことで高齢のキャディラック ユーザーに人気があったそうです) 1980年にセビル 2代目にモデルチェンジしました。総生産台数は約21万台でした。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたミニカー付雑誌の草分けであったデルプラド製の世界の名車シリーズの1台です。製造メーカーは不明で底板にMADE IN CHINAと表示されていました。おそらくは中国のイクソ系ミニカーメーカーが製造したものと思われます。ミニカーの出来としてはフロントグリルなどの細かいところもそこそこ再現してあり、デルプラドの世界の名車シリーズの中でも出来の良い部類のミニカーとなっていました。キャディラック セビル初代のミニカーは最近までこれしかなかったので、車種的には貴重なミニカーでしたが、2009年になってネオ(NEO)がレジン製でモデル化しました。(ネオはこのような他社がモデル化していないニッチな車種をモデル化することが多いです) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

GM CADILLAC SEVILLE 1
GM CADILLAC SEVILLE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1123

 

サラブレッド期 ← ページ  « 前へ 2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2026 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.