ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 1958 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128)


VITESSE 28621 1/43 全長110mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.7m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 115HP 4段変速
性能: 最高速160km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W128のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE カブリオレ (W128) ドイツ 1958年

 

 1958年に高級セダンメルセデス ベンツ 220Sに燃料噴射を採用して115HPにパワーアップした220SE セダン (W128) セダンが登場しました。(Eはドイツ語のEinspitz(噴射)の意味) 220SEはボディとフレームの一体化構造で、全輪独立懸架サスペンションを採用していました。セダンと同時に戦後型のポントン ボディ(フラッシュ サーフェス ボディ)として初めてのパーソナルなカブリオレ/クーペ(ハードトップ)が設定されました。ホイールベースを120mm短縮してテールの長いスポーティなスタイルとしていましたが、座席数は4/5座で後席がありました。

 

 カブリオレの内装は本物の木を使ったダッシュボードやドアパネル、本革張りのシートなど豪華で、上級車の300S カブリオレ(W188)に準じた装備になっていました。W128は1960年まで生産され、総生産台数は約4000台(クーペ/カブリオレは約2000台)でした。後継車は220SE (W111)でした。

 

 

 ミニカーは2005年に発売されたビテス製で、220SE カブリオレをモデル化しています。プロポーションが良く赤のカラーリングが実車のイメージに合っていました。フロントグリル/灯火類や室内のインパネやシフトレバーなどの細部がリアルに再現されていて良く出来ていました。ビテスはハードトップの付いたクーペなど約20種類ほどをモデル化していました。ビテス以外のW128のミニカーは、ビテスの親会社のサンスターのカブリオレ 1/18がありますが、W128のセダンはどこもモデル化していないようです。(セダンは外観がW180とほとんど同じだからでしょうか?) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 1
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W128) 2

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MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 1959 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE (W111)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111)


VITESSE 047B 1/43 全長116mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 120HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W111/112のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE (W111) ドイツ 1959年

 

 現在のメルセデス ベンツ Sクラスに相当するメルセデス ベンツ 220SE (W128)の後継車として、220SE(W111)が1959年に登場しました。ボディは一回り大きくなり縦型ヘッドライトが採用された直線的なデザインになりました。当時のアメリカ車の流行を取り入れてリアフェンダーに小さなテールフィンがついていましたので、俗に「羽ベンツ」と呼ばれました。エンジンは6気筒2.2L(95-120HP)で、220SE(120HP)はボッシュの機械式燃料噴射方式でした。当初は4ドアセダンだけで、1961年に2ドアクーペ/カブリオレが追加されました。

 

 1961年に上級車300 (W189)の6気筒3L(160HP)エンジンを搭載した300SE (W112)が登場しました。W111と同じボディでしたが飾りのクロームモールが増え、エアサスペンション、パワーステアリング、自動変速機が標準装備されました。1962年に300SEにもクーペ/カブリオレが追加されました。1963年にはボディを100mm長くした300SE ラング(LANG:LONGの意)が富裕層向けの最上級車として追加されました。このモデルは後に正式な名前が300SELとなり、この300SELがその後のSELシリーズの初代となりました。1965年にW111/W112の後継車のW108/W109が登場したことで、W112は生産中止となり、W111はセダンのみがエンジンを2.3L(120HP)に変更した後期型となり1968年まで生産されました。W111の総生産台数は約3万台でした。

 

 

 ミニカーは1996年頃に発売されたビテス製です。ビテスが倒産する数年前の一番出来の良かった頃のミニカーです。プロポーションが良く特徴的なテールフィンもうまく表現されていました。フロントグリルや灯火類、彩色された室内などの細部もリアルに再現されていてとても良く出来ていました。ちょっと変わった位置についているフェンダーミラーも実車に忠実でした。220SE(W111)のセダンの当時物ミニカーは、JRD、テクノ、ジク、ディンキー、ガマ、ノレブ(プラスチック)、ダイヤペットなどがあり、最近の物ではイクソ、ヴィーキングなどでモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 2

 以下は1961年に発売されたディンキー(英)製の当時物 メルセデス ベンツ 220SE セダン (1/48 型番186 全長102㎜)の画像です。縮尺1/48で1/43サイズより小さめですが、プロポーション的にはなかなか良い出来でした。ライト、グリル、バンパーにプラスチックのメッキパーツを使用していたのは、当時としてはかなり高級な仕上げでした。また当時は既に当たり前のギミックとなっていたスプリング サスペンションが付き、それをさらに一歩進めたディンキー独自の前輪操舵ギミックが付いていました。これは車軸を支える部分に動くスペースを設けて車軸全体が回転する構造となっていて、車体を上から押さえつけて左右に傾けることで前輪を操舵できました。(参照ページ→ 前輪操舵ギミックのページ) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 3
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 4

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 5
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 6

 以下は前輪操舵ギミック動作の画像です。実車の構造とはかけ離れた構造ですが、ミニカーの前輪操舵ギミックとしては一番簡単な構造で壊れにくく、子供が十分楽しめるギミックでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE (W111) 7

 以下は1996年に発売されたビテス製のメルセデス ベンツ 300SE (W112) (1/43 型番L149A)の画像です。上述したビテス製の220SEのバリエーションです。220SEと同じボディですが、ボディサイドのモールディングを増やしアンテナ(ラジオ用?)を追加するなどして実車同様に豪華に仕立ててありました。 300SE (W112)の当時物ミニカーはディンキーのクーペ、ジク、マッチボックスのクーペがありました。当時物以外ではミニチャンプスのロング、スパークのカブリオレ、プレミアム クラシックスなどがあります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 1
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 1
MERCEDES-BENZ 300SE (W112) 2

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MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1961 GERMANY

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111)


FALLER 4311 1/43 全長113㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.9m 全幅約1.8m エンジン 変速機: 6気筒 2.2L 120HP 4段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W111/112のミニカー検索

メルセデス ベンツ 220SE カブリオレ (W111) ドイツ 1961年

 

 現在のSクラスに相当するメルセデス ベンツ 220S (W128)の後継車として、220SE(W111)が1959年に登場しました。ボディは一回り大きくなり縦型ヘッドライトが採用された直線的なデザインになりました。当時のアメリカ車の流行を取り入れてリアフェンダーに小さなテールフィンがついていましたので、俗に「羽ベンツ」と呼ばれました。当初は4ドアセダンだけで、1961年に2ドアクーペ/カブリオレが追加されました。

 

 クーペ/カブリオレはホイールベースがセダン(W111)と同じだったので、後席もセダン同様の居住性がありました。またテールフィンがセダンよりかなり控えめでしたので、セダンより上品でした。内装は高級パーソナルカー300Sの後継車でしたから、木材の削りだしのダッシュボード、本革の内張りなど現在の車では考えられない豪華さで、量産ラインとは別のラインで手作りで入念な仕上げがされていたそうです。

 1968年にW111のセダンは生産中止となりましたが、クーペ/カブリオレは1965年に6気筒2.5L(150HP)エンジン搭載の250SEに、1967年に6気筒2.8L(160HP)エンジン搭載の280SE、1969年に6気筒3.5L(200HP)エンジン搭載の280SE 3.5となり1971年まで生産されました。W111 クーペ/カブリオレの総生産台数は約3.3万台(カブリオレは約7500台)でした。暫定的な後継車は1971年登場の350SL(C107)で、Sクラスとしての後継車は1981年登場のSクラスの2ドアクーペ (C126)でした。

 

 

 ミニカーは1996年に発売されたドイツのファラー(FALLER)製です。ファラーは鉄道模型ジオラマ用のアクセサリーや建築物などのプラモデルで有名な老舗ブランドですが、「MEMORY CARS」という名前でメルセデス ベンツとフォルクスワーゲン ビートルの1/43のプラモデル完成品を販売していたことがありました。これは220SE カブリオレで他にも20種類ほどがあるようです。(これ以外のファラーのミニカー → 220S (W180)200D (W115)) プラモデル完成品なのでダイキャスト製に比べると軽いのですが、塗装されていないボディに艶があるのでプラスチック製の安っぽい感じはあまりなく、実車同様の重厚な感じに仕上がっていました。またボンネット/ドア/が開閉し、エンジンや室内の細かいところまで良く再現されていて、素晴らしい出来ばえでした。プラスチックはABS樹脂を使っているようで、レジン樹脂のような変形等の問題はないようです。実際にこのミニカーは購入後20年以上経過していますが、変形等の問題は全くありません。以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE CABRIOLET (W111) 2

 W111 クーペ/カブリオレの当時物ミニカーは、コーギー、ソリド(べレム)、メーベトイなどがあり、最近の物ではミニチャンプス、ブレキナの1/87、オートアートの1/18、ノレブの1/18などがあります。 以下は1963年に発売されたソリドの当時物のメルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番126 全長113㎜)の画像です。ソリドは当時のミニカーとしてはスケールに正確で、全長、全幅ともに1/43サイズきっちりで、プロポーション的にも良く出来ていました。昔のミニカーなのでライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)がちゃんと付いてました。当時は当たり前であったスプリング サスペンション付きでしたが、それに加えてドア開閉ギミックも付いていました。このドアの開閉ギミックはソリドが1961年に発売したランチア フラミニアでミニカーとして最初に採用したものでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 1
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 3
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 4

 以下は1962年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/48 型番230 全長101㎜)の画像です。縮尺は1/48と小さめに出来ていましたが、プロポーションは良いと思います。昔のミニカーですからライトやグリルは塗装処理ながら、ベンツのマスコット(スリーポインテッドスター)をちゃんと再現していました。室内は簡易的な表現で、でかいステアリングホイールが付いています。トランクを開くとスペアタイヤが収納されていて、スペアタイヤを取り出すこともできます。当時は当たり前であったスプリング サスペンションが付いていましたが、さらに前輪が操舵できるギミックも付いていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 5
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 6

 以下はフロント/前輪の操舵ギミック動作の画像とリア/トランク開閉の画像です。この前輪操舵ギミックは丈夫な金属製パーツで構成されたセルフセンタリング(直進状態に戻る)機能が付いた本格的な構造でした。同様の構造の前輪操舵ギミックはベントレー コンチネンタル (型番224)やフォルクスワーゲン ビートル(型番492)などにも採用されました。(参照ページ→ フォルクスワーゲン ビートルの前輪操舵ギミック ) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 7
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 8

 以下は1967年に発売されたメーベトイ製の当時物 メルセデス ベンツ 220SE クーペ (1/43 型番A19)の画像です。これもプロポーションが良く、ヘッドライトが大きめですが、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。なおヘッドライト周りが茶色に変色していますが、これはヘッドライトを固定する接着材が変色したもので、メーベトイのミニカーによく見られる経年変化です。なおスペインのオートピレン製の当時物メルセデス ベンツ 220SE クーペ(1/43 型番305)はこのメーベトイ製のコピーでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 9
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 10

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 11
MERCEDES-BENZ 220SE COUPE (W111) 12

 以下は2018年に発売されたアシェット製 国産名車コレクションのメルセデス ベンツ 280SE コンバーチブル (W111) 1969 (1/43 No.314)の画像です。年式から6気筒3.5L(200HP)エンジンを搭載した280SE 3.5のコンバーチブルをモデル化しているようです。メーカーはイクソで、イクソは型番CLC315Nで280SE コンバーチブルをモデル化していましたので、それの流用だと思われます。プロポーションが良く、リアルなフロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていました。高級車らしい赤で統一された室内とメーターが良く再現されたインパネなど、細部も良く仕上げてあり、安価な雑誌付きミニカーながら値段相応以上の良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 280SE CONVERTIBLE (W112) 1
MERCEDES-BENZ280SE CONVERTIBLE (W112) 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ280SE CONVERTIBLE (W112) 3
MERCEDES-BENZ 280SE CONVERTIBLE (W112) 4

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MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100)


IXO CLC119 1/43 全長129㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長5.54m 全幅1.95m 全高1.5m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 300HP 4段自動変速
性能: 最高速200km/h  データーベースでメルセデス ベンツ W100のミニカー検索

メルセデス ベンツ 600 リムジーン  (W100) ドイツ 1963年

 

 メルセデス ベンツの最上級車300d(W189)の後継車として1963年に登場したのが600(W100)で、戦前の770K グロッサー メルセデスを復活させたような高級車でした。当時の最先端技術を駆使して設計され、考えられる限りの豪華装備を盛り込んだ最上級車でした。ボディサイズは全長5.54mX全幅1.95X全高1.5mと当時のフルサイズのアメリカ車と同じくらいの大きさで、さらに長いプルマン リムジンは全長6.24mで当時世界最大の乗用車でした。エンジンは新設計の燃料噴射V型8気筒6.3L(300HP)で、4段自動変速機を介してこの巨大な車を200km/hまで引っ張りました。

 

 この巨大な車の車重は2.5tを超えていて、車高調整機能が付いたエアサスペンションが採用されていました。この車は全てが受注生産でしたので、オーダーメイドでどのような豪華装備もつけられたのですが、前後席独立のエアコン、油圧で動作する後席パワーシートなどは標準で装備されていました。この車は1981年まで18年間生産され総生産台数はリムジーン、プルマンあわせて2700台ほどでした。この車のオーナーには政治家や王族、ハリウッドの有名スターなど世界的なVIPがたくさんいました。

 

 

 ミニカーは2006年に発売されたイクソ製です。メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジンをモデル化しています。プロポーションが良く、実車の雰囲気が見事に再現されていました。フロントグリル、灯火類、室内などの細部も良く再現されていて、とても良く出来ていました。 600はロングホイールベースのプルマンがたくさんモデル化されていますが、ショートホイールベースはあまりモデル化されていないので、ショートホイールベースではこれがベストの出来ばえではないかと思います。これとほとんど同じ物がイクソの別ブランドであるホワイトボックスでも発売されています。なおイクソはロングホイールべースのプルマンもモデル化しています。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 2

 メルセデス ベンツ 600(W100)の当時物ミニカーは、コーギー、ディンキー、ガマ(GAMA)、ジク(SIKU)などがありました。当時物以外ではビテス、サンスターの1/18、ブレキナの1/87などがあります。以下は1965年に発売されたガマ製の当時物 メルセデス ベンツ 600 ショートホイールベース リムジン (1/45 型番972)の画像です。ウィンドー枠のメッキパーツがややオーバーで目立ち過ぎでしたが、当時のミニカーとしてはかなり良い出来ばえでした。ボンネット/トランクが開閉するギミック付きです。ショートホイールベースの当時物ミニカーはこれしかないようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4

 以下は以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 4
MERCEDES-BENZ 600 LIMOUSIME (W100) 5

 以下は1964年に発売されたディンキー(英)製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/43 型番128)の画像です。縮尺1/43なので全長が145㎜もある大きなミニカーで迫力がありました。メタル製のフロントグリルやワイパーなどディンキーらしいやや武骨な作風でしたが、600 プルマンの当時物ミニカーとしてはベストの出来ばえでした。ボンネット/4ドア/トランクが全て開閉するギミック付きです。当時のミニカーとしては室内もそこそこ良く再現されていて、運転手のフィギュアが付いていました。このミニカーは1979年まで長期間販売され初期型には後席にもフィギュア1体が付いていて、後期型にはフィギュアが付いていませんでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 1
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 3
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 4

 以下は1964年に発売されたコーギー製の当時物 メルセデス ベンツ 600 プルマン (1/52 型番247)の画像です。縮尺が1/52でも実車が大きいので全長120mmの大き目なサイズでした。同時期に発売された上記のディンキー製の600 プルマンに比べると小さいのでやや見劣りがしましたが、小さいなりにそこそこ良く出来ていました。特にこのミニカーにはこれにしか備わっていない変わったギミックが付いていました。フロントウィンドーを見るとワイパーが動作状態なのがわかりますが、実はワイパーが動くのです。このギミックの詳細については当サイトのギミックのページをご覧ください。(参照ページ→ メルセデス-ベンツ 600 プルマンのギミック) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 5
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 6

 以下は1995年に発売されたビテス製のメルセデスベンツ 600 プルマン (1/43 型番033)の画像です。これも縮尺1/43なので全長145㎜の大きなサイズのミニカーに仕上っていました。ビテスは2000年頃に経営破綻していますが、破綻前のビテスはマニア向けの上質なミニカーを作っていました。この600 プルマンもプロポーションが良く とても良い出来ばえでした。フェンダーのモールやウィンドーのメッキパーツが実車よりもやや目立ちますが、高級車らしい感じがして悪くはありません。室内も当時のミニカーとしては良く再現されていました。ビテスは600 プルマンを十数種類ほどモデル化していて、2000年以前では600 プルマンの1/43のミニカーといえばこのビテスのプルマンが定番でした。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 7
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 9
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 10

 以下は1994年に発売された上記のバリエーションで、メルセデス ベンツ 600 プルマン ランドレー(1/43 型番L063)の画像です。ランドレーは後席部分の屋根を幌にして開閉できるようにしたボディ形式です。ミニカーは上記のリムジンの屋根を塗装後に後加工で切断して製作しているようです。(ルーフ後端処理が切断されたままのようですから) 600 プルマンには初期の自動車電話を取り付けることが出来たので、トランクの上にあるアンテナはそのアンテナと思われます。(TV用かもしれませんが) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 11
MERCEDES-BENZ 600 PULLMAN (W100) 12

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MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1963 GERMANY

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER


CORGI 1145 1/48 全長87mm (トレーラー連結で173mm)
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.1m 全幅約2m エンジン 変速機: 6気筒 5.7L ディーゼル 85HP 6段変速 2X4段変速 4WD
性能: 最高速85km/h  データーベースでメルセデス ベンツ ウニモグのミニカー検索

メルセデス ベンツ ウニモグ 406 10t ダンプ トレーラー付 ドイツ 1963年

 

 ウニモグ(UNIMOG)という名前はUNIVERSAL MOTOR GERAT(多目的動力装置)の略で、多目的に使える作業車を意味しています。最初のウニモグは農業用作業車としてメルセデス ベンツの技術者であったアルベルト フリードリッヒによって開発されました。ホイールベースの短い4輪駆動車で、従来の農業用トラクターとは異なり運転席と荷台があり多目的な用途に使えるように設計されていました。

 

 1946年にプロトタイプのU6が完成し、初期のウニモグ 70200は工作機械メーカーのボーリンガー(BOEHRINGER)社が生産しました。1951年にボーリンガー社はダイムラー傘下となり、メルセデス ベンツ ウニモグ 401/402として生産されることになりました。 ウニモグは頑丈なシャーシ、優れた走行性能、様々な作業用装置を追加できる構造などの特徴をいかして、農機だけではなくあらゆる分野の作業車として発展してきました。ウニモグのシリーズ展開について、当方のメモとして、以下に簡単にまとめてみました。

 

 

  • 1955年 軍用車向けの404(Sシリーズ) 登場 (実車画像→ ウニモグ 404)
  • 1956年 411 登場
  • 1963年 大型クラスの406/416 中型クラスの421/403 登場
  • 1972年 ウニモグをベースにした大型農機 TRAC 登場 (実車画像→ ウニモグ TRAC
  • 1974年 大型クラスのトップモデル U120(425) 登場 (実車画像→ ウニモグ U120(425))
  • 1976年 角ばったデザインになった 中/大型クラス U1000 U1300 U1500 U1700 登場、従来通りの丸みのある小型クラスはU600 U800 U900 U1100 に名称変更 (実車画像→ ウニモグ U1700) (実車画像→ ウニモグ U1100)
  • 1985年 小/中型クラスの407/427 登場 (実車画像→ ウニモグ 407)
  • 1988年 大型クラスの437 登場 (実車画像→ ウニモグ 437)
  • 1990年 角ばったデザインの小型クラスの408(U90)/418(U110-U140) 登場 (実車画像→ ウニモグ 408(U90))
  • 2000年 新シリーズ(405) U300 U400 U500 登場 (実車画像→ ウニモグ U300)
  • 2002年 437後継の U3000 U4000 U5000 登場 (実車画像→ ウニモグ U5000)
  • 2006年 小型クラス(初のキャブオーバー型)の U20 登場 (実車画像→ ウニモグ U20)

 ミニカーは1969年に発売されたコーギー製の当時物です。ダンプ式運搬トレーラーを連結したウニモグ 406をモデル化していました。丸っこいキャビンの406のデザインがうまく再現されています。シャーシ部分はドライブシャフトや実際に可動するコイルスプリング式サスペンションで吊った車軸が、簡単には壊れない丈夫な金属製パーツでそれらしく再現され、非常に凝った作りとなっていました。またトレーラーとの連結方法も簡単ですが、よく考えられた構造で、当時のコーギーが優れた設計技術を持っていたことが分かります。コーギーはバリエーションで除雪車やダンプカーなどもモデル化していました。ウニモグのミニカーは初期のボーリンガー社製から最近のU20まで非常にたくさんあります。ミニチャンプスやシュコーなどの1/43とブッシュ、ヴィーキング、ブレキナなどの1/87が多いですが、国産のトミカも406、U400、U1300をモデル化していました。 以下はウニモグ本体のフロント/リアの拡大画像と床下/車軸の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 2

 以下は運搬トレーラとの連結動作/運搬トレーラのダンプ動作の画像です。トレーラー先端の球状部を押し込むことで、板スプリングで球状部がロックされます。外すには少し強めに引っ張るとロックが外れます。なお本体最後部に付いている灰色のフックは別売りされていたトレーラーなどを接続する為のフックです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 3
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & 10t GOOSE DUMPER 4

 以下は1971年に発売された上記のコーギー製のバリエーションでメルセデス ベンツ ウニモグ 除雪板付トラック (1/48 型番1150)の画像です。基本的な部分は上記と共通で、幌が付いた荷台を持つトラックに変更し、さらに除雪板を付けていました。除雪板が上下するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 1
MERCEDES-BENZ UNIMOG 406 & SNOWPLOW 2

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