Sorry Japanese Only
シトロエン クサラ ピカソ フランス 2000年
シトロエン ZXの後継車としてクサラが1997年に登場しました。 エグザンティアのようなノッチバック風のボディに曲面的な処理がされたデザインで、あまり個性がありませんでした。プジョー 306とシャーシを共有する前輪駆動車で、シトロエン流のハイドロニューマティックサスペンションは採用されていませんでした。ボディ形式は3/5ドアハッチバックと5ドアワゴンがありました。エンジンは4気筒/1.4L/1.6L/1.8L/2L、4気筒1.9L/2Lディーゼルで、5段手動/4段自動変速 最高速205km/h(2L)の性能でした。クサラは2002年からラリーに参戦し、2003年から3年連続で優勝するなど大活躍しています。2004年に後継車C4が登場し、2006年まで生産されました。(なおXSARAという名前に特別な意味はないとのこと) (実車画像→ シトロエン クサラ 1997) (実車画像→ シトロエン C4 2004)
シトロエン クサラ ピカソは1999年に登場した5ドアのミニバンです。名前は画家のピカソに因んでいました。クサラとはホイールベースが異なる全くの別物のシャーシで個性的なボディデザイン(広い室内空間が一目で感じられます)はピカソという名前を納得させました。エンジンはクサラと同じ4気筒1.6L/1.8L、4気筒2Lディーゼルがありました。2003年にDOHC 4気筒2L(137HP)エンジン搭載の高性能版が追加され、2004年のマイナーチェンジで内外の意匠が変更され、4気筒1.6L(110HP)エンジンが追加されました。クサラ ピカソはミニバンのハシリとして世界中で大ヒットし、2006年に後継車C4 ピカソが登場した後も2008年まで生産されました。(実車画像→ シトロエン C4 ピカソ 2006)
ミニカーは2000年に発売されたノレブ製の当時物です。プロポーションが良く細部も良く出来ています。ノレブは2000年頃からミニチャンプス風の緻密な出来ばえのミニカーを作るようになってきましたが、フランス車を作らせるとミニチャンプスよりもノレブのほうが実車の雰囲気をうまく再現します。(型職人のデフォルメの味付けが違うのでしょう) ノレブはマイナーチェンジ後のピカソもモデル化しています。これ以外のピカソのミニカーはデルプラドの世界の名車シリーズ II、マイストの1/64と1/43、フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROE
N」のNo.55(ユニバーサルホビー製)などがあります。ピカソではないクサラのミニカーはラリー仕様がほとんどで、ビテスやソリドなどがあり、ノーマル仕様ではノレブが3ドアをモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1297
シトロエン C5 フランス 2001年
シトロエン C5がエグザンティアの後継車種として2001年に登場しました。吊り目ヘッドライトを採用した斬新な顔つきでのそれまでのXMやZXなどの直線的なデザインからDSやCXのデザインに戻った感じでした。ボディはノッチバック風の5ドアハッチバックとワゴンで、シトロエンの伝統である油圧制御サスペンションはブレーキ/ステアリングの油圧制御がサスペンションの油圧制御と別系統となった新型のハイドラクティブ 3が採用されていました。エンジンは4気筒1.8L/2L(143HP)、V型6気筒3L(210HP)、4気筒1.6L/2L/2.2L(138HP)ディーゼルエンジンがありました。
2004年のマイナーチェンジで、フロントグリルにWシェブロンのエンブレムが大きく配置されリアは逆L字型リアライトに変わりました。またサスペンションの制御が改良され、かつてのDSのようなステアリングに連動して光軸が動くヘッドライトが採用されました。(より往年のシトロエンらしくなりました) 上級車のC6が2005年に登場したので、C5には6気筒エンジンが搭載されなくなりました。2007年に2代目C5にモデルチェンジしました。総生産台数は約72万台でした。
(実車画像→ シトロエン C5 2004)
ミニカーは2001年頃に発売されたノレブの当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC5はプロポーションが良く室内などの細部もリアルに仕上げられていてレベルの高い出来ばえです。ノレブはマイナーチェンジ前のブレークやマイナーチェンジ後のセダンもモデル化しています。C5のミニカーはモデル化のライセンスをノレブが独占しているようで、ノレブ以外のものはないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1298
シトロエン C3 フランス 2002年
小型車シトロエン AXの後継として、サクソ(SAXO)が1996年に登場しました。サクソはプジョー 106の姉妹車で、外観はフロントグリルが違うぐらいでほとんど同じでした。ボディは3/5ドアハッチバック、エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、高性能版VTRの4気筒1.6L(90HP)、高性能版VTSのDOHC 4気筒1.6L(120HP)、4気筒1.5Lディーゼルなどがありました。2000年のマイナーチェンジで、ヘッドライト/フロントグリルなどが変更されました。高性能版はラリーで活躍していました。
(実車画像→ シトロエン サクソ)
サクソは2002年のモデルチェンジで、5ドアがC3に変わり3ドアは2004年にC2に変わりました。C3はプジョー 206とシャーシを共有しており、シトロエンの新しい顔を採用したクサラ ピカソのような丸っこいデザインになりました。(C3のデザインは2CVのイメージをモチーフにしているとのこと) エンジンは4気筒1.1L/1.4L/1.6L、4気筒1.6Lディーゼルで、センソドライブ(Senso Drive)と称するパドルシフト方式の5段半自動変速機が採用されました。(実車画像→ シトロエン C2)
C3には2003年に電動格納式ソフトトップを持つカブリオレ(サイドピラーを外してフルオープンも可能)のプルリエルが追加されました。2007年のマイナーチェンジでフロント/リア/内装の意匠が変更され、高性能な4気筒1.4L/1.6L(110HP)ディーゼルエンジンを搭載したXTRが追加されました。2009年にC3 2代目にモデルチェンジしました。C2は2009年で生産中止となり2代目は出ていません。(実車画像→ シトロエン C3 2009)
ミニカーは2002年に発売されたノレブ製の当時物です。ノレブは2000年頃からフランス車を中心にして新旧ヨーロッパ車をレベルの高い出来ばえで次々とモデル化するようになりました。同時に国産名車コレクションなどの安価な雑誌付ミニカーも手掛けるようになりました。このC3は実車の丸っこいデザインがうまく再現されていて、室内などの細部の仕上げもリアルでレベルの高い出来ばえです。これ以外でもノレブはC3 初代をXTRやプルリエルなど1/87、1/43、1/18で30種類ほどモデル化しています。(PCのマウス仕様まであります) ノレブ以外ではソリド、ユニバーサルホビー、リーツェの1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1299
シトロエン C6 フランス 2005年
2000年に生産中止となったシトロエン XMの後継としてシトロエンの最上級車 C6が2005年に登場しました。6気筒エンジンを横置き搭載する前輪駆動車で、5ドアハッチバックのように見えますが、リアに小さなトランクリッドを持つ4ドアセダンでした。Wシェブロンのエンブレムを配したフロントグリル、大きなヘッドライト、サイドに回り込んだリアライト、凹面形状のリアウインドーなどシトロエンらしい個性的なデザインでした。サスペンションはシトロエン独自の電子式油圧制御であるハイドラクティブ 3+が採用されていました。当初のエンジンはDOHC V型6気筒3LとV型6気筒2.7L(208HP)ディーゼルでした。
2006年に4気筒2.2L(170HP)ツインターボディーゼルエンジンと6段手動変速が追加されました。2009年には2.7Lディーゼルが3L(240HP)に切り替わり、パワーが劣るガソリンエンジンは搭載されなくなりました。C6は発売後すぐに、大統領専用車として採用され、シラク大統領とオランド大統領が使用しました。C6は約23000台が生産され、2012年に生産中止となりました。2016年にC6の名前で中国向けの新型車が発売されましたが、この車はC6の正式な2代目ではないようです。
ミニカーは2007年頃に発売されたノレブ製で、立派な専用化粧箱に収められたシトロエン特注品です。実車が大きいのでミニカーも立派なサイズで、さすがはシトロエンの最上級車という感じがします。プロポーション、塗装、灯火類や室内など細部の仕上げとも非常に良く全体的にレベルの高い出来ばえです。C6のミニカーはノレブが独占しており、フランス国旗の付いた大統領専用車も含めて1/18と1/43と1/87で10種類以上をモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1310
シトロエン DS4 フランス 2015年
シトロエン DS3から始まったシトロエンのDSブランドの第2弾として、2011年にDS4が登場しました。2010年に登場したC4 2代目をベースにしています。C4初代は5ドアセダン/ハッチバックと3ドアクーペの構成でしたが、C4 2代目は5ドアハッチバックだけとなり、クーペ系はスペシャル仕様のDS4に移行しました。DS4はルーフがクーペ的なデザインになっていますが、実際には目立たないようにデザインされたリアドアを持つ5ドアハッチバックです。(リアドアのウィンドーは開閉出来ません) (実車画像→ シトロエン C4 2010)
このデザインは2011年の国際自動車フェスティバルで「最も美しいクルマ」に選出されました。(個人的にはそれほど美しいとは思いませんが) エンジンはBMWと共同開発した4気筒1.6Lターボ(120-200HP)と4気筒1.6L/2L ディーゼルターボ(112-163HP)が搭載されていました。2015年のマイナーチェンジでフロントグリルのシトロエンのロゴ(Wシェブロン)がDSブランドのロゴに変わり、DSブランドへの移行を明確にしました。同時に車高を30㎜上げて黒いホイールなどでSUV的な外観にしたDS 4 クロスバックが追加されました。
ミニカーは2015年に発売されたノレブ製です。マイナーチェンジ後のDSのロゴが付いたDS4をモデル化してます。ノレブらしいそつのない良い出来ばえで実車の雰囲気がうまく再現されています。ブラックアウトされたリアウインドーとスポイラーの特徴的なリアの造形や室内などの細部も良く出来ています。ノレブはDS4のベースとなったC4、初期のシトロエンのWシェブロンが付いたDS4、DS 4 クロスバック(3インチモデルで国内未発売?)もモデル化しています。こんな具合に2010年代のシトロエンの乗用車のミニカーはほぼノレブの独壇場となっています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります
http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=1871
当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.