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フォード エスコート MK II L イギリス 1975年
イギリス フォードとドイツ フォードが共同で開発したフォード エスコート 2代目のMK IIが1975年に登場しました。基本構成はエスコート MK Iを踏襲し、個性的であったフロントグリル周辺が平凡なデザインになり、ボディ全体が直線的なデザインに変わりました。ボディ形式は2/4ドアセダンと3ドアワゴン/2ドアバンがありました。当初のエンジンはMK Iと同じ4気筒1.1L(48HP)/1.3L(54HP)とスポーツ仕様のRSメキシコ用の4気筒1.6L(84HP)があり、4段変速/3段自動変速で最高速162km/h(1.6L)の性能でした。
1976年に4気筒2L(110HP)エンジンを搭載しフロントをスラントノーズ化して4灯式ヘッドライトを装備した高性能版のRS2000が追加されました。またコスワース製DOHC4気筒1.8L(115HP)エンジンを搭載したレース仕様のRS1800はラリーで大活躍し、RACラリーでは1975年から1979年まで連続優勝しました。1978年のマイナーチェンジで上級仕様に使われていた角型ヘッドライトがほとんどのグレードに採用されました。エスコート MK IIはMK I同様に人気が高く商業的に成功し、1980年まで生産されました。1980年に3代目のエスコート MK IIIにモデルチェンジしました。
ミニカーは1976年に発売されたソリド製の当時物です。2ドアセダンで標準より高級なL仕様をモデル化しています。プロポーションは良いのですが、メッキ処理で表現したヘッドライトが小さすぎるのでフロント部分があまり似てません。またコストダウンでテールライトの塗装処理が省略され、室内のインパネの造形も簡素化されているなど今一つな出来ばえでした。ソリドはRAC ラリー仕様もモデル化していますが、ソリドはこの頃からレース仕様のミニカーに注力するようになり、このエスコート MK IIもラリー仕様の方が本命だったような感じです。これ以外のエスコート MK IIのミニカーはマッチボックスの当時物 RS2000、シュコーの当時物 1/66、Bブラーゴの当時物 1/24、トロフューのラリー仕様、ビテスのラリー仕様、イクソのラリー仕様、ミニチャンプス、バンガーズなどラリー仕様車が多いですがたくさんモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード フィエスタ MK I イギリス 1976年
フォードが世界戦略車として開発した本格的な小型車がフィエスタで、1976年に登場しました。同時期のGMの世界戦略車Tカー(オペル カデットなど)に対抗した車でもありました。4気筒957cc(45HP)と1.1L(53HP)エンジンをダンテ ジアコーサ方式で横置きする前輪駆動車で、4段変速で、最高速145km/h(1.1L)の性能でした。サイズは全長3.61m全幅1.57mと同時期のフォルクスバーゲン ポロとほぼ同じ(現在の軽自動車より少し大きい)で、フォードが作った一番小さい車でした。デザインは極めてシンプルな3ドアハッチバックで時代に即した物でした。 1977年に1.3L(66HP)エンジン、1981年に1.6L(84HP)エンジンを搭載した高性能版XR2が追加されました。イギリス、ドイツ、スペインの3工場で生産され、1981年には生産累計200万台を達成するなど大ヒットしました。
フィエスタは1983年のマイナーチェンジでフロントのデザインや内装を変更した2代目のMK IIとなりました。フィエスタ MK IIはエンジンが新型の4気筒1.3Lに変わり、ディーゼルエンジン(4気筒1.6L)が初めて搭載されました。高性能版のXR2にはエスコート MK III XR3用の4気筒1.6L(96HP)エンジンが搭載されました。初代同様に2代目のフィエスタも販売は堅調でした。1989年にフィエスタ 3代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォード フィエスタ 1983)
ミニカーは1977年に発売されたソリド製の当時物です。フィエスタ 初代をモデル化しています。プロポーションは良いのですが、フロントグリルと室内の造形や塗装していないテールライトなど仕上げが簡素すぎて物足りません。1970年代後半の量産ミニカーはコストダウン重視で簡素な作りの物が多かったのですが、ソリドも当時はコストダウン優先で今ひとつの出来ばえになっていきました。これ以外のフィエスタ 初代の当時物ミニカーはオートピレン(ディンキー スペインに同じ)、ナコラル、ノレブの初期物、ポリスティルの1/25、メーベトイの1/43と1/24などがありました。当時物以外ではディテールカー、ミニチャンプス、ソリドの新型(Yesterday シリーズ)、イクソ、バンガーズ、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード グラナダ MK II 2.8i S イギリス 1977年
1977年にフォード グラナダの2代目が登場しました。イギリス フォードとドイツ フォードに共通するモデルとして開発されたグラナダ 初代の丸みの多いボディをやや角ばらせた見た目の変更が主体で、中身はあまり変わっていませんでした。この2代目は4/2ドアセダンとステーションワゴンのみでクーペが無くなりました。また全てのグラナダがドイツ工場製となりイギリス工場製は無くなりました。エンジンは4気筒1.7L/2L、V型6気筒2.3L/2.8L(135HP)、プジョー製4気筒1.9L/2.1L/2.5Lディーゼルなどがありました。
燃料噴射式V型6気筒2.8L(160HP)エンジンを搭載した高性能版2.8iSは足回りが強化されアルミホイールを装備していました。1981年のマイナーチェンジで、フロントグリルに3本の横バーが追加されるなど前後の意匠を小変更し、サスペンションが改良され、2ドアセダンがなくなりました。イギリス向けに電動サンルーフやコノリーレザーの本革シートを装備した最上級仕様のギア X エグゼクティブが追加されました。初代同様に人気があり販売は好調で1985年にモデルチェンジし、その際にイギリス向け以外はスコーピオと改名されました。(イギリスではグラナダ MK IIIでした) (実車画像→ フォード スコーピオ 1985)
ミニカーは2011年に発売されたコーギー系列のバンガーズ製です。右ハンドルでイギリス仕様のグラナダ MK II 4ドアセダン 高性能版2.8iSをモデル化しています。バンガーズのミニカーは1970年代のコーギーを思わせる作風に最近のリアルな細部再現を加えて丁寧に仕上げられています。このグラナダもプロポーションが正確で、実車の雰囲気がうまく再現されています。エッチングメタル製のワイパー、灯火類、室内など細部も良く出来てます。なおドアミラーは箱に添付されているので、購入者が後付けするようになっています。(取り付用の穴がボディ側にあるので、取り付けは面倒ではありません) ギヤ仕様などバリエーションが8種類ほどあります。この頃のバンガーズはイラスト付きの紙箱を使っていたので、紙箱にも昔のミニカー風の懐かしい雰囲気がありました。(最近はあり来たりのディスプレイケースになってしまい味気ないですが) これ以外のグラナダ MK IIのミニカーはメーベトイの当時物、イクソ(ホワイトボックス)、ヘルパの1/87、ブレキナのワゴン 1/87などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード カプリ MK III 3.0S イギリス 1978年
フォード カプリは1974年に3ドアハッチバックのカプリ IIに発展しました。ベースはMK Iながらエンジンはイギリスとドイツで共通化され、エスコートと同じ4気筒1.3L(54HP)/1.6L(88HP)やアメリカ フォードのピント用の4気筒2L(98HP)、高性能版のV型6気筒3L(138HP)が搭載されました。4年間で約50万台が生産され、初代同様ヒットしました。(実車画像→ フォード カプリ II 1974)
1978年にマイナーチェンジしてMK IIIとなりました。MK IIとほぼ同じ構造で、デザインは丸型4灯式ヘッドライトの採用で初代の高性能版のイメージに戻りました。エンジン構成もMK IIと同じで、新しいV型6気筒2.8L(188HP)ターボエンジンを搭載した高性能版は最高速220km/hの性能でした。1984年以降はイギリスだけで販売されることになり、1986年まで生産されました。カプリの累計生産台数は約190万台でした。
ミニカーは2010年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはプロポーションが良くて昔風の味わいのあるミニカーを比較的安価で販売しているので好きなブランドですが、最近は新製品が出ていないようです。このカプリ MK IIIも、プロポーションが良く実車の雰囲気がうまく再現されていて、かなり良いできばえでした。昔風の作風ながら、エッチング材のワイパーなど細部も良く仕上げてあります。 1970年代はコストダウンされた安っぽいミニカーが主流となったミニカーの冬の時代でしたので、カプリ MK IIの当時物のミニカーはマッチボックスのKシリーズ、ポリトーイの1/55、シュコーの1/66、ルーソトイなどあまり出来の良くない物しかありませんでした。 MK IIIはコーギーの1/36、ポリトーイの1/25がありました。当時物以外ではMK IIはミニチャンプス、オックスフォードの1/76、MK IIIはミニチャンプス、ノレブ、イクソなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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フォード エスコート MK III GL イギリス 1982年
1980年にフォード エスコート MK IIIが登場しました。先代までの後輪駆動方式を一新し、横置きエンジンによる前輪駆動方式、全輪独立懸架、ハッチバックのボディと最新技術を採用した小型車となりました。エンジンは従来の4気筒1.1L(50HP)と新設計の4気筒1.3L(69HP)/1.6l(79HP)で、4段変速で最高速167km/h(1.6L)の性能でした。ボディは当初3/5ドアハッチバックと3ドアワゴンだけでした。ハッチバックは小さなノッチが付いたもので、2.5ボックスと表現できるデザインでした。1983年には5ドアワゴン、カルマン製カブリオレが追加されました。
1981年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞し、販売は先代同様に好調でした。1984年には1.6L(54HP)のディーゼルエンジンが追加されました。またフォルクワーゲン ゴルフ GTIに対抗して登場したSOHC4気筒1.6L(96HP)エンジンを搭載するスポーティ仕様のXR3は人気を博し、1983年に燃料噴射式(105HP)のXR3i、1985年にRSターボ(135HP)が追加されました。1986年まで生産され、4代目のエスコート MK IVにモデルチェンジしました。総生産台数は約150万台でした。
ミニカーは1982年に発売されたソリド製の当時物です。エスコート MK IIIの初期型 GLをモデル化しています。ソリドの型番1300番台の1300シリーズは従来の1/43のシリーズを引き継ぐものでしたが、コストダウンで仕上げが簡素になっていました。(当時はそのようなコストダウンをした安価なミニカーが主流になっていました) このエスコート MK IIIもプロポーションは良いのですが、安っぽいホイールや塗装処理していないテールライトなど細部が簡素化されていて今一つの出来ばえでした。1986年にテールスポイラーやオーバーフェンダーを追加したRS ターボが型番1207で発売され、それをさらにラリー仕様などにした物が型番1350でも発売されました。これ以外のエスコート MK IIIのミニカーはコーギーの当時物 1/36、ノレブの当時物、ポリスティルの当時物のXR3 1/25と1/40、当時物以外ではビテス、ミニチャンプス、バンガーズ、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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