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GM シボレー コルベット C2 スティングレイ アメリカ 1963年
1963年にシボレー コルベット 2代目(C2型)が登場しました。コルベットの名前に追加されたスティングレイとは魚のアカエイの意で、その名のとおり鋭角的で独創的なボディデザインが特徴で、ボディパネルは初代同様FRP製でした。特徴的な格納式のヘッドライトもこのデザインには不可欠の要素でした。C2型にはオープンカーもありましたが、初代がオープンカーを基本としていたのとは異なりC2型ではクーペが基本スタイルになりました。特に2分割タイプのリアウインドーを持つ1963年型は現在でも非常に人気があるそうです。
C2型にはV型8気筒5.4L(300-360HP)が搭載され、変速機も最初から4段マニアルが設定されていました。(オートマ仕様もありましたが) シャーシに関しても小型化され車高がさがり、サスペンションが4輪独立懸架となり本格派スポーツカーとしての資質が向上していました。なお後輪サスペンションはリーフスプリングを横置きした独特の設計で、これはその後のコルベットにも引き継がれました。
C2型の最強モデルはGTカーレース用のエンジンをディチューンしたL88型エンジン(V型8気筒7L 430HP)を積んだモデルで、GTカーのホモロゲーションを取るために、このL88型エンジンを搭載した車が1967年に約20台だけ市販されたそうです。昔のアメリカ車の馬力表示はかなりオーバーですが、それでも当時としてはとてつもないパワーの車だったようです。1968年にコルベット 3代目(C3型)にモデルチェンジしました。
ミニカーは1991年に発売されたフランクリン ミント製です。これも前述したC1型と同じ1/24のフランクリン ミントのコルベット コレクションの1台です。ボンネット/ドアが開閉し、エンジンやサスペンションなどのメカ部分や室内もリアルに再現されています。全体的によく出来ているのですが、このサイズで格納式ヘッドライトが可動しないのは今一つです。なおフランクリン ミントは1/43でもC2型をモデル化しています。C2型のミニカーは現在ではたくさんあるのですが、当時物ミニカーはコーギーとジクぐらいしかありませんでした。(当時アメリカ車がミニカーになることは少なかったのです) 1990年以降ではフランクリン ミント、ダンバリーミント、マッチボックスなどがあり、最近ではERTL、オートアートの1/18、ミニチャンプス、マテル、イクソ、ジョニーライトニング、グリーンライトなどたくさんあります。 以下はフランクリン ミントのC2型のフロント/リアの拡大画像とドアを開いた室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM ポンティアック ルマン GTO コンバーチブル アメリカ 1964年
GMグループ内でシボレーより車格が高いポンティアックはオールズモービルと同じ中級車です。1950年代までのポンティアックの主なユーザーは女性が多く、平凡ながら品の良い車でした。主なモデルとしてはパスファインダー、チーフテン、スターチーフ、ボンネビルなどがありました。1960年代になるとテンペスト、ルマン、グランプリなどデザインが派手で高性能エンジンを搭載するモデルが追加され、ポンティアック ブランドはスポーティなイメージに変化していきました。
1964年に登場したポンティアック GTOはポンティアック ルマンに高性能なV型8気筒6.4L(325HP)エンジンを搭載したオプション仕様で、その高性能(最高速212km/h)で人気となりました。その後GTOは正式のモデル名となり、GM初のマッスルカーとしてポンティアックの人気車種になっていきました。このGTOの名前の由来は有名なフェラーリ 250 GTOにちなんだ物だそうです。1965年に縦型4灯式ヘッドライトを採用したデザインに変更され、1968年にGTO 2代目にモデルチェンジしました。(実車画像→ ポンティアック GTO 1968 )
マッスルカーとは単にエンジンが高性能なだけではなくマニュアル変速機が付き、サスペンション、タイヤなどもスポーツ仕様に変えられていました。また見た目もボンネットのエアスクープなどで違いを誇示していました。1960年代はこのような高性能を売り物にした車が多かったのですが、1970年代になると排ガス規制が厳しくなり、この類の車はだんだん消えていきました。
ミニカーは1990年頃に作られたフランクリン ミント製の1960年代シリーズの一つです。このシリーズは1960年代の代表的なアメリカ車12車種を1/43サイズでモデル化したもので、ドアやボンネットが開閉でき室内も良く作り込まれていました。このポンティアック GTOもメッキパーツのヘッドライトなどがレトロな作風ながら、直線的なデザインの実車イメージが再現され良く出来ています。特徴的なフロントグリルとテールライト、室内、エンジンなどもリアルに再現されています。ボンネット/ドアの開閉ギミック付です。これ以外のGTO初代のミニカーは同じフランクリン ミントの1/24、ダンバリー ミントの1/24、マイストの1/18、デルプラドの世界の名車シリーズ、マッチボックスの1/43、ホットホイールの1/64などがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック 高規格救急車 アメリカ 1965年
現在のアメリカの救急車はピックアップトラックや1ボックスタイプのバンを使った専用車が主流ですが、かつては日本と同じように乗用車ベースのワゴンタイプの救急車もありました。救急車は後部に広いスペースが必要なので、大型車が使われました。これは1960年代の縦型4灯式ヘッドライトを採用したキャディラックの救急車です。年式は縦型4灯式ヘッドライトが採用された1965年でほぼ間違いないと思います。当時のキャディラックの一番大きなリムジーンは全長が6.2mでしたが、この救急車はそれよりも全長が長くホイールベースを延長しているようです。
ミニカーはディンキー(英)製の当時物で1967年に発売されました。実車が大きいので全長が150mmを超える大きなサイズのミニカーになっています。フロントグリルやサイレンなどが金属製パーツで作られたディンキー(英)らしい重厚な出来ばえです。室内には患者を乗せたストレッチャーがあり、テールゲートから出し入れできます。 また屋根のライトは豆電球で底板部分に収納した単4電池で点灯させるようになっています。本来は後輪の回転で回路が断続されて点滅する構造なのですが、残念ながら現在は回路の接触不良で点灯しません。
これ以外のキャディラックの救急車としては、ソリドの1930年代のV16 救急車、ブッシュの1950年代/1970年代の救急車、コーギーの1961?年式のスーペリア 救急車などがあります。変わり種としては映画「ゴーストバスターズ」に使われた1959年式のキャディラック 救急車がマテルやジョニーライトニングから出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像とテールゲートを開いてストレッチャーを収納するギミックの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM オールズモービル トロネード アメリカ 1966年
オールズモービルは1897年に設立されたアメリカで最も古い自動車メーカーで1908年にGM傘下となりました。GMグループではビュイックに次ぐ中級車で、1950-1960年代には先進的な技術やデザインを特徴とするブランドでした。その代表的なモデルがフルサイズのスペシャルティカーとして1966年に登場したオールズモービル トロネードで、このサイズの大型車としては世界で初めて前輪駆動方式を採用した車でした。エンジンはV型8気筒7L(385HP)を縦置き搭載し、3段自動変速で最高速209km/hの性能でした。(1970年以降はV型8気筒7.5L(400HP)エンジン搭載)
ボディデザインもファーストバックの2ドアクーペで、リトラクタブル ヘッドライトを採用した独特のフロントノーズを持つ実にかっこいい車でした。1970年にはそのリトラクタブル ヘッドライトが通常の固定式丸形4灯に変更され、1971年に2代目にモデルチェンジしました。1970年代以降のオールズモービルは先進性がなくなり、ユーザー層がかぶるビュイックの姉妹車的存在となり、あまりパッとしないブランドとなっていきました。残念なことに2004年にはオールズモービル ブランドそのものがGMから無くなってしまいました。(実車画像→ オールズモービル トロネード 1971)
ミニカーは1967年に発売されたデンマークのテクノ製の当時物です。テクノのミニカーはレベルの高い出来ばえの物が多く、金属製パーツが多いので重量感があるしっかりとした作りでした。このトロネードもプロポーションが正確で実車の雰囲気が良く再現されています。リトラクタブル ヘッドライト/ボンネット/ドア/トランクが開閉するフルギミック付で、さらに前輪がステアするギミックも付いています。リトラクタブル ヘッドライトはボンネット先端部分を下に押し込むことで開くようになっています。実車ではボディと共色のヘッドライト部分が黒色になっていますが、これは開閉動作することを目立たせる為の演出です。ボディ先端の赤いレバーは押すことでボンネット先端が少し持ち上がるようになっています。前輪はボディを押して左右に傾けることで前輪が操舵できます。トロネードは見てのとうりのかっこいい車でしたので、当時のコーギー、ソリド、ポリトーイなどの主要なミニカーメーカーからミニカーが発売されていました。なかでもコーギーのトロネードは私が入手した最初の外国製ミニカーで、アメリカにはこんなかっこいい車であるのだということをこのミニカーで知ったこともあって、この車には格別な思い入れがあります。 以下はフロント拡大/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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GM キャディラック フリートウッド シックスティ スペシャル ブロアム アメリカ 1967年
フリートウッドはキャディラックの最上級セダンに付く名前で、60シリーズ(Sixty)と70シリーズ(Seventy)の2タイプがありました。1965年に登場したキャディラック 9代目の60/70シリーズは、縦型4灯式ヘッドライトを採用したことが外観上の一番大きな特徴でした。リムジンの75は全長6.2m 全幅2m、フルサイズの60は少し短いですが全長5.78mとどちらも車重2tを超える巨体でした。V型8気筒7L(340HP)エンジンを搭載し3段自動変速で最高速189km/hの性能でした。この車の公称燃費は3.5km/Lでしたが、実燃費は3㎞/L以下だったでしょう。
この縦型ヘッドライトを特徴とするデザインは1960年代の高級車に流行ったデザインでした。このデザインの車はメルセデス ベンツ 220(W111)あたりから始まって、フォード ギャラクシー、オペル ディプロマット、日産 グロリア(A30型)などがありました。キャディラックの縦型ヘッドライトは1969年のデザイン変更で一般的な横型4灯式ヘッドライトに変わりました。1971年に60/70シリーズはキャディラック 10代目にモデルチェンジしました。
ミニカーは2009年に発売されたイクソのプレミアムX製の初期物でレジン製です。プロポーションが良く、大きなサイズの実車の雰囲気がうまく再現されています。フロントグリルや室内の造形もリアルに仕上げてあります。レジン製なのでに大きさの割に軽いのは、中身がからっぽな感じがして個人的にはいまいちの感じがします。ただ大きくて豪華であったかつてのアメリカ車の代表としてこのキャディラックのミニカーは実に貴重なものです。その意味では60ではなく75をモデル化したほうが良かったのかもしれません。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
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