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MAZDA R360 COUPE 1960 JAPAN |
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![]() EBBRO 43152 1/43 72㎜
実車諸元 画像参照
マツダ R360 クーペ 日本 1960
マツダは1960年にR360 クーペで乗用車市場にも進出しました。戦後の車として初めてクーペという名前を付けたこともあって、スタイリッシュなボディ デザインが特徴です。後のコスモ スポーツにも通じるノーズのデザインは東洋工業のデザイナーが担当したそうですが、この車にかけた情熱が感じられるデザインだと思います。後席が有るのですが、非常に狭いので子供用で大人の乗車定員は2名です。アルミニウムやプラスチックなどを使ったボディは380kgと超軽量で、強制空冷V型2気筒360cc(16HP)OHVアルミ合金製エンジンをリアに搭載するRR車で、4段変速で最高速85km/hの性能でした。トルクコンバーターを用いた2段のオートマチックトランスミッションが軽自動車で初めて設定されていました。
価格は2年前に発売されていたスバル 360(定価約36万円)よりも安い30万円で、当時の乗用車で一番安かったことから、発売当初は非常に高い人気が出ました。ただ4人乗れるスバル360に対して、2人しか乗れないR360クーペは不利で、4座の軽乗用車キャロルが登場するとR360クーペの人気はなくなりました。1962年までに約6500台が生産されました。
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ミニカーは2002年に発売されたエブロ製です。実車が小さいのでミニカーも小さいですが、室内などの細部もそこそこ再現されていて良くできています。当時物のミニカーとしてはミクロペットやモデルペットがありましたが、まずお目にかかれないレア物です。(私も実物を見たことがありません) 最近の物では京商のポリストーン製、国産名車コレクションの1/43と1/24があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と俯瞰/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2007年に発売された国産名車コレクションのR360(1/43 No.33)の画像です。メーカーはノレブで、雑誌付きミニカーながらこれも良く出来ています。タイヤが灰色に見えるのはゴムの添加物(有機溶剤?)が表面に染み出したようで一種の経年劣化です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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MAZDA CAROL 1962 JAPAN |
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![]() EBBRO 43387 1/43 72㎜
実車諸元 画像参照
マツダ キャロル 日本 1962
前述したR360 クーペでスバル 360の牙城を崩すことが出来なかったマツダは、新たに開発した軽自動車キャロルを1962年に登場させました。キャロルの特徴は軽自動車ながら、ボンネット、キャビン、トランクの分離した3ボックス スタイルと豪華な内外装でした。(リアエンジンですので荷物スペースはフロントですが) これを可能にしたのはクリフカットというリアウインドーを垂直に立てたキャビンで、これはイギリスのフォード アングリアで有名になったスタイルですが、国産車では珍しいものでした。
水冷4気筒360cc(18HP)OHVアルミ合金製という高度なエンジンをリアに搭載するRR駆動方式で、4段変速で最高速94km/hの性能でした。当初は2ドアだけでしたが、1963年には軽初の4ドアも追加されました。4ドアの3ボックススタイルが売りでしたが、このサイズでの4人乗車は寸法的に厳しく(なんとか4人乗ったようですが)、また構造的に車重が重くなることから動力性能面でも不利でした。
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ミニカーはエブロ製で2003年に発売されました。前期型4ドアのモデル化で、プロポーションが良く実車のイメージをうまく再現した良い出来ばえです。キャロルはいまひとつ人気が無かったのか? 当時物のミニカーはありませんでした。最近の物では京商のポリストーン製の後期型4ドア(1/43)、トミカ リミテッドの前期型4ドア、コナミの前期型2ドア(1/64)、国産名車コレクションの1/43と1/24などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2006年に発売された国産名車コレクションのキャロル(1/43 No.22)の画像です。メーカーはノレブで、フロントグリルが変更された後期型2ドアをモデル化しています。雑誌付きミニカーながら良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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MAZDA FAMILIA 1964 JAPAN |
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![]() MODELPET 30 1/40 94mm
実車諸元 画像参照
マツダ ファミリア 日本 1964
軽自動車キャロルに続いて開発されたのが小型車で、まずは商用車(テールゲート付ライトバン)がファミリアとして1963年に登場しました。キャロルのエンジンを拡大した水冷4気筒782cc(42HP)エンジンを搭載していました。翌1964年には乗用タイプのワゴン、4ドアセダン、2ドアセダンが追加されました。さらに1965年には新設計の4気筒1L(68HP)SOHCエンジンを搭載したクーペが追加されました。クーペは4段フロアシフトで前輪ディスクブレーキを装備し最高速145km/hとかなりスポーティなモデルでした。
ファミリアのデザインは内製だったそうですが、デザイナーのベルトーネが関わっていたようです。ボディ側面を一周するラインを強調して船の甲板を模したこのスタイルはフラットデッキ スタイルと呼ばれ、GM シボレー コルベアなどこの当時に流行ったものでした。この個性的で美しいスタイルが好評で、性能も良かったので初代ファミリアは商業的に成功しました。
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ミニカーは1965年に発売されたモデルペット製で、唯一の当時物ミニカーです。プロポーションが正確で、実車の雰囲気が良く再現された良い出来ばえです。アンチモニー製でアンチモニーの下地メッキ処理で表現されたサイドラインがフラットデッキ スタイルを表現するのにうまくマッチしています。50年以上も昔のミニカーがこんなきれいな状態のままなのは、やはり材質がメッキした金属だということが大きいと思います。(箱に入れた状態ではなく、ディスプレイ棚にずっと陳列していました。ただし直射日光は避けています。) これ以外のミニカーでは、トミカ リミテッドのワゴン/バン/バンのパトカー、国産名車コレクションの2ドアセダンがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とボンネット/トランク開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2010年に発売された国産名車コレクションのファミリア 800(1/43 No.18)の画像です。メーカーはノレブで雑誌付きミニカーながらかなり良い出来ばえです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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MAZDA LUCE 1966 JAPAN |
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![]() DIAPET 158 1/40 108㎜
実車諸元 画像参照
マツダ ルーチェ 日本 1966
マツダがファミリアの次に発売したのは高級車のルーチェでした。(ルーチェとはイタリア語で光の意です) トヨタ クラウンや日産 セドリックのような法人用途ではなく、オーナードライバー向けのパーソナルカーを目指した車でした。ルーチェの最大の特徴はその美しく上品なスタイルで、ベルトーネ時代のジウジアーロのデザインでした。4気筒1.5L(78HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速150km/hの性能でした。
大柄なボディに1.5Lエンジンはややアンダーパワーで、1967年にエンジンを86HPにパワーアップし、内外装をスポーティに仕上げたSSが追加され、さらに1.8L(100HP)エンジンも追加されました。(1.8Lの最高速は160km/h) 当時の日本ではこのようなパーソナル用途の高級車の需要は少なくあまり売れませんでした。ただしデザインの良さで欧州向け輸出は好調だったそうです。
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ミニカーは1967年に発売されたダイヤペット製の当時物です。実車を正確にスケールダウンした秀作ですが、シンプルなデザインゆえにこの1/40のサイズではそのイメージが希薄になります。(多分もう少しデフォルメしたほうがそれらしく見えるはずです) なおヘッドライトにダイヤカットガラスを使ったのは、ダイヤペットではこれが初めてのはずです。前述したモデルペットのファミリアに比べるとこちらはノーズ先端部分など少し塗装が剥がれていますが、これは子供のころに遊んで何かにぶつけたことが原因です。2019年現在でも初代ルーチェのミニカーはこのダイヤペット製の当時物しかありません。(ミクロペットのルーチェはプロトタイプですので別です) この車のデザインは素晴らしいと思うので、どこかがダイキャスト製でモデル化して欲しいです。 以下はフロント/リアの拡大画像とトランク/ボンネット開閉ギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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MAZDA COSMO SPORT 1967 JAPAN |
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![]() DIAPET 166 1/40 106mm
実車諸元 画像参照
マツダ コスモ スポーツ 日本 1967
ロータリーエンジンを初めて搭載した市販車はドイツのNSU スパイダーでしたが、この車はエンジンも含めて車全体が実用的ではありませんでした。その点で真に実用的なロータリーエンジン搭載車は、マツダ コスモ スポーツで1967年に発売されました。マツダのロータリーエンジン開発に関する話題は省略します。こちらのWEBサイトなどを参照して下さい→ (マツダのロータリーエンジン関係のWEBサイト)
コスモ スポーツに搭載されたロータリーエンジンは2ローター(491ccX2)(110HP)の10A型で、総アルミニウム合金製でした。この画期的なエンジン同様、シャーシもダブルウィッシュボーン前輪独立懸架、リアがド ディオン アクスル、ラック&ピニオンのステアリング、4段フルシンクロ変速機など高度な内容でした。またコスモ(宇宙の意)という名前の元となった宇宙船のようなイメージのボディは、ロータリーエンジンのコンパクトさを生かしたユニークなデザインでした。当時期のトヨタ 2000GTと比較すると最高速185km/hは2000GT(220km/h)に劣りますが、0-400m加速は15秒台後半とほぼ互角で、ロータリーエンジンの圧倒的な加速の良さ(と静粛性)はレシプロエンジンとは別格の物でした。
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1968年のマイナーチェンジでバンパー下のフロントグリルが変更され、ホイールベース/トレッドが拡大されて後期型になりました。後期型はホイールベースが長い為、後輪とドア後端の間のパネル幅が前期型より広いことで区別出来ます。5段変速となりラジアルタイヤ標準化が行われ、エンジンが改良されて128HPにパワーアップし、最高速が200km/hに向上しました。前期型の価格は148万円で、トヨタ 2000GTの238万円は別格として、フェアレディ 2000の88万円よりもかなり高い車でした。1972年の生産中止までに約1200台が生産されました。 |
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以下は1999年に発売された京商製のマツダ コスモ スポーツ (1/43 型番K03101S)の画像です。後期型をモデル化しています。キャビンとヘッドライトが少し大きめなので、プロポーション的には今一つです。(意図的なデフォルメでしょうが、やややり過ぎ) 後期型で変更されたバンパー下のフロントグリル(黒いメッシュ)がリアルで、室内もタータンチェック柄のシートやインパネのメーターなどがリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]()
以下はフロント/リアの拡大画像です。フェンダーミラーは支柱とミラーが塗り分けられ、ホイールセンターにはマツダ コスモの青いロゴが付いているなど細部まで凝った仕上げです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]()
以下は2006年に発売された国産名車コレクション製のマツダ コスモ スポーツ (1/43 No.5)の画像です。これも後期型をモデル化しています。国産名車コレクション製の初期物ですのでメーカーはノレブです。ノレブらしいそつのないリアルな造形で、室内も上記の京商製とほとんど同じぐらいリアルに再現されています。定価1790円の安価な雑誌付きミニカーながら、国産名車コレクション初期のノレブ製は値段以上によく出来ていました。ノレブは自社ブランド(型番800601)でもコスモ スポーツをモデル化していますが、これと同じ物でしょう。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2022年に発売された国産名車プレミアムコレクション製のマツダ コスモ スポーツ (1/43 No.3)の画像です。これも後期型をモデル化しています。最新のミニカーだけあって、スケールモデル的な観点からはこれが一番リアルに出来ています。(特にワイパーやリアライトの丸いリフレクター(反射板)など) ただしバンパー下のグリルと室内のシートについては京商製の方がリアルだと思います。最近の1/43ダイキャスト製ミニカーは高価でこれも安くはないですが、この出来ばえで定価3999円はリーズナブルだと思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。ホイールセンターにマツダ コスモの青いロゴが付いています。上記の京商製よりも小さいので分かり難いですが、印刷技術の向上でこちらの方が見た目は実物に近いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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