ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MG MIDJET PB 1936 UK

MG MIDJET PB
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MG MIDJET PB


SPOT-ON 279 1/42 78mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.3m エンジン 変速機: 4気筒 939cc 43HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでMG ミジェットのミニカー検索

MG ミジェット PB型 イギリス 1936年

 

 モーリス車のスポーティ仕様を製造するメーカーとして、「モーリス ガレージ(Morris Garages)」社が1924年に設立されました。MGとはMorris Garagesの略称で、最初に製作された量産車はモーリス オックスフォードのスポーティ仕様であったMG 14/28でした。MGの名前を有名にしたのは、1929年に発表されたミジェット(タイプ M)で、ルマンやスパに出場するなどレースで活躍しました。

 

 ミジェットはタイプ Mから始まり、C、D、J、PA、PBと続き、戦後のTC/TDにつながっていきました。1934年に登場したミジェット PA型は4気筒847㏄(36HP)エンジンを搭載した2座ロードスターでした。1935年にエンジンを939㏄(43HP)に拡大したミジェット PB型が登場しました。PB型は1936年まで生産され1292cc(50HP)エンジン搭載のTA型にモデルチェンジしました。PA型とPB型の総生産台数は約2500台でした。TA型は1939年に新型の1250cc(54HP)エンジンに変更されTB型となりました。ミジェットは日常の足に使えてその上レースでも活躍できるという、ライトウエイト スポーツカーというジャンルを開拓した車でした。MGのこのオープンカー スタイルはその後この類の車の定番となりました。

 

 

 ミニカーは1965年に発売されたイギリスのスポットオン製です。スポットオンはバスなどの商用車も含めて全モデルを1/42スケールで統一していたビンテージ ミニカーのブランドで、当時としてはレベルの高いミニカーを作っていました。これはミジェット PB型をモデル化しています。実車が全長3.3mほどと小さいので、ミニカーも小振りです。スポットオンらしい凝った作りで、フロントの顔つきなど実車のイメージがよく再現されています。室内のメータパネルはメーター下地とメーター文字がずれていることから、デカールではなく何らかの印刷処理?を行っていたようです。(具体的にどのような処理だったかは不明ですが) なおMG ミジェット 戦前型の量産ミニカーはこれしかないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MG PB MIDJET 1
MG PB MIDJET 2

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