ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

ROLLS ROYCE PHANTOM EXTENDED WHEELBASE 2005 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM EXTENDED WHEELBASE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM EXTENDED WHEELBASE


KYOSHO K05541DBK 1/43 143㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約6.09m 全幅約1.99m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.8L 460HP 6段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでロールス ロイス ファントムのミニカー検索

ロールス ロイス ファントム エクステンデド ホイールベース イギリス 2005年

 

 前述したロールス ロイス シルバー セラフはBMWがエンジンを供給し、フォルクスワーゲン傘下で製造されていました。ロールス ロイスのブランド使用権を入手したBMWは、独自開発の新型車ファントム (VII)を2003年に登場させました。このファントムという名前は1925年のファントム IからVIまで続いた由緒ある名前です。伝統的なラジエーターグリルを引き継いだ古典的なデザインで、シュートホイールベース仕様でも全長5.8m 全幅1.99mの大型セダンでした。エンジンはBMW製のDOHC V型12気筒6.8L(460HP)で、電子制御6段自動変速、最高速240km/hの性能でした。

 

 コーチドアと称するリアシートへの乗降性に優れた観音開き式ドアが採用されていて、このドアは電動で開閉しドアにはエルメスの傘が内蔵されていました。内装は総革張りで、音声認識カーナビや温冷機能付カップホルダーなどいたれりつくせりの装備が付いていました。フロントグリル上の有名なマスコットは盗難防止/歩行者保護の為、衝撃を感知すると内部に格納されるようになっていました。またホイール中央に付いたRRのロゴが走行中も常に正立するようになっているなど普通の車にはない仕掛けが付いていました。2009年に一回り車体が小さいゴーストが登場しました。2012年のマイナーチェンジでII型になり丸型ヘッドライトが世界初のフルLED式の角形に変わりました。2017年にファントム 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス ファントム (VIII))

 

 

 ミニカーは2013年に発売された京商製です。2005年に追加されたロングホイールベース仕様 EWB(エクステンディッド ホイールベース)をモデル化しています。実車がでかいのでミニカーも全長143mmと大きなサイズでずっしりと重いです。ホイールが大きめなことが今一つですが、それ以外はプロポーションが良く、室内もリアルに再現されていてとても良い出来ばえです。実車に即した銀/黒のツートンカラーも綺麗です。ただ京商の最近の高価なミニカーは大きくりっぱな紙箱に入っていることが多く、これは場所をとるので個人的にはあまり有難くありません。京商はドロップヘッドクーペとクーペも1/43と1/18でモデル化しています。その他にはイクソもセダン/ドロップヘッドクーペ/クーペをモデル化していますが、これは多分京商と同じ型を使った仕様変更品ではないかと思います。(確証はありませんが) 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM EXTENDED WHEELBASE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM EXTENDED WHEELBASE 2

データーベースでロールス ロイス ゴースト(2009年以降)のミニカー検索  

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ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE 2007 UK

ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE


MINICHAMPS 436134730 1/43 131㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.61m 全幅約1.99m エンジン 変速機: DOHC V型12気筒 6.8L 460HP 6段自動変速
性能: 最高速240km/h  データーベースでロールス ロイス ファントムのミニカー検索

ロールス ロイス ファントム ドロップヘッド クーペ イギリス 2007年

 

 前述したロールス ロイス ファントムに全長6.08mのロングホイールベース仕様 EWB(エクステンディッド ホイールベース)が2005年に追加されました。2004年にロールス ロイス 100周年記念として製作された2ドアのコンセプトカー 100EX/101EXが公開されました。(実車画像→ ロールス ロイス 100EX/101EX) その100EXをほぼそのまま市販化したのが、電動ソフトトップを装備するオープンカーのファントム ドロップヘッドクーペで2007年に登場しました。さらにハードトップクーペの101EXも2008年にクーペとして追加されました。ドロップヘッドクーペ/クーペはホイールベースが短縮され全長は5.6m、ファントムと同じコーチドアと称する通常とは逆の後ろヒンジで開くドアを採用していました。

 

 全長は短くなりましたが、車重(約2.5t)はセダンとあまり変わりませんでした。エンジンはセダンと同じでしたので動力性能はほぼ同じでしたが、ホイールベースが短い分だけ操縦性はスポーティになっていました。(クーペの加速性能は0-97km/h 5.8sとのこと) セダンと同じく2013年のマイナーチェンジでII型になりフロントの丸いヘッドライトがLED式の角形に変わりました。ドロップヘッドクーペ IIは2016年まで生産され、後継車のドーン(DAWN)にモデルチェンジしました。(実車画像→ ロールス ロイス ドーン) 

 

 

 ミニカーは2008年に発売されたミニチャンプス製で、ミニチャンプスとしては初のロールス ロイスのモデル化でした。実車発売直後にモデル化されているので、プロモーション用にも使われたかもしれません。プロポーションが良くミニチャンプスらしいリアルな造形で、とても良く出来ています。ヘアライン処理された銀色ボンエット/黒のツートンカラーも綺麗で、フロントグリル/灯火類や室内の細部まで細かく再現されています。これ以外のファントム ドロップヘッドクーペ/クーペのミニカーはイクソのドロップヘッドクーペ/クーペ、京商のドロップヘッドクーペ/クーペ 1/43と1/18などがあります。 以下はフロント(エンブレム拡大)/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE 2

 以下は京商製とミニチャンプス製のドロップヘッドクーペを較べてみた画像です。外形寸法は全く同じで細かな部分に多少の違いがありますが、ボディ造形はそっくりなので、ボディは同じ型を流用しているように思われます。(京商はOEMでミニチャンプスにミニカーを提供しているので、その関係で型を流用できたのではないでしょうか) 京商はホイールが大きめにできているので、車高がミニチャンプスより高くなっています。キャビン部分は独自に型を起こしているようで、ミニチャンプスは右ハンドル仕様で京商は左ハンドル仕様です。(個人的にはミニチャンプスのほうが少しだけ洗練されているように思います) なお京商のドロップヘッドクーペには脱着可能なソフトトップが付属していましたが、ミニチャンプスには付いていません。(イクソは京商のOEMメーカーですから)
ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE 1
ROLLS ROYCE PHANTOM DROPHEAD COUPE 2

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