ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

 

LANCIA THETA 1914 ITALY

LANCIA THETA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DUGU M11 1/43 97㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m
エンジン 変速機: 4気筒 4940cc 70HP 4段変速
性能: 最高速120km/h
データーベースで戦前のランチアのミニカー検索

 

ランチア シータ イタリア 1914

 

 ランチア社はフィアットのレーシングドライバーであったヴィンチェンツォ ランチア(Vincenzo Lancia)が1906年に設立しました。ランチア社のモットーは「技術的な妥協を排する」で、他社の模倣をしない進歩性のある車を作っていました。1908年に登場した第1号車のティーポ 51(12HP)は4気筒2.5L(28HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速90km/hと高性能で、ほとんどがレースカーとして使われました。ランチアはギリシャ文字を車名にしていて、この第1号車はアルファと呼ばれました。(実車画像→ ランチア アルファ 1908)

 

 ランチアの最初の成功作は1913年に登場したシータ(THETA)でした。シータは4気筒4.9L(70HP)エンジンを搭載した大型車で、4段変速で最高速120km/hの性能でした。この車は発電機、スターター、ヘッド/テールライト、室内照明などの電装品(6V仕様)がボディ架装前に組付けられた最初の車でした。(当時電装品はボディが完成してから組み付けていました) シータは高性能で上質な車として成功し、1918年までの5年間で約1700台が生産されました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたクラシックカーの専門ブランドのドゥグー製です。ランチア シータの4ドアリムジーンをモデル化しています。ドゥグーは大人のマニア向けのミニカーで、イタリアのビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化していました。このシータはドゥグーとしては廉価版のMUSEOシリーズの物ですが、当時のミニカーとしてはかなりレベルの高いリアルな造形で良く出来ていました。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA THETA 1
LANCIA THETA 2

 以下は1960年代に発売されたポリトーイ製のランチア ティーポ 51(アルファ) 1908 (1/41 型番107)の画像です。ランチア ティーポ 51のツーリングセダンをモデル化しています。ポリトーイはダイキャスト製ミニカーを発売する前の初期にはプラスチック製ミニカーを作っていました。これもそのプラスチック製ミニカーの1台でこれ以外のクラシックカーではフィアット 3.5HP、アルファ 60HP、イターラなどがありました。当時のクラシックカーのミニカーとしてはかなり良い出来ばえで、ライト類にラインストーンを使うなど凝った造りです。(ダッシュボード左側ランタンはラインストーンが欠品しています) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA TIPO 51 1
LANCIA TIPO 51 2

 

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LANCIA LAMBDA 1925 ITALY

LANCIA LAMBDA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
DUGU 2 1/43 108㎜

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m
エンジン 変速機: V型4気筒 2123cc 50HP 4段変速
性能: 最高速115km/h
データーベースでランチア ラムダのミニカー検索

 

ランチア ラムダ イタリア 1925

 

 1914年のランチア シータに続いてランチアの名前を一躍有名にしたのが、1922年に発表されたラムダでした。ラムダには当時の車として先進的な技術が採用されていました。まずボディは乗用車として初めてボディとシャーシを一体化したスチール製のモノコック構造を採用していました。次に量産乗用車として初めて前輪独立懸架サスペンションを採用していました。これは前輪の操舵軸(キングピン)全体が、車体に固定された筒の中で上下にスライドするスライディングピラー方式と呼ばれるものでした。さらにエンジンはV型4気筒で直列4気筒より全長が短く小型軽量でした。

 

 これらの先進技術の組み合わせで、ラムダは重心が低く優れた操縦性を持ち、さらに当時の車としては車高が低く洗練されたデザインとなりました。実際に同時期のフィアット 519のサイドビューなどと比べてみるとその先進性が良く分かると思います。当初のV型4気筒2123cc(50HP)エンジンは2.4L、2.6Lまで拡大されました。ラムダは商業的にも成功し1931年までに約1.1万台が生産されました。ラムダに採用された技術はその後の自動車開発に多大な影響を与えました。

 

 

 ミニカーは1960-1970年代に発売されたクラシックカーの専門ブランドのドゥグー製です。ランチア ラムダの4ドアリムジーンをモデル化しています。ドゥグーは大人のマニア向けのミニカーで、イタリアのビスカレッティ自動車博物館に保存されている実車を忠実にモデル化していました。このラムダはドゥグーのMINIAUTOTOYSシリーズの物で、当時のミニカーとしては卓越したリアルな造形でドゥグーの傑作品のひとつです。特に特徴的なスライディングピラー方式前輪独立懸架サスペンションが忠実に再現されているのは秀逸です。(ただし繊細で壊れやすいので注意が必要です) なおドゥグーのミニカーには合成ゴムのタイヤに含まれる可塑剤(有機溶剤)がプラスチック製ホイールを溶かすという問題がありました。このラムダもホイールがかなり溶けてしまったので、ホイールを別のミニカーの物に交換してあります。なおリアエンドに積んでいるスペアタイヤのホイールだけはダメージが少なかったのでオリジナルのホイールのままです(ホイールが溶ける問題の参照ページ→ ミニカーの材質と経年変化) これ以外のランチア ラムダのミニカーはポリトーイ初期のプラスチック製とトーギー(TOGI)製の1/23の大スケールミニカーがありましたが、最近のミニカーはないようです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA LAMBDA 1
LANCIA LAMBDA 2

 以下は同じドゥグー製のランチア ラムダ トルペード 1925 (1/43 型番5)の画像です。上述したラムダのバリエーションでトルペード(オープン仕様)のモデル化です。屋根がないのでより一層車高が低く見えます。フロント スクリーンがかなりオーバースケール気味でステーが太いのが難点ですが、セダンタイプではよく見えない計器類などの室内の造形が良く分かります。なおこれは2005年に撮影した画像で、オリジナルのホイールが溶けかかっているのが分かります。最近(2020年)久しぶりに状態を確認したとこる、残念なことにホイールが原型をとどめないぐらいまで溶けていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA LAMBDA 31
LANCIA LAMBDA 4

 

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LANCIA DILAMBDA 1929 ITALY

LANCIA DILAMBDA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
RIO 41 1/43 118mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m
エンジン 変速機: V型8気筒 4L 100HP 4段変速
性能: 最高速125km/h
データーベースでランチア ラムダのミニカー検索

 

ランチア ディラムダ イタリア 1929

 

 前述したランチア ラムダの成功で1929年にはアメリカ市場を指向した高級車としてディラムダが登場しました。ラムダの特徴であった前輪独立懸架サスペンションは踏襲していましたが、大型の豪華なボディを架装する為に従来のフレーム構造を採用していました。その為ラムダの斬新で軽快なデザインに比べると、ディラムダは古典的な高級車のデザインとなっていました。またエンジンもラムダと同じ狭角V型でしたが、アメリカ市場の嗜好に合わせてV型8気筒4L(100HP)エンジンが搭載され、4段変速で最高速125km/hの性能でした。

 

 このディラムダという名前はエンジン気筒数などがラムダの2倍という意味で付けられた名前でした。当初はロングホイールベース(3475mm)仕様のみでしたが、1930年にショートホイールベース(3290mm)仕様が追加され、当時のカロッツェリアがセダンやトルペードの特注ボディを架装しました。1935年に生産中止となり総生産台数は約1600台でした。当時の保守的な高級車市場においてディラムダは先進的で個性的な車でしたが、高額であったことと1929年の世界大恐慌による不景気もあって商業的には失敗作となりました。

 

 

 ミニカーは1978年に発売されたリオ製です。リオはクラシックカーを専門とするマニア向けのブランドで、当時のミニカーとしてはレベルの高い出来ばえでした。(その分値段も高かったですが) このディラムダも実車の雰囲気が良く再現されていて、フロントグリル/灯火類、室内などの細部もリアルに出来ています。特にこの車のヘッドライトは単純な円形ではなくランチアのエンブレムの形状になっているのですが、それがきちんと再現されています。(参照画像→ランチア エンブレム) 立付けが良くスムーズに動作するドア開閉ギミック付です。リオはバリエーションでオープン仕様のトルペードと戦前の政治家ムッソリーニのフィギュアが付いたセダンもモデル化しています。これ以外のディラムダのミニカーはノレブがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA DILAMBDA 1
LANCIA DILAMBDA 2

 以下は1978年に発売された同じリオ製のバリエーション ランチア ディラムダ トルペード 1929 (1/43 型番42)の画像です。上記のバリエーションで、セダンに比べるとスポーティな感じがするトルペードのモデル化で、カラーリングも派手です。ルーフ部分が幌に変更され、リアエンドにスペアタイヤが追加されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA DILAMBDA TORPEDO 1
LANCIA DILAMBDA TORPEDO 2

 

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LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 1934 ITALY

LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
ALTAYA 16 1/43 124mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.3m 全幅約1.64m
エンジン 変速機: V型8気筒 3L 82HP 4段変速
性能: 最高速130km/h
データーベースでランチア アルテナ/アスツゥーラのミニカー検索

 

ランチア アスツゥーラ カブリオレ ピニンファリーナ イタリア 1934

 

 ビンテージ期の傑作車ランチア ラムダの後継車として1931年にアルテナ(ARTENA)が登場しました。アルテナのセダンはランチアが自社製標準ボディを設定していましたが、それ以外のボディ(クーペ、コンバーチブルなど)は従来通りカロッツェリアが特注ボディを架装していました。その為ボディはラムダの特徴であったモノコック構造ではなくフレーム構造を採用していました。V型2L(55HP)エンジンを搭載し4段変速で最高速115km/hの性能でした。1942年まで生産され総生産台数は約5500台でした。(実車画像→ ランチア アルテナ 1931)

 

 1931年にランチアの最上級車ディラムダの後継者としてアスツゥーラが登場しました。アスツゥーラはアルテナと同じプラットフォームでしたが、ホイールベースが延長されV型8気筒2.6L(72HP)エンジンを搭載していました。エンジンは1933年には3L(82HP)に拡大され、短いホイールベース版が追加されました。アスツゥーラはV型8気筒エンジンながら排気量は3Lと控えめで、スポーティな高級車として名だたるカロッツェリアが豪華なボディを架装しました。1939年まで生産され、総生産台数は約2900台でした。ランチアは車名にギリシャ文字を使っていましたが、この頃からアルテナとアスツゥーラなどローマ帝国時代の地名を使うようになりました。

 

 

 ミニカーはフランスのミニカー付き雑誌「VOITURES CLASSIQUES」のNo.16として作られた物でイクソ製です。ピニンファリーナがデザインしたコンバーチブルをモデル化しています。品の良いスポーティなデザインに青/空色のツートンカラーが良く似合っています。プロポーションが良く、室内もそこそこ再現されていて雑誌に付くミニカーの標準的なレベル以上の良い出来ばえです。これはオークションで入手した物ですが、2010年に色違いがイクソの型番MUS029(黄/金 ツートンカラー)でも発売されました。これ以外のアスツゥーラのミニカーはソリド、ミニチャンプス、スターラインなどがあります。アルテナのミニカーはKESS MODEL(レジン製)があります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 1
LANCIA ASTURA CABRIOLET PININFARINA 2

 以下は1999年に発売されたソリド製のランチア アスツゥーラ 1935 (1/43 型番4169)の画像です。カロッツェリアのスタビリメンティ ファリーナ(STABILIMENTI FARINA ピニンファリーナの創立者バッティスタ ファリーナの兄の会社)製のクーペをモデル化しています。古典的なスポーツカースタイルで黒と銀の塗り分けが高級な感じとなっています。ソリドの型番41**シリーズは安価(当時約2000円)でしたのであまり細かいパーツは付かないシンプルな作りですが、クラシックカーの基本的な部分はきちんと押さえて作ってあります。シャープな造形で灯火類や室内もそこそこ再現されていて良く出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA ASTURA 3
LANCIA ASTURA 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA ASTURA 5
LANCIA ASTURA 6

 

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LANCIA APRILIA 1937 ITALY

LANCIA APRILIA 画像をクリック/タップすると画像が変わります
BRUMM R058 1/43 93mm

実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.5m
エンジン 変速機: V型4気筒 1.4L 47HP 4段変速
性能: 最高速130km/h
データーベースでランチア アプリリア/アルデンヌのミニカー検索

 

ランチア アプリリア イタリア 1937

 

 1937年に登場したランチア アプリリアはビンテージ期の名車ラムダに次ぐ戦前のランチアの傑作車で、ラムダ同様に革新的な車でした。ボディは当時最先端のモノコック構造でセンターピラーのない観音開きの4ドアを採用していました。またピニンファリーナ製のボディはトリノ工科大学と協力して自動車としては初めて風洞実験でデザインされたものでした。テールの形状に特徴があり戦前の車として空力的に優れたデザインでした。サスペンションは前輪はラムダと同じスライディングピラー式 後輪はスウィングアクスル式の4輪独立懸架でした。

 

 ランチア独自のV型4気筒1.4L(47HP)エンジンを搭載し、4段変速で最高速度130km/hの性能でした。1939年にエンジンが1.5L(48HP)に拡大され、サスペンションが改良されました。標準のセダンボディの他にカロッツェリアによる特注ボディ(クーペやカブリオレ)も架装されました。アプリリアという名前はイタリアの都市名にちなんだもので、フランスではアルデンヌという名前で販売されました。アプリリアは小型実用車ながら同クラスの車とは比較にならないほど上質の車で、ランチアの名前を有名にしました。第2次大戦後の1949年まで生産され、総生産台数は約2.7万台でした。

 

 

 ミニカーは1981年に発売されたブルム製です。ブルムのミニカーとしては初期の物で、アプリリアの先進的なデザインが良く再現されています。特に絞りこまれたリアの独特な造形がよくわかります。この造形はフォルクスワーゲン ビートルのデザインに通じるものがあります。ブルムはミッレ ミリアのレース仕様や戦時中の代燃車仕様など数種類をモデル化しています。これ以外のアプリリアのミニカーはマーキュリーの当時物、ノレブのアルデンヌ、EDISON GIOCATTOLIのランチア100周年記念モデルなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

LANCIA APRILIA 1
LANCIA APRILIA 2

 以下は1981年に発売されたブルム製のランチア アプリリア ガソゲノ(GASOGENO) 1939 (1/43 型番R060)の画像です。イタリア語のGASOGENOとはガス発生装置のことで、リアに搭載されている装置のことです。この装置は戦時中のガソリン不足に対応した物で、木炭や石炭から可燃性ガスを発生させて、そのガスでガソリンエンジンを動かすものでした。同じような装置が日本でも戦時中に使われ、木炭自動車や代用燃料車と呼ばれました。このミニカーではそのガス発生装置がかなりリアルに再現されています。代用燃料車のミニカーはあまりないので、車種的に面白いミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA APRILIA 3
LANCIA APRILIA 4

 以下は1981年に発売されたブルム製のランチア アプリリア メタノ (METANO) (1/43 型番R059)の画像です。イタリア語のMETANOとはメタンガスのことで、屋根に積んでいるのはメタンガスのボンベです。これも上述した代用燃料車の類で、こちらはこのメタンガスでガソリンエンジンを動かすようです。ただボンベとエンジンの配管などがどうなっているのか具体的な構造は良くわかりません。単にガスボンベが積載されているだけですが、こんな物を使っていた時代があったのだということでは興味深いミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
LANCIA APRILIA 5
LANCIA APRILIA 6

 

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