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CITROEN CX 1974 FRANCE |
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![]() SOLIDO 29 1/43 108mm
実車諸元 画像参照
シトロエン CX フランス 1974
シトロエン DSの後継車として1974年に登場したのがCXです。名前は空気抵抗係数を示す記号CXに因んだ物で、その名の通り空力に優れた滑らかなボディにDS譲りのハイドロニューマチックシステムを継承していました。CXは一見ハッチバックに見えますが、後席背後はハッチではなく独立したトランクでした。またリアウインドーが凹面ガラスになっているのもCXの特徴で、空気抵抗を軽減する効果があったそうです。当初のエンジンは4気筒2L(102HP)/2.2L(115HP)で、DSとは異なり横置きされており、5段変速で最高速186km/h(2.2L)の性能でした。1975年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1975年にホイールベースを延長した高級仕様セダンのプレステージ、ホイールベースを延長したワゴンのブレークと7人乗りのファミリアーレが追加され、1979年にはセダンにリムジーンが追加されました。エンジンは1978年に2.5Lディーゼル、1983年に2.5L、1984年に2.5Lターボ(168HP)が追加されました。(全て4気筒エンジン) 1985年のマイナーチェンジで後期型となり、金属製の前後バンパーが樹脂製に代わり、フロントのデザインや内装が変更されました。1989年に後継車のXMにモデルチェンジしました。総生産台数は約110万台でした。なおシトロエンは経営不振で1974年にプジョーに吸収合併されたので、CXはシトロエン独自設計の最後のモデルでした。
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ミニカーは1975年に発売されたソリドの当時物です。ソリド最盛期のミニカーなので非常に良い出来ばえで、CXの特徴的なフロント周りの雰囲気や滑らかなボディをうまく再現しています。ソリドはブレークもモデル化しており、別ブランドのベレムでもセダンとブレークを数種類モデル化しています。これ以外の当時物ミニカーとしては、スペイン ディンキー、そのスペイン ディンキーと同じ型を使っているオートピレン、ノレブ、マッチボックス、ガマ、ポリスティル(ポリトーイ)の1/25などがありました。最近の物ではイクソ、ノレブの1/43と1/18、ミニチャンプス、レジン製ではネオ、マトリックスなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1978年に発売された同じソリド製の当時物 シトロエン CX ブレーク (1/43 型番65)の画像です。CXのブレークは全長が長いので、ずいぶんかっこいいです。テールゲート開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1978年に発売されたスペイン ディンキー製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。縮尺は1/43となっていますが、実際には少し小さめ(全長104㎜)にできています。サイズが小さいのが今一つですが、上記ソリドとほぼ同等の良い出来ばえです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1977年頃に発売されたオートピレン製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番1455)の画像です。上記のスペイン ディンキー製と同じ型を使っているオートピレン版です。ほとんど同じ物ですがホイールが違っています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1974年に発売されたノレブ製の当時物 シトロエン CX (1/43 型番845)の画像です。当時のノレブの廉価版ミニカー JET CARシリーズの1台です。ヘッドライトの処理など安っぽい作りですが、プロポーションは悪くないです。ドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は1977年頃に発売されたポリスティル(ポリトーイ)の当時物 シトロエン CX (1/25 型番S38)の画像です。ポリトーイの大スケールミニカー Sシリーズの1台で、縮尺1/25で全長約180㎜の大きなサイズです。ボンネット/ドア/トランク開閉ギミック付で、特にドアはドアハンドルをスライドさせてドアロックを外すといった凝った仕掛けになっています。ドアは凝っていますが、エンジンルーム内のエンジンや室内の造形は1/25サイズとしては物足りないレベルです。ただ当時の大スケールミニカーではこれが標準的なレベルでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/トランク開閉の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下は2005年に発売されたミニチャンプス製のシトロエン CX プレステージ (1/43 型番400111400)の画像です。ロングホイールベースで全長約4.9mのプレステージをモデル化していますので、全長が116㎜と上記のソリド製などより大きいです。灯火類やクロームモールなどの細部がリアルに再現されたミニチャンプスらしい良い出来ばえです。室内の造形や色使いもリアルで高級な感じがうまく再現されています。ただワイパーが少し目立ち過ぎることが今一つです。ミニチャンプスはブレークもモデル化してます。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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CITROEN LN 1976 FRANCE |
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![]() SOLIDO 72 1/43 78mm
実車諸元 画像参照
シトロエン LN フランス 1976
シトロエン DSと2CVは優れた車でしたが、その間を埋める量販車を持っていなかったシトロエン社は、1960年代後半にDSと2CVが旧態化して販売が低迷すると経営不振に陥りました。また1965年には同様に経営不振だったパナールを吸収合併していますが、経営不振どうしが合併しても所詮はうまくいかないものです。結局シトロエンは1974年にプジョーに吸収合併されました。
プジョー グループとなって最初に発表されたのはシトロエン LNでした。LNは旧態化した2CVを後継する小型車でしたが、中身は1973年に発売されたプジョー 104 クーペのフロント グリルを変えただけの車でした。(シトロエンらしくないのでシトロエンのファンには不評でした) エンジンはアミ 8の2気筒602cc(32HP)を搭載していました。1978年には排気量を650ccに拡大しLNAとなり、後にプジョーの4気筒1.1Lエンジンも搭載されましたが、1986年に生産中止となりました。総生産台数は約35万台で、LNの後継者はビザでした。
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ミニカーは1978年に発売されたソリドの当時物です。テールライトの塗装を省くなどコストダウンで仕上げが簡素化されていますが、プロポーションは良くシトロエンらしく見えない点?が良く再現されています。 ソリドは同じ1978年に型番81でプジョー 104 クーペをモデル化しているのですが、実車と同様にプジョー 104 クーペのミニカーはこのシトロエン LNのフロントグリルを変えただけのものでした。 これ以外のLNのミニカーはソリドの別ブランドのべレム、イクソ系のノスタルジーなどがあります。フランスのミニカー付雑誌の「PASSION CITROEN」のNo.77でLNAがモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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CITREON MEHARI 1978 FRANCE |
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![]() JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 137 1/43 84mm
実車諸元 画像参照
シトロエン メアリ フランス 1978
ディアーヌのシャーシの上にジープ風のオープン ボディを載せた多目的車がメアリで1968年に登場しました。(フランス語ではHは発音しないのでメハリではなくメアリと呼びます) ボディはABS樹脂製で、この材質を初めて自動車に適用した物でした。(なおFRP樹脂製のボディ パネルは1953年にGMがコルベットで採用しています)エンジンはディアーヌ用の602cc(26HP)を搭載しています。当初は2シータでリアは荷台でしたが、後に折畳み式のリアシートも追加されました。
また1979年には4輪駆動式のメアリ 4X4が設定されました。この4輪駆動はエンジンを前後に2つ搭載する2CV 4X4サハラとは異なり、一つのエンジンによるパートタイム式でした。メアリ 4X4は1982年まで、2輪駆動のメアリは1987年まで生産されました。
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ミニカーは国産名車コレクションのNo.268 イクソ製で、2016年に発売されました。イクソは型番CLC202でメアリをモデル化していますので、それを流用したものです。良く再現されたフロントグリルやリアルなソフトトップなど、雑誌付きのミニカーながら非常に良い出来ばえです。メアリの当時物ミニカーとしてはノレブ、ポリトーイなどがありました。最近の物では、ソリド、ノレブの1/18と1/43、イクソなどがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像とソフトトップ/室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下はノレブの当時物(型番137 プラスチック製) の拡大画像です。この頃のノレブのミニカーは経年変化でボディが変形するものが多く、このメアリも側面から見ると少し変形していますが、実車がこんな具合に曲がっていたわけではありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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CITROEN VISA 1978 FRANCE |
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![]() NOREV 882 1/43 88㎜
実車諸元 画像参照
シトロエン ビザ (ヴィザ) フランス 1978
プジョーとの合併後にシトロエン LNの後継車としてシトロエンが開発したシトロエン ビザが1978年に登場しました。シトロエン LNと同様にプジョー 104をベースにしていましたが、変わった顔つきのフロントやサテライトスイッチのインパネなどにシトロエンらしい味付けがされていました。(プジョーそのものだったシトロエン LNはシトロエンのファンには不評だったのでその対応でした) ボディは5ドアハッチバックだけで、当初のエンジンは2CVから引き継いだ空冷水平対向2気筒 652cc(35HP)と水冷4気筒1.1L(50HP)を搭載し、4段変速 最高速140km/h(1.1L)の性能でした。
4気筒1Lと1.3Lの水冷エンジンが追加され、1982年のマイナーチェンジでフロントが一般受けするデザインに変わり空冷エンジンがなくなりました。1984年には1.8Lのディーゼルエンジンが追加されました。1985年にはプジョー 205 GTIの1.6L(115HP)エンジンを搭載した高性能版の1.6 GTiが追加されました。またビザをベースにした商用車として、C15がありました。1986年に後継車のAXが登場し、1988年に生産を終了し総生産台数は約125万台でした。
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ミニカーは1980年に発売されたノレブの当時物です。当時の流行りで見た目の良くないフリーホイールが使われているのが今一つですが、プロポーションは悪くなく特徴的なフロントグリルはうまく再現されています。ドア開閉ギミック付です。これ以外の当時物としてはソリドのクーガー(COUGAR)、ソリドを流用したディンキーのクーガー、メーベトイがありました。最近の物では、ノレブの新作、イクソとトロフューからはラリー仕様が出ています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は1980年に発売されたソリド クーガー製の当時物 シトロエン ビザ (1/43 型番1302)の画像です。ソリド クーガーは当時のディンキーでもクーガー シリーズとして販売されていて、このビザ以外にプジョー 504、フィアット リトモ、アルファ ロメオ GTVなどがありました。当時の廉価版ミニカーでしたから、安っぽいホイールなど簡素な仕上げですが、プロポーションは悪くありません。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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CITROEN 2CV 6 CHARLESTON 1982 FRANCE |
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![]() JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 290 1/43 89㎜
実車諸元 画像参照
シトロエン 2CV 6 チャールストン フランス 1982
2CVは1948年から1988年(ポルトガルでは1990年)まで、40年以上の長きにわたり生産されました。その間エンジン等の改良はありましたが、大きなモデルチェンジはなく、約388万台が生産されました。これはフォルクスワーゲン ビートルの約2100万台、フォード T型の約1500万台にはかないませんが、それらと同じ偉大な車であることは間違いありません。
1980年代になると、2CVは実用車というよりもファッションアイテム的な存在になりました。1980年代の2CVには以下の4タイプがありました。
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2CVの特別仕様車としては、1976年のスポット(SPOT 白/オレンジの内外装)、1981年の映画'007 ユア アイズ オンリー'に登場したボンドカー仕様の007(黄ボディで007ロゴと銃痕風のステッカー付)、1986年のフランスのサッカー ワールドカップ進出を記念したココリコ(COCORICO 青/白/赤のフランス国旗カラー)、1983年のアメリカズカップ ヨットレースに参戦したフランスのヨット 'フランス3'の資金援助の為に発売されたフランス3(又はビーチコンバー)(FRANCE3 BEACHCOMBER 白ボディに青いライン)などがありました。 |
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ミニカーは国産名車コレクション製で2017年発売、メーカーはイクソです。特徴的な茶/黒の2トンカラーとクロームのモールディングが綺麗に再現されていて、グリルや灯火類もまずまずです。ルーフが開いているので、そこそこに再現された室内も良く見えます。イクソはカタログモデルでは2CV 60周年記念HERMES仕様(型番CLC206)をモデル化しています。これ以外のチャールストンのミニカーは、ノレブ、ミニチャンプス、ソリド、ビテスなど約30種以上があります。スポット、スペシャル、クラブ、ドーリー、ココリコ、フランス3も全てモデル化されていて、2CVの人気が高いことがミニカーに反映されています。以下はフロントとリアの拡大画像と室内の拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)![]() ![]() |
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CITROEN BX 16 TRS 1982 FRANCE |
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![]() NOREV 154001 1/43 98㎜
実車諸元 画像参照
シトロエン BX 16 TRS フランス 1982
シトロエン GSとCXの間を埋める車として、BXが1982年に登場しました。デザインはカロッツェリア ベルトーネのM.ガンディーニによるものです。直線的な面構成のボディは従来のシトロエンのデザインの流れから外れるものでしたが、これが新しいシトロエンのイメージになりました。ハイドロニューマチック式サスペンションや1本スポーク式ステアリングなどのシトロエンらしさも健在でした。5ドアハッチバック/ブレークのボディに、当初は4気筒1.4L/1.6L(94HP)エンジンを搭載し、5段変速で最高速176km/h(1.6L)の性能でした。
プジョー製4気筒1.9Lディーゼルエンジン搭載車、4気筒1.9L(105HP)エンジン搭載のGT系、DOHC4気筒1.9L(122HP)エンジン搭載の高性能版16V、ラリー選手権用に4気筒2.1Lターボエンジン搭載で4WD化した4TCなど非常に多くのバリエーションがありました。合理的な設計で実用的であったBXは大ヒットしました。1993年に後継車のエグザンティアが登場し生産中止となりました。総生産台数は約230万台でこれはシトロエン 2CVに次ぐ台数だったそうです。日本でも当時販売提携を結んでいたマツダのユーノス店で販売されていました。(ほとんど売れなかったようですが)
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ミニカーは1997年頃に発売されたノレブ製です。1.6Lエンジンを搭載した少し上級グレードの16 TRSをモデル化しています。ノレブは1980年代に主流としていたJET CARシリーズなどの廉価版ミニカーから脱却して1990年代にはマニア向けの高品質なミニカーを作り始めました。このBXは実車のスクエアなデザインが良く再現され、灯火類などの細部の仕上げもまずまずです。BXの1/43ダイキャスト製ミニカーとしてはベストの出来ばえだと思います。BXの当時物ミニカーはノレブ(JET-CAR)、ポリスティルの1/25がありました。当時物以外ではイクソ系のノスタルジー、イクソのラリー仕様、KESS MODEL(レジン製)などがあります。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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CITROEN XM 1989 FRANCE |
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![]() SOLIDO 8501 1/18 260mm
実車諸元 画像参照
シトロエン XM フランス 1989
1989年にシトロエン CXの後継車として、シトロエン XMが登場しました。シトロエン BXと同じベルトーネのデザインで、直線的な面構成ながらBXよりも滑らかなスタイルでした。ハッチバックですが、リアシートと荷室の間には仕切りのガラスがあり荷室と室内は分離されていました。従来の油圧制御式のハイドロニューマチック式サスペンションが電子制御のハイドラクティブ式に変わりました。4気筒2L(115HP)/V型6気筒3L(170HP)/4気筒2.1Lディーゼルエンジンを搭載する前輪駆動車で、5段/4段自動変速で最高速222km/h(3L)の性能でした。1990年のヨーロッパ カー オブ ザ イヤーを受賞しています。
1991年に全長4.96mのブレーク(ワゴン)が追加され、V型6気筒エンジンが24バルブ化されました。1994年ののマイナーチェンジで後期型となりフロントグリルの意匠が変更され、4気筒2Lエンジンが16バルブ化(135HP)され、4気筒2.5Lターボディーゼルエンジンが追加されました。同時にメーター/ダッシュボード形状が変わり、シトロエン DSから受け継がれていた1本スポーク式ステアリングホイールがなくなりました。1997年にV型6気筒3LエンジンがDOHC化(190HP)されました。2000年にシトロエン C5が登場し生産中止となりました。その後2005年に本来の後継車であるシトロエン C6が登場しました。
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ミニカーは1990年に発売されたソリド製の当時物です。V型6気筒エンジンを搭載しリアスポイラーが付いた上級グレードをモデル化しています。縮尺1/18ですので全長260㎜の大きなサイズになっています。ソリドの1/18のミニカーはこれが最初の物だと思いますが、このサイズの当時物ミニカーとしてはスケールモデル的なリアルな造形でかなり良い出来ばえでした。ボンネットとリアハッチの開閉ギミック付ですが、ドア開閉ができないのは今一つです。ドアが開かないので少し見難いのですが、1本スポーク式ステアリングホイールやインパネのメータなど室内の造形も良く再現されています。キャビンの屋根を支えるピラーはブラックアウトされていますが、これはミニカーに付属していた紙のシールをサイドウィンドー上に貼ることで再現しています。フロントグリルに貼るべきシトロエンのロゴもデカールが付属していましたが、デカールは貼っていません。シトロエン XMの当時物ミニカーはこれしかなく、何故か?1/43の当時物ミニカーがありません。1990年代前半は従来の老舗ミニカーブランドが衰退していた時期でしたので時期が悪かったのでしょう。2000年以降に発売されたシトロエン XMのミニカーはノレブの前期型と後期型、ノスタルジー(NOSTALGIE)、ネオ(レジン製)のブレークなどがあります。 以下はフロント/ボンネットを開いたエンジンルームの画像とリア/テールゲート開閉の画像です。テールゲートを開くとその下にある仕切りガラスがちゃんと再現されています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() 以下は2005年に発売されたノレブ製のシトロエン XM 前期型 (1/43 型番159100)の画像です。上記のソリド製と同じ前期型の上級グレードをモデル化しています。キャビンが少しだけ大きめにデフォルメされているようですが、全体的な雰囲気は実車をうまく再現しています。室内のインパネのメータなど細部もリアルに再現されていて良く出来ています。変わったデザインのホイールを履いているのもシトロエンらしい感じがします。ノレブはシトロエンのロゴがフロントグリル中央に位置する後期型もモデル化しています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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CITROEN AX GTi 1991 FRANCE |
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![]() JAPANESE CAR COLLECTION (IXO HACHETTE) 305 1/43 83mm
実車諸元 画像参照
シトロエン AX GTi フランス 1991
ビザとLNを後継する車としてAXが1986年に登場しました。グループ内のプジョー 205をベースとした車で、1982年に登場したBXと同じようなグリルレスのフロントを持ちますが、全体的にBXより角が取れたデザインになっています。当初は3ドアハッチバックだけで、後に5ドアハッチバックが追加されました。エンジンは4気筒1L/1.1L/1.3L1.4L(65HP)ガソリンと、1.4L/1.5L(58HP)ディーゼルがありました。AXはプラスチック部材を使った軽量な車体(640kg)でボディも空力的に優れていた為、燃費性能が優れていました。
1987年に1.3L(95HP)/1.4L(85HP)エンジンを搭載した高性能版のスポーツが追加されました。1991年のマイナーチェンジで、シトロエンのロゴが中央に移動し、前後バンパーの意匠変更が行われました。同年に電子式燃料噴射の1.4L(100HP)エンジンを搭載した高性能版GTiが追加されました。1996年に後継車のサクソが登場しましたが、AXは1998年まで生産されました。総生産台数は約240万台で、営業的には成功しています。AXは軽量化/経済性に重点を置いてデザインされていたので、従来のシトロエンらしさという観点では物足りない感じがします。(ハンドルは1本バーですが、ハイドロニューマチック式サスペンションなどは採用されず、見た目もプジョーなどと変わらない)
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ミニカーは国産名車コレクション製で2017年発売、高性能版GTiをモデル化、メーカーはイクソです。イクソは型番CLC176/177でAXをモデル化していてこれはその廉価版です。内装が無彩色に簡素化されていますが、プロポーションは良くフロント/リアも実車のイメージをうまく再現していて、AXのミニカーとしては良い出来ばえだと思います。AXはシトロエンらしくないので人気が無かったようで、当時物の量産ミニカーがありませんでした。最近になってブッシュの1/87とイクソの1/43などでモデル化されました。AXの後継車であるサクソもあまり人気が無いようで、ミニカーはイクソのラリー仕様とノレブしかありません。 |
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CITROEN ZX 1991 FRANCE |
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![]() SOLIDO 1523 1/43 94mm
実車諸元 画像参照
シトロエン ZX フランス 1991
上述したシトロエン ビザの後継車AXとBXとの間を埋める車として、ZXが1991年に登場しました。デザイン的にもBXの弟分といったスタイルをしています。当初は5ドアハッチバックで、後に3ドアハッチバック/5ドアブレークが追加されました。ハイドロニューマチック式サスペンションは採用されず、一般的な金属バネのサスペンションでした。4気筒1.1L、1.4L、1.6L、1.8L、1.9L(130HP)、2.0Lエンジン、4気筒1.9LディーゼルエンジンとBX同等搭載エンジンが多く、5段/4段自動変速 最高速197km/h(1.9L)の性能でした。
ハイドロニューマチックが採用されていないなどシトロエンらしさを欠いていたので、BXのようには売れなかったようです。1995年にフロントグリルが変更され後期型となりました。ZXはフランスでは1998年に生産中止となり、後継車はクサラでした。総生産台数は約213万台でした。ZXはその後もプジョーグループの中国での合弁会社「東風プジョー シトロエン」で生産され、中国市場専用でボディをノッチバックに変えたエリゼ(ELYSEE)という車もありました。(実車画像→ シトロエン エリゼ 2002)
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ミニカーは1991年に発売されたソリドの当時物です。1990年代になるとソリドは1980年代の廉価版ミニカーから脱却して、安価ながらも良い出来ばえのミニカーを製作し始めました。このZXも細部の仕上げは値段相応ですが、全体の造形は全盛期のソリド並みの良いレベルに仕上がっています。(塗装下処理が悪かったのか、この個体は塗装が荒れていますが) ZXの当時物ミニカーはこのソリドの型を使ったべレム製もあり、最近の物ではノレブのセダンとラリー仕様などがあります。なおラリー仕様のZXの実態はプジョー 205のラリー専用車でしたので、ZXとは見た目がかなり違っています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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![]() ![]() 以下は2000年頃にオークションで入手した中国製のミニカーでBXの中国版である富康(FUKANG)988 (1/43 型番不詳)の画像です。台座に書かれた「神龙(神龙汽车有限公司)」とは上述した「東風プジョー シトロエン」である「神龍汽車有限公司」の簡体字表記です。1992年にZXをベースにした富康が登場し1998年にはそれを3ボックス化した富康988となり、さらに2002年のマイナーチェンジでエリゼに名称変更されました。このミニカーは中国で販促品として使われたと思われます。当時のミニカーとしてはまずまずの良い出来ばえでドア開閉ギミック付です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) ![]() ![]() |
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CITROEN XANTIA 1994 FRANCE |
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![]() MINIA-CARS 43 02-019 1/43 105mm
実車諸元 画像参照
シトロエン エグザンティア フランス 1994
大ヒットしたシトロエン BXの後継車として、エグザンティアが1993年に登場しました。ZXをさらにスタイリッシュにしたデザインで、ノッチバックの4ドアセダン風のスタイルとなっていました。ただトランクリッドはリアウインドーと一体で開くので実際には5ドアハッチバックでした。シトロエン伝統のハイドロニューマティック方式でサスペンション/ブレーキ/ステアリングが油圧制御され、上級車はサスペンションの電子制御付でした。当初のエンジンは4気筒1.6L/1.8L/2L(123HP)、DOHC 4気筒2L(150HP)、4気筒1.9L(90HP)ターボディーゼルでした。
1995年のマイナーチェンジでボンネット上のエンブレムがフロントグリル内に移動し、ハイドロニューマチックにロール制御機能が追加され、1.8LエンジンがDOHC化されました。同年にワゴンのブレークが設定されました。1997年に最上級仕様としてDOHC V型6気筒3L(190HP)エンジンが追加されました。1998年のマイナーチェンジでフロントグリルが変更され、コモンレール式の4気筒2L(109HP)ターボディーゼルエンジンが追加されました。2000年に後継車のC5が登場し、2002年に生産中止となりました。総生産台数は約150万台でした。
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ミニカーはフランスの「MINIA-CARS 43」というブランドのレジン製少量生産品で1995年に購入しました。当時は入手可能なエグザンティアのミニカーがこれしかなかったので、レジン製で高価(13000円)でしたが購入しました。プロポーションは悪くないのですが、値段の割には灯火類やバンパーの塗装処理など細部の仕上げがいまひとつです。これ以外のエグザンティアのミニカーはブラーゴの1/43、ジク(SIKU)の1/55、中国製でSEGEMというブランドの1/18、ノレブの1/43などがあります。フランスのミニカー付雑誌「PASSION CITROEN」のNo.30とNo.98でもモデル化されています。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します) |
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