ミニチュアカー ミュージアム

自動車の歴史 時代/自動車メーカー別

 

FORD LINCOLN MODEL L SPORT PHAETON 1928 USA

FORD LINCOLN MODEL L SPORT PHAETON
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN MODEL L SPORT PHAETON


RIO 50 1/43 132㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5.5m エンジン 変速機: V型8気筒 6.3L 90HP 3段変速
性能: 最高速112km/h  データーベースで戦前のリンカーンのミニカー検索

フォード リンカーン モデル L スポーツ フェートン アメリカ 1928年

 

 精密機械エンジニアのヘンリー リーランドはこの当時のアメリカ製高級車ブランド(キャディラックとリンカーン)の成立に深く関わっていた人物でした。彼は1902年にキャディラック社が創立された際の技術責任者で、彼がキャディラック社の高品質な車造りを推進しました。そのキャディラック社が1909年にGM傘下となった後も、技術責任者としてキャディラックをGMの最高級車に育て上げました。しかしその後リーランドはGM首脳と対立してGMを辞職し、1917年にリンカーン モータ社を設立しました。 

 

 リンカーンの最初の乗用車 モデル LはV型8気筒5.9L(90HP)エンジンを搭載した高級車で1921年に登場しました。この車はV型8気筒エンジンを搭載したキャディラックより高性能で高品質な車として脚光を浴びましたが、デザインが良くなくてあまり売れませんでした。(リーランドはデザインには無頓着でした) その為業績不振だったリンカーン社は1923年にフォード社に買収されました。ヘンリー フォードは高級車リンカーンの買収にあまり賛成ではなかったそうですが、息子のエドセル フォードがリンカーンをフォードの最高級車に育て上げることになりました。(実車画像→ リンカーン モデル L 1921)

 

 

 モデル Lは、エドセルが有名なコーチビルダーにボディを架装させるようになり、1928年には排気量を6.3L(90HP)に拡大しました。1930年には新型のV型8気筒6.3L(125HP)エンジンを搭載したモデル Kにモデルチェンジしました。(実車画像→ リンカーン モデル K) GM キャディラックは1930年には世界初のV型16気筒7.4Lエンジンを搭載したモデル 452を登場させました。この車に対抗してリンカーンも1931年にV型12気筒7.3Lエンジン(150HP)を積んだモデル KBを登場させました。この当時のリンカーンは大衆車メーカー フォード社の車ということで、高級車としてはまだキャディラックにかなわなかったようです。

 ミニカーは1974年に発売されたリオ製です。後席にもウィンドスクリーンを持つデュアルカウル フェートン(4ドア オープン)のモデル Lをモデル化しています。このデュアルカウル フェートンは当時の標準ボディの一つでした。当時のリオのクラシックカーは1970年代のミニカーとしては抜群の出来ばえでした。このリンカーン モデル Lもそのリオの標準的な出来ばえで、フロントグリル、灯火類、室内、ホイールなどがリアルに再現されています。ボンネットを外すとエンジンが再現され、床下部分にはシャーシやサスペンションなどのメカ部分も再現されているなど、とても良く出来ています。(50年後の2023年現在でも第一級の出来ばえといって良いでしょう) 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD LINCOLN SPORT PHAETON 1
FORD LINCOLN SPORT PHAETON 2

 以下はボンネットを外したエンジンルームの画像と床下部分の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN SPORT PHAETON 3
FORD LINCOLN SPORT PHAETON 4

 以下は上記のバリエーションで幌を畳んだフォード リンカーン スポーツ フェートン (1/43 型番51)の画像です。畳んだ幌以外の違いはなく、基本的には色違いです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN SPORT PHAETON 5
FORD LINCOLN SPORT PHAETON 6

 以下は1990年頃に発売されたフランクリン ミント製のフォード リンカーン ツーリング 1927 (1/43 型番PT93)の画像です。フランクリン ミントの「The World`s Great Classic Cars」というシリーズの1つで、このシリーズは戦前の高級車を12種類モデル化していましたが、いずれも良い出来ばえでした。このリンカーンも実に良い出来ばえでした。4ドアが開閉でき、ボンエットを外すことが出来ます。少しレトロなビンテージミニカーの味わいを感じさせてくれるフランクリン ミントの1/43 クラシックカーは私の好みにあっています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN TOURING 1
FORD LINCOLN SPORT TOURING 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/ボンネットを取り外したエンジンルームの画像とリアの拡大画像です (1/43 型番PT93)の画像です。リンカーンのマスコットは疾走するグレイハウンド犬で、このミニカーでもそれがうまく再現されています。エンジンもこのサイズとしては結構リアルに出来ています。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN TOURING 3
FORD LINCOLN TOURING 4

 以下はダイヤペットのフォード リンカーン ロードスター 1927 (1/25 型番G123)の画像です。ダイヤペット製のクラシックカーシリーズの1つで、1979年に3種類が発売されました。シリーズにはこれ以外にロールス ロイス ファントム I (1/30)、デューセンバーグ J 1930 (1/27)がありました。フランクリンミント製の大スケールのクラシックカーと比べると出来ばえはやや見劣りしますが、ダイヤペットとしてはかなりリアルに仕上げてありました。また細部の金具類もしっかりした作りで、結構良く出来ていました。ドアとリアの補助シートが開閉し、ボンネットを外すとV型8気筒エンジンが再現されています。さらにこのシリーズは全て運転席のレバー操作でライトが点灯するといったギミックもついていました。(単3電池2本を使用します) (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN ROADSTER 1
FORD LINCOLN ROADSTER 2

 以下はヘッドライト点灯/ボンネットを外したエンジンルーム画像とリアの補助シートの開閉画像です。 (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD LINCOLN ROADSTER 3
FORD LINCOLN ROADSTER 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=212

FORD A COUPE 1928 USA

FORD A COUPE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A COUPE


MINICHAMPS 400082102 1/43 93mm
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 3285cc 40HP 3段変速
性能: 最高速105km/h  データーベースでフォード A型のミニカー検索

フォード A型 クーペ アメリカ 1928年

 

 1908年から20年間基本設計を変えずに1500万台も作られてきたフォード T型も、パワフルなエンジンや新しい機能を次々に追加して追い上げてくるGM シボレーに対抗して、ついにモデルチェンジしました。1927年に発表されたA型はT型と共通する部品がない全くの新型で、エンジンは4気筒3285cc(40HP)にパワーアップして最高速は105km/hとなり、4輪ブレーキを採用していました。遊星ギアを用いた特殊な半自動変速機は、一般的な3段の手動変速機に変わりました。

 

 T型同様にクーペ、ロードスター、フェートン、カブリオレ、4ドアセダンなど様々なボディ形式がありました。商用車仕様としてはAA型がありました。また実用一点張りだったT型の安っぽいイメージを払拭する為、エドセル フォードの肝いりで上述した上級車リンカーンをイメージさせるようなデザインが採用されました。大恐慌前の好景気でA型は大ヒットしましたが、ライバルのシボレーも好調だったので、販売台数ではシボレーに及びませんでした。6気筒エンジン搭載のシボレーに対して、4気筒エンジン搭載のA型は販売戦略的にハンディがありました。そこで1932年にA型は改良された4気筒3.3L(50HP)エンジン搭載のB型とV型8気筒 3.6L(65HP)エンジンを搭載したモデル 18(通称V8)にモデルチェンジしました。A型の総生産台数は約480万台でした。

 

 

 ミニカーは2004年に発売されたミニチャンプス製です。フォード100周年記念12台セットの一つとして発売され、後に2009年に単体でも発売されました。洒落れたデザインの2ドア クーペをモデル化しています。ミニチャンプスらしいそつのない良い出来ばえです。T型の実用車的なデザインからセンスの良いデザインに変わってるのがミニカーでもわかります。これ以外のA型のミニカーは、マッチボックスのクーペと商用バン、フランクリン ミントの2ドア セダン 1/24、サンスターのセダンとクーペ 1/18、ブッシュの商用車 AA型 1/87などがあります。A型の後継車であるV8のミニカーは結構あるのですが、商用車以外のA型のミニカーは少ないです。 以下はフロント/リアの拡大画像と室内の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD A COUPE 1
FORD A COUPE 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=213

FORD V8 ROADSTER (MODEL 18) 1932 USA

FORD V8 ROADSTER (MODEL 18)
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 ROADSTER (MODEL 18)


ELIGOR 1200 1/43 105㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.5m エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 65HP 3段変速
性能: 最高速122km/h  データーベースでフォード V8のミニカー検索

フォード V8 (モデル18) ロードスター アメリカ 1932年

 

 フォード T型の後継車A型は4気筒エンジンを搭載していましたが、ライバルであったGMのシボレーが6気筒エンジンを搭載していたことに対抗して、1932年にV型8気筒3.6L(65HP)エンジンを搭載したフォード V8(モデル18)が追加されました。V型8気筒エンジンは現在でも高級車のエンジンですから、ずいぶん思い切った戦略をとったものです。(カローラにV型8気筒エンジンを載せるようなものですから) 画像は人気モデルであったスポーティなフォード V8 ロードスターでシンプルで魅力的なスタイルをしていました。

 

 フォード V8と同じボディに4気筒エンジンを搭載したフォード B型も同時に販売されていました。V8との価格差は50ドル(当時の車両価格は500ドル程度)だったとのことで、V8のほうがよく売れたそうです。この安価なV型8気筒エンジンはフォードの中級車にも展開され、1953年まで20年間も基本設計を変えずに使われていました。ちなみにライバルのGM シボレーがV型8気筒エンジンを搭載したのは1950年代でした。フォード V8(モデル18)は1933年にモデル40に、1935年にモデル48に発展しました。1937年には外観を一新してスタンダードという名前になりました。(実車画像→ フォード スタンダード 1937)

 

 

 ミニカーは1986年に発売されたエリゴール製です。フォード V8 ロードスター 1932年式をモデル化しています。プロポーションが良く初期型のフロントグリル、フロントウィンドー手前横にある小さなライト(ウインカーかな?)やホイールなどの細部がリアルに仕上げてあり、実車がうまく再現されています。エリゴールの初期物は同時期のノレブの型を流用していた物があったのですが、これはエリゴールのオリジナルのようです。エリゴールは4ドア/2ドアセダン、ポリス、商用バン、ピックアップなどのバリエーションを約50種類ほどモデル化していました。エリゴール以外のフォード V8のミニカーはテクノのビンテージ物の商用車(戦後型)、ソリドのセダン(フォード UK版)、マッチボックス ディンキーのセダン(フォード UKの戦後型)、デルプラド 世界の名車シリーズのクーペ、イクソ(ホワイトボックス)のセダンなどがあります。以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD V8 ROADSTER 1
FORD V8 ROADSTER 2

 以下は1982年頃に発売されたエリゴール製のフォード V8 ピックアップ (1/43 型番1080)の画像です。上記のV8 ロードスターのバリエーションでピックアップをモデル化しています。これも実車のの雰囲気がうまく再現されています。アメリカでは現在でもこの類のピックアップが良く売れているのですが、このピックアップはその初期型となります。この時代のピックアップほとんどモデル化されていないので、車種的には貴重なミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 PICKUP 1
FORD V8 PICKUP 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 PICKUP 3
FORD V8 PICKUP 4

 以下は1982年頃に発売されたエリゴール製のフォード V8 バン ロンジン(LONGINES) (1/43 型番1075)の画像です。これも上記のV8 ロードスターのバリエーションで、商用バンをモデル化しています。ロンジンは有名な高級腕時計のブランドで、そのサービスカー仕様となっています。高級な感じのする金茶色のボディカラーにロンジンのロゴが綺麗に印刷されています。この商用バンにはジレットやモービル オイルなど数種類のバリエーションがありました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 VAN 1
FORD V8 VAN 2

 以下は1989年頃に発売されたソリド製のフォード V8 ロードスター 1934 (1/19 型番8008)の画像です。縮尺1/19と中途半端な縮尺で、全長238㎜の大きなサイズです。1934年式のモデル40Bをモデル化していますので、上述のモデル18とはヘッドライトやフロントグリル(ハート型) が異なっています。実車に忠実な造形で、当時の大スケールミニカーとしては良く出来ていました。またリアルなフロントグリル、グリル横のクラクション、グリル上のマスコット(走っているグレイハウンド犬)などの細部も良く再現されています。ドア開閉、リアのランブルシート(折り畳み式補助シート)展開、前輪操舵(ステアリングホイール連動)のギミック付きです。ソリドはバリエーションで映画スターのハンフリー ボガート仕様のロードスターやピックアップもモデル化していました。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 COUPE 1
FORD V8 COUPE 2

 以下はフロント(マスコット拡大)/前輪操舵動作の画像とリア(ランブルシート展開)の画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 COUPE 1
FORD V8 COUPE 2

 以下は2002年に発売されたデルプラド製の世界の名車シリーズのフォード V8 2ドア クーペ (1/43 No.71)の画像です。これは屋根が付いたV8 クーペ 1932年式をモデル化しています。メーカーは不明で、確証はないですがアーテル(ERTL)製ではないかと思います。プロポーションはまずまずで細部もそこそこ良く仕上げてあるので、この名車シリーズとしては良い出来ばえでした。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 COUPE 1
FORD V8 COUPE 2

 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 COUPE 3
FORD V8 COUPE 4

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=332

FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’ 1932 USA

FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD AA TRUCK ’CARLS BERG’


MATCHBOX YGB05 1/46 108㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約5m 全幅約1.7m エンジン 変速機: 4気筒 3.3L 40HP 3段変速
性能: 最高速40km/h?  データーベースでフォード AA型のミニカー検索

フォード AA型 トラック ’カールスバーグ’ アメリカ 1932年

 

 フォード T型の商用車(トラック)仕様としてTT型がありましたが、T型をモデルチェンジしたA型にも商用車仕様のAA型がありました。なお商用車仕様としてはA型の商用バンもありました。4気筒3.3Lエンジンなどの主要パーツはA型と共通でしたが、ホイールベースは大幅に延長され3.3mと4mの2タイプがありました。リアサスペンションは強化され、後輪駆動力を上げる為ギヤ比が変更されていたので、最高速はかなり遅くなっていました。ピックアップ、ダンプトラック、メールトラック、パネルトラック、救急車、消防車など様々なタイプのカスタムボディが架装されました。1932年にA型がB型にモデルチェンジし、AA型もBB型にモデルチェンジしました。

 

 A型とAA型はアルゼンチン、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、日本など世界中のフォードの工場で生産されました。また当時のソ連の国営企業GAZとの合弁会社でもライセンス生産されました。ソ連版のA型はGAZ-A、AA型はGAZ-AA(後期型はGAZ-MM)と呼ばれ、軍用車などの派生車がたくさん作られました。

 

 

 ミニカーは1993年に発売されたマッチボックス製のフォード AA型 トラック 'カールスバーグ'の画像です。この型番Y****のシリーズは1990年代に発売されたマニア向けのYシリーズで、クラシックな商用車などがモデル化されていました。このAA型はフロントグリルの中央に縦バーが付いていますが、これはイギリスで製造したAA型に特有な形状だそうですので、欧州仕様のAA型をモデル化しています。全長5mほどの中型ボックストラックで、実車画像と見比べると実車の雰囲気がうまく再現されていて良く出来ています。なおサイドに表示された「CARLS BERG PILSNER (カールスバーグ ピルスナー)」はデンマークの有名なビール会社です。この類の商用車ミニカーは鮮やかなカラーリングや車体に表示された商品ロゴが楽しいのですが、マニア向けですのでその辺は抜かりなく綺麗に仕上げてあります。 以下はフロント/リアの拡大画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD AA TRUCK 'CARLS BERG' 1
FORD AA TRUCK 'CARLS BERG' 2

 フォード A型の商用車もマッチボックスが様々なバリエーションをたくさん発売していました。以下は1993年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 バン CASTLEMAINE (1/40 型番YGB01)の画像です。サイドに表示された「CASTLEMAINE(カッスルメーン) XXXX(フォーエックス)」とはオーストラリアのラガービールの代表的なブランドだそうです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A PANELVAN 1
FORD A PANELVAN 2

 以下は1983年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 トレイズマン (TRADESMAN) ウッディ ワゴン (1/40 型番Y21)の画像です。フォードのカタログモデルとして実車が存在した木製ボディの商用車です。木製ボディに似せた塗装で実車の雰囲気がうまく再現されています。サイドに表示された「A & J GENERAL STORE」とは「A & J 雑貨店」という意味で個人商店の名前でしょうか? (画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A PANELVAN 3
FORD A PANELVAN 4

 以下は1985年に発売されたマッチボックス製のフォード A型 レッカー車 (1/40 型番Y07)の画像です。ピックアップの荷台に牽引用クレーンを搭載したレッカー車をモデル化しています。サイドに「BARLOW MOTOR SALE QUALITY CARS」と表示されていますので、中古車販売店のサービスカーのようです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD A TOW TRUCK 1
FORD A TOW TRUCK 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=214

FORD V8 (MODEL 48) BERLINE 1936 USA

FORD V8 (MODEL 48) BERLINE
(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 (MODEL 48) BERLINE


WHITE BOX WB052 1/43 112㎜
 実車諸元 画像参照
外形寸法: 全長約4.6m 全幅約1.7m エンジン 変速機: V型8気筒 3.6L 85HP 3段変速
性能: 最高速130km/h?  データーベースでフォード V8のミニカー検索

フォード V8 (モデル 48)  ベルリーヌ アメリカ 1936年

 

 前述したように1932年に登場したフォード V8は1935年に外観が大幅に変更されてモデル48となりました。前方に張り出したフロントグリルや丸みのついたキャビンなどボディは全体的にモダンになりました。またトランクがリアに組み込まれたのも目新しい点でした。(なおトランク無し仕様もありました) ボディ形式はロードスター、クーペ、2/4ドア セダン、コンバーチブル、ウッディ ワゴン、ピックアップとほぼなんでも揃っていました。アメリカでは1920年代にラジオ放送が始まり、フォード V8には車載ラジオがオプション設定されていたそうです。

 

 このV型8気筒エンジンを搭載したシリーズはエンジンやシャーシに改良が加えられ1950年頃まで生産されました。フォードはT型の頃からヨーロッパなどに進出しており、V8も多くの国でノックダウン生産されていました。日本でも日本フォードがV8を販売していました。ただし当時の日本ではタクシーとして使われたことが多かったようで、それらには4気筒エンジンを搭載したB型が使われていたようです。

 

 

 フォード V8は1936年と1938年のモンテカルロ ラリーで優勝していますので、操縦性なども含めて高性能な車だったようです。ただフォードは販売面ではライバルのGMに負けていました。1930年代前半のフォードにはこの大衆車と高級車リンカーンの2つのブランドしかなかったのに対して、GMにはシボレーなど6つのブランドがあり市場のニーズにきめ細かく対応していたからでした。(それ以外にも宣伝が下手だったことなど理由は色々あったようですが。。)

 ミニカーは2014年に発売されたイクソの廉価版ブランドのホワイトボックス製です。イクソはこのホワイトボックス ブランドでイクソが手掛けている雑誌付きミニカーとほぼ同じ物を発売しています。このフォード V8も元々は「世界のタクシー」(ALTAYA Taxis du Monde)というミニカー付雑誌用に作られたタクシ仕様のミニカーを流用しています。安価な雑誌付きミニカーがベースですので仕上げレベルは簡素ですが、プロポーションなど基本的なところは結構良くできています。この時代のフォード セダンのミニカーは少ないので、その点では貴重なミニカーです。なおミニカーの台座には1937年式と明記されていますが、1937年式はフロントのデザインが変更されているので、1936年式としました。(アメリカ車の年式は年度制なので解釈しだいですが) 以下はフロント/リアの拡大画像と運転席周りの画像です。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)

FORD V8 (MODEL 48) BERLINE 1
FORD V8 (MODEL 48) BERLINE 2

 以下は1992年頃に発売されたソリド製のフォード V8 1936 (1/43 型番4159)の画像です。これはヨーロッパ フォード製のV8をモデル化しているようで、底板に1936年と明記されていますが、フロントグリルの形状はアメリカ フォードのV8 1934年頃のデザインとなっています。したがって内容的には上記モデル 48より古いモデル 40のV8になります。ソリドの型番41**は1980年代に発売されたクラシックカーの新しいシリーズで、比較的安価ながら出来の良い物が揃っていました。このフォード V8も細部の仕上げは値段相応ですが、プロポーションはしっかりしていて良く出来ています。フォード セダンは地味な大衆車であまりモデル化されていないので、これもその点で貴重なミニカーです。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 SEDAN (MODEL 48) 1
FORD V8 SEDAN (MODEL 48) 2

 以下は1993年に発売された上記のソリド製フォード V8のバリエーションでフォード V8 消防レッカー車仕様です。車体前半はセダンと同じで、後部にクレーンを搭載しています。金属パーツ製で実物同様に頑丈そうなクレーンは上下動するように出来ています。これ以外の商用車バリエーションとしてタクシー、商用バン、トラックなど十数種類があります。(画像のマウスオーバー又はタップで画像が変化します)
FORD V8 DEPANNEUSE POMPIERS 1
FORD V8 DEPANNEUSE POMPIERS 2

このページではなくこの記事へのリンクURLは以下となります

http://minicarmuseum.com/historic/his_link.php?id=334

 

ページ  « 前へ 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10   次へ »

 

 

 

当サイト掲載記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2004-2024 MINIATURECAR MUSEUM All rights reserved.