ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD TAUNUS 17M (P2) CABRIOLET 1957 GERMANY

FORD TAUNUS 17M (P2) CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNUS 17M (P2) CABRIOLET


SOLIDO 4575 1/43 全長105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.4m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.7L 60HP 3段変速
性能: 最高速128km/h  データーベースでフォード タウナスのミニカー検索

フォード タウナス 17M (P2) カブリオレ ドイツ 1957年

 

 前述したようにフォード タウナス 12Mのフロントグリルを変更したボディに新型のOHV方式4気筒1.5L(55HP)エンジンを搭載したタウナス 15Mが1955年に追加されました。さらに1957年に15Mより一回り大きい中級車17Mが追加されました。17Mは前傾したフロントグリル、サイドに走るクロームモール、テールフィンなど同時期のアメリカ車のフォード フェアレーン 1955年式をスケールダウンした実にアメリカ的なデザインでした。17Mは当時のドイツ フォードの最上級車で2/4ドアセダン、2ドアカブリオレ、3ドアコンビ(ワゴン)のボディバリエーションがありました。

 

 タウナス 17Mは15Mの4気筒1.5Lを拡大した4気筒1.7L(60HP)を搭載し、3段変速で最高速128km/hの性能でした。1959年のマイナーチェンジで外観が小変更され4段変速機が追加されました。1960年にタウナス 17M (P3)にモデルチェンジしました。総生産台数は約24万台でした。17Mはライバルであったオペル レコードよりエンジンが大きく高性能でしたが、価格が高かったので販売台数はレコードの半分以下でした。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたソリド製です。タウナス 17Mの上級グレード 2ドアカブリオレをモデル化しています。ソリドの型番45**の4500シリーズは主に1950/1960年代のクラシックカーをモデル化していて、当時の定価は約2000円と比較的安価ながら、結構良い出来ばえに仕上がっていました。このタウナス 17Mはフロントグリル、クロームモール、テールフィンなどの特徴がきちんと押さえてあって実車の雰囲気がうまく再現され、値段以上の良い出来ばえに仕上がっていました。また空色/白色で塗り分けたカラーリングもきれいです。これ以外の17M (P2)のミニカーはメルクリンの当時物、ジク(SIKU)の当時物 1/60、ガマの当時物 1/50、ディテールカーのクーペ、プレミアムX(イクソ)のセダン、ブレキナのセダンとワゴン 1/87、ネオ(レジン製)のワゴンなどたくさんあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TAUNUS 17M (P2) 1
FORD TAUNUS 17M (P2) 2

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FORD ANGLIA 105E 1959 UK

FORD ANGLIA 105E
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ANGLIA 105E


VANGUARDS VA00122 1/43 全長90㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約3.9m 全幅約1.42m エンジン 変速機: 4気筒 1L 38HP 4段変速
性能: 最高速120km/h  データーベースでフォード アングリアのミニカー検索

フォード アングリア 105E イギリス 1959年

 

 1959年にフォード アングリアは新型(105E型)にモデルチェンジしました。それまでのオーソドックスなデザインから、アメリカ車的な(スチュードベーカー風)フロント、クリフカット(リアウインドーが通常とは逆に傾いている)のルーフ、テールフィンなど個性的なデザインが採用されていました。このクリフカットは当時の流行で、シトロエン アミ 6マツダ キャロルなどにも使われたデザインでした。新開発の4気筒1L(39HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速120km/hの性能でした。なお姉妹車のプリフェクトはエンジンが新型に切り替わりましたが、ボディはそのままで1961年まで生産されました。

 

 1962年には上級車コルチナの1.2L(48HP)エンジンを搭載した高性能版のスーパーが追加されました。1968年に後継車エスコートに切り替わるまでに約130万台が生産され、ベストセラーの小型車として大成功しました。最近では2002年の映画「ハリー ポッターと秘密の部屋」の劇中車で「空飛ぶ車」として有名になりました。

 

 

 ミニカーは2002年に発売されたバンガーズ製です。バンガーズはイギリスの老舗コーギーのブランドで、2000年頃から主に昔懐かしいイギリス車をモデル化しています。このアングリア 105はラインストーンを使ったヘッドライトや塗装で表現したテールライトなどレトロな作風ながら、実車の雰囲気が良く再現されていました。またレトロなだけではなくエッチングパーツのワイパーやユーザーが取付けるフェンダーミラーが添付されているなど細部にこだわった部分もありました。アングリア 105E型の当時物ミニカーとしてはディンキー、スポットオン、ノレブ、マッチボックスなどがありました。当時物以外では前述した映画で有名になったことで、オックスフォードやイクソなどでもモデル化されました。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD ANGLIA 1
FORD ANGLIA 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(英)製の当時物のフォード アングリア (1/48 型番155)の画像です。縮尺が1/48なので全長82㎜とやや小ぶりなサイズです。古いミニカーなので素朴な出来ばえでしたが、そこそこリアルで実車の雰囲気をうまく再現していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ANGLIA 3
FORD ANGLIA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD ANGLIA 5
FORD ANGLIA 6

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FORD TAUNUS 17M (P3) CABRIOLET 1960 GERMANY

FORD TAUNUS 17M (P3) CABRIOLET
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNUS 17M (P3) CABRIOLET


DETAIL CARS 185 1/43 全長105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 4気筒 1.7L 60HP 4段変速
性能: 最高速138km/h  データーベースでフォード タウナスのミニカー検索

フォード タウナス 17M (P3) カブリオレ ドイツ 1960年

 

 1960年にタウナス 17M (P3)が登場しました、(P3とは戦後3番目に開発されたモデルという意味です) 楕円をモチーフにしてデザインされたボディに楕円形のヘッドライト/バンパーを配したデザインは斬新でした。楕円のモチーフは室内のインパネデザインにも使われていました。この楕円のモチーフはバスタブ(浴槽)に見えたらしくバスタブ タウナスとのあだ名が付きました。このデザインはアメリカ車のコピーから脱却した点が評価されたとのことですが、私はこのデザインに同時期のフォード サンダーバード 1961年式との類似性を感じます。

 

 2/4ドアセダン、3ドアワゴンがあり、少数ですがコーチビルダーが改造した2ドアカブリオレもありました。ワゴンにはTURNIER (ターニア)というフォード独自の名前が付けられ、この名前はヨーロッパ フォードのワゴンには継続して使われています。エンジンやサスペンションは先代の15M/17Mを踏襲し、4気筒1.5L/1.7Lエンジンはそのままでした。(1.5Lエンジン搭載車も名前は17Mでした) 1961年に4気筒1.75Lエンジンが追加されました。17Mは先代を大幅に上回る総生産台数約67万台で成功し、1964年にタウナス 17M/20M (P5)にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたディテールカー製です。ドイツのコーチビルダー カール ドイッチュ(Karl Deutsch)がカスタマイズした17M (P3) カブリオレをモデル化しています。ディテールカーはイタリアのCDC社のブランドで、主にスポーツカーをモデル化していて当時としては良い出来ばえでした。この17M (P3)もヘッドライトがやや大きめですが特徴的なフロント周りの造形がそれらしく再現され、灯火類や室内などの細部もそこそこリアルで良く出来ていました。これはカブリオレですが、ハードトップもモデル化していました。これ以外の17M (P3)のミニカーはディンキーの当時物、テクノの当時物、ノレブの当時物(プラスチック製)、ポリトーイの当時物(プラスチック製) 1/41、このディテールカーのOEMであると思われるソリドのカブリオレ、ミニチャンプスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TAUNUS 17M (P3) CABRIOLET 1
FORD TAUNUS 17M (P3) CABRIOLET 2

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FORD TAUNUS TRANSIT 1961 GERMANY

FORD TAUNUS TRANSIT
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD TAUNUS TRANSIT


TEKNO 415 1/43 全長99mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.3m 全幅約1.74m エンジン 変速機: 4気筒 1.2L 38HP 3段変速
性能: 最高速95km/h  データーベースでフォード タウナス トランジットのミニカー検索

フォード タウナス トランジット ドイツ 1961年

 

 フォード トランジットはヨーロッパでは一番販売台数の多い商用車で、バン、ミニバス、ピックアップ、トラックなど多くのバリエーションがあります。1953年にドイツ フォードが発売した商用車FK1000からトランジットの歴史が始まりました。(1000は積載量1000㎏の意で後に1250も追加された) FK1000は、1950年に登場したフォルクスワーゲン T1によく似たデザインでしたが、リアエンジンのT1に対してFk1000は運転席の下にタウナス 12M用の4気筒1.2Lエンジンを搭載する後輪駆動車でした。(実車画像→ フォード FK1000)

 

 1955年にエンジンがタウナス 17M用の1.5L(55HP)に変更され、搭載位置が運転席足元から運転席の中央に移動しました。フォルクスワーゲン T1の1.2Lエンジンは25HPだったので走行性能的にはFK1000が高性能でしたが、運転席下にエンジンがあることでうるさいことなど快適性はT1より劣っていたようです。1961年にFK1000は名前がタウナス トランジットに変更されました。

 

 

 タウナス トランジットは1965年にモデルチェンジし、名前がトランジットとなりました。1965年に登場したトランジットはドイツとイギリスの両フォードに共通するモデルで、イギリス フォードではテームズ 400Eの後継車でした。1965年のトランジットはイギリスでは初代となりますが、ドイツではタウナス トランジットの後継でトランジットの2代目とされています。当サイトのデーターベースでは車名に世代を意味するMK *を付けていますが、トランジットは1965年のモデルをMK Iとしています。以下1978年モデルをMK II、1986年モデルをMK III、1991年モデルをMK IV、1994年モデルをMK Vとしています。(実車画像→ フォード テームズ 400E)

 ミニカーは1960年代に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。デンマーク郵便のロゴが側面に付いた郵便車をモデル化しています。デンマークのテクノは1950/60年代のミニカーでしたので、パーツのほとんどが金属製で独特の味のある造形が特徴でした。このトランジットはプロポーションが良く、実車の雰囲気がうまく再現されていました。塗装がしっかりしているので、約60年も前に作られたとは思えないほど綺麗な状態です。リアウィンドーを組込んだバックドアが開閉し、内部もきちんと再現されていました。テクノのトランジットには救急車や企業ロゴのついたバリエーションがたくさんありました。これ以外のタウナス トランジットのミニカーとしては、ジクの当時物やシュコーの最近の物があります。 以下はフロントの画像とリア/バックドア開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD TAUNUS TRANSIT 1
FORD TAUNUS TRANSIT 2

フォード トランジットのミニカー→ データーベースでフォード トランジットのミニカー検索

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FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1961 UK

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315)


CORGI 234 1/46 全長95mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.34m 全幅約1.66m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 60HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでフォード コンサルのミニカー検索

フォード コンサル クラシック (輸出名 コンサル 315) イギリス 1961年

 

 前述したフォード コンサルは1956年にMK IIに発展し1962年まで生産されました。コンサルの後継車としてコンサル クラシックが1961年に登場しました。コンサル クラシックはデザイン的には人気のあったアングリアとよく似ていて、4灯式ヘッドライトを採用してアメリカ車的な味付けをより一層強めた物でした。4気筒1.3L(55HP)/1.5L(60HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速135km/h(1.5L)の性能でした。4ドアと2ドアが有り、2ドアをベースにしてスポーティなルーフに変更したクーペ仕様はカプリ(輸出名 コンサル 335)という別名が付けられました。(実車画像→ フォード コンサル カプリ 1963)

 

 当初カプリは輸出仕様だけだったのですが、1962年からイギリスでも販売されました。カプリにはエンジンをチューンした高性能版のGTが1963年に追加されました。クラシックとカプリは1963年まで生産され、クラシックは約11万台、カプリは約2万台が生産されました。なお当時のフォードではこの生産台数は失敗作の範疇だったようです。あまりにアメリカ車的なデザインがイギリス一般大衆に受け入れられなかったのが原因でしょう。クラシックは1963年にコンサル コルセアにモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは1961年に発売されたコーギーの当時物です。1960年代のミニカーですから、ライト類が塗装処理となっているなど素朴な作りです。それでも特徴的なルーフやフロントグリル/リアのテールフィンなどアメリカ車的な感じが良く再現されていました。ボンネットが開閉するギミック付きです。室内の造形についてはそれらしい物が付いているといったレベルでしたが、当時としてはこれが最新のレベルでした。これ以外の当時物ミニカーとしてはスポットオンとノレブ(プラスチック製)とディンキー(英)のカプリなどがありました。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 1
FORD CONSUL CLASSIC (CONSUL 315) 2

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