ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 1972 JAPAN

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110)


AOSHIMA DISM HACHETTE 224 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約1.63m エンジン 変速機: 6気筒 2L 125HP 5段変速
性能: 最高速175km/h  データーベースで日産 スカイライン C110のミニカー検索

日産 スカイライン 2000 GT GC110型 日本 1972年

 

 日産 スカイライン 4代目は「ケンとメリーのスカイライン」という名前(CMコピー)で1972年に登場しました。先代の特徴であったボディサイドのサーフィンラインを継承しつつ、直線的なデザインになりました。4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン(バン)の車種構成で、ハードトップの太いリアピラーにJの字で立ち上げるJラインは当時の日産車に共通するスタイルでした。シャーシは先代を踏襲していましたが、4/6気筒エンジン搭載車で異なっていたホイールベースは一本化されました。エンジンはG型4気筒1.6L(100HP)、1.8L(105HP)、L型6気筒2L(115-125HP)の3種類で、3段AT/5/4段MT変速で最高速175Km/h(2L)の性能でした。

 

 1973年にハードトップにS20型 DOHC 6気筒2L(160HP)エンジンを搭載した高性能版の2000 GT-R (KPGC110)が追加されました。1975年のマイナーチェンジでフロント/リアのデザインが変更され、1.6/1.8LエンジンがL型エンジンに切り替わりました。また2Lに電子制御燃料噴射(EGI)を採用した2000GT-XEが設定されました。登場時のCMコピーから分かるように、スカイライン 4代目は従来の硬派イメージからマイルドなイメージに転換をはかっていたようでした。1977年にスカイライン 5代目にモデルチェンジしました。

 

 

 ミニカーは2014年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製で、スカイライン 4代目のセダン 2000 GTをモデル化しています。プロポーションが良く、フロント/リアの造形もまずまずリアルでそこそこの良い出来ばえです。2013年にアオシマ DISMがスカイライン 4代目をモデル化していましたが、この国産名車コレクションのスカイライン 4代目はそのアオシマ DISMの型を流用しています。ベースとなったDISMの物は、車高が変えられるギミック付でしたが、そのギミックは作動しないように変更されています。アオシマはスポイラーやホイールを変更したカスタム仕様などスカイライン 4代目をたくさんモデル化していました。スカイライン 4代目の当時物ミニカーはダイヤペットのハードトップ GT-Xとバン 1/40とGT-Rの1/30、トミカのGT-X 1/64、トミカ ダンディのGT-R 1/47がありました。ダイヤペットのGT-Xは後にオーバーフェンダー/リアスポイラーを追加してGT-R風に変更され、トミカのGT-Xも後にGT-R風に変更されました。当時物以外では京商の4ドアセダン/GT-R、エブロのGT-R、アオシマ DISMの4ドアセダンとそのカスタム仕様、トミカ リミッテドのGT-Rとバン、イグニッションモデル(レジン製)の1/18と1/43、MARK43(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 7
NISSAN SKYLINE 2000 GT (GC110) 8

 以下は1973年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン ハードトップ GT-X (1/40 型番1116(D16))の画像です。フロントグリルやテールライトの仕上げを簡素化してコスト削減をはかった廉価版のミニカーなのでその部分が安っぽいです。したがってフロントの顔付は実車の雰囲気からすこし外れていますが、側面から見たプロポーションはまずまずです。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 1
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 2

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 1
NISSAN SKYLINE HARDTOP GT-X (GC110) 2

 以下は1974年に発売されたダイヤペッ製の当時物 日産 スカイライン 4代目 バン (1/40 型番G23)の画像です。このバンはフロントグリルの造形が上手くプロポーションも良いので、上記のハードトップ GT-Xより出来が良いです。ボンネット/ドア/テールゲートが開閉するギミック付きです。このように商用バンまでモデル化されていることから、当時のスカイラインの人気が高かったことが分かります。(実車画像→ 日産 スカイライン バン) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

 以下は1974年に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン 4代目 バン 全日空サービスカー (1/40 型番P32)の画像です。上記のバンに紙シールを貼って全日空サービスカーに仕立てたものです。当時はデカールではなく紙シールでしたが、白いボディに青い全日空ロゴはなかなかきれいに出来ています。これ以外にも屋根にTVカメラ台を積載したNHK テレビ中継車仕様(型番P35)もありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110)
NISSAN SKYLINE VAN (GC110) ANA

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NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 1972 JAPAN

NISSAN LAUREL HARDTOP (C130)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN LAUREL HARDTOP (C130)


NISSAN CAR COLLECTION 28 1/43 105mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m 全幅約1.67m エンジン 変速機: 6気筒 2L 125HP 5段変速
性能: 最高速170km/h  データーベースで日産 ローレルのミニカー検索

日産 ローレル ハードトップ C130型 日本 1972年

 

 1972年に日産 ローレル 2代目(C130型)が登場しました。同時期に登場したスカイラインとシャーシを共有していたので、今見ると両車は良く似たデザインになっていることが分かります。ボディはスカイラインより少し大きく、4ドアセダンと2ドアハードトップが設定され、バン/ワゴンの設定はありませんでした。ハードトップはスタイリッシュなクーペで、リアバンパーに組み込まれたテールライトを持つ独得のスタイルで人気がありました。(このスタイルはテールライトが付いたリアバンパーが豚の鼻のように見えることから「ブタケツ」と呼ばれました)

 

 エンジンは4気筒1.8L(105HP)/2L(110HP)のG型と6気筒2L(125HP)のL型で、3段AT/5/4段MT変速で最高速170Km/h(2L)の性能でした。1973年のマイナーチェンジでローレル初の3ナンバー規格となる6気筒2.6L(140HP)エンジンを搭載する2600GLが追加されました。1975年には排ガス対策で2Lクラスのキャブレター仕様が燃料噴射のEGI仕様に変更され、6気筒2.6Lが2.8Lに変更されました。1977年にローレル 3代目(C230型)にモデルチェンジしました。(実車画像→ 日産 ローレル 1977)

 

 

 ミニカーは2009年に発売されたアシェット 日産名車コレクション製です。メーカーはノレブで、直線的なボディラインや特徴的なリアデザインが良く再現され、独特の実車デザインがうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部もそこそこリアルに再現されています。ただキャビン部分がやや小さめにデフォルメされているプロポーションは今ひとつな気がします。同じ型の色違い(白)が国産名車コレクションのNo.153で発売されています。ローレル 2代目の当時物ミニカーはダイヤペット チェリカ 80のハードトップ、トミカのハードトップがありました。当時物以外ではエブロのハードトップ、トミカ リミッテドの前期型/後期型セダン、イグニションモデル(レジン製)のハードトップなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 1
NISSAN LAUREL HARDTOP (C130) 2

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NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 1972 JAPAN

NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620)


DIAPET T33 (204) 1/40 114mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.35m 全幅約1.59m エンジン 変速機: 4気筒 1.5L 77HP 4段変速
性能: 最高速135km/h  データーベースでダットサン トラックのミニカー検索

日産 ダットサン 1500 トラック 620型 日本 1972年

 

 前述したダットサン トラック 6代目の後継車として、7代目(620型)が1972年に登場しました。北米市場を狙って開発されたので、アメリカ人好みのデザインとなっていました。ショート/ロングの2種類のホイールベースがあり、シングルキャブトラック(ロングボディ有)とタブルキャビンピックアップ(6人乗り)のボディ構成でした。国内向けは4気筒1.3/1.5Lエンジンで、北米向けは4気筒1.6/1.8/2Lエンジンに自動変速機仕様があり、狙い通りに北米市場でヒットしました。以下その後の簡単な経過です。

 

  • 1979年 ダットサン トラック 8代目(720型) 登場
  •  
  • 1985年 ダットサン トラック 9代目(D21型) 登場
  •  
  • 1997年 ダットサン トラック 10代目(D22型) 登場 日産ブランドが適用され、名前が「日産 ダットサン トラック」となりました。(実車画像→日産 ダットサン ダブルキャビン ピックアップ) 2002年に国内向けの生産が終了しました。

 

 

 ミニカーは1974年に発売されたダイヤペットの当時物です。ダイヤペットの標準縮尺1/40より少し大きめに出来ています。フロントグリルとバンパーが一体成型されたフロント周りの雰囲気がいまいちですが、全体的なプロポーションは悪くないです。日通トラック、郵便車、レッカー車のバリエーションと日産特注品(輸出先向け販促品)がありました。これ以外ではプラモデルメーカーのナガノが「MODEL LINE」というブランド名で作っていた1/43 ホワイトメタル製少量生産品、ハイストーリー(レジン製)の1979年式の最終仕様、マイストの1/55などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像と荷台/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 1
NISSAN (DATSUN) 1500 TRUCK (620) 2

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NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 1973 JAPAN

NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110)


KYOSHO 03116W 1/43 103mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.46m 全幅約1.69m エンジン 変速機: DOHC 6気筒 2L 160HP 5段変速
性能: 最高速180km/h  データーベースで日産 スカイライン C110のミニカー検索

日産 スカイライン 2000 GT-R KPGC110型 日本 1973年

 

 日産 スカイライン 4代目は「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチコピーで1972年に登場しました。先代の特徴であったボディサイドのサーフィンラインを継承しつつ、直線的なデザインになりました。4ドアセダン、2ドアハードトップ、ワゴン(バン)の車種構成で、ハードトップの太いリアピラーにJの字で立ち上げるJラインは当時の日産車に共通するスタイルでした。シャーシは先代を踏襲していましたが、4/6気筒エンジン搭載車で異なっていたホイールベースは一本化されました。エンジンはG型4気筒1.6L(100HP)、1.8L(105HP)、L型6気筒2L(115-125HP)の3種類で、3段AT/5/4段MT変速で最高速175Km/h(2L)の性能でした。

 

 1973年にハードトップにS20型 DOHC 6気筒2L(160HP)エンジンを搭載した高性能版の2000 GT-R 2代目(KPGC110)が追加されました。S20型エンジンが昭和48年度(1973年)排出ガス規制に適合できなくなったので、3カ月間にわずか197台だけが生産されただけでした。GT-Rは専用のラジエータグリルで、前後オーバーフェンダーとリアスポイラーが追加されました。先代はレースで活躍しましたが、2代目はレース仕様のコンセプトカーが公開されただけでレースに参戦することはありませんでした。16年後の1989年にGT-R 3代目が登場しました。

 

 

 以下は2003年に発売された京商製の日産 スカイライン 2000 GT-R (KPGC110) (1/43 型番K03116W)の画像です。ワイドホイール仕様をモデル化していますので、かなり太いタイヤを履いています。追加されたオーバーフェンダー、フロントグリル/灯火類がリアルで実車の雰囲気が良く再現され、とてもよく出来ています。室内も良く仕上げられていて、さらにボンネット開閉ギミック付きでエンジンルーム内には1/43としてはかなりリアルにS20型エンジンが再現されています。これ以外のGT-R 2代目(KPGC110)のミニカーはダイヤペットの当時物でGT-X 1/40をGT-R風に変更した物と1/30、トミカ ダンディの当時物、トミカ リミッテドの1/64、オートアートの1/18、アオシマ DISM、エブロ、京商の1/12(レジン製)と1/18と1/64、イグニッションモデル(レジン製)の1/43と1/18、MARK43(レジン製)などたくさんあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 1
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 2

 以下は1974年頃に発売されたダイヤペット製の当時物 日産 スカイライン GT-X (GC110) (1/40 型番1116(D16))です。この型番1116は既にスカイライン セダンの欄に掲載済みですが、これはそれをGT-R風に変更した改良版です。オーバーフェンダーとリアスポイラーを追加してGT-R風に変更していますが、箱の表記はGT-Xのままでした。改良前のGT-Xはフロントグリルなどを簡素化してコスト削減をはかった廉価版的なミニカーであまり出来が良くありません。それに多少手を加えたGT-R風改良版ですので、オーバーフェンダーなどの変更部分は悪くないですが、やはりあまり良い出来ばえとはいえません。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 3
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 4

 以下は1976年に発売されたダイヤペット製の日産 スカイライン 2000 GT-R (KPGC110) (1/30 型番G50)の画像です。当時のダイヤペットが縮尺1/30で乗用車を20車種ほどモデル化していた1/30シリーズの1台です。この1/30シリーズは出来ばえのばらつきが大きいのですが、このGT-Rはかなり大胆にデフォルメ?されたフロントグリルがひどすぎて、その出来ばえを云々する以前の物になっています。フロントグリル以外はまずまずの出来ばえなので、フロントグリルが改造されたGT-Rをモデル化したということで納得しておきたいと思います。ボンネット/ドア/トランクが開閉するギミック付きです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 5
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 6

 以下は2021年に発売されたアシェット 国産名車プレミアムコレクション製の日産 スカイライン GT-R (KPGC110) (1/43 No.1) の画像です。2021年末に刊行された国産名車プレミアムコレクションの創刊号のミニカーで、1/43のダイキャスト製国産車ミニカーは当方の好きなジャンルですので購入しました。プレミアムという名前に相応しいレベルの物であることを期待していたのですが、結論を先にいうと従来の雑誌付きミニカーよりはレベルの高い出来ばえとなっていました。GT-R(KPGC110)の1/43ミニカーは前述したように出来の良いミニカーが既にいくつか存在します。したがってこのミニカーがそれらを参考にしていることは想像に難くなく、プロポーションなど基本的なところの出来ばえが既存の出来の良いミニカーと同等レベルなのは同然のことでしょう。この観点からみるとこのミニカーは前述した京商のミニカーの出来ばえに良く似ています。このミニカーが既存のミニカーより優れている点は、製作時期が新しいことによるタンポ印刷技術などの向上がもたらした室内造形の仕上げレベルのリアルさで、このミニカーのインパネの出来ばえはレベルが高いです。今回の創刊号は定価が1499円ですから、この価格でこのレベルの出来ばえは出血大サービスといえるでしょう。(ただし3号以下は定価3999円になりますのでその値段なら価格相応となります) なおワイパーもリアルに再現されているので拡大画像を追加しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 7
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 8

 以下はフロント/リアの拡大画像です。この拡大画像を前述の京商製のフロント/リアの拡大画像と見比べてください。フロントグリルとリアパネルについているGT-Rのロゴの大きさが違うことが明確ですが、どちらが好ましいですか? 京商製は少し大きめに出来ていて良く目立ちます。ミニカーは実車のイメージを再現するものですから、このような印象的なパーツは少し大きめに作るのが良いのです。このようなセンスの良いデフォルメはミニカーでは重要な要素で、杓子定規的な対応を良しとするスケールモデルとは異なるものです。この点ではこのプレミアムコレクションより老舗の京商のミニカーの方がセンスが良いと思います。同様の考えから京商のミニカーはオーバーフェンダーの固定ネジが目立ちますが、これもセンスの良いデフォルメだと私は思います。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 9
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KGC110) 10

 以下はディスプレイケースの画像と底板部分の画像です。ディスプレイケースは高価なレジン製ミニカーによく使われているような立派なものです。これはプレミアムという名前に相応しいものだと思いますが、個人的はもう少しコンパクトな方が好ましいです。(数点しか集めない方はこれでもよいでしょうが、たくさん集めるとその収容スペースが馬鹿になりません) 雑誌付きミニカーはメーカーを明記していない物がほとんどですが、このミニカーは底板部分にメーカー名が表示されています。以下の拡大画像で「ARBOX ALLMOSTREAL SUMS MODEL」と表示されているのがわかります。SUMS MODELは中国のミニカーメーカーで、ALLMOSTREALはそのブランド名です。ALLMOSTREALブランドのミニカーは以前からミニチャンプスのミニカーとして販売されていて、レベルの高いダイキャスト製ミニカーを製作しています。国産名車プレミアムコレクションはこのSUMS MODELが受注しているようですので、今後もこのシリーズはレベルの高い出来ばえとなることが期待できます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KPGC110) 11
NISSAN SKYLINE 2000 GT-R (KGC110) 12

 以下は国産名車プレミアムコレクションの定期購読の特典として提供された日産 スカイライン GT-R (KPGC110) レーシング コンセプト (1/43 No.GiftA)の画像です。1972年 東京モーターショウーで公表されたレーシング コンセプトをモデル化しています。緑ボディ/金ラインのカラーリング、改造されたフロントグリル、太いレース用タイヤとそれに合わせてより大きくなったオーバーフェンダーなど実車を忠実にモデル化しています。室内もインパネ/ステアリングホイールが変更され、リアシートが外され消火器が装備されているなど大幅に変更されています。なおこのミニカーは後になって国産名車プレミアムコレクション 増刊号としても発売されました。(たぶん在庫整理の為でしょう) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (KPGC110) RACING CONCEPT 1
NISSAN SKYLINE GT-R (KGC110) RACING CONCEPT 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。左後輪手前に排気管が出ていますが、この排気管は底板部分の排気管のモールドを変更して新しくモールドし直すといったかなり凝った作りとなっています。このように台座から外さなければ見えない底板部分もきちんと仕上げてあることから、このミニカーメーカーの本気度が分かります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN SKYLINE GT-R (KPGC110) RACING CONCEPT 3
NISSAN SKYLINE GT-R (KGC110) RACING CONCEPT 4

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NISSAN VIOLET (710) HARDTOP 1973 JAPAN

NISSAN VIOLET (710) HARDTOP
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN VIOLET (710) HARDTOP


DIAPET 6011 1/30 140㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.12m 全幅約1.58m エンジン 変速機: 4気筒 1.6L 115HP 4/5段変速 3段自動変速
性能: 最高速170km/h  データーベースで日産 バイオレットのミニカー検索

日産 バイオレット ハードトップ 710型 日本 1973年

 

 日産 バイオレット 初代はサニーとブルーバード Uの間を埋める車として1973年に登場しました。新規の車名でしたが、実質的にはブルーバード 510型の後継車で、形式番号の710型はブルーバード系列であることを意味していました。当時の日産のややくどい(センスが良くない)デザインの集大成で、複雑なプレスラインを組み合わせたあくの強いスタイルでした。当初は4/2ドアセダンと2ドアハードトップの構成で、後に5ドアバンが追加されました。 エンジンは4気筒1.4L(85HP)/1.6L(115HP)のL型で、3段自動/5/4段MT変速で最高速170Km/h(1.6L)の性能でした。

 

 1976年のマイナーチェンジで、評判が良くなかった4ドアセダンのファーストバックスタイルを、ノッチバックに変更しました。スポーツ仕様のSSSはブルーバード 510譲りの4輪独立懸架サスペンションを採用していましたので、510同様にラリーで活躍しました。1977年にバイオレット 2代目にモデルチェンジしました。当時の自動車専門雑誌でバイオレット 初代のデザインはずいぶん批判されていましたが、今見るとそれほどひどいとは思いません。むしろ最近の1ボックスカーのオラオラ顔のほうがもっと品が悪いと思います。

 

 

 ミニカーは1974年に発売されたダイヤペット製の当時物です。乗用車を約20種類ほどすこし大きなサイズの縮尺1/30でモデル化した1/30シリーズの1台です。(1/30の2輪車も約20種類ほどありました) この1/30シリーズは出来ばえのばらつきが大きいのですが、このバイオレットはプロポーションが良く実車のデザインがうまく再現されています。ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付きで、サイズが大きいのでフロントグリルや室内などの細部も結構リアルに仕上げてあります。(1/30シリーズの中では出来ばえの良い1台だと思います) 実車にあまり人気がなかった為か、当時物ミニカーはダイヤペットのチェリカ80シリーズ(1/52)とこの1/30しかありません。(どちらもハードトップです) 最近の物ではトミカ リミッテドの4ドアセダン、国産名車/日産名車コレクションのハードトップ、コナミの絶版名車コレクションのハードトップ(1/64)、ハイストーリー(レジン製)のハードトップ SSS、エブロのレース仕様などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

NISSAN VIOLET (710) 1
NISSAN VIOLET (710) 2

 以下は2007年に発売されたアシェット 国産名車コレクション製のバイオレット ハードトップ (1/43 No.49)の画像です。メーカーはノレブでプロポーションが良く複雑なプレスラインのボディがうまく再現されています。また灯火類や室内などの細部も良く再現されていて、安価な雑誌付きミニカーとしてはかなり良い出来ばえです。この緑色のカラーは上記のダイヤペット製と同じですが、これは実車に即したカラーリングです。同じ型の色違い(紺M)が日産名車コレクションのNo.53でも発売されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN VIOLET (710) 5
NISSAN VIOLET (710) 6

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
NISSAN VIOLET (710) 5
NISSAN VIOLET (710) 6

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