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フォルクスワーゲン T4 バン ドイツ 1990年
フォルクスワーゲン トランスポーターの4代目 T4が1990年に登場しました。(北米ではユーロバン:EUROVAN 日本ではヴァナゴン:VANAGONと呼ばれました) この代から前輪駆動方式を採用して、形式がタイプ2からタイプ70に変わりました。エンジン搭載スペース分のノーズが伸びて、従来のシリーズとは雰囲気が変わりました。T4にはホイールベース/全長が異なる2タイプがあり、商用バン、ピックアップ、キャンパー、乗用車タイプのカラベル(CARAVELLE)がありました。当初のエンジンは4気筒1.8L/2L/、5気筒2.5L、4気筒1.9Lディーゼルエンジンでした。
1996年に大幅なマイナーチェンジが行われ後期型になりました。5気筒2.5Lターボディーゼル、ゴルフ III に搭載されたDOHC V型6気筒2.8L(138HP)のVR6エンジンが追加されました。このVR6エンジンを搭載する乗用車タイプは8cmほどノーズ部分が長くなりました。このロングノーズ版はT4bと呼ぶこともあります。2003年に5代目 T5にモデルチェンジしました。(実車画像→ フォルクスワーゲン トランスポーター T5 2003)
ミニカーは1990年に発売されたシャバック製の当時物です。ショートホイールベースのバンをモデル化しています。前述した同じシャバック製のT3同様に、このT4も非常に良く出来ていました。左右ドア、右側スライドドア、テールゲート、ボンネットが開閉するギミック付きで、特に短いボンネットが開閉でき5気筒と思われるエンジンが再現されていたのは秀逸でした。バンのドア開閉は立て付けが良く、スライドドアはスライドさせる為のガイドが実車同様の構造になっていてスムーズに開閉しました。シャバックはカラベルとピックアップもモデル化していました。シャバックは当時のフォルクスワーゲンの乗用車も多くモデル化しており、それらは実車の販促用プロモーションにも使われたと思われます。これ以外のT4のミニカーはプレミアムクラシックス、ヘルパの1/87、AWMの1/87、オックスフォードの1/76などがあります。 以下はフロント/ボンネット開閉の画像とテールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)




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フォード エスコート MK IV XR3 ドイツ 1990年
フォード エスコートの4代目が1986年に登場しました。内容的には先代のマイナーチェンジ的なもので、外観的にはヘッドライトの角に丸みが付いてフロントグリル開口部がかなり小さくなっていました。内容的には内装変更、ABS追加、新設計の4気筒1.4Lエンジン追加、4気筒1.8Lディーゼルエンジンの追加、先代で評判の良くなかったサスペンションの設定変更などが行われました。1990年にエスコート MK Vにモデルチェンジしました。
ミニカーはデアゴスティーニの国産名車コレクションの外国車として2016年に発売されたものでイクソ製です。エスコート MK IVの高性能版XR3をモデル化しています。プロポーションが良く、実車と同じ黒ボディに赤ラインのカラーリングとリアのスポイラーなどはうまく作ってあり、良く出来ていました。黒一色の内装と安っぽく見えるホイールは値段を考えると仕方ないところでした。(なおリアバンパー右端の汚れのような部分は塗装剥がれです)
なおこのミニカーは元々はデアゴスティーニのミニカー付雑誌(ブラジル向け?)用として作られた物なので、正確にはブラジル仕様のXR3ということになります。リアにESCORT 1.8 XR3と表記されていますが、本国仕様ならESCORT XR3iとなるはずで、1.8LのXR3はブラジル仕様でした。(イギリス本国仕様は1.6L) イクソは型番CLC395Nで MK IV XR3、イクソの廉価版ブランドであるホワイトボックスの型番WB096で MK IV XR3iを発売しています。 エスコート4代目は3代目と見た目があまり変わらない為か、量産ミニカーは最近までこのイクソ製しかありませんでしたが、2021年になってバンガーズとネオ(レジン製)がRS ターボをモデル化しました。以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


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メルセデス ベンツ 600SEL (W140) ドイツ 1991年
メルセデス ベンツ Sクラスの3代目 W140が1991年に登場しました。デザイン的には先代(W126)を踏襲していましたが、外形寸法が大きくなり雰囲気がごつくなりました。セダン(W140)、リムジーン(V140)、クーペ(C140)が設定されていました。当初のエンジンはDOHC 6気筒3L、DOHC 8気筒4.2L/5L(320HP)、DOHC V型12気筒6Lの4タイプでした。この車はダイムラー社の「最善か無か」という品質最優先の企業ポリシーで作られた最後のメルセデス ベンツと言われており、随所に過剰品質ともいえる設計がされていました。(電動で閉じるドアやトランク、ハイドロニューマチック式リアサスペンションなど)
1994年のマイナーチェンジでヘッドライトやバンパーの意匠が変更され、DOHC 6気筒2.8Lエンジンが追加されました。その際に他のシリーズと同じくSが先頭に付くモデル名に変更されました。(600S→S600) 燃費規制などで世界的に自動車のコンパクト化が進んでいた時代でしたので、大きなボディに12気筒エンジンを積むW140は環境破壊車などと呼ばれ、北米市場で販売が芳しくなかったようです。1998年にダウンサイジングされたSクラス 4代目 (W220)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1993年に発売されたシャバック製の当時物です。シャバックは元々はシュコーの販売代理店でしたが、1970年代に倒産したシュコーの航空機の型を引き継ぎ1980年代は1/43のダイキャスト製ミニカーも手がけていました。現在は復活したシュコーの一部門で航空機モデルを担当しています。この600SELはフロントの造形などW140の雰囲気がうまく再現されていて、レベルの高い出来ばえでした。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内やエンジンルームの細部も当時のミニカーとしてはとても良く出来ていました。シャバックはクーペ(C140)もモデル化していました。これ以外のW140のミニカーはミニチャンプスの600SEL/600SEC、ノレブのS600(1/18)、ヘルパの600SEL/600SEC、ビテスのS600L プルマンなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内はV型12気筒エンジンだけではなくラジエータなどの補器類もかなりリアルに再現されていました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)










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メルセデス ベンツ 190E (W201) 2.5-16 EVO.II ストリート仕様 ドイツ 1991年
メルセデス ベンツ 190E (W201)のレース仕様車 190E 2.3-16は、1988年にDTMレギュレーション変更に合わせて排気量を2.5L(200HP)にボアアップし190E 2.5-16になりました。190E 2.5-16 EVO.(エボリューション)は、ツーリングカーレース用ベースマシンとして開発された車で、1989年に登場したEVO.Iと1990年途中から登場したEVO.IIがありました。どちらもホモロゲーションを取得するため500台が生産されました。太いタイヤをカバーするオーバーフェンダー、フロントスポイラー、リアスポイラーなどのエアロパーツを装着していました。
ストリート仕様のエンジンは、EVO.Iは231HP、EVO.IIは235HP 実際のレース仕様では350HP以上にチューンされていました。1992年のDTMではEVO.IIがメルセデス ベンツに初のマニファクチャーズチャンピオンのタイトルをもたらしています。BMWなどに対抗してメルセデス ベンツのイメージにスポーティさを加えるべく始めたDTM参戦は大成功しました。
ミニカーは1992年に発売されたミニチャンプス製で、ストリート仕様のモデル化です。幅広タイヤをカバーする派手なエアロパーツがややオーバー気味に再現され、実車の雰囲気がうまく再現されていました。なおこの類の車はこのぐらい見た目を派手に強調したほうが楽しいです。ミニカーは杓子定規で正確にスケールダウンするよりも、その車の特徴的な部分は多少オーバーな演出をした方が良いと個人的には思っています。これはEVO.II ストリート仕様ですが、EVO.Iもモデル化していました。ミニチャンプスは190Eのレース仕様を80車種以上もモデル化していました。これ以外の190Eのレース仕様のミニカーは、オートアートの1/18、ソリドの1/18、TRUE SCALEの1/43と1/64などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


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アウディ 100 (C4) ドイツ 1991年
1990年にアウディ 100(C3)は100 4代目(C4)にモデルチェンジしました。基本的には先代と同じスタイルのデザインですが、フロントグリルが独立するなど見た目が立派になりました。上級車200の設定がなくなったので、その分高級車志向にシフトしたようでした。ボディ形式はセダンとアバント(ワゴン)で、当初のエンジンは4気筒2L(115HP)、5気筒2.3L、新設計のV型6気筒2.8L(174HP)、5気筒2.4L/2.5Lターボディーゼルでした。フルタイム4WDシステムのクワトロがオプションで設定されました。
1991年にDOHC 5気筒2.2L(230HP)ターボエンジンを搭載する高性能版S4が追加されました。1992年にはS4にアウディ V8と同じDOHC V型8気筒4.2L(280HP)エンジンが追加されました。(最高速249km/h) 1994年のマイナーチェンジで前後の意匠が少し変更され、100は新しく設定されたシリーズ名のA6に名前を変更しました。それに伴い高性能版S4はS6に改名され、S6以外の5気筒エンジン搭載車がなくなりました。1994年からアウディの名前にはAやSが付けられるようになりました。
ミニカーは1991年に発売されたシャバック製の当時物です。フロント周りの造形など実車の雰囲気がうまく再現されていて、当時のミニカーとしては良く出来ていました。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きで、室内の造形はやや物足りないレベルでした。シャバックはアバントもモデル化しており、さらにマイナーチェンジして名前の変わったA6もモデル化していました。100 4代目(C4)のミニカーは2023年現在でもこのシャバック製しかないようです。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。エンジンルーム内にはV型6気筒エンジンがなかなかリアルに再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)


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